私は熊本市生まれの熊本市育ち。
水前寺公園に近い出水(いずみ)中学校出身。高校卒業の18歳まで生活していました。
現在も、両親と、弟夫婦が熊本に住んでいます。今回はそんな熊本の魅力をお伝えいたします。
ボーイング777機長 日隈
熊本市といえば皆さま、何を思い出されますか?
熊本城、くまモン?くまモンは県のキャラクターでしたね!
皆さまも覚えていらっしゃることと思いますが、2016年熊本地震で熊本市は大きな被害を受けました。市内にある熊本城は未だに修復工事中なのですべてを見学することは出来ませんが、その様子は熊本城の東側にある熊本市役所の14階展望ロビーから見ることができます。(無料です)
また、2019年秋には震災から3年半ぶりとなる熊本城の一般公開(特別公開)が予定されています。詳細は熊本城のホームページをご覧ください。
ここで、日本三名城のひとつ、熊本城の秘密をいくつか紹介いたしましょう!
熊本城は戦さのための備えが優れていたことは、ご存知でしょうか?
有名なのは、お城の石垣「武者返し」。敵軍が登ろうとしても頂上に行くにつれて垂直に近くなっており、武者が乗り越えられないのでその名称が付いたようですが、実は石垣の形状は敵を防ぐためだけではなく、耐久性を備えたものだったことが、先の震災で証明されました。地震で崩れた石垣のほとんどは、明治時代に作られたものだそうで、加藤清正が穴太衆(石垣作りの名門集団)に作らせた石垣はしっかりと耐え抜いたとのことでした。
次に戦いに必要なものとしては、食料ですね。熊本城内の畳の裏にはサツマイモの茎を干したものが使われていました。これは籠城中の食料への備えだったとか。
もう一つ、熊本城は別名「銀杏城」ともいわれるほど、銀杏(いちょう)の木が城内にたくさん植えられています。私が小学生の時には銀杏の実を「戦さの非常食にするため」と教わっていましたが、実は城内の銀杏の木は実がならない雄木だそうです。では、何のために植えられていたのでしょうか?銀杏の木は堅くて強い特徴があり、現在でもまな板などに加工されています。また、燃えにくいことからか火事を防ぐ縁起のいい木として重宝されていました。よって、お城を守る、お城を補修するために植えたのではないかと考えられています。
今はお城のなかには入ることは出来ませんが、周りを散策することは出来ます。 お城の一画にある江戸の小径を再現した「桜の馬場 城彩苑」は、私のおすすめの場所。
熊本の名産品が一堂に会していますので、お土産を買うのにも便利です。また、併設されている「湧湧座(わくわくざ)」では、熊本の歴史を体感できるイベントも常時開催されていますので、ぜひ足を運んでみてください。
ちびっこラガーマンの甥っ子も、ラグビー日本代表を応援している一人。
熊本市民が大好きな熊本城の魅力、伝わりましたでしょうか?みなさんもぜひ、熊本城周辺に行って観光を楽しみつつ、ラグビー日本代表を応援しよう!ファイトー、イッパーツ!
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