思い立ったときにふらっと気軽に出掛けたい。忙しくてなかなかまとまった休みが取れない……。そんな方々に提案したいのが、飛行機を使った「ひとり日帰り旅」。ひとり旅であれば好きなタイミングで旅に出られるうえ、コロナ禍で密が気になることもありません。さらに、飛行機を使えば移動時間を大幅に短縮できるため、忙しい人でも弾丸で、ちょっと遠いエリアへの日帰り旅も実現できてしまうのです。
画像: 別府市のシンボル「別府タワー」

別府市のシンボル「別府タワー」

そこで、今回は温泉の街・大分県別府市を舞台に、1日で旅行を満喫できて、かつコスパ良く楽しめるモデルコースをご紹介。しかも、「グルメ」「アクティビティ」「お土産」すべてを網羅しつつ、予算1万円以内(現地交通費込み ※但し航空券代は除く)で気軽に楽しむ、というルールに沿って旅先をめぐります。

画像1: ひとり、日帰り、1万円の旅!~大分編~

旅をするのは、人気フォトグラファー・もろんのんさん。フォトグラファーとして多忙な日々を送り、なかなかまとまった休みは取れないという彼女に、写真で大分の街を切り取っていただきながら、日帰りでも満喫できるモデルコースを体験してもらいました!

※新型コロナウイルスの感染状況により、各スポットの営業日・営業時間は変動する可能性がございます。

画像2: ひとり、日帰り、1万円の旅!~大分編~

フォトグラファー もろんのん

Instagram:@moron_non
Twitter:@moron_non
YouTube:もろんのんTV
1993年生まれ。明るくポップな世界観を切り取るフォトグラファー。人物、トラベル、企業の広告撮影などを担う。写真の楽しさや撮影講座などを、全国のセミナーや自身のYouTubeを介して伝える。

大分の旅、スタート!

 

〈ひとり、日帰り、1万円の旅!のルール〉
①現地でのお小遣いは1万円!
(現地交通費込み)
②グルメ、お土産、アクティビティを必ずクリア!

大分空港までは、羽田空港から飛行機で約1時間40分、伊丹空港からは約55分で着きます。今回もろんのんさんには、羽田空港発着のスケジュールで日帰り大分旅をしてもらいました。

 

〈行きの飛行機〉
羽田空港 8:05発 – 大分空港 9:35着
〈帰りの飛行機〉
大分空港 19:10発 – 羽田空港 20:50着
画像: 大分の旅、スタート!

大分空港に到着後、大分県のマスコットキャラクター・オケちゃんと記念撮影ができるフォトスポットでパシャリ。さあ、温泉をはじめとする大分の魅力的なスポットを1日でまわりましょう。

大分空港の「無料足湯」で温泉初め

画像1: 大分空港の「無料足湯」で温泉初め

別府市行き空港バスの発車までは少し時間があるため、大分空港で暇つぶし。さすが「おんせん県おおいた」。なんと空港内に足湯エリアがあり、しかも無料で利用することができます。

「飛行機を降りてすぐに温泉を楽しめるんですね!」

到着ロビーに設置されているため、いきなり温泉に迎えられるというサプライズ。源泉掛け流しのヒノキ風呂という本格派足湯で、じんわり足から温まり、到着早々癒されることでしょう。

画像2: 大分空港の「無料足湯」で温泉初め

足湯エリアには簡易更衣室があるほか、靴下やストッキングをはいたままでも入浴できるビニールソックスも用意されているので、気軽に立ち寄れます。

また、空港スタッフさんに声をかけると写真撮影を手伝ってくれるので、こちらでも記念に1枚。足湯で幸先良いスタートを切ったあとは、空港リムジンバスで別府市内に移動します。

大分空港足湯

住所大分県国東市武蔵町糸原大海田 大分空港1階到着ロビー
電話0978-67-2015(お客様サービス課)
営業時間9:30~19:00
webhttps://www.oita-airport.jp/
画像3: 大分空港の「無料足湯」で温泉初め

空港リムジンバスで約50分

「別府北浜」バス停下車、徒歩で約10分

「グリルみつば」で大分名物・とり天を堪能!

画像1: 「グリルみつば」で大分名物・とり天を堪能!

