画像: 阿蘇の奥座敷、熊本県高森町で心とお腹を満たしに来ませんか?

JALふるさとアンバサダー〔熊本支店〕 恒松

みなさまこんにちは。JALふるさとアンバサダー熊本県担当の恒松です。4月に熊本支店に着任し、約半年が経ちました。休日には県内各地域に足を運び、地域特有の食文化、自然、景色などを楽しみ、ふるさとの新たな魅力に気付く日々です。

さて、みなさまは、高森町(たかもりまち)をご存知でしょうか。高森町は熊本県の最東端、宮崎県と大分県境に位置しています。町のシンボルでもある根子岳(ねこだけ)をはじめとした阿蘇の雄大な山々、地域の方々の手で守られてきた広大な草原風景、阿蘇山や高冷地特有の気候のもと受け継がれてきた食文化や歴史には多くの魅力が詰まっています。

画像: 提供:高森観光推進機構

提供:高森観光推進機構

今回、この町の魅力を皆さまにも知っていただきたいと思い、一般社団法人高森観光推進機構 事務局長の井上さんに高森町をご案内いただきました。訪れる場所での「人」との出会い、景観、美味しい食を通して高森町の魅力をご覧ください。

画像: 高森観光推進機構 事務局長 井上真希さま

高森観光推進機構 事務局長 井上真希さま

Made in 阿蘇!「阿蘇マルキチ醤油」で美味しいスイーツを

阿蘇の麓で150年余続く醤油・味噌醸造元「阿蘇マルキチ醤油」。阿蘇の高冷地特有の気候、良質な水に恵まれ、醤油・味噌の醸造に適したこの土地で伝統の味を守り続けています。直売所では、醤油・味噌に加え、お酢のドレッシングやたかな漬け、もろみにオリジナル菓子など、豊富な商品をお買い求めいただけます。

画像: 5代目 吉良充展さまご夫婦

5代目 吉良充展さまご夫婦

画像: 直売所には味噌・醤油をはじめとした商品が並びます

直売所には味噌・醤油をはじめとした商品が並びます

こちらの直売所は、元々、商品配達用の車の車庫として使用されていました。しかし5代目 吉良充展さんご夫婦の「高森町に足を運びたくなる場所を作りたい」という想いもあり、11年前の夏に現在の直売所の形に改装されました。こだわりの直売所は、老舗の風格もありつつ、ついつい足を運びたくなる趣のある素敵な場所です。

また、ここでしかいただくことのできない「醤油最中アイス」は高森町のご当地アイスとしてSNSでも今人気のスイーツです。「高森でしか食べられないスイーツを作りたい」、「醤油最中アイス片手に、高森の町を散策してほしい」という吉良さんご夫婦の温かい想いが詰まっています。

画像: マルキチ醤油名物スイーツ「醤油最中アイス」

マルキチ醤油名物スイーツ「醤油最中アイス」

画像: 人気の写真スポットで記念撮影

人気の写真スポットで記念撮影

サクサクの最中には、お醤油の上品な甘みを感じるアイスが挟まれており、上にかけられた醤油の蜜がアイスとよくマッチし、甘じょっぱい”蔵スイーツ”は絶品です。ぜひ現地で出来立ての醤油最中アイスをご堪能ください。

【お問い合わせ先】阿蘇マルキチ醤油

住所〒869-1602 熊本県阿蘇郡高森町高森1231
定休日毎週第1日曜日 09:00~17:00
Tel0967-62-0535
URLhttps://aso-marukichi.com

阿蘇で育まれて260年、阿蘇の酒「山村酒造」

創業以来”阿蘇の酒”を造り続ける「山村酒造」。この土地には阿蘇外輪山からの柔らかい源流水が流れ、この源流水が仕込み水として使用されています。また、標高550メートルに位置することから、夏は冷涼、冬は-10度までおよぶ寒冷地特有の気候環境のなかで、お酒が育まれてきました。日本酒造りにおいて温度管理は重要なポイント、まさに高森町の気候は酒造りに適した場所なのです。

