リモートワークの導入や副業の容認など、都市部の企業を中心に“働き方改革”がますます進んでいます。働き方の自由度が増すことで注目されているのが「2地域居住」。都市に住む人が地方にも住居を構えて、2つの地域で生活するそのスタイルは、都会だけでなく自然溢れる環境での暮らしも手に入れたいと考える層から支持を得ています。

とは言え、生活を大きく変える決断には不安がつきもの。まずは気軽に現地を訪れたり、経験者の話を聞いたりして、イメージを具体化するのが一番です。今、2地域居住を勧奨する自治体では体験ツアーを運営し、地域の魅力や暮らしのリアリティを感じることができる機会を提供しています。OnTrip JALでは、そんな各地の「2地域居住」の魅力を、体験ツアーを通じて紹介。さまざまなエリアの情報を、連載記事で紹介しています。

画像1: 旅が暮らしに変わる。注目の「2地域居住」体験ツアー 阿蘇編

今回ご紹介するのは、熊本県阿蘇市です。東京から飛行機で約90分。阿蘇くまもと空港から阿蘇市内まで約40分車を走らせると、雄々しく連なる外輪山と、広大な大地が見えてきます。世界有数の巨大カルデラの中に広がる田畑、今も活発な活動を繰り返す中岳火口。美しい草原は四季折々の表情を見せ、やまなみハイウェイやミルクロードなど日本屈指のドライブウェイにもなっています。

この記事では、大自然を舞台に生きる阿蘇の人々の暮らしを、さまざまな方へのインタビューを通してお届けします。実際に2地域居住を始めた方や、阿蘇での新しい暮らしをサポートしてくれる方々の話からは、この地で暮らすことのリアリティが感じられるはずです。

阿蘇市長メッセージ「ダイナミックな自然に癒される阿蘇へ」

まずは、阿蘇市長の佐藤義興さん。市長として阿蘇の暮らしを支える立場から2地域居住を検討している方へのメッセージをいただきましたので紹介しましょう。

阿蘇市長 佐藤義興

阿蘇市は、噴煙を上げる雄大な阿蘇山や広大な草原などダイナミックな景観を楽しむことができます。今年は熊本と大分を結ぶJR豊肥本線の全線開通、熊本と阿蘇をつなぐ国道57号と新たな自動車専用道路も完成し、空港へのアクセスも格段に向上しています。自然に癒される生活の地としてぜひお越しください。

新しく完成した自動車専用道路を抜けると、高い空と澄んだ空気が広がる美しい阿蘇の風景が見えてきます。山々に囲まれ、豊かな大地を潤す湧水。その自然を崇拝する古社も存在します。そんな、人と大自然が共存する姿に惹かれ、導かれるように阿蘇での生活をスタートした方々がいます。ここからは、彼らの話をもとに、阿蘇での暮らしを具体的にイメージしていきましょう。

2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた
シャツデザイナー 吉田義貴さん

画像1: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

兵庫県神戸市に生まれ育った吉田義貴さんは、シャツ店の起業を目指してシャツづくりの勉強をしていました。その当時、たまたま観光で訪れた阿蘇の雄大な景色を見て、「ここは一体どこなんだ?」と不思議に感じるぐらい、自然の美しさに感動したと言います。吉田さんはこの時、山に囲まれて暮らすことへの憧れを抱きつつ神戸に戻ります。それから2010年に神戸市でシャツ店を起業するも、心の中では「いつか阿蘇に行き、森の中でシャツをつくりたい」という思いでいっぱいだったそうです。

画像2: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん
画像3: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

転機となったのは、2010年の年末に招待された熊本のアートイベント。このイベントへの参加をきっかけに熊本での活動が始まり、神戸と熊本を行ったり来たりするようになります。そして、2012年には熊本市内にシャツの店を出店することに。こうしてシャツ作家としての活動を本格的にスタートさせた吉田さんに、地元の方からこんな声がかかります。「君みたいな人がいたら、阿蘇で何か新しいことをしてくれそうだ。文化の発信もしてほしいから来ないか」。それから、話はあれよあれよと進みました。

画像4: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん
画像5: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

