画像: 出雲神在祭 ~年に一度のしあわせのご縁を結ぶ神々の大会議~

日本航空〔山陰支店〕 安川

皆さま、こんにちは。日本航空 山陰支店の安川です。
いつもJAL STAFF VOICEをご覧いただきありがとうございます!
旧暦10月は、全国的には神様が留守になるので神無月といいますが、ここ出雲では神在月(かみありづき)と呼びます。1年に1度、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲に集い人々の「しあわせ」のご縁を結ぶ大会議「神議り(かむはかり)」がなされます。
八百万の神々をお迎えし、出雲大社本殿を中心にさまざまな祭典が斎行され、約2週間過ごされた後、出雲をお立ちになられます。
今回はこの特別な「出雲神在」について私の体験記を交えてご紹介いたします!

〔神迎祭〕神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)

画像1: 〔神迎祭〕神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)

出雲大社 勢溜の祭事案内符に身が引き締まります。
これから全国の村々里々にお鎮まりの神々が出雲大社にお集いになられます。

画像2: 〔神迎祭〕神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)

19時から出雲大社の西方約1キロの稲佐の浜に於いて全国の神々をお迎えする古式豊かな「神迎神事」が始まりました。浜で御神火が焚かれ、注連縄が張り巡らされた斎場の中で厳かに斎行されます。
海風に静かに揺れる神炎と白波立つ日本海から八百万の神々がこの出雲國に続々と上陸される、まるで映画「千と千尋の神隠し」の映像の一場面を見ているような神秘的な光景でした。神聖な空間に立ち会えたことに胸が高鳴りました。超絶感動!

画像3: 〔神迎祭〕神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)

浜での神事は20~30分ほど執り行われます。
神事が終わると白い絹垣で両側を覆われた神々は、大国主大神の御使神で、「縁結びの神」「幸福を授ける神」として慕われている
「龍蛇神(りゅうじゃじん)」さまをご先導として高張提灯が並び、神奏楽が奏でられる中、浜から出雲大社への「神迎の道」を歩いて向かいます。そして到着後、拝殿にて奉迎の神迎祭(かみむかえさい)がお仕えされます。
令和4年は密を避けるための諸制限があり、神々は稲佐の浜から出雲大社までは、いつもと異なる形でご移動されました。神事に於いても世情を反映させて新しい知恵や取り組みが図られました。

〔神議り(かむはかり)〕人と人とをはじめ 幸福と繁栄の縁を結ぶ会議

神迎神事の翌日より「神議り」が斎行されます。出雲大社から西方約1kmにある上宮(かみのみや)という建物で、御祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)・八百万の神々です。縁結びや来年の収穫など諸事について人々のしあわせのご縁を結ぶ会議が斎行されます。日本中の神々が一堂に集まって膝を突き合わせて人々のご縁をお結びになられる光景を思い浮かべるととても温かい気持ちになります。

〔十九社(じゅうくしゃ)〕全国からお集いになられた神々のホテル

画像1: 〔十九社(じゅうくしゃ)〕全国からお集いになられた神々のホテル

神職の方々が全国からお集いになられた神々が過ごされるお宿(十九社)を整えられています。年間を通じてこの期間だけ開かれる御扉です。おもてなしする準備が粛々と行われています。

画像2: 〔十九社(じゅうくしゃ)〕全国からお集いになられた神々のホテル

こちらが出雲大社ご本殿の両側にある細長い建物「十九社」と呼ばれる神在祭期間中に全国からお集いになられた神々のホテルです!
神在月は連日満室だそうです(笑)普段はこの扉は締め切られていますが、この期間中のみすべて開かれています。
白いベールのような長い布がかけられて風が吹くと緩やかになびいているとても神秘的な風景です。
毎朝、神々はこのホテルから縁結びの会議場(上宮)へご出勤されます。
連日の会議でのお疲れをここでゆっくりと癒しているのでしょう(笑)
特別な期間にしか見ることができない十九社の扉が開かれているのはとても貴重です。
また、普段以上にご利益を得やすいと言われています。

〔神等去出祭(からさでさい)〕神々のお立ちの神事

連日続いた神々のしあわせのご縁を結ぶ大会議もめでたく最終日の夕刻。拝殿では神々に謝恩の祈りを捧げ、出雲大社からの御出立をお送りする「神等去出祭」が斎行されます。
神官の「お立ち~、お立ち~」の高声とともに神々は出雲大社をお立ちになられます。

令和5年の神在祭スケジュール(出雲大社)

神迎祭11月22日 19:00
神在祭11月23日 10:00
縁結大祭11月27日 10:00
縁結大祭11月29日 10:00
神等去出祭11月29日 16:00

出雲大社

住所島根県出雲市大社町杵築東195
Tel0853-53-3100 出雲大社社務所
(問合せ時間)8:30~16:30
参拝時間6:00~19:00(素鵞社:6:00~16:30)
※参拝時間などに関しては変更になることもございます。あらかじめHPにてご確認の上ご参拝ください。
定休日不定休
URLhttps://izumooyashiro.or.jp/

〔万九千神社(まんくせんじんじゃ)〕只今、直会チュー

画像1: 〔万九千神社(まんくせんじんじゃ)〕只今、直会チュー

出雲大社から車で25分ほどの所にあります。
八百万の神々が縁結び会議を終了され、最後にお立ち寄りになると神話で伝えられています。
ここでは神宴(直会:なおらい)が開かれます。現代なら打ち上げ(飲み会)でしょうか(笑)
神々が人々のしあわせなご縁を結び、喜びを分かち合う宴を催される場所です。想像すると面白い!
深夜まで盛大に宴は続き、そして神々は諸国(御地元)へと旅立つとされています。