画像: 1762年創業の山村酒造

1762年創業の山村酒造

画像: 山村酒造 代表社員社長 山村唯夫さま

山村酒造 代表社員社長 山村唯夫さま

今回は代表の山村さんに蔵内をご案内いただきました。こちらの蔵は、熊本で稼働している日本酒蔵としては最古の蔵です。風情のある蔵内は涼しく、日本酒の良い香りが漂います。
取材日は10月上旬、まもなく日本酒のベースとなる麹造りがはじまる頃でした。蔵内には阿蘇の源流水が湧き出ており、今回特別に試飲させていただきました。口当たりは柔らかく、まろやかさを感じます。このお水が日本酒の原料の8割を占める重要な役割を担い、美味しい日本酒を生み出しています。

画像: 酒屋のシンボルであった煉瓦のえんとつが奥に見えます ※現在は使われておりません

酒屋のシンボルであった煉瓦のえんとつが奥に見えます ※現在は使われておりません

画像: 阿蘇の源流水

阿蘇の源流水

山村酒造、そして熊本で日本酒と言えば銘酒「れいざん」。この名前の由来は阿蘇山に由来しています。古くより、人々は気高くそびえたつ山々を「霊山」と信仰対象として拝んでおり、阿蘇山もその一つでした。この霊山阿蘇にちなみ、「れいざん」と名付けられました。
すっきりとした飲み口でどんなお料理とも合う、地元で長年愛されてきた地酒です。

画像: 漫画「北斗の拳」のラベルのれいざんはお土産にもピッタリです

漫画「北斗の拳」のラベルのれいざんはお土産にもピッタリです

また、昨年には、高森町に拠点を置く漫画出版社、株式会社コアミックス発行の「北斗の拳」とコラボレーションした日本酒「レイ斬!」が発売されました。「純米酒 レイ斬!」は、熊本県のオリジナル酒米「華錦」を使用し、爽やかな飲み口が特徴です。
また、「純米吟醸 レイ斬!」は、酒米の王様・山田錦を使用し、冴えわたるキレと優しく豊かな味わいをお楽しみいただけます。お好みの味で選ぶもよし、ラベルで選ぶもよし、お気に入りのれいざんを見つけてみてはいかがでしょうか。

【お問い合わせ先】山村酒造合名会社

住所〒869-1602 熊本県阿蘇郡高森町高森1645
Tel0967-62-0001
URLhttp://shop.reizan.com/

高森で代々受け継がれる郷土料理「高森田楽保存会」

みなさまは高森田楽をご存知でしょうか。700〜800年の歴史があり、高森町の郷土料理として地域の皆さまによって受け継がれてきました。今回ご紹介する「高森田楽保存会」は、高森田楽の元祖とも言われます。明治の風情を残した古民家で囲炉裏を囲み、阿蘇五岳の一つ根子岳、どこまでも広がる空の眺めや自然の音に癒され、日本の古き良き暮らしを感じることのできる場所です。

画像: 高森田楽保存会 3代目 本田有さまとお母さま

高森田楽保存会 3代目 本田有さまとお母さま

画像: お店の佇まいだけでもワクワクします 提供:高森田楽保存会

お店の佇まいだけでもワクワクします 提供:高森田楽保存会

高森田楽には田楽の発祥とも言われている「鶴の子芋」が使われています。この芋は阿蘇の火山灰からできており、この地域でしか採ることが出来ません。名前の由来は、芋の形が鶴に似ていることからこの名前がついたそうです。現在では鶴の子芋をはじめ、こんにゃく、豆腐、山女魚、お野菜などにお味噌をつけていただくことができます。
また、人気の「高森田楽コース」では、山菜のだご汁にとうきびご飯、生揚げなどの郷土料理もお楽しみいただけます。「山女魚は二度焼き!」、「生揚げは生姜醤油もしくは味噌のお好みで」、とお店の方と焼き加減や美味しい召し上がり方をお話することも楽しみの一つです。

画像: 人気の「高森田楽コース」

人気の「高森田楽コース」

画像: お食事中、窓から見える景色に癒されます

お食事中、窓から見える景色に癒されます

また、素材を引き立てる味に仕立てられた秘伝の味噌は代々受け継がれ、現在も三代目 本田さんのお母さまの手によって守られています。他にもだご汁のだしや手作りのだご(だんご)などにもこだわったお食事はどれも美味しく、温もりを感じるホッとする味です。
ぜひ昔ながらの伝統的な味をご堪能ください。

