JALが直接お届けするのではなく、旅インスタグラマーの方々を通して旅の魅力を伝えるというスタイルに至った背景とプログラムへの想いを、担当者がお伝えいたします。
「JALトラベルレポーター」は、純粋に“旅の魅力”を届けるパートナー
波多野「私たちが思う旅とは、“人と人の出会いを通じて新たな絆を生み出し、人生を豊かにするもの”です。しかし、昨今の状況で多くの人が旅から遠ざかってしまい、この魅力が忘れられかねない状況にあると感じています。そんな今だからこそ、旅の魅力を再発見するお手伝いがしたいと考え、新たな発信の方法を模索してまいりました」
こう語るのは、広報部Webコミュニケーショングループの波多野絵里です。
さまざまなアイデアを出していく中で、“旅のプロ”と連携するという方向性に行きついたのは、ともに働く同僚の経験が決め手になりました。「旅行先や巡る場所を決めるときに、SNSの情報を参考にしている」という声が多く聞かれたのです。
波多野「お客さまの目線に立ったときに、航空会社が発信する情報だけでなく、旅に精通している方々の意見も重要だと考えました。実際にSNSで旅の情報を発信している方々の投稿を見ると、ベストなタイミングが来るまで何時間も待ったんだろうなと感じる写真が投稿されていたり、フォロワーの方からのコメントに丁寧に返信されていたり、旅や人に対する愛情が詰まっていて、一緒に旅の魅力を発信していきたいとより強く感じました」
旅や人と真摯に向き合っている投稿主にアポイントを取り、お一人おひとりに「一緒に旅の魅力を発信していきませんか?」というJALの想いを伝えるところからスタート。そのうえで、ご賛同いただいた方々にJALトラベルレポーターとして情報発信を行っていただくという流れでプログラムを進めています。重要なポイントは、JALトラベルレポーターの投稿は広告ではないという点です。
波多野「私たちがJALトラベルレポーターの皆さんに提供しているのは航空機搭乗などの体験の機会のみで、広告料などはお渡ししていません。また、『JALや訪れた土地について感じたまま、自由に発信してください』と伝えていて、投稿の事前チェックなども行っていません。このプログラムでもっとも重視していることは、投稿をご覧になった方々にウソ偽りのない情報を受け取っていただくことで、JALを宣伝することではないからです。『#JALトラベルレポーター』というハッシュタグをつけること以外は制限を設けない形で、発信していただいております」
多くの人に「この地域に行ってみたい」と感じてもらいたい
JALトラベルレポーターの投稿は広告ではなく、純粋な旅に関する投稿内容になっています。読んでいただいた方に届けたいものは、“旅の魅力”。
波多野「今はまだ安心して旅に出られなくとも、若い方からご高齢の方まで旅への興味、旅の楽しさは忘れてほしくないですし、JALトラベルレポーターの投稿がそのきっかけになればと考えています。投稿をご覧になった方々が『この地域に行ってみたい』『私もこの写真を真似して撮りたい』と感じるような情報、写真を発信する場にしていきたいですね」
まずは旅に対する関心を高め、旅に出ることを前向きに考えていただくためのひとつのきっかけとして、JALトラベルレポーターは存在しているのです。
実際に投稿を進めていく中では、JALトラベルレポーターの方々から思いがけない提案がありました。
波多野「あくまで旅そのものの魅力を発信するプログラムと考えていたのですが、JALトラベルレポーターの皆さんから『今回利用したプランはフォロワーさんにとっても有益な情報だから、積極的に紹介したい』『フォロワーさんもお得情報を欲している』という声をいただきました。当初はJALを前面に出さずに進める方針だったのですが、今後は私たちの商品やサービスに関しても発信していく機会を設けていこうと考えています。フォロワーの方々の中には、これからマイレージカードを作る若年層の方々もいます。JALトラベルレポーターの投稿を通じて、若い方々にも情報を届けられるという可能性を感じています」
JALトラベルレポーターとのやり取りで気づいた「JALとしてできること」
「JALトラベルレポーター」の取り組みを開始したことで、見えてきた課題もあります。それはいち航空会社として、商品やサービスをご利用いただく皆さまに対しての課題です。
