最近よく耳にする「ロシア・ウラジオストク」。なんだかミステリアスな印象のその街は、東京・成田から直行便で約2時間半と「一番近いヨーロッパ」として特に女性に人気急上昇中。
どうしてウラジオストクは女子旅向けなのか?その理由は、街にあふれるフォトジェニックな観光スポットたち。美しく可愛い写真をたくさん収められるこの街の魅力を紹介していきましょう。

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こちらの記事で紹介するスポット(MAP)

色使いが可愛い。まずは「ウラジオストク駅舎」へ

画像1: 色使いが可愛い。まずは「ウラジオストク駅舎」へ

ウラジオストクの玄関口、ウラジオストク駅。
旅の始まりは、定番のこちらがおすすめです。シベリア鉄道の東の終着駅であり、西ヨーロッパへと繋がるモスクワからは9288kmと想像を絶する距離です。明治時代から昭和初期にかけては船でウラジオストクに渡り、ここからシベリア鉄道に乗るルートが日本からヨーロッパへの最短ルートとして利用されていたのです。

駅舎はロシア帝国最後の皇帝であるニコライ2世が1891年に起工式に立ち会い、1912年にやっと完成。何度も改修されて現在に至ります。

歴史的建造物に興味がある方はもちろんですが、魅力はなんと言ってもその造形美。シンプルで美しく、見ているだけで楽しい建造物は外観も内観も撮影スポットが満載です。ロシアの17世紀以降の建築様式の流れを踏襲しており、独特の淡い色使いが施された外観は「美しい」の一言。さらに駅舎の待合室天井にはウラジオストク駅からモスクワ駅までの街の絵が描かれており、こちらも撮影スポットとして見逃せません。

画像2: 色使いが可愛い。まずは「ウラジオストク駅舎」へ
ウラジオストク駅
住所Алеутская 2 ,Владивосток
電話+7-800-775-00-00
営業時間24時間
定休日なし
webhttp://www.rzd.ru/

夕暮れ時のマジックアワーが美しい「鷲巣展望台」

画像1: 夕暮れ時のマジックアワーが美しい「鷲巣展望台」

ウラジオストクに来る旅行者が必ず訪れるであろう人気の展望スポットです。眼下正面には金角湾、アムール湾が広がり、市内を一望できる見晴らしの良い場所。

展望台背後にはキリル文字を作ったといわれる聖人キリルとその兄メソディウスの像があり、東ローマ及びスラヴ民族の文化を象徴するものとなっています。

展望台から眺める景色は時間帯で表情が異なり、おすすめは夕暮れ時。太陽の沈む独特の赤みと、空が暗くなりゆくダークブルーのコントラストが楽しめます。夜はライトアップされた街や電波塔が楽しめるので夜景ファンで賑わいます。

画像2: 夕暮れ時のマジックアワーが美しい「鷲巣展望台」
鷲巣展望台
住所Аксаковская 3а ст3 ,Владивосток
定休日なし

ショッピング・カフェ・食べ歩き…「街」を楽しむなら「噴水通り」から

画像1: ショッピング・カフェ・食べ歩き…「街」を楽しむなら「噴水通り」から

女子旅といえば、やっぱり街歩きが外せません。ウラジオストクで街歩きをするなら噴水通りから始めましょう。ヨーロッパ調の低い建物と等間隔で設置されている噴水、そしてその奥には海が見える、眺めの良いウラジオストクのメインストリートです。観光客は多いのですが、歩行者天国となっているので地元ロシア人も多く、いつも賑わっています。おしゃれなショップやカフェ、レストランが並び、ヨーロッパ調の建物はとても可愛いので、食べたり買ったり撮影したりと大忙しです。

噴水通りの小道には地元アーティストのストリートアートが壁に描かれ、そちらも撮影スポットとしておすすめ。誰もが楽しい気持ちになる、ウラジオストクの「今」を知ることができるスポットです。

画像2: ショッピング・カフェ・食べ歩き…「街」を楽しむなら「噴水通り」から
噴水通り(別称:アルバート)
住所Арват,Владивосток
定休日なし

これぞロシア? 隠れた人気スポットは「潜水艦博物館」

画像1: これぞロシア? 隠れた人気スポットは「潜水艦博物館」

ロシアといえば「屈強な国」というイメージを持つ人も少なくありません。そんな強いロシアを体感できる、ドキドキするスポットが隠れた人気となっています。それは軍艦エリアのシンボル的施設である「潜水艦博物館」、通称C56。実際に使われていた潜水艦がそのまま博物館になっているという世界的にも貴重な場所なのです。
C56は軍艦として第二次大戦中に活躍し8回の航海をしたにもかかわらず、全て無事に帰還したという逸話を持っています。1954年には現役の軍艦としては役目を終え、1975年に現在の場所で博物館となったのだそうです。