【お問い合わせ先】高森田楽保存会

住所〒869-1601 熊本県阿蘇郡高森町大字上色見2639
営業時間11:00~15:00
定休日毎週火曜日
Tel0967-62-0234
URLhttps://dengaku-hozonkai.com/

南阿蘇の大パノラマを満喫!高森の観光シンボル「南阿蘇鉄道」

”南鉄(なんてつ)”の愛称で親しまれる「南阿蘇鉄道」は、地元のみなさまの、通学・通院時の大切な足として利用される一方、阿蘇のカルデラ内を走る観光トロッコ列車も走らせ、多くの観光客を魅了しています。2016年に起きた熊本地震では甚大な被害を受け、一時は全線運休となりましたが、現在は高森駅ー中松駅間で一部運転を再開しました。来年夏には全線運転再開が予定されており、ますます高森町にとっては欠かせない存在になります。

画像: 南阿蘇鉄道 鉄道部長 中川竜一さま

南阿蘇鉄道 鉄道部長 中川竜一さま

開業当時から走っている「トロッコ列車」は、県内外問わず多くの方々から愛されており、2007年には2両編成から3両編成のトロッコ列車にリニューアルをしました。雄大な阿蘇の山々や、四季折々の自然の風景を眺めながら往復1時間かけて阿蘇のカルデラ内を走ります。窓のない開放感のある車内からは雄大な景色や高原の風を感じ、高森町のトロッコ列車でしかできない特別な体験を味わうことができます。

画像: 阿蘇のカルデラ内を走るトロッコ列車 提供:南阿蘇鉄道

阿蘇のカルデラ内を走るトロッコ列車 提供:南阿蘇鉄道

画像: トロッコ列車乗車券

トロッコ列車乗車券

画像: 開放感ある車内では高森町の風を直接感じます

開放感ある車内では高森町の風を直接感じます

車掌さんの車内アナウンスはトロッコ列車の目玉の一つです。元々はテープ音声のアナウンスでしたが、現在は肉声で、阿蘇五岳の成り立ちや南阿蘇に点在する水源にまつわる歴史、各駅近辺の観光情報などを織り交ぜたアナウンスが実施されています。オリジナリティ溢れるアナウンスによる南阿蘇の風景をぜひお楽しみください。
※今年度のトロッコ列車の運行は3月19日〜11月30日までの土日祝日に運行中です。

トロッコ列車の運賃、ダイヤについてはこちらをご覧ください

※今年度のトロッコ列車の運行は終了しております。

【お問い合わせ先】南阿蘇鉄道

住所〒869-1602 熊本県阿蘇郡高森町大字1537-2
Tel0967-62-0058
URLhttps://www.mt-torokko.com/

2020年結成 熊本から世界へ「096K熊本歌劇団(おくろっくくまもとかげきだん)」

高森に拠点を構える096K(オクロック)熊本歌劇団。漫画専門の出版社「株式会社コアミックス」が旗揚げをし、”漫画原作の舞台”をテーマに2020年に結成された女性だけの劇団です。現在は熊本城のお膝元、熊本城ミュージアムわくわく座で定期公演を行いながら県内各地を回り、熊本の歴史を舞台とした公演を行っています。劇団名「096K」は、熊本の市外局番「096」に、歌劇団の「k」をかけあわせ、”オクロック”と呼びます。またオクロック=時を意味し、自分の可能性を信じて第一歩を踏み出す若者たちが、この歌劇団で夢の時を刻むようにと名付けられたそうです。

画像1: 提供:096k熊本歌劇団

提供:096k熊本歌劇団

画像: 096k 劇団員 片山紗雪さま

096k 劇団員 片山紗雪さま

画像: 殺陣のお稽古の様子

殺陣のお稽古の様子

今回、劇団員の一人、片山紗雪さんにインタビューをさせていただきました。片山さんは熊本県出身、現在上演中の舞台「前田慶次 かぶき旅〜肥後の虎・加藤清正〜編」では熊本の名将、加藤清正を演じています。コロナ禍の2020年に結成されたため、初舞台は延期が続き、予定の半年後にようやく公演が出来たそうです。

