子どもには、できるだけ多くの経験をさせてあげたい。
そう考える親御さんにとって、旅行は大切な機会のひとつです。自然や人との出会いを通して、教科書だけでは得られない深い学びを得ることもできます。
画像: 愛媛・しまなみの島で親子の“旅育”ツアー。食べものから、世界の見方が変わる

近年注目を集める「旅育」は、子どもが旅行を通して知識を得るだけではなく、主体性や社会性を身につけることができる点が評価されています。そして、せっかくの機会を最大限活かすならば、ツアーの活用がおすすめです。旅育を主軸に組まれたツアーは、個人での調整が難しいリアルな現場へと足を踏み入れることも可能となり、体験を「思い出」で終わらせず確かな学びとすることができます。

しまなみの島々を舞台にした体験型ツーリズム

広島県と愛媛県を結ぶ「しまなみ」エリアは、島と波、島々が連なる景色(島並み)を意味する通り、自然豊かな場所です。海、森、畑が近くにあり、魚や野菜が「どこかで作られたもの」ではなく、すぐそばの自然や人の仕事と結びついている。そんな環境が日常として存在しているしまなみの島々は、旅育にもってこいの舞台です。

画像: しまなみの島々を舞台にした体験型ツーリズム

ここで展開されるのは、“食”を入り口に、自然・科学・人の営みを丸ごと学ぶ親子向けの体験型ツーリズム。テーマは、「食べものから世界の見方をガラリと変える、島の博士体験」です。

体験と理解を行き来することで、旅は「楽しい思い出」から、理科や社会の学びとも結びつく、確かな理解へと変わっていきます。

1日目|理科と社会が、海で一本につながる

画像1: 1日目|理科と社会が、海で一本につながる

旅のはじまりは、しまなみの海。目の前に広がる穏やかな海は、単なる風景ではなく、学びのフィールドそのものです。潮の流れや島の地形を手がかりに、「なぜ、しまなみの魚は美味しいのか?」という問いを立てながら、釣りや生き物採集を体験します。

海流、地形、海水の栄養。教科書で学ぶ言葉が実際の海と結びつき、理科の知識が“現象”として立ち上がる瞬間です。

画像2: 1日目|理科と社会が、海で一本につながる

続いて訪れるのは、プロの漁師の現場。神経締めの様子を見学しながら、魚を締める目的を知ります。なぜ魚は、処理の仕方で味が変わるのか。その背景には、筋肉の性質や神経のはたらきといった生物学の視点が隠れています。

画像3: 1日目|理科と社会が、海で一本につながる

魚を「商品」として扱う現場を知ることで、漁業という産業の成り立ちや、人と自然の関係も立体的に見えてきます。

〈訪問先〉株式会社蛭子丸

住所愛媛県今治市宮窪町2672-1
電話080-6387-9270
営業時間8:30〜18:30
画像4: 1日目|理科と社会が、海で一本につながる

視点は魚の個体へと移ります。解剖を通して筋肉や内臓の構造を観察しながら、「人の体とどこが同じで、どこが違うのか」を考えます。

魚の体を通して、自分たちの体の仕組みを理解したうえで、最後は調理へ。神経締めの仕組みを復習し、命がどのような構造と機能を持ち、どんな工程を経て食卓につながるのかを確かめます。

画像5: 1日目|理科と社会が、海で一本につながる

刺身とアラ汁を味わいながら、“食べる”という行為が、自然・科学・人の営みの集積であることを実感し、1日目のプログラムは終了します。

〈体験会場〉MIZUSAKI

住所愛媛県今治市伯方町木浦甲494
電話090-8950-4844
営業時間9:00〜18:00(問い合わせ時間)
webMIZUSAKI公式サイト

島で迎える、くつろぎの夜

宿泊は、しまなみ海道・大三島のWAKKA。

画像1: 島で迎える、くつろぎの夜

海を望む開放的なロケーションの中、潮風を感じながら過ごす時間は、1日の体験に静かな余白をもたらしてくれます。日中に得た刺激や問いは、そのまま詰め込むのではなく、家族で語り合い、振り返ることで少しずつ整理されていきます。

「今日の魚の体、どうだった?」
「しまなみの魚が美味しい理由は、海の流れや島の形も関係しているんだね」

そんな何気ない会話の中で、体験は知識へと形を変え始めます。

画像2: 島で迎える、くつろぎの夜

島ならではの静かな夜と、海にかかる橋が朝日で照らし出される清々しい朝。心と頭を整えながら、2日目の学びへと向かいます。

〈宿泊施設〉WAKKA

住所愛媛県今治市上浦町井口6691-1
電話0897-72-8705
営業時間9:00〜18:00(問い合わせ時間)
火曜定休
webしまなみ海道WAKKA 公式サイト