「阿蘇市内にあった空き家を紹介してもらいました。リノベーションするにも、お金が本当になかったので迷っていることを伝えると、工務店の社長が“店がないと借金も返せないだろ”と。その言葉に納得し、お願いします!と答えていました。さらに、社長が『この家は、まだ救えるばい』という、ものを大切に思うかっこいい言葉をおっしゃったのも、この家に住む決め手になりましたね」。

画像6: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん
画像7: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

阿蘇に移り始めたころの吉田さんは、この店に寝泊まりしながらシャツをつくり販売していました。地元の方も、移住者向け補助金の書類づくりに力を貸してくれるなど、親身になって協力してくれる。その助けもあり、現在ではリノベーション代はすべて返済できました。まさに「地元の方のおかげ」と吉田さんは言います。

画像8: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

店の経営も軌道に乗り、今は少し離れた森の中にシャツ工場を建て、従業員とシャツ制作に励んでいます。「10年前に描いた夢は、阿蘇にお店と工場をつくり、5~6人の従業員と共に働くことだったのですが、それはすべて叶えることができました。今は日本に3店舗、従業員が11人。2018年にはパリで展示会を出展しています。これから先10年後のビジョンもあります」。

画像9: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

吉田さんは、森の中にある工場兼住宅の敷地内に、新たな工場と店をつくろうとしています。「古いキャンピングカーを購入したので、それを庭に設置してブティックにしたいですね。シャツをつくっている横でシャツが販売できる店。わざわざ阿蘇に来てもらうのが理由です」。そう考えるのは、この阿蘇の環境が素晴らしくロマンチックであることが大きな理由だといいます。

「だって、鳥の声で目が覚めるんですよ。そんな環境でものづくりができるのは素晴らしいことですし、この環境でないといいものは生まれてこないと言い切れます。これをひとり占めするのはもったいないから、たくさんの方に来ていただきたい。阿蘇の魅力を知ってもらいたいのです」

画像10: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

阿蘇にずっと住み続けていられるのは、地元の方々との強いつながりがあるからだと吉田さんは言います。口論になることもあるけれど、よくよく話してみれば、自分のことを大切に思ってくれているからこそという気持ちがわかってくる。阿蘇の人はシャイな人ばかりで、だからこそ憎めないそうです。

「移住に備えて2地域居住を考えている人に伝えたいこと。それは、こんな生活をしたいという自分のイメージや期待を、住んでいる側に押し付けないことです。一方で、受け入れる側、つまり町の人たちにとっても、移住してくる人に期待していることがあります。地域の清掃や活動、町を挙げての祭りへの参加など、地域の取り組みにも理解を示し応えてあげることが必要です。自分たちが町のために何ができるか。町の人が何を望んでいて、それにどう応えるか……ということを考えないと移住はうまくいかないと思います」

2019年、阿蘇神社の年中行事のひとつである「御田祭(おんだまつり)」で、頭(かしら)を務めたという吉田さん。「とても光栄なことでした。地元の人以外の人間が、この大役を仰せつかることは初めてのことですし、自分が地元の方々に認められたのだとわかった瞬間でもあります」

画像11: 2地域居住から移住へ。阿蘇との不思議な縁に導かれた シャツデザイナー 吉田義貴さん

吉田さんは、阿蘇のために考えていることがあるそう。それはメイドイン阿蘇のシャツを世界へ伝えること。まさに「阿蘇から世界へ」のプロジェクトです。「海外事業部を立ち上げ、パリやオランダで起業したいと考えています。もちろんシャツは阿蘇の工場でつくったもの。もうイメージができています。店内では、阿蘇の雄大な自然と町の様子をPVで流し、こんな素敵な場所でシャツをつくっているということをPRするのです。それこそがシャツのブランドにつながる。阿蘇は、そんなブランドづくりにピッタリな場所なのです」。もうすっかり阿蘇の人になった吉田さんは、世界へ羽ばたく阿蘇のスーパースターになろうとしていました。

LaZONE ASO

住所熊本県阿蘇市一宮町宮地3185
電話090-8521-9643
営業時間12:00~17:00
休み不定休
webhttps://trailer-sh.com/

阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん

画像1: 阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん

自らが阿蘇への移住者であり、今では自分と同じような移住者を支えるためのサービスを行っている人がいます。石垣圭佑さんが代表を務める「合同会社 阿蘇人(アソウト)」は、阿蘇に住みたいと思った方によりそい、その暮らしを整えるサポートをする会社です。まだ設立から3年ですが、その活動内容は多岐にわたります。