別府市内に到着後、もろんのんさんが向かったのは「グリルみつば」。昭和28年創業の老舗洋食店で、地元の老若男女に愛されています。同店で、大分のローカルフードである「とり天」を堪能します。

画像: 「とり天定食」1,350円(税込)

「とり天定食」1,350円(税込)

とり天とは文字通り鶏肉の天ぷらですが、その味わいはお店によって異なるとのこと。「グリルみつば」では、シンプルな下味を付けた鶏肉に衣を付けてふわっと揚げ、自家製の甘いタレを絡めているのが特徴。

「タレがふわふわの衣に染み込み、プリッとジューシー! ひと口サイズなのでパクパクと食べられますね」

あっという間に完食したもろんのんさん。帰り際に店主に「美味しかったです!」と声をかけると、「大分、楽しんでいってね〜」と優しく送り出してくれました。

画像2: 「グリルみつば」で大分名物・とり天を堪能!

グリルみつば

住所大分県別府市北浜1-4-31
電話0977-23-2887
営業時間ランチ 11:30~14:00(L.O.13:30)
ディナー 18:00~21:30(L.O.20:00)※月曜はディナー営業なし
定休日火曜
webhttps://www.mituba.info/
画像3: 「グリルみつば」で大分名物・とり天を堪能!

徒歩で約5分

街全体にレトロな雰囲気が残る別府市内。「グリルみつば」がある路地裏からやよい天狗通りという商店街を歩くと、目的のお店が見えてきます。

「三味ざぼん店」で、宝石のようなざぼん漬をお土産に

画像1: 「三味ざぼん店」で、宝石のようなざぼん漬をお土産に

やって来たのは「三味ざぼん店」。ざぼんとは東南アジアや中国方面が原産地の柑橘類で、それを使ったお菓子「ざぼん漬」は、別府の特産品。1945年創業の同店は、「味よし・香りよし・のこり香よし」で人気のざぼん漬専門店として、ざぼん漬の歴史と伝統を守り続けています。

同店のざぼん漬は、一つひとつ手作りされていて無添加。一般的なざぼん漬けと違って砂糖をまぶしていないため、見た目が透き通っています。宝石のようなビジュアルが目を引くほか、お茶菓子にはもちろん、洋酒と一緒に楽しむのもおすすめということで、お土産として大人気です。

あっさりとした甘みの「べっこう」、モチモチとした食感の「白雪」、濃厚で風味豊かな「琥珀」と、製法によってまったく異なる味わいのざぼん漬を試食したもろんのんさん。

「食べ比べすると、まったく違っておもしろいですね!」

ということで、3種セットをお土産に購入しました。

画像2: 「三味ざぼん店」で、宝石のようなざぼん漬をお土産に

三味ざぼん店

住所大分県別府市北浜1-4-5
電話0977-23-1664
営業時間10:00~18:00
定休日日曜
webhttps://www.sanmi-zabon.com/
画像3: 「三味ざぼん店」で、宝石のようなざぼん漬をお土産に

バスで約20分

「別府市竹細工伝統産業会館」で竹細工作りを初体験!

画像1: 「別府市竹細工伝統産業会館」で竹細工作りを初体験!

別府駅からバスに乗り、続いては「別府市竹細工伝統産業会館」へ。別府市の伝統工芸「竹細工」を気軽に短時間で楽しむことができるスポットです。

江戸時代に温泉地である別府へ湯治客が集まるようになった際、湯治客が滞在中に使用した飯かご、米あげざるといった竹製の台所用品が土産品として持ち帰られるようになったことから、竹細工は別府定番のお土産として知られています。

体験するのは、竹鈴作り。先生にレクチャーしてもらいながら、接着剤や針金などは使わず、天然素材の竹のみで作っていきます。カラフルな細長い竹を編み込んでいく竹鈴ですが、力加減や編み込み方に慣れるまでは難しく感じます。最初は苦戦しつつも、次第に「こうやって編み込めば良さそう!」と、先生の手を借りずとも竹鈴が形をなしていくように。

画像2: 「別府市竹細工伝統産業会館」で竹細工作りを初体験!