2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み

2日目は、肉と野菜をテーマに、人と自然、そして命の循環を立体的に考える一日です。

最初に向かうのは、イノシシ(ジビエ)解体の現場。畑を荒らす存在であるイノシシと、人はどう向き合っているのか。猟師の話を聞きながら、野生動物と人の暮らしの関係、地域が抱える課題とその解決の試みを学びます。

画像1: 2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み

解体の様子を見ながら、脊椎動物としての体の構造を観察。命をただ「感じる」のではなく、自然の循環と社会の中でどう位置づけられているのかを考えます。

〈訪問先〉しまなみイノシシ活用隊

住所愛媛県今治市大三島宮浦3324-2
電話090-4787-9134
webしまなみイノシシ活用隊 公式サイト
画像2: 2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み

続いて訪れるのは、島の農園。土に触れ、野菜を収穫し、とれたてを味わいます。

画像3: 2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み

植物はどこから栄養を得て育っているのか。太陽の光、水、空気中の二酸化炭素。畑での体験を手がかりに、光合成や物質の循環といった、目には見えない自然のはたらきを実感します。

画像4: 2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み

海の魚、森のイノシシ、畑の野菜。異なる命の体験が重なり合い、自然の循環が一つの物語として立ち上がります。

画像5: 2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み
画像6: 2日目|イノシシと畑から学ぶ、命と循環の仕組み

最後に、収穫した野菜を使ってサラダとイノシシカレーを作り、2日間の学びを味として締めくくります。

〈訪問先〉吉川自然農園

住所愛媛県今治市上浦町井口6153
電話090-4813-4549
web吉川自然農園 公式サイト

学びを「発表」という形で定着させる

この旅は、体験して終わりではありません。後日行われるオンライン発表会では、学んだことをもとに、自分の言葉で考えを整理し、発表します。

感じたことを言語化し、理由や背景を説明することで、学びは一過性の体験ではなく、理科や社会で求められる「考える力」「説明する力」へと定着していきます。

世界を構造的に捉える力を、親子で育む

ツアーで大切にしているのは、知識を一方的に教えることでも、感情的な体験だけを重ねることでもありません。

頭で理解し、体で感じ、心で受け取る。そして、その体験を、親子が同じ時間と視点で共有すること。大人が答えを与えるのではなく、同じ景色を見て、同じ問いを持ち、一緒に考え語り合いながら、その気付きを理科や社会といった教科の理解へとつなげていきます。

自然体験・食・学びを重ね合わせることで、体験は一時的な思い出ではなく、世界を構造的に捉える視点として、親子それぞれの中に残っていきます。

【ツアー参加者の感想】

■こんなに子どもが長時間話を聞くことは普段ないのですが、海や魚の話になると自分から質問していて驚きました。ただ教えられるのではなく、考えながら聞いている様子が印象的でした。

■学校や塾で知識は身についてきたものの、実感を伴って理解できていないと感じていました。このツアーでは、体験と学びが自然につながり、理科や社会で学んでいる内容が「そういうことか」と腑に落ちたようです。

■命の大切さを学ぶ体験はこれまでもありましたが、ここまで学校の学びと結びついていると感じたのは初めてでした。親としても、旅行に行く意味を前向きに捉えられました。

旅を、未来につながる学びへ

この親子向けツアーを企画・運営しているのは、株式会社ミズサキ。瀬戸内・しまなみ地域を拠点に、旅の体験を設計するトラベルデザインカンパニーです。

画像: 旅を、未来につながる学びへ

ミズサキが大切にしているのは、観光を「人を呼び込むための消費」として終わらせないこと。自然や人の営みの中にある本質的な価値を見つめ直し、次の世代へ手渡していくための“学びの仕組み”として旅を捉えることです。

そのため、ツアーづくりは常に地域の担い手とともに行われます。漁師や猟師、農家といった現場の知恵に加え、研究者の知見も取り入れながら、自然・産業・社会のしくみと、学校で学ぶ内容とを丁寧につなぎ直していきます。

親子向けプログラムで目指しているのは、「正解を教えること」ではありません。同じ体験を共有し、考え、語り合い、持ち帰る時間の中で、子どもたちが、自分の暮らす地域や社会をより広い視野と奥行きのある視点で理解していくこと。

しまなみの島で過ごす時間が、学びの原点となり、これから先の学習や人生に静かに息づいていく。そんな旅を、ミズサキは地域とともに届けています。

株式会社ミズサキ(MIZUSAKI)

ウェブサイトhttps://corp.mizusaki-jp.com/
お問い合わせinfo@mizusaki-jp.com

旅は無駄にならない。
学びとつながる体験が、親子の時間を、前向きな記憶として残してくれます。今しかないこの時期に、しまなみの島で過ごす時を選んでみませんか。

美しい景色だけで終わらない旅が、ここにあります。食べることから世界を考える2日間は、きっと親子の会話と学びを、これから先も支えてくれるはずです。

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