本州最西端で瀬戸内海と日本海に囲まれた山口県。九州と本州を結ぶ玄関口である下関、壮大な自然を体感できる秋吉台、日本三名橋として知られる錦帯橋など見どころがたくさんあります。
この記事では、山口県を初めて訪れる方にもおすすめな、1泊2日で県内の王道スポットと名物グルメを堪能できる充実モデルコースをご提案。山口の魅力を存分に味わえる旅をお送りください。

※価格は税込み表記です。

1日目 東部~中部の定番観光地やグルメを堪能

山口宇部空港を旅の拠点とし、定番観光地やご当地グルメを楽しむ1日目。広島県との県境に位置する東部の岩国市から、山口市などの中部エリアまでを巡ります。山口県の有名なスポットは東西南北に散らばっているため、県内をくまなく回るにはレンタカーを借りるのがおすすめ。絶景にグルメに温泉にと盛りだくさんな山口旅のスタートです。

「ばんちゃ屋」で山口名物“瓦そば”を味わう

画像1: 「ばんちゃ屋」で山口名物“瓦そば”を味わう

まずは山口県を代表するソウルフード・瓦そばで腹ごしらえ。

山口宇部空港から車で15分ほどの「ばんちゃ屋」に向かいます。瓦そばは、茶そばや錦糸卵、牛肉などを熱々の瓦にのせて提供する伝統料理。一説には、武士が長い戦いの間に、身近にあった瓦を熱して調理道具とし、肉や野菜を焼いて食べたことが始まりともいわれています。

画像2: 「ばんちゃ屋」で山口名物“瓦そば”を味わう

ばんちゃ屋は、山口県内に2店舗を展開し、ボリューミーなのにリーズナブルな定食が地元の方から親しまれています。

画像3: 「ばんちゃ屋」で山口名物“瓦そば”を味わう

茶そばと錦糸卵の鮮やかな色合いと、ジュージューと焼けた香ばしい香りが食欲をそそります。日本茶専門店ということで茶そばにもこだわっており、コシがあり、焼いたときに美しい緑に発色する麺を使用しているのだとか。

画像4: 「ばんちゃ屋」で山口名物“瓦そば”を味わう

甘辛く仕上げた牛肉の上には、厚切りのレモンと薬味をトッピング。あたたかい麺つゆにつけ、お好みでもみじおろしなどの薬味を入れて味の変化を感じながら食べすすめましょう。そばを焼いてから瓦にのせるため、表面がパリパリ、中はモチモチといった食感の違いも楽しめます。

お食事処ばんちゃ屋 宇部店

住所山口県宇部市中村3丁目8-28
電話0836-22-5193
営業時間11:00~21:00
定休⽇火曜
webhttp://www.banchaya.jp/

車で約1時間30分

美しいアーチで有名な「錦帯橋」周辺を散策

画像1: 美しいアーチで有名な「錦帯橋」周辺を散策

山口屈指の人気スポット、岩国市の「錦帯橋」へと到着。5連のアーチが美しい木造の橋で、第3代岩国藩主・吉川広嘉によって創建されました。

山口を代表するフォトスポットとしても知られており、春は桜、夏は青々とした緑、秋は艶やかな紅葉、冬はごく稀に雪化粧した姿を見せ、四季折々の色を添えます。ライトアップされた夜の姿も見事で、昼間とはまた違った雰囲気を味わうことができます。

錦帯橋の周辺には岩国藩の歴史を感じられるスポットが点在しているので、せっかくなら錦帯橋とセットで回りたいところ。錦帯橋から徒歩約5分の山麓駅からロープウェーに乗って、岩国城のある標高約200mの城山からの眺望を楽しむのもおすすめです。

画像2: 美しいアーチで有名な「錦帯橋」周辺を散策

山頂にはいくつか展望台があり、錦帯橋や錦川、旧城下町はもちろん、晴れた日には遠くに瀬戸内海の島々が見えることも。岩国城の天守閣からの眺めも見事なので、あわせて訪れてみてください。

錦帯橋

住所山口県岩国市岩国
電話0827-29-5116(岩国市観光振興課)
営業時間24時間(22:00以降は消灯)
料金大人310円、小学生150円/
セット券(錦帯橋往復、岩国城ロープウェー、岩国城の3つ)大人970円、小学生460円
webhttps://kankou.iwakuni-city.net/kintaikyo.html

車で約35分

「獺祭ストア本社蔵」でレアなお土産探し

画像1: 「獺祭ストア本社蔵」でレアなお土産探し

岩国市には、山口が誇る銘酒・獺祭を造っている蔵元・旭酒造があります。本社のそばにある「獺祭ストア本社蔵」は、酒造見学(要事前予約)や獺祭の酒粕を使用したアイスが味わえるなどドライブがてら楽しめる、日本酒好き必見のスポットです。