波多野「JALトラベルレポーターのゆっきぃさんは、分刻みのスケジュールを組んで旅に出るそうです。フォロワーさんに有益な情報を届けるため、1秒も無駄にしないように下調べを徹底しているのだと教えてくれました。そのお話を聞いて、私たちも各地の支店から交通に関する情報を吸い上げて発信するなど、航空会社としてより快適な旅を実現するお手伝いができるのではないかということに気づきました。JALトラベルレポーターの皆さまにも情報提供しながら、本気で向き合わないといけないなと反省した出来事です」
JALトラベルレポーターの皆さまにただ情報を発信していただくのではなく、コミュニケーションを取りながらお互い気持ちのよい関係を築き、より有益で魅力的な情報を届けていく。それがJALとインフルエンサーがタッグを組む意味だと考えています。
波多野「JALトラベルレポーターの方々の投稿を見ていると、『私も気になっていた場所です』『投稿を見て、その土地に行きたくなりました』というコメントがついていて、素直にうれしく思っています。目に見える形で態度変容・行動変容が生まれていることを知ると励みになりますね。コメントしてくださる方々のほかにも、コメントはしなくても投稿を保存したり、旅の参考にしたりしている方々もいらっしゃると思いますので、さらなる可能性がありそうな手応えを感じています」
真摯に向き合い意見交換できる仲間として、目指す先は“共創”
まだ始まったばかりのJALトラベルレポーターですが、将来的には情報を発信していくだけに止まらず、さらなる展開を構想しています。
波多野「活動を通じて、JALトラベルレポーターの方々にJALのファンになっていただきたいという想いがあります。そして、一緒に商品開発を行うという将来もあるのではないかと考えています。実際に旅に出てもらった方からは、私たちのサービスや訪れた地域に対して『もっとこうした方が魅力的』『こういう見せ方がいいと思う』といった忌憚のないご意見をいただくんです。私たちが思っていた以上にJALトラベルレポーターの皆さまは真剣に向き合ってくださいますし、旅のプロでありお客さまでもある皆さまの意見はとても貴重で、JALとしてしっかり受け止めるべきもの。既に意見交換ができる関係を築けている皆さまとなら、より良いサービスの開発ができるのではないかと期待しています」
JALトラベルレポーターの取り組みは、JALにとっても大きな気づきのあるプログラムだということが、投稿やJALトラベルレポーターとのやりとりを重ねるごとに明確なものとなりました。そして、より多くの方とコミュニケーションを取り、さらなる可能性を広げるべく、JALトラベルレポーターの公募もスタートします。
波多野「JALトラベルレポーターの皆さまとのやり取りを通じて、このプログラムが大きな可能性を秘めていることに気づきましたので、さらに人と人とのつながりを増やしていけたらと考えています。旅が好き、写真が好き、SNSが好き。“好き”という気持ちを持っている方々に、新たな仲間に加わっていただきたい。また、1回の投稿で終わりではなく、中長期的な関係を築いていくことを想定しているので、JALとJALトラベルレポーターのフラットな関係にご賛同いただける方にご応募いただければと思っております」
“旅の魅力”を伝えるJALトラベルレポーター。ひとつの投稿の奥には、綿密な計画と真摯な姿勢、見てくださる方への愛情が詰まっています。気になった方は、「#JALトラベルレポーター」で検索してみてください。
そして、JALトラベルレポーターの公募は10月6日より開始。ぜひご応募ください。
ご応募はこちらから ※募集は締め切りました
「旅の魅力」「地域の魅力」を発信して、見た方に「旅に行きたい!」と思っていただけるきっかけを、一緒に作っていただける方を「JALトラベルレポーター」として募集いたします。
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A350導入の裏話や機内食のメニュー開発など、JALの仕事の舞台裏を紹介します。
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