旅先では“その土地ならではの体験をしたい”という方におすすめしたいアクティビティ、それは「星空鑑賞」です。大自然が生み出す絶景と星空のコラボレーションは、その壮大なスケール感に圧倒されること間違いなし。星空鑑賞を目的に旅したい土地を代表して、冬の注目エリアである北海道・弟子屈町をご紹介します。
画像: 圧倒的スケール感!満天の星と旅する夜の北海道・弟子屈町(てしかがちょう)の魅力

弟子屈町ってどんなところ?

道東の中心に位置する弟子屈町は世界有数の透明度を誇る「摩周湖」や日本最大のカルデラ湖「屈斜路(くっしゃろ)湖」、今もなお轟々と噴煙が立ち込める「硫黄山」など雄大な自然が広がる町です。また硫黄山の麓にある川湯温泉街には硫黄山のマグマで温められた湯が流れており、北の名湯として知られています。

画像: 弟子屈町ってどんなところ?

随所で自然のダイナミズムを感じられる弟子屈町ですが、実は「星FULLまち」と呼ばれるほど星空鑑賞にぴったりな絶景の宝庫。そんな星であふれる夜の弟子屈町にフォーカスを当ててご紹介します。

自然の神秘・大地の力強さを感じられる弟子屈町だからこそ味わえる星空の魅力

弟子屈町は釧路市や北見市などの大きな市街地から離れていることから、晴れた日には満天の星が楽しめる北海道有数の星空観賞の名所です。特に摩周湖や屈斜路湖、硫黄山など弟子屈町のさまざまな景勝地から見る星は、その場所ならではの特徴があり、見る人を飽きさせません。ここからは景勝地ごとの空の景色を、昼の姿と夜の姿のコントラストを交えながらご紹介します。

まるで星の万華鏡・摩周湖の湖面に輝く幾多の星たち

アイヌ語で「カムイトー」、すなわち「神の湖」と呼ばれる摩周湖。その湖水は「摩周ブルー」と称されるほどの世界屈指の透明度を誇り、空の青が反射して織りなす独特の色合いが私たちの心を魅了します。風がない日には、空に浮かぶ雲や摩周岳(カムイヌプリ)が湖面に見事に映り込み、幻想的な風景が広がります。

そんな摩周湖も夜になると様子は一変。昼間は空に浮かぶ雲や青々とした空を映し出していた湖面が、夜には摩周湖を取り囲む山々の稜線と無数の星々を映し出します。町明かりや喧噪もない静寂の中で、星空に包まれるような体験ができるのは、ここ摩周湖の醍醐味ではないでしょうか。

画像: すっかり雪化粧した摩周湖。どんな時期に訪れても四季折々の美しい姿を見せてくれます

すっかり雪化粧した摩周湖。どんな時期に訪れても四季折々の美しい姿を見せてくれます

画像1: まるで星の万華鏡・摩周湖の湖面に輝く幾多の星たち
画像: カムイテラスから望む摩周湖の星空

カムイテラスから望む摩周湖の星空

画像2: まるで星の万華鏡・摩周湖の湖面に輝く幾多の星たち

摩周湖カムイテラス

住所北海道川上郡弟子屈町弟子屈原野
電話015-482-1530
営業時間8:30~17:00 ※展望デッキは常時開放
定休日なし
web弟子屈ナビ(摩周湖カムイテラス)

日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖から望む星々

屈斜路湖の語源はアイヌ語で「流れ出る場所」を意味する「クッチャロ」から来ており、その名の通り、屈斜路湖は釧路湿原や太平洋に流れる一級河川、釧路川の源流にあたります。また日本最大のカルデラ湖であることから、湖畔には各所に露天風呂が点在し、6月から10月にかけては雲海、冬には全面凍結した姿が見られるなど、季節によってさまざまな絶景を楽しむことができます。

そんな屈斜路湖の星空は摩周湖に引けを取らないほど美しい光景が広がります。

美幌峠や津別峠といった展望台からは、星空を見上げると共に屈斜路湖と湖に浮かぶ島「中島」を見下ろすことができます。また、屈斜路湖そのものが、まるで鏡のように星空を映し出し、風がない夜には、湖面に映る星々が二重の星空のように広がります。

画像: 屈斜路湖を中心に、摩周岳、斜里岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳など北海道の美しい山々を一望することができます

屈斜路湖を中心に、摩周岳、斜里岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳など北海道の美しい山々を一望することができます

画像1: 日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖から望む星々
画像2: 日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖から望む星々
画像: 湖畔に映る月。月の輪郭まではっきり見ることができます