神々がお立ちになられる日に合わせて、今年は、12月8日に出雲空港からJAL便でお立になられるお客さまへ記念品を進呈いたします。最後に福を授かれるかも…
※対象便:東京羽田行JL286便、大阪伊丹行JL2358便
天候など運航状況により実施されない場合もございます。

画像2: 〔万九千神社(まんくせんじんじゃ)〕只今、直会チュー

こちらの神社境内には沢山のかわいいネズミの石碑が置かれています。
絶賛直会チューのネズミさんたちを見つけてください。

神在月の例大祭 12月8日
各種特別祈祷・御種組
・「神在(かみあり)みくじ」他(午前9時から正午頃まで)
・17時からの湯立神楽(ゆだてかぐら)、神殿祭(しんでんさい)に続き、
神等去出(からさで)神事を行って大祭を締め括ります。

万九千神社

住所島根県出雲市斐川町併川258
Tel0853-72-9412
問い合せ時間8:30~17:00(社務所)
※参拝時間などに関しては変更になることもございます。あらかじめHPにてご確認の上ご参拝ください。
定休日不定休
URLhttp://www.mankusenjinja.jp/

〔周辺おすすめガイド〕

鰐淵寺(がくえんじ)

画像1: 鰐淵寺(がくえんじ)
画像2: 鰐淵寺(がくえんじ)

令和5年の神在祭時期は紅葉も楽しめるのではないでしょうか。
出雲大社から車で20分ほどの地元では紅葉の名所として知られる「鰐淵寺」へぜひ足を運んでみてください。
「弁慶の泣き所」でも有名な「武蔵坊弁慶」の伝説が残っていると言われている普段はひっそりとした趣のある佇まいのお寺なのですが、紅葉は山陰随一の美しさです。
山間に見上げれば朱色に染まったもみじの枝葉が幾重にも重なり深紅のトンネルの中を歩いているようです。
そして本堂に向かう長い石段の上には赤橙黄に染まる小さな手のひらのようなもみじが幾重にも積もっています。
踏みしめるとふかふかのもみじのお布団です。
あたり一面中秋色に染まった景色は圧巻で心に沁みます。

鰐淵寺

住所島根県出雲市別所町148
Tel0853-66-0250
参拝時間8:00~17:00(入山受け付け時間8:00~16:15)
※参拝時間などに関しては変更になることもございます。あらかじめHPにてご確認の上ご参拝ください。
定休日なし
URLhttps://www.kankou-shimane.com/destination/20328

JALスタッフおすすめ散歩道~豊かな日常が漂う、五感を満たしてあげる町「木綿街道」(雲州平田)~

画像: JALスタッフおすすめ散歩道~豊かな日常が漂う、五感を満たしてあげる町「木綿街道」(雲州平田)~

今と昔。やわらかな風情あふれる町並みをのんびりお散歩しませんか。
出雲大社から車で25分。「木綿街道」というなんだかノスタルジックなネーミング。心惹かれませんか?
出雲市平田エリアにレトロな雰囲気と現代の暮らしや文化が融合した古い町並みがあります。江戸から明治期にかけて木綿の集散地として栄えた古い町並みで、昔からの醤油蔵や酒蔵がわずか数百メートルの通りに複数立ち並び、現在も仕込み作業が行われているお店からふわりとお醤油の香りが漂ってきています。
築100年の町家をリノベーションした一棟貸しの宿やお洒落なレストランやショップなど現代の暮らしや文化がやわらかく自然と溶け込んでいます。ここにしかない景色とゆったりとした時間を感じられる「木綿街道」へぜひ足をお運びください。

木綿街道振興会

住所島根県出雲市平田町841
Tel0853-62-2631
営業時間施設毎で異なる
定休日施設毎で異なる
URLhttps://momen-kaidou.jp/

JALスタッフおすすめレストラン

画像1: JALスタッフおすすめレストラン
画像2: JALスタッフおすすめレストラン

風情あふれる「木綿街道」の町並みの中にある地元食材をふんだんに使ったお洒落な大人気イタリアンレストラン。築100年以上の町家を改装した小さなレストラン。アンティーク調インテリアとふんわりと暖かみのある照明と天井から吊るされたドライフラワーが大人っぽく落ち着いた雰囲気の店内です。食事をしていると時間がゆったり流れていくのを感じます。
おすすめのランチは2部入替制。人気店なので予約必須。
地元食材の魅力を存分に引き出したお料理ばかりでシャキシャキとした野菜がふんだんに入っているのが嬉しい。笑顔がとても素敵なスタッフさんがいらっしゃるお勧めのレストランです。

トラットリア 814(TORATTORIA 814)

住所島根県出雲市平田町814
Tel0853-27-9424
※ご予約・お問い合わせは店舗へお電話ください。
営業時間昼:11:30~13:00/13:00~14:30 2部制 予約無難
夜:19:00~22:00(19:00 一斉スタート)要予約
定休日火曜日
URLhttps://www.instagram.com/trattoria814hachiichiyon

さて、皆さま。「出雲神在祭~年に一度のしあわせのご縁を結ぶ神々の大会議~」いかがでしたでしょうか。
秋の島根・出雲地方はこの一大イベントに向けて、観光にお越しくださる皆々様方を最高のおもてなしでお迎えしたく、地域全体でこれからますます盛り上がっていきます。
神々がお集まりになる神話の國出雲へしあわせなご縁をいただきにぜひお越しください。
心よりお待ちしております。

出雲にお越しの際は、こちらを要CHK!!
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