画像2: 「獺祭ストア本社蔵」でレアなお土産探し

獺祭といえば、フルーティーな甘みとすっきりとした飲みやすさから世界中にファンが多く、入荷するたびに売り切れが続出する超人気銘柄。

画像3: 「獺祭ストア本社蔵」でレアなお土産探し

旭酒造の本社に併設している獺祭ストア本社蔵では獺祭のほか、清酒以外にも獺祭焼酎や、飲み比べができるお試しセットなど、珍しい商品を手に取ってみることができます。また、獺祭ショコラなどちょっとしたお土産にぴったりなスイーツも販売されています。

画像4: 「獺祭ストア本社蔵」でレアなお土産探し

気になるアイテムが目白押しの獺祭ストア本社蔵ですが、ぜひ試していただきたいのが獺祭アイス。ふわっと鼻に抜ける酒粕の香りと、芳醇な味わいがクセになること間違いなしの逸品です。アルコールが一切入っていない酒粕シャーベットもあるので、ドライバーも安心して食べられます。

獺祭ストア本社蔵

住所山口県岩国市周東町獺越2128
電話0827-86-0800
営業時間9:00〜17:00
定休⽇元日
webhttps://www.asahishuzo.ne.jp/store/yamaguchi.html

車で約1時間40分

隈研吾建築のレストラン「ソル・ポニエンテ」で夕景ディナー

画像1: 隈研吾建築のレストラン「ソル・ポニエンテ」で夕景ディナー

続いては、空港のある宇部市のお隣、山陽小野田市へ。美しい夕日とディナーのコラボレーションが楽しめる「ソル・ポニエンテ」へと向かいます。

画像2: 隈研吾建築のレストラン「ソル・ポニエンテ」で夕景ディナー

海に面したガラス張りの店内からはオレンジに染まりゆく絶景を眺めることができます。太陽のリフレクションが精巧に設計されたこの美しい建物は、世界的建築家・隈研吾氏によって手がけられた作品『海/フィルター(2001年)』です。

画像3: 隈研吾建築のレストラン「ソル・ポニエンテ」で夕景ディナー

また、ソル・ポニエンテのあるきららビーチは、日本の夕陽100選にも選ばれた夕日の名所。季節と自然の移ろいを感じられる居心地の良い空間です。

画像4: 隈研吾建築のレストラン「ソル・ポニエンテ」で夕景ディナー

食材の鮮度を生かしたメニューにも定評がある同店では、オリジナルの魚介パエリアをはじめ、多種のコースメニューを用意しています。1日の終わりに綺麗な夕日を見ながら贅沢な時間を過ごせそうです。

ソル・ポニエンテ

住所山口県山陽小野田市きららビーチ焼野
電話0836-89-0080
営業時間〈ランチ〉
平日11:30~15:30(L.O.14:30)
土日祝11:00~15:30(L.O.14:30)
〈ディナー〉
2月~10月 17:30~21:30(L.O.20:30)
11月〜1月 17:00~21:30(L.O.20:30)
定休⽇月・火曜(祝日の場合は翌平日)
webhttps://sol-poniente.co.jp/

車で約50分

湯田温泉で旅の疲れを癒す

画像1: 湯田温泉で旅の疲れを癒す

宿泊は昔から“美肌の湯”として親しまれてきた山口市内にある「湯田温泉」へ。高アルカリ性で肌によく馴染むやわらかいお湯が特徴で、肌がすべすべになる効果が期待できると評判です。温泉街には飲食店が立ち並び、山口屈指の繁華街として賑わいを見せています。

画像2: 湯田温泉で旅の疲れを癒す

湯田温泉は、約800年前からあるといわれている歴史深い温泉です。

その昔、ケガをした白狐が水に足をつけて傷を癒していた姿をお寺の和尚さんが発見。その水をすくってみたところ、あたたかい温泉だと気づいたことが湯田温泉の始まり、という伝説が残されています。

画像3: 湯田温泉で旅の疲れを癒す

周辺には、狐にちなんだ置物や足湯などがあり、気軽に旅の疲れを癒すことができます。

また、幕末に活躍した維新の志士たちともゆかりが深く、高杉晋作や伊藤博文、坂本龍馬などがたびたび訪れ、酒盛りをしていたというエピソードも。

多くの偉人が愛した湯田温泉でゆっくりと疲れを癒して、2日目に備えましょう。

湯田温泉

住所山口県山口市湯田温泉
電話083-920-3000
webhttps://yudaonsen.com/

2日目 海も山も! 壮大な自然を存分に楽しむ

2日目は、本州最西端の下関や中部にある秋吉台などを回ります。フォトスポットの宝庫でもある山口。美しい海を見渡せる神社やコバルトブルーのドライブロード、長い年月をかけて作られたカルスト台地など、見どころたくさん。下関では地元で獲れた新鮮な魚介を思う存分堪能し、海と山の自然の恵みを感じましょう。

パワースポット「元乃隅神社」で開運祈願

2日目はさらに西へと車を走らせます。ひとつ目の目的地は、世界的に注目を集めている絶景が自慢の「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」です。