また今回の舞台で演じる加藤清正は、今の熊本の礎を築いたと言われ、熊本の人々に愛されている武将です。役を演じるにあたり、大きなプレッシャーもあった片山さんは、口調や所作に加え、清正の性格にも注目し役作りを行ったそうです。清正は相手に尊敬の心を持って接していたと言われていたようで、片山さんも、常に尊敬の気持ちを持ち、団員の皆さんの声を聞くことを心がけ、自分なりの清正を!という想いで日々舞台に臨まれていました。

片山さんをはじめ、熱い想いを持った劇団員の皆さまが演じる公演は、見所が満載です。殺陣やアクション、ダンスに太鼓とエンターテインメントに溢れた迫力のある舞台をお楽しみください。そして公演後に目にする熊本城や、城下町はいつもとは一味違う景色となることでしょう。

画像2: 提供:096k熊本歌劇団

提供:096k熊本歌劇団

11月の定期公演

「前田慶次かぶき旅~肥後の虎 加藤清正編~」

場所熊本城ミュージアムわくわく座
日程2022年11月19日(土)
時間18:00開場 19:00開園
料金前売り券3,000円 当日券3,500円
Tel0120-15-0969
公式サイトhttps://096k.jp/

※最新の公演スケジュールに関しては公式サイトをご覧ください。

【お問い合わせ先】096k熊本歌劇団

住所〒869-1601 熊本県阿蘇郡高森町上色見2803 アーティストヴィレッジ阿蘇096区
Tel096-288-6969
URLhttps://096k.jp/

~異世界への入口「上色見熊野座神社」で心の浄化を~

高森のパワースポットと言えばこちら、「上色見熊野座神社」。杉林の中にある参道が奥に伸び、神殿までは階段が続き、一歩ずつ足を進めるたびに、異世界に入ったような感覚に陥ります。杉林のひんやりとした空気が気持ちよく、思わず深呼吸をしてしまいます。この日は夕方に訪れたため、神殿を目指すうちに、木漏れ日がだんだんとなくなり、より一層神秘的な空間に変化しました。参道横には100基近くの灯籠が並びますが、こちらは何年もかけて奉納されたそうです。

画像: 神殿まで階段が続きます

神殿まで階段が続きます

境内に植えられている梛(なぎ)は、この神社の御神木であり、昔から魔よけの力があると言われています。またこの梛の葉は、葉脈が縦方向だけに走っています。そのため、葉がちぎれにくく「縁結び」の象徴でもあります。

画像: 神殿の横にある梛の葉

神殿の横にある梛の葉

また、神殿の背部には、巨大な大風穴「穿戸岩(うげといわ)」が出現します。この穴は、阿蘇の大明神である健磐龍命(タケイワタツノミコト)に追われた鬼八法師が、岩を蹴破って逃げたと言われ、縦横10メートル以上の大きさは圧巻、自然のエネルギーを感じます。

画像: 大迫力の穿戸岩(うげといわ)

大迫力の穿戸岩(うげといわ)

現実の世界から離れたような、幻想的で厳かな雰囲気に心が浄化されます。訪れる時間や天候、移ろいゆく季節に応じ、いろいろな表情を見せる上色見熊野座神社の景色をぜひお楽しみください。

【お問い合わせ先】上色見熊野座神社

住所〒869-1601 熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
Tel0967-62-1111(高森町役場政策推進課)
URLhttps://www.town.takamori.kumamoto.jp/kanko/kankomap/kanko/kamisikimikumanoimasujinja.html

熊本県高森町へのアクセス

最寄りの空港のご利用

  • 熊本空港から車で約45分

バスのご利用

  • 九州産交バス「高速たかもり号」が一日4便運行。
    ※熊本駅前から高森中央まで約3時間

まとめ

いかがでしたでしょうか。高森町の食文化や歴史はもちろん、それらを支える高森町の”人”も、この町の魅力の一つです。ぜひJALの翼で現地を訪れ、高森町の魅力を感じていただけましたら幸いです。

今回ご紹介したスポット以外にも、町内には多くの観光名所があります。高森町の観光については、高森観光推進機構のホームページをご覧ください。

※マスクは撮影時のみ外しています

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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