湖畔に映る月。月の輪郭まではっきり見ることができます

屈斜路湖

住所北海道川上郡弟子屈町屈斜路湖
電話015-482-2200(一般社団法人 摩周湖観光協会)
web弟子屈ナビ(屈斜路湖)

地球の鼓動を感じる・硫黄山の星空

硫黄山(アトサヌプリ)と呼ばれる、その名の通り地中から立ち上る硫黄の香り漂うこの場所は、山肌から絶え間なく白い蒸気が噴き上り、その光景はまるで大地が生きているかのような錯覚を起こします。また、岩肌は硫黄の結晶で黄色く染まり、森の緑、空の青さとのコントラストがとても印象的です。

夜の帳が下りると、それまで自然の荒々しさを見せてきた硫黄山も静寂に包まれ、山の上にはたくさんの星たちが輝き始めます。硫黄山の山肌と噴き出す蒸気も、夜の闇に溶け込みながらも、星々の光を受けて微かに輝き、その姿はまるで大地が星空と一体となっているかのようです。

画像: 地球の息吹を間近で感じられる硫黄山。冬になると雪の色も加わり一層、異世界に迷い込んだかのような風景が広がります

地球の息吹を間近で感じられる硫黄山。冬になると雪の色も加わり一層、異世界に迷い込んだかのような風景が広がります

画像: 硫黄山では間近で噴気孔を観察することができます

硫黄山では間近で噴気孔を観察することができます

画像: 硫黄山の蒸気に広がる星たち、硫黄山ならではの景色です

硫黄山の蒸気に広がる星たち、硫黄山ならではの景色です

画像: 硫黄山の麓にできたばかりの滞在型観光施設「硫黄山MOKMOKベース」では、軽食やお土産が楽しめるだけでなく、映画館のスクリーンに見立てた巨大な窓ガラスから雄大な硫黄山の姿を眺められる「MOKMOK THEATER」も併設 ※硫黄山のライトアップは2024年12月25日まで実施

硫黄山の麓にできたばかりの滞在型観光施設「硫黄山MOKMOKベース」では、軽食やお土産が楽しめるだけでなく、映画館のスクリーンに見立てた巨大な窓ガラスから雄大な硫黄山の姿を眺められる「MOKMOK THEATER」も併設 ※硫黄山のライトアップは2024年12月25日まで実施

硫黄山

住所北海道川上郡弟子屈町川湯
電話015-482-2200(一般社団法人 摩周湖観光協会)
web弟子屈ナビ(硫黄山)

夜にしか見られない、情緒あふれる川湯温泉の別の姿

川湯温泉の「川湯」という名は、アイヌ語の「セセキ(熱い)ペツ(川)」に由来しており、文字通り、温泉街の中心には硫黄山のマグマで熱せられた摩周湖の伏流水が流れています。また、全国有数の強酸性の温泉として知られており、多くの温泉ファンに愛されています。

そんな情緒あふれる川湯温泉に2024年「川湯岩盤テラス」が誕生。地域住民の手作りで再整備された歩きやすい遊歩道は、温泉川(川湯温泉街のホテル間を縫うように流れる、温泉の川)沿いを散策できるだけでなく、各温泉施設の泉源(温泉が湧き出る場所)をより間近に楽しめるようになり、温泉街の新たな魅力を伝える場所として注目されています。

夜の川湯岩盤テラスも、泉源を優しく照らすライトと、絶え間なく湧き出る温泉、湯気が幻想的な世界観を作り出し、散策にもぴったりなスポットとなっています。

画像: 川湯温泉街には気軽に足湯が楽しめる場所も

川湯温泉街には気軽に足湯が楽しめる場所も

画像: 夜にしか見られない、情緒あふれる川湯温泉の別の姿
画像: 町の方々が協力して作り上げた遊歩道。ウッドデッキや木道は建物を解体した際に出た廃材を再利用するなど環境にも配慮しています

町の方々が協力して作り上げた遊歩道。ウッドデッキや木道は建物を解体した際に出た廃材を再利用するなど環境にも配慮しています

川湯岩盤テラス

住所北海道川上郡弟子屈町川湯温泉街
電話015-482-2200(一般社団法人 摩周湖観光協会)
web弟子屈ナビ(川湯岩盤テラス)

雄大な自然を感じ、生きている大地をとことん堪能できる弟子屈町。昼間はもちろん、夜もそのダイナミックな地形を活かした風景に星空が加わり、さらに美しい景色を楽しむことができます。夜ならではの、弟子屈町の魅力にぜひ触れてみてください。

撮影協力
フォトグラファー・宮脇慎太郎
屈斜路プリンスホテル
ワッカヌプリ
一般社団法人摩周湖観光協会

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