アルザスのキュートな街を“歩く”。
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ヨーロッパの中央部に位置し、古くからラテン文化とゲルマン文化の影響を受けてきたアルザス地方。美しい森と山に囲まれたこのエリアには、文化や商業の交差点として栄えた国際都市から、伝統的な暮らしの気配を感じさせる小さな村まで、数々の魅力的な街が点在しています。アルザスを訪れたら、まずは“街歩き”を楽しみ、この地方に息づく独特の魅力を体感してください。
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アルザス地方を象徴する街といえば、まず思い浮かぶのがストラスブールでしょう。パリからTGV東ヨーロッパ線でおよそ2時間20分でアクセスできるこの街は、人口27万人ほどが暮らすアルザスの中心都市。2000年以上も前から人々が暮らし、アルザス特有の文化が紡がれてきた場所です。
ストラスブールで街歩きを楽しむなら、1988年に「ストラスブールのグラン・ディル」として世界遺産にも登録されたイル川の中洲へ。この一帯には、街のシンボルとして愛される「ノートルダム大聖堂」や「ロアン宮」などの中世の栄華を伝える歴史的建造物が点在。中洲の南東部に広がる「プティット・フランス」には、コロンバージュと呼ばれるアルザス伝統の家屋が立ち並んでいます。水路に沿って立ち並ぶ白い壁と木枠組みの家々は、ドイツ文化の影響を感じさせるもの。フランスのほかの地方では出合うことのできない独特の景観を、ゆっくりと楽しんでください。
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ストラスブールの南およそ70㎞に位置するコルマールも、ぜひ街歩きを楽しみたい街のひとつ。旧市街の石畳の道とコロンバージュが織りなす独特の景観は、あの『美女と野獣』の舞台となったことでも知られています。特にイタリアのヴェニスを彷彿とさせることから「プティット・ヴニーズ」と呼ばれる一帯は、運河沿いにパステルカラーの家々が立ち並ぶロマンティックなエリアなので必見!中世からルネサンス期の街並みが保存された美しい街を歩けば、きっと、おとぎ話の世界に迷い込んだような気分になれるはずです。
アルザス伝統のグルメを“食べる”。
アルザスを旅するなら、この地方に根付いた“食”は大きな楽しみのひとつ。ドイツ料理の豪快さとフランス料理の繊細さを兼ね備えた珠玉のグルメには、アルザスの伝統が息づいています。
アルザスには数多くの郷土料理がありますが、その代表格のひとつが「タルト・フランベ」。玉ねぎやベーコンなどの具を載せたアルザス風ピザは、カフェなどで気軽に味わえるアルザスのソウルフードです。また、塩漬けにしたキャベツを白ワインで煮込んだ「シュークルート」は、ドイツではザウアークラウトの名でおなじみ。ハムやソーセージを使った定番レシピだけでなく、店によっては白身魚やガチョウなどの具材を使用する「シュークルート」もあるので、食べ比べを楽しめます。このほか、ほのかな甘味が魅力のブリオッシュのようなパン「クグロフ」や、アルザス名物のクセのあるチーズ「マンステール」、白ワインでマリネした豚やラムなどとポテトを重ねて焼いたオーブン料理「ベックホーフ」、川魚を白ワインとオニオンソースで煮た「マトロット」など、アルザスには郷土料理が目白押し!きっとお気に入りの味がみつかることでしょう。
アルザスの郷土料理を味わうなら、各地に点在する「ヴィンシュテュブ」と呼ばれるカジュアルな居酒屋へ。現地の人々で賑わう店内でワイン片手に「シュークルート」や「マンステール」を味わう……。アルザスらしさ満点のグルメ体験をゆっくりと楽しんでください。
楽しみ方は自由自在!アルザスで“遊ぶ”。
独自の伝統と文化が息づくアルザスには、旅人の好奇心を刺激するさまざまな“遊び”が待ち受けています。例えば、ストラスブールの西に位置するマルレンアイムから南部のタンへと続く全長約170㎞の「アルザス・ワイン街道」は、ワイン好きなら一度は訪れたい場所。
![画像: ※写真はイメージです。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783489/rc/2019/10/29/0988bcda900dfa6fb002cc1ce108a660067c50ef_xlarge.jpg)
※写真はイメージです。
ブドウ畑が織りなす雄大な大地をレンタカーなどで巡れば、オベルネやバール、リボーヴィレ、コルマールなどの美しい田舎町が次々と現れます。もちろん味のある居酒屋やテイスティングを楽しめるワインセラーも数多く点在するので、ゆったりと時間をかけて旅するのがおすすめです。
また、車好きならぜひ足を運びたいのが、世界最大級の自動車博物館「フランス国立自動車博物館-シュルンプ・コレクション」があるミュルーズ。2万5000平方メートルもの広大な敷地に、400台以上ものヴィンテージカーやレーシングカーが展示される様子は圧巻!毎年7月には3日間にわたって「ミュルーズ自動車フェスティバル」も開催され、世界中から数多くのカーマニアが訪れています。
さらにアルザス地方では、「フランスの最も美しい村」に登録されるアンスパックやエギスハイム、リクヴィールなどの小さな村を巡ってみるのもおすすめ。このように、訪れる人の興味や好奇心にあわせてさまざまな表情を見せてくれるのが、アルザス地方の奥深さなのかもしれません!
ひとことコメント
可憐な花々が咲き乱れる夏、各地でワインフェスティバルや音楽イベントが開催される賑やかな夏、ブドウ畑が美しく輝く秋、町がクリスマスムード一色に染まる冬……。季節によってさまざまな魅力を見せてくれることもアルザス地方の魅力です。ぜひ、お気に入りの町や村を見つけて、何度もアルザスに通ってみてください!
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