そうしてできあがったのが、こちら。

「職人さんってすごいですね。これは思い出にもお土産にもなる体験だな~」

コロンとした可愛らしい竹鈴を手に、満足げです。体験の所要時間は40分程度なので、弾丸の旅でも組み込みやすいのが嬉しいポイントです。

館内では竹細工の作品や歴史にも触れられるので、体験後にはぜひ鑑賞して帰ることをおすすめします。竹だけを使用しているため作る際は繊細、でもできあがったものは丈夫。そんな伝統の技を感じる竹細工の世界に触れてみては。

画像3: 「別府市竹細工伝統産業会館」で竹細工作りを初体験!

別府市竹細工伝統産業会館

住所大分県別府市東荘園8-3
電話0977-23-1072
営業時間8:30~17:00
定休日月曜(但し月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料高校生以上390円、小・中学生130円
体験料竹鈴作り 500円
webhttps://takezaikudensankaikan.jp/
画像4: 「別府市竹細工伝統産業会館」で竹細工作りを初体験!

タクシーで約10分

コバルトブルーの「海地獄」で湯けむりに驚く

画像1: コバルトブルーの「海地獄」で湯けむりに驚く

さて、ここで別府の中でも特に著名な温泉地・鉄輪(かんなわ)エリアへ。鉄輪は千年以上も昔から噴気・熱泥・熱湯などが噴出しており、近寄ることもできない忌み嫌われた土地であったということから「地獄」と呼ばれるように。歩いていると地面からも建物からも湯けむりが上がっており、まさに温泉地らしい風景が広がります。

画像2: コバルトブルーの「海地獄」で湯けむりに驚く

そんな地獄をめぐるのは1日では難しいため、今回はひと際目を引く「海地獄」へ行くことに。海地獄は、温泉成分に硫酸鉄が溶解していることでコバルトブルーの色をしているのが特徴。もろんのんさんも興奮しながらシャッターを押します。

「神秘的な色……! その日の気候によって湯けむりの量も変わるとのことなので、訪れる日によって違う景色を楽しめますね」

画像3: コバルトブルーの「海地獄」で湯けむりに驚く

海地獄には入湯できませんが、場内で無料の足湯を発見。まだまだ歩きまわる予定の足を労るべく、足湯を堪能します。鉄輪エリアにはこのように手軽、かつお手頃に温泉を楽しめる施設が点在しているため、温泉好きにはたまりません。足を癒したあとは、再び別府駅周辺へ移動です。

海地獄

住所大分県別府市大字鉄輪559-1
電話0977-66-0121
営業時間8:00~17:00
入場料大人(高校生以上)400円、小人(小・中学生)200円
webhttp://www.umijigoku.co.jp/index.php
画像4: コバルトブルーの「海地獄」で湯けむりに驚く

バスで約15分

地元の空気を感じられる「べっぷ駅市場」でかぼすをゲット

画像1: 地元の空気を感じられる「べっぷ駅市場」でかぼすをゲット

別府駅からすぐの場所には、地元の人々の台所である「べっぷ駅市場」があります。八百屋やお惣菜屋さんなどが集まっている、別府市民の食を支えているスポット。市場内に足を踏み入れると、穏やかで懐かしい雰囲気を感じられることでしょう。

画像: 「かぼす」1kg 200円(税込)

「かぼす」1kg 200円(税込)

もろんのんさんが足を止めたのは、鮮やかな野菜や果物が並ぶ「高田青果」。大分名物のかぼすが、なんと1kgで200円という破格で売られていました。

「かぼすはお刺身とか料理に添えるとさっぱりするし、お酒が好きなら焼酎に搾ると美味しいよ」と店主の方に教えてもらい、迷うことなく購入。

「これは食卓が彩られるお土産。家に帰ったらドリンクなどでも味わってみます!」

その後も店主の方と会話を交わし、地元の空気を楽しみました。

べっぷ駅市場

住所大分県別府市中央町6-22
※現在一部改修中のため、営業状況は各店舗へお問い合わせください
画像2: 地元の空気を感じられる「べっぷ駅市場」でかぼすをゲット

徒歩で約10分

THE レトロな「竹瓦温泉」で大分の温泉の歴史を感じる

画像1: THE レトロな「竹瓦温泉」で大分の温泉の歴史を感じる

旅の道中、「別府駅周辺でおすすめの温泉はどこですか?」と別府市民の皆さんに聞くと口を揃えて出てきたのが「竹瓦温泉」という名前。地元の人々に愛される温泉は、外観から歴史を感じさせます。