画像2: 阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん

メンバーは、熊本地震復興支援活動を行っている際に出会った熊本県外出身の3人。「僕は1週間ほどのボランティア活動を行い、地元の埼玉に戻って活動を終える予定だったのですが、阿蘇に拠点を構えていたボランティア団体から、もっと阿蘇に居てほしいと声をかけられ、自分も何か役に立つのであればと、その後も約1年間、熊本と埼玉をを行ったり来たりしながらボランティア活動を続けていました。しかし、ボランティア団体の阿蘇での活動が終わりを迎えるころ、本格的に阿蘇に住もうと考えた時に、インターネットで物件の情報を検索しても全然出てこなくて。地震の影響でまだまだ交通インフラや住環境が整っていない。当時の阿蘇は、そんな状況でした」。

画像3: 阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん
画像4: 阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん

もともと東京で不動産会社に9年勤めていた石垣さんは、その経験を活かし、阿蘇と人をつなぐ役割を担えればと、この合同会社を設立します。「空き家の活用を軸とした不動産の事業を中心にしていますが、住まいだけを整えるのではなく、暮らしそのものを整えたいと思っています」。農業をしたいなら地域の農家の方を紹介し、まずは何か仕事を…となれば、地元の旅館や飲食店にも声をかける。車を手に入れたい方には、中古車の紹介まで。阿蘇地域で暮らすことの「可能性」を広げるべく、丁寧にサポートしています。

画像5: 阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん

「まずは観光で阿蘇に来ていただき、1週間でも1カ月でも滞在してもらい、阿蘇を好きになってもらいたいですね。それが移住へのきっかけになればと、阿蘇の暮らしを感じられる民宿を始めました。眺めがとても良かった空き家を活用したくて、とてもお世話になっている地元の方に協力していただき、リノベーションして運営しています」。石垣さんは、阿蘇での暮らしを「昔ながらの暮らし」と話す。陽が昇って畑仕事をし、一生懸命働いた後には温泉で汗を流す。地元で育まれたおいしい食べ物を味わい、たくさん飲んで笑って寝る。ここではそんな暮らしができる、と語ります。

「阿蘇は食も豊か。あか牛やお米に、阿蘇高菜などの伝統野菜も豊富です。基本的に何でもおいしい。今年は縁あって地元の方と無農薬の米づくりを行いました。収穫された米がとにかくおいしくて、阿蘇のことがもっと好きになりました」

画像6: 阿蘇での暮らしを整える「合同会社 阿蘇人」石垣圭佑さん

移住者である石垣さん自身が阿蘇を知り、移住者の目線で阿蘇を案内してくれる。それだけでも信頼度がとても高く、土地の魅力も実直に伝わってきます。「私も首都圏に10年いましたが、東京での暮らししか選択肢が思いつかない方にも、地方でこういう暮らしができるという可能性を伝えていきたいですね。阿蘇を好きになる人が増え、人が集まり、活性化すると地域のためにもなりますし、自分も楽しいですから。まずは阿蘇に来てください。いつでも相談に乗ります」。そう語る石垣さんの目は、輝いていました。

合同会社阿蘇人(アソウト)

住所熊本県阿蘇市内牧222 あーとち内
電話0967-24-6511
webhttps://asouto.jp

阿蘇の魅力を体現する地元の人々 

阿蘇で生まれ育った人の中にも、地元を盛り上げるために活動を続ける方々がいます。そういった方が土地や人に向けて注ぐ愛情こそが、阿蘇の温かい魅力につながっているのでしょう。阿蘇を代表する二つの商店街の方々を、紹介します。

「阿蘇一の宮門前町商店街」を蘇らせた「阿蘇はなびし」の宮本博史さん

画像1: 「阿蘇一の宮門前町商店街」を蘇らせた「阿蘇はなびし」の宮本博史さん

阿蘇の郷土料理を出す「阿蘇はなびし」の2代目、宮本博史さん。「阿蘇神社には多くの参拝客が訪れるのに、この商店街には人がほとんど来ない。どうにかせんといかん!と2001年に立ち上げたのが『若きゃもん会』でした」と当時を振り返ります。

