〈2日目〉
「道の駅YOU・遊・もり」で森町特産のかぼちゃアイテムに目移り
2日目は森町にある「道の駅YOU・遊・もり」からスタートです。アーチ状の建物をくぐり抜けると、オニウシ公園や青葉ヶ丘公園につながります。桜の名所として知られており、春には森町固有種のここにしかない桜も見られるそう。
屋上にある展望ラウンジは、北海道のランドマークである駒ヶ岳と内浦湾、羊蹄山が一望できる人気のビュースポットです。
1階の特産物販売所には森町の特産品がずらりと並び、森町名物いかめしなど水産加工品が数多く置いてあります。
いかめしが有名な森町ですが、じつはかぼちゃも特産品。オーガニックファーム明井農園の「くりりんかぼちゃ」を使用し、人気リゾートホテルのシェフが作った濃厚でなめらかな「かぼちゃのポタージュ」(518円・税込)とかぼちゃ本来の甘みがしっかり味わえる「くりりんフロマージュ」(367円・税込)はここでしか手に入らない人気商品です。
YOU・遊・もり
住所 | : | 北海道茅部郡森町字上台町326-18 |
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電話 | : | 01374-2-4886 |
営業時間 | : | 9:00~17:30(3月21日~10月20日)、9:00~17:00(10月21日~3月20日) |
定休⽇ | : | 年末年始(12月30日午後~1月3日) |
「駒ヶ岳茶房」で知った、美味しいソフトクリームの秘密
道の駅YOU・遊・もりから大沼公園方面へ車で走ること約15分。駒ヶ岳の裾野にある小さな洋菓子店「駒ヶ岳茶房」に到着しました。
木の温かみが感じられる店内には、クッキーやプリン、パウンドケーキなど洋菓子が並んでいます。この日は人気メニューの「ソフトクリーム・梨」(350円・税込)をオーダーしました。店舗の向かいには、オーナー・岡本幹也さんが手作りしたツリーハウスがあり、駒ヶ岳を眺められます。
「美味しいソフトクリームは溶けるのが早いんだよ」と岡本さん。溶けにくくするための添加剤が含まれていないため、溶けるのが早い=美味しいソフトクリームのひとつの証拠なのだそう。受け取るとすぐに先端部分が溶けてきたので、急いでツリーハウスへ移動し、いただきます。
あっさりとしたミルクの味わいの中に、梨のほんのりとした甘さと風味が感じられて美味しい……! 雄大な駒ヶ岳を眺めながら美味しいソフトクリームを味わうという、贅沢なひとときを過ごしました。
駒ヶ岳茶房
住所 | : | 北海道茅部郡森町字駒ヶ岳345-3 |
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電話 | : | 070-8529-7427 |
営業時間 | : | 金曜日・土曜日 10:00~17:00、日曜日 10:00~16:00 |
定休⽇ | : | 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日 |
web | : | https://komagatakesabou.com/ |
「shikasan cafe」で味わう、鹿部町産のたらことホタテのピザ
ランチでやってきたのは、駒ヶ岳茶房から車で約30分、鹿部町にある「shikasan cafe」です。鹿部町の地域おこし協力隊を卒業したオーナーの野田春香さんが「町の人がゆっくり過ごせて、観光の方に地元食材を使った料理を楽しんでもらいたい」という想いでオープンした、漁師町のくつろぎカフェです。
リラックスできる雰囲気の綺麗な店内。壁の一面は、鹿部町の海をあらわした鮮やかなブルーカラーで色付けされています。テーブル席は3つあり、一人や家族などシーンを問わずゆったり過ごせそう。
今回は、鹿部町産のたらことベビーホタテを使った「たらことホタテのピザ」(1,400円・税込)と「アイスコーヒー」(320円・税込)をオーダーしました。注文から10分くらい経つと、キッチンからピザの焼き上がる匂いが漂ってきて、食欲がそそられます。
チーズがたっぷりのったボリューム満点のピザが運ばれてきました。一切れ持ち上げると、たっぷりのチーズが長く伸び、生地の表面はカリッと香ばしく中はふわふわ。たらこはプチプチ、ホタテはプリプリ。とろりとしたチーズとよく合い、口一杯に海鮮の旨みと風味が広がります。
美味しくてピザに伸びる手がとまらず、あっという間にペロリと完食。鹿部町の海の幸を存分に味わった、大満足のランチタイムでした。
shikasan cafe
住所 | : | 北海道茅部郡鹿部町鹿部118-19 |
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電話 | : | 01372-7-7455 |
営業時間 | : | 平日 11:00~14:00/14:30~17:00、土日祝 11:00~17:00 |