明治12年創設で、当初建築されたものは竹屋根葺きの浴場でその後改築されたものが瓦葺きであったため、「竹瓦温泉」の名称がついたとのこと。現在の建物は昭和13年に建設されたもので、正面は唐破風造(からはふづくり)の豪華な屋根を持っています。

画像2: THE レトロな「竹瓦温泉」で大分の温泉の歴史を感じる

館内に足を踏み入れると、昭和初期の大衆浴場のようなレトロな雰囲気。ロビーではお客さん同士で会話が交わされ、まさに地元の人々の憩いの場となっています。

画像: 「オリジナルタオル」350円(税込)

「オリジナルタオル」350円(税込)

オリジナルタオルを購入し、「掛け湯をしてから入る」などの注意書きを確認したうえで、いざ入湯。大分県の温泉の温度は40度以上が基本ということで、少し熱めのお湯に浸かると、一気に移動の疲れが飛んでいくことでしょう。

「昔からある建物の情緒があって、お湯の熱さも新鮮(笑)。こういう雰囲気の温泉は住んでいる場所にはないので、旅ならではの体験ですね」

湯上がりにはコーヒー牛乳やラムネを片手に、扇風機の前でひと休み。普段から都内の温浴施設に足を運ぶもろんのんさんも、大分の温泉の歴史を感じる時間にご満悦でした。

竹瓦温泉

住所大分県別府市元町16-23
電話0977-23-1585
営業時間普通浴 6:30~22:30
砂湯 8:00~22:30(最終受付21:30)
定休日第3水曜(祝日の場合は翌日)
入湯料普通浴 大人(中学生以上)300円、小人(小学生)100円
砂湯 1,500円(6歳以上入浴可能)
webhttp://takegawaragroup.jp/
画像3: THE レトロな「竹瓦温泉」で大分の温泉の歴史を感じる

徒歩で約10分

「GUESTHOUSE SUNLINE BEPPU」のクラフトビールで〆!

大分空港行きのバスの時間も迫ってくる頃。最後は旅の締めくくりとして、「GUESTHOUSE SUNLINE BEPPU」で一杯! 同施設のロビーには、ゲストハウス宿泊者以外も立ち寄れるカフェバーが併設されており、こだわりのドリンクを楽しめます。

今回は、冷蔵庫に並ぶクラフトビールの数々から、可愛らしいパッケージの1杯をセレクト。

カップに注いだ瞬間に爽やかな香りが広がり、口にするとフルーティーな味わい。

「ビールが苦手な人でも飲みやすいクラフトビールで、湯上がりの体に沁み渡りました……!」

今日1日まわったスポットと出会った人々を思い出す時間のお供にぴったりです。

「ここには温泉も付いているので、今度はぜひ温泉にも立ち寄ってくださいね」と店員さん。次の大分旅も楽しみになる締めくくりでした。

GUESTHOUSE SUNLINE BEPPU

住所大分県別府市北浜2-12-9
電話0977-26-1155
webhttps://g-sunline.com/beppu/
画像: 「GUESTHOUSE SUNLINE BEPPU」のクラフトビールで〆!

空港リムジンバスで約50分

大分空港到着。1日で遊び切りました!

画像: 大分空港到着。1日で遊び切りました!

あっという間の日帰り旅。しかしその内容は濃く、「グルメ」「アクティビティ」「お土産」も網羅し、大分での「ひとり、日帰り、1万円の旅!」を楽しみ尽くしました。

「九州は遠いイメージがありましたけど、飛行機を使うと日帰りできてしまうものですね……! あとは、温泉がどこもワンコイン以下で楽しめることに驚きました」

自由気ままに旅をしたいときや、忙しくてまとまった休みが取れないときも、飛行機を使った日帰りひとり旅なら、時間を有効に使って充実した旅になることでしょう。そしてそれがおトクに楽しめるとあれば、より気軽に旅に出られるはずです。

安心して旅ができるようになったら、ぜひ本記事でご紹介したモデルコースを参考に、日帰りひとり旅をしてみてはいかがでしょうか?

写真:もろんのん

画像14: ひとり、日帰り、1万円の旅!~大分編~

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