「阿蘇一の宮門前町商店街」は、その名の通り阿蘇神社の門前通りにあり、昭和の時代には魚屋、床屋、八百屋、食堂など生活に欠かせない店が軒を連ねる、賑いのある商店街でした。しかし時代は移ろい、スーパーやコンビニなどができると客が減り、人通りの少ない商店街になってしまったそうです。

画像2: 「阿蘇一の宮門前町商店街」を蘇らせた「阿蘇はなびし」の宮本博史さん
画像3: 「阿蘇一の宮門前町商店街」を蘇らせた「阿蘇はなびし」の宮本博史さん

この状況をどうにかしようと商店街の後継者10人が集まって結成したのが、若きゃもん会でした。

手始めに行ったのが、「金曜夜市」。これが大成功を収めてからは、目玉商品づくり、各店の看板の工夫、観光客が気軽に立ち寄り情報交換できるスポットづくり、そして桜の木の下に畳を敷いて「商店街でお花見!」などイベントを次々と企画し、いつのまにか、全国にある商店街の手本となっていきます。

「成功のカギは“共有”“共感”“協働”ですよ。全国の自治体や商店街関係者が視察に来られましたが、これを伝えたようなものです」。クールに話す宮本さんからは、言葉の端々に阿蘇と商店街への愛が込められていました。

画像: 阿蘇の野焼きから発想を得た「あか牛の“炙り”牛カツ重」と名物だご汁

阿蘇の野焼きから発想を得た「あか牛の“炙り”牛カツ重」と名物だご汁

阿蘇はなびし

住所熊本県阿蘇市一の宮町宮地1861
電話0967-22-0896
営業時間11:00~16:00ラストオーダー
休み火曜
webhttp://aso-hanabishi.com

「いまきん食堂」の今村聡さんが語る、阿蘇名物の誕生秘話

画像1: 「いまきん食堂」の今村聡さんが語る、阿蘇名物の誕生秘話

開店前から店先に200人を超える行列ができる人気店「いまきん食堂」の店主、今村聡さん。阿蘇名物を生み出し、内牧商店街の盛り上げに一役買った人物です。

明治43年創業の「いまきん食堂」は大衆食堂として開業し、百年を超えて地元に愛され続けています。行列に並ぶ人たちのお目当ては、いまきん食堂が発祥の「あか牛丼」。今から16年ほど前、観光客向けのメニューを……と、今村さんと奥さんが一緒になって考え、生み出したのが地元の「あか牛」を使った丼ぶりでした。

画像: レモンが入ったさっぱり味のあか牛のスープと自家製漬物がついた「あか牛丼」

レモンが入ったさっぱり味のあか牛のスープと自家製漬物がついた「あか牛丼」

画像2: 「いまきん食堂」の今村聡さんが語る、阿蘇名物の誕生秘話

「あか牛の肉質は脂肪分が少なく赤身が多いのが最大の特徴で、とにかくヘルシー。その肉の表面をさっと炙り、スライスして丼にしたところ大人気に。行列ができるほどになりました」と今村さん。

地元の温泉卵をのせ、真上から見ると阿蘇山になるように盛り付け。見た目の良さも工夫したのだそう。今では阿蘇の多くの店が、あか牛を使った料理を商品化し、阿蘇を代表するメニューにまで広がりました。

画像3: 「いまきん食堂」の今村聡さんが語る、阿蘇名物の誕生秘話

「阿蘇の観光のひとつとして、草原を見に来られる方も多いのですが、その草原を維持しているのが、あか牛なのです」。草を食べてくれることで荒地が減り、地下水の保全にも役立つ。あか牛を放牧する畜産農家の方のためにも、あか牛を食べることが草原を守ることにつながるといいます。阿蘇の自然を守ることにもつながる丼は、内牧商店街の活性化にもつながっていました。

いまきん食堂

住所熊本県阿蘇市内牧290
電話0967-32-0031
営業時間11:00~15:00(受付終了)
休み水曜
webhttp://aso-imakin.com/

阿蘇の2地域居住ツアー モデルコース・スポット紹介

阿蘇市では、2地域居住を検討している方向けにジャルパックの体験ツアーを開催中。もちろん、移住担当者が「住んでこそわかる阿蘇の魅力」をお伝えします。阿蘇での暮らしを具体的にイメージできるこの機会を、ぜひ活用してください。