博物館の中(つまり潜水艦の中)の前半分は太平洋艦隊の歴史や功労者の展示がされていますが、後ろ半分はそのままの形で残され、当時の潜水艦船員の気分が味わえます。現在では見かけないスターリンの肖像画があったり、潜水艦船員の寝床が見られたり、まるでタイムスリップしたかのような感覚を体験できるのです。館内は全て写真撮影可なので、貴重な場所をぜひカメラに収めましょう。

画像2: これぞロシア? 隠れた人気スポットは「潜水艦博物館」
潜水艦博物館
住所Корабельная Наьережная 6,Владивосток
電話+7-423-221-64-92
営業時間9時~18時
定休日なし

ウラジオストク最大の「パクローフスキー教会」のミサで綺麗な歌声を堪能

画像1: ウラジオストク最大の「パクローフスキー教会」のミサで綺麗な歌声を堪能

ロシアで可愛い建物といえば、教会は外せません。ロシア正教の教会は外観が「玉ねぎ型」で、その見た目から、日本人女性にもとても人気があります。

この形はビザンツ様式といわれ東ローマの建築様式の流れを汲んでいます。教会の内部も黄金できらびやかになっているのがロシア正教の特徴だそうです。

2019年現在でウラジオストク最大の教会がパクローフスキー教会。ロシア帝国時代の1897年に今の場所に教会が開かれたものの、歴史に翻弄された過去を持ちます。1922年にロシア帝国が倒されソビエト連邦が成立、ソ連では宗教が禁止となり、パクローフスキー教会も破壊されてしまいました。しかしその後ソビエト連邦が崩壊し、現在のロシアに。宗教が再び人々の生活に戻った2003年に現在のパクローフスキー教会が建築されたのです。

そんなパクローフスキー教会のおすすめはミサ。

ロシア正教会のミサでは楽器演奏がないのですが、綺麗な歌声を聞くことができます。一番大きなミサは日曜日の朝8時~9時頃に行われ信者が多数集まります。なおロシア正教会に入る際は、女性は髪をスカーフで隠さないといけません。女性の象徴である髪の毛で男性の気を惑わしてはいけないという宗教的観念によるものなので、その文化に配慮しましょう。もし忘れてしまっても、専用のスカーフが入り口に用意されているので安心です。

画像2: ウラジオストク最大の「パクローフスキー教会」のミサで綺麗な歌声を堪能
パクローフスキー教会
住所Океанский проспект 44,Владивосток
電話+7-423-243-59-25
営業時間8時~19時
定休日なし
webhttp://pokrovadv.ru/

背伸びしすぎない、音楽鑑賞。「沿海州立フィラルモニアコンサート劇場」で文化に触れる

画像1: 背伸びしすぎない、音楽鑑賞。「沿海州立フィラルモニアコンサート劇場」で文化に触れる

ロシアといえばバレエやクラシック音楽などのイメージも強く、ぜひとも芸術鑑賞といきたいところ。ロシアの文化に触れられる荘厳な雰囲気には憧れますが、とは言えハードルが高く、なかなかチャレンジしづらいものです。そこでカジュアルな女子旅におすすめなのはウラジオストクの地元住民に愛され続けるコンサート劇場。

おすすめは今年で81年目となる老舗で「フィラルモニアコンサート劇場」です。演奏者、歌手と観客の距離がとても近いので、その一体感が温かい陽気な雰囲気を作り出します。プロの演奏家達がいつまでも演奏をやめたくない、そんな空間だとよく言われるそうです。

ロシアの大作曲家・チャイコフスキーを始めとしたクラシック音楽はもちろん、ロックやJAZZなど現代的なコンサートも頻繁に行われているので、幅広いラインナップを楽しめます。フィラルモニアコンサート劇場は市内の中心にありアクセスも良好です。

この劇場の温かい雰囲気なら、普段日本では滅多に劇場に足を運ばない人でも楽しめるので、初心者にもおすすめとなっています。

画像2: 背伸びしすぎない、音楽鑑賞。「沿海州立フィラルモニアコンサート劇場」で文化に触れる
沿海州立フィラルモニアコンサート劇場
住所Светланская 15,Владивосток
電話+7-423-226-40-22
営業時間10時~20時(休憩14時~15時)
定休日なし
webhttp://primfil.ru/

いかがでしょうか。女子旅で楽しめる美しいスポットや楽しいスポットを紹介しましたが、思っているよりずっと近くて、フォトスポットが目白押しなウラジオストク。

もちろん、この他にもグルメスポットやカルチャースポットも多く、歴史的建造物もたくさんあるので見どころは盛りだくさんです。ぜひ次の旅行先の候補に入れてみてください。

※2020年4月に一部内容を更新しました。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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