空港を拠点とする地域活性化を目的に、“空の御朱印”として「御翔印(ごしょういん)」「御翔印帳(ごしょういんちょう)」が、JALグループ就航地55空港でお買い求めいただけます。これはJALとJTBのちょっと珍しい共同事業。実現の背景を、担当者が語ります。

※価格は税込み表記です。

神社仏閣などでいただける御朱印の起源は古く、平安時代の納経の証に端を発するという説があります。2022年からJALが始めた「御翔印(ごしょういん)」は、この御朱印から着想を得たものです。

画像: JALオリジナル「御翔印」で、旅の証を残しませんか?

「御翔印帳」は2,000円、「御翔印」は1枚350円で、2023年4月現在で全国38空港のJAL PLAZA(旧BLUE SKY)店舗、空港売店で販売しています。

新潟のスタッフから生まれたアイディアが、全国区に

加藤「2021年の6月に、JALの地域活性化活動 『JALふるさとプロジェクト』の一環として、全国各地を盛り上げるために、JALグループ内の業種の垣根を越えた『ふるさとの“わ”』という取り組みを始めました。各地の出身者やゆかりのあるメンバーが横断チームを作り、地域への貢献策を考えるという趣旨なのですが、新潟チームから“御朱印”のアイディアが出たのです。通常、こういった企画は本社の地域事業本部が考えることが多いのですが、このような枠組みのメンバーからアイディアが出たことに、大きな意義があると考えています。また、今回の企画は地域事業本部と企画立案制作を行ってきた『ふるさとの“わ”』新潟メンバーが、しっかり噛みあって連携したからこそ出来上がったものになります」

画像1: 新潟のスタッフから生まれたアイディアが、全国区に

こう語るのが、JAL地域事業本部の加藤圭寿です。四国八十八ヶ所霊場のように、新潟県・佐渡島にも八十八ヶ所参りの風習があります。佐渡島の世界遺産登録に向けた活動を盛り上げる意図で生まれた企画でしたが、コロナ後の国内旅行でお客さまに楽しんでいただくためのプロジェクトに発展。全国のJAL就航空港を巡る「御翔印」の事業化が決まりました。

加藤「ちょうど同じタイミングで、JTBでも同様のアイディアが出ていました。全国各地でキャンペーンを実施するなかで、『四国にまつわる内容で何かできないか』という議論があったそうで、若手社員の方から御朱印に関するアイディアが生まれたそうです。営業本部からそんな話が伝わってきて、双方で議論し協業に至りました。コロナ禍を経て、多くのお客さまに地方を訪れていただきたいという思いは同じでしたから」

画像2: 新潟のスタッフから生まれたアイディアが、全国区に

JALとJTBの協業は珍しいことではありませんが、事業の垣根を越えたこのようなコラボレーションは初めての試み。こうして企画は動き出したものの、前例のない取り組みであるため、調整にかなり時間を要したと振り返ります。

画像3: 新潟のスタッフから生まれたアイディアが、全国区に

加藤「かなり議論しましたが、印紙のほかに搭乗券などの旅の思い出も入れていただける利便性を優先し、全20ページのポケットタイプを採用しました。また、デザインは黒とえんじの2色です。えんじは最新のエアバスA350型機の機内装飾カラーをモチーフに、品の良さを追求しました。金の箔押しの質感や色みも、何度もサンプルを出してこだわっています」

画像1: ※撮影時のみマスクを外しております

※撮影時のみマスクを外しております

御翔印帳は色違いを2冊並べるとJALの鶴丸ロゴが出現するという遊び心を忍ばせました。そして各地で販売する御翔印のデザインにも秘密があります。

画像4: 新潟のスタッフから生まれたアイディアが、全国区に

加藤「それぞれ地域のJALスタッフが筆を執り、個性溢れる文字を版にしています。さらに、県名の金印や空港をアルファベットで示すIATAコードのほか、ちょっとした謎解き要素も入れています。滑走路に描かれた数字を入れたほか、朱印は各空港の“一文字”にアレンジしたものです」

また、発案の新潟空港の御翔印には、特別なアレンジが施されています。これらのこだわりは、ぜひお手に取った際にじっくりとご覧ください。

画像2: ※撮影時のみマスクを外しております

※撮影時のみマスクを外しております

こういった反響を、今後の展開にも活かしていきたいと加藤はいいます。2023年3月18日には第2弾として27空港が追加となり、2023年9月末からは国内のJALグループ就航空港すべてでの展開が始まりました。全国の「ふるさとの“わ”」のメンバーや空港スタッフ、支店が製作に加わり、「わ」がさらに広がっています。詳細は以下のURLをご参照下さい。

加藤「第1弾は11空港でスタートしましたが、現在はJALグループ就航地55空港すべてでお求めいただけるようになりました。この先、海外での展開も視野に入れています。お客さまに、足を運んでその土地の魅力を発見していただきたい、その旅の証として御翔印を集めていただきたいという思いから生まれた取り組みです。大事なのは、これを一時的なものとせず、長く続けていくことだと考えています」

画像5: 新潟のスタッフから生まれたアイディアが、全国区に

御朱印は1000年以上の歴史を誇り、日本各地を旅する目的のひとつにもなっています。各地の空港へお越しの際には、ぜひお求めください。多くの空港を巡っていただき、素敵な思い出と御翔印をたくさん増やしていただけると幸いです。

JALの舞台裏

A350導入の裏話や機内食のメニュー開発など、JALの仕事の舞台裏を紹介します。

※2023年10月2日に一部内容を更新いたしました

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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