日程内容
1日目阿蘇くまもと空港 → 移住担当者訪問(空き家やコワーキングスペースなど希望に合わせてアテンドを行います)
2日目①観光王道プラン 
草千里(乗馬体験)→ 中岳火口見学 → 阿蘇神社参拝 → 門前町商店街(水基巡りと食べ歩き) → 大観峰見学 → 内牧温泉(食と温泉)
②アクティビティプラン
気球体験 → カドリー・ドミニオン(動物とのふれあい) → たべコギ(自転車をレンタルしてグルメを満喫) → 坊中温泉夢の湯
3日目道の駅阿蘇(お買い物) → 阿蘇くまもと空港
※上記はモデルコースです。ツアー行程は自由に組むことができます。

ここでは、阿蘇の大きな魅力である大自然を満喫できるスポットを、ピックアップして紹介しましょう。

やまなみハイウェイ・ミルクロード・中岳火口

画像1: やまなみハイウェイ・ミルクロード・中岳火口

春から夏に広がる深緑、秋はススキに囲まれ、春先には野焼きが見られる阿蘇の草原。その間を伸びるように走る「やまなみハイウェイ」はダイナミックな阿蘇の自然を体感できるドライブコースです。また阿蘇外輪山の尾根を走る「ミルクロード」は、壮大な阿蘇五岳と眼下に阿蘇の街並みが望める大観峰へと続き、阿蘇市がカルデラの中にあることを実感させてくれます。

画像2: やまなみハイウェイ・ミルクロード・中岳火口
画像3: やまなみハイウェイ・ミルクロード・中岳火口

今も大地の鼓動を響かせる中岳火口へと向かう道の途中には、お椀を逆さまにしたような美しい形の米塚も。多様な自然美を魅せてくれる阿蘇の風景。この素晴らしい自然に感謝し崇めるのが、阿蘇の開拓神である阿蘇神社です。

山々、湧水、肥沃な土地。阿蘇の自然を崇める阿蘇神社

画像1: 山々、湧水、肥沃な土地。阿蘇の自然を崇める阿蘇神社

カルデラの中に鎮座する阿蘇神社の創立は紀元前282年と伝えられ、2000年以上の歴史を持つ古社として知られています。古来、阿蘇山火口をご神体とする火山信仰と融合し、肥後国一の宮として崇敬を集めてきました。稲作の祭りが年間を通して数多く行われている理由は、恵みをもたらす大地への感謝から。自然を崇める気持ちが、年中行事として阿蘇神社で継承されているのです。

画像2: 山々、湧水、肥沃な土地。阿蘇の自然を崇める阿蘇神社
画像3: 山々、湧水、肥沃な土地。阿蘇の自然を崇める阿蘇神社

平成28年の熊本地震により、国の重要文化財である神殿が損壊、楼門は倒壊するという甚大な被害を受けました。しかし不思議なことに、阿蘇神社周辺の家屋は倒壊を免れています。それは、この阿蘇神社が身代わりになり守ってくださったのだと信じられています。今、その感謝の気持ちを込め、境内の復旧工事が進められています。

阿蘇神社

電話0967-22-0064
webhttp://asojinja.or.jp

地震や水害に遭いながらも、その自然に感謝し、生きるパワーと心得を持っている阿蘇の人々。ダイナミックな大地に生きるその姿からは、土地や人への愛情があふれており、それが阿蘇の町に活気をもたらしています。美味しい大地の恵み、湧水、温泉、そして阿蘇の総氏神である阿蘇神社の存在。人を引き付けてやまない阿蘇を、一度訪れてみませんか?

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画像2: 旅が暮らしに変わる。注目の「2地域居住」体験ツアー 阿蘇編

2つの街で暮らす新しい生活スタイル「2地域居住」をはじめる旅

2つの拠点をもつ新しいライフスタイル、2地域居住。地域担当者との橋渡しや下見ツアーのモデルコースをご紹介!

阿蘇市
http://www.city.aso.kumamoto.jp/

※2021年1月10日に一部内容を更新しました

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画像3: 旅が暮らしに変わる。注目の「2地域居住」体験ツアー 阿蘇編

旅が暮らしに変わる -2地域居住の魅力-

平日は都市部で仕事をし、週末は地方で豊かな自然に触れ合いながら静かに暮らす。そんな魅力あふれる2地域居住を通じて、地域の魅力をお伝えします。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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