画像1: パワースポット「元乃隅神社」で開運祈願

商売繁盛や大漁・海上安全などのご利益があるといわれるこの神社の見どころは、100m以上にわたって並ぶ123基の鳥居。青い海と赤い鳥居のコントラストが目にも鮮やかです。高台の上から写真を撮ると、圧巻の景色を1枚に収められます。

画像2: パワースポット「元乃隅神社」で開運祈願

境内にある高さ約6mの大鳥居の上部には賽銭箱が。この賽銭箱にお賽銭が入れば願いが叶うといわれているのでぜひお試しを。

元乃隅神社

住所山口県長門市油谷津黄498
電話0837-26-0708(長門市観光案内所YUKUTE)
開門時間5:30~17:30
webhttps://www.motonosumi.com/

車で約40分

フォトジェニックな絶景スポット「角島」

画像1: フォトジェニックな絶景スポット「角島」

角島は、下関市の北西部に位置する島で、下関市街地からだと車で1時間ほどかかります。CMやドラマのロケにも使われている「角島大橋」は、コバルトブルーの海峡をまたぐ橋梁と白い砂浜、青い海が織りなす絶景がフォトスポットとしても有名です。
天気がいいときには、海風を感じながら徒歩やサイクリングで渡るのもいいでしょう。写真を撮るなら本州側にある「海士ヶ瀬公園」や、角島側にある「瀬崎陽の公園」が定番です。

画像2: フォトジェニックな絶景スポット「角島」

角島大橋を進んだ先にある角島にも「牧崎風の公園」や「角島灯台」など外せない絶景ポイントがたくさん。約4平方キロメートルほどのコンパクトな島なので、端から端まで散策も楽しめます。

角島

住所山口県下関市豊北町角島
webhttps://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_11030.html

車で約1時間

「唐戸市場」で新鮮な海の幸を堪能

画像1: 「唐戸市場」で新鮮な海の幸を堪能

2日目のランチは下関の関門海峡に面して立つ「唐戸市場(からとしじょう)」で。下関名物のフグをはじめ、近海で獲れた鮮魚が集まる唐戸市場は、卸売市場でありながら一般客でも気軽に買い物ができる全国でも珍しい市場です。

せっかくなら、毎週末と祝日に行われる屋台イベント「活きいき馬関街(ばかんがい)」を目指して訪れてみては。このイベントでは、海鮮丼やフライ、寿司など新鮮な魚介を使った絶品グルメを味わうことができるのです。

画像2: 「唐戸市場」で新鮮な海の幸を堪能

お寿司は一貫ずつ好きなネタを選べたり、フグ専門店では、フグフライやフグ汁などをリーズナブルな値段で味わえたり、週末と祝日限定でおトクにおいしく楽しめます。外のベンチに座って関門海峡を眺めながら食べると、下関に来たことをより一層感じられるはず。

お買い物するもよし、海鮮グルメに舌鼓を打つもよし。活気あふれる“下関の台所”を満喫しましょう。

唐戸市場

住所山口県下関市唐戸町5-50
電話083-231-0001
営業時間月~土曜4:00~15:00、日曜・祝日8:00~15:00
〈活きいき馬関街〉金・土曜10:00~15:00、日曜・祝日8:00~15:00
定休⽇不定休
webhttps://www.karatoichiba.com

車で約1時間

「秋吉台」で悠久の時の流れを体感

画像1: 「秋吉台」で悠久の時の流れを体感

海沿いを満喫したあとは、山で自然の壮大さを実感しましょう。山口旅最後の目的地は、日本最大級のカルスト台地「秋吉台」です。見渡す限りの草原に白い石灰岩が顔をのぞかせる秋吉台は、地球の息吹を感じられるスポット。雄大な景観を作っている石灰岩は、南方の海で珊瑚礁として誕生し、その後約3億5000万年という長い年月をかけて現在のカルスト台地を形成したといわれています。

広い草原の中を通り抜けるカルストロードで、圧倒的な自然美を堪能したあとは「秋芳洞」へ。

画像2: 「秋吉台」で悠久の時の流れを体感

秋吉台の下には石灰岩が雨水や地下水により浸食されたことでできた巨大な鍾乳洞が存在しており、特別天然記念物に指定されている「秋芳洞」は、なんと総延長11km超。

画像3: 「秋吉台」で悠久の時の流れを体感

観光コースは約1kmで、1時間ほどあれば散策が可能です。不思議な自然の造形の数々との出合いに息を呑むことでしょう。

秋吉台

住所山口県美祢市秋芳町秋吉
webhttps://karusuto.com

秋芳洞

住所山口県美祢市秋芳町秋吉3449-1

フォトジェニックな絶景スポットやおいしいグルメが目白押しの山口県。1泊2日でも十分見どころをおさえられるので、週末のお休みを利用した旅にもおすすめです。魅力あふれる山口県で充実した時間をお過ごしください。

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