定休⽇ | : | 火曜日、木曜日、その他 |
web | : | https://www.instagram.com/shikasan_cafe/ |
迫力満点の間歇泉が見られる「道の駅しかべ間歇泉公園」
shikasan cafeから車で約2分、「道の駅しかべ間歇泉公園」に到着しました。ここ鹿部町は、魚介の宝庫である道南地区の中でも、スケソウダラや白口浜真昆布、ホタテなど豊富な水産物が水揚げされる水産王国。道の駅内には100年近く、絶えず噴き出している間歇泉がある全国でもめずらしい町です。
道の駅の目の前には東屋があり、地下に流れている鹿部温泉の蒸気を使った蒸し釜料理が楽しめます。この日は「鹿部温泉饅頭こしあん」(1個120円・税込)を蒸すことに。施設内で受付をすると、蒸し釜セットがもらえるので、そのまま蒸し釜へ行きましょう。
計6つある蒸し釜から温泉の蒸気がもくもくと立ち昇っています。蒸し釜に饅頭を入れて蒸すこと約5分。ほかほかに蒸し上がりました。
ふわふわの皮とほんのりとした甘さのなめらかなこしあんがベストマッチ。食後のデザートはもちろん、小腹が空いたときにもよさそうです。ほかにも「噴火湾産かき」(1,920円・税込)や「蒸し釜豚肉セット」(820円・税込)などいろいろな食材が販売されていました。
道の駅内のカウンターで受付(大人・300円)すると、しかべ間歇泉公園へ入園できます。公園内には、約10~15分ごとに高さ15mまで噴き上げる迫力満点の間歇泉があり、その温度はなんと100℃を超えているのだそう。
間歇泉の温泉を利用した足湯もあります。ペーパータオルが常備されているので、手ぶらで訪れても問題ありません。目の前で噴き上がる間歇泉を眺めつつ、いい湯加減の足湯でまったりするのは癒しのひととき。足湯に敷き詰められた小石の上を歩けば、足ツボ効果にも期待ができそう。
足湯でスッキリしたあとは、道の駅内にある「鹿部・食とうまいもの館」でお土産探しをします。入り口前にずらりと並んだ「根昆布だし」(950円)は、鹿部町で年に数回しか採取できない白口浜真昆布を贅沢に使用したうま味調味料で、一番人気の商品とのこと。
根昆布だしを約20倍に希釈した出汁スープが試飲できました。昆布の豊かな香りや上品な旨みが感じられ、お味噌汁はもちろん、さまざまな料理の味付けに利用できそうです。蒸し釜や間歇泉、足湯、お土産と鹿部を存分に楽しみました。
道の駅しかべ間歇泉公園
住所 | : | 北海道茅部郡鹿部町字鹿部18-1 |
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電話 | : | 01372-7-5655 |
営業時間 | : | 3月20日~11月30日:月〜木 9:00~17:00、金~日・祝 8:30~18:00 12月1日~3月19日:月~木 10:00~15:00、金〜日・祝 9:00~18:00 |
休館⽇ | : | 1月1日~3月19日のみ毎週水曜日定休 |
web | : | https://shikabe-tara.com/ |
「鹿部町役場(展望ラウンジ)」から眺める雄大な駒ヶ岳
道の駅しかべ間歇泉公園の裏側にある高台へ。車で移動すると3分もかからない距離に、鹿部町役場があります。「笑顔あふれ、ひかり輝く、未来へつなぐ新庁舎」がコンセプトの庁舎。お目当ては、3階の駒ヶ岳を眺められる展望ラウンジです。
展望ラウンジに到着するやいなや、大きくそびえ立つ駒ヶ岳が目の前に広がります。山の麓にあるのは鹿部の町並みです。海と山を同時に眺められる贅沢なシチュエーションは、鹿部町役場の展望ラウンジだけ。町民憩いの場としてはもちろん、コワーキングスペースとしても利用でき、ワーケーションにもよさそうです。
すかさずラウンジからの景色を、旅の思い出として1枚。
北海道に2基しかない「ゴールドポスト」は鹿部町役場のもうひとつの見どころです。東京オリンピック・パラリンピックで、金メダルを獲得した日本人選手のゆかりの土地に設置するゴールドポスト。野球で金メダルを獲得した伊藤大海選手の地元が鹿部町ということで、鹿部町役場前に設置されています。家族や友人宛に感謝の気持ちを手紙に込めて、ゴールドポストから送ってみてはいかがでしょう。
鹿部町役場(展望ラウンジ)
住所 | : | 北海道茅部郡鹿部町字鹿部252-1 |
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電話 | : | 01372-7-2111 |
営業時間 | : | 8:45~17:30 |
定休⽇ | : | 土曜日、日曜日 |
web | : | https://www.town.shikabe.lg.jp/ |
“ここにしかない”をめぐる1泊2日は、宝探しのような気分でその土地の魅力を知っていく、満足度の高い旅でした。
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