「MaaS(マース)」という言葉を耳にしたことはありますか? 「Mobility as a Service」の略で、スマホやデジタル技術を活用し、さまざまな交通手段の手配や利用を最適化し手軽にする概念として、JALも積極的にサービスの開発・ご提供を進めています。そんなMaaSを体験できる観光プログラム「くるくるなるとデジタル周遊チケット」が、現在徳島県鳴門市で実施されています。2022年1月31日まで行われているスマートで手間いらずの旅のスタイルはどんなものか、市内の見どころとあわせてご案内しましょう。

写真:鳴門市うずしお観光協会

四国の東端に位置し、鳴門海峡に臨む徳島県鳴門市は、四国の玄関口として知られます。海峡にかかる大橋や渦潮などがあり、温暖な気候からリゾート地としても人気。大自然にグルメに観光に、見どころが豊富です。

そんな鳴門市内での移動や観光地でのチケット購入などがスマホひとつで済んでしまうのが、「くるくるなると周遊デジタルチケット」。デジタル技術の活用で、スマホひとつで、移動やチケットの手配から精算までをお済ませいただけます。

画像1: スマホひとつでこんなに「手間いらず」。感動に集中できる徳島・鳴門旅

各種チケットの購入などの手続きをスマートに済ませることで、旅を“手間いらず”で楽しめます。MaaSが実現する、かつてない観光体験をお楽しみください。

旅の「手間いらず」その1
現金を使わずバスにご乗車いただけます

画像: 旅の「手間いらず」その1 現金を使わずバスにご乗車いただけます

鳴門市内の移動はバスが便利です。鳴門駅からもほど近い徳島バスの「鳴門郵便局前」から「鳴門公園」間なら、多くのスマホにあらかじめ搭載されているNFC機能を使った「バス スマホタッチ支払い」が便利です。乗車時と降車時にお客さまがスマホをタッチするだけで、乗車区間に応じた運賃を精算できます。従来よりスマートにアクセスできるようになった鳴門公園近辺には、たとえばこんなスポットがあります。

世界最大級のうずしおを間近に望む「うずしお観潮船」

写真:鳴門市うずしお観光協会

鳴門観光で外せないものといえば、なんといっても鳴門海峡。潮の満ち引きと海流によって大小さまざまな渦潮が巻き起こります。その規模は世界最大級。特等席は、海の上でしょう。予約不要で搭乗できる大型観潮船「わんだーなると」と、水中展望室を有する予約制の小型水中観潮船「アクアエディ」などが運航しています。眼下で巻き起こる自然のスペクタクルは、まさに必見です。

うずしお観潮船

住所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛264-1
最寄りバス停徳島バス「鳴門観光港」
電話088-687-0101
営業時間8:30~17:00(最終便16:20発わんだーなると・16:15発アクアエディ)
料金「わんだーなると」大人1,800円、こども(小学生)900円/「アクアエディ」大人2,400円、こども(小学生)1,200円
webhttps://www.uzusio.com

海抜45mで潮風を感じる散歩道「大鳴門橋遊歩道『渦の道』」

画像: 海抜45mで潮風を感じる散歩道「大鳴門橋遊歩道『渦の道』」

潮風を感じながら海上散歩はいかがでしょうか。大鳴門橋の橋桁の下に伸びるのが、海抜45mの高さから鳴門海峡が見渡せる遊歩道です。遊歩道の先には展望室があり、ガラス張りの仕様になっています。文字通り眼下に渦潮がぐるぐるととぐろを巻く様子は、飽きることなく見入ってしまいます。

大鳴門橋遊歩道「渦の道」

住所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦 鳴門公園内
最寄りバス停徳島バス「鳴門公園」
電話088-683-6262
営業時間9:00~18:00(季節によって変動します)
定休日3・6・9・12月の第2月曜
料金大人510円、中高生410円、小学生260円
webhttps://www.uzunomichi.jp

デジタルアトラクションも楽しめる「大鳴門橋架橋記念館『エディ』」

画像: デジタルアトラクションも楽しめる「大鳴門橋架橋記念館『エディ』」

「渦の道」からもほど近い屋内施設では“渦”と“橋”をテーマにした展示があり、老若男女問わず楽しめます。2018年にリニューアルを果たし、4K360度シアター「awa」や体験型デジタルアトラクション「Play the Eddy!」、VRコーナー「VR観光体験とくしまTrip」(現在は休止中)など、インタラクティブなコンテンツが体験できることも大きな魅力です。

大鳴門橋架橋記念館「エディ」

住所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦 鳴門公園内
最寄りバス停徳島バス「鳴門公園」
電話088-687-1330
営業時間9:00~17:00
料金大人620円、中高生410円、小学生260円
webhttps://www.uzunomichi.jp

日本有数の長距離エスカレーターで上る展望台「エスカヒル鳴門」

画像: 日本有数の長距離エスカレーターで上る展望台「エスカヒル鳴門」

鳴門公園からは、鳴門山に向かって全長約67m、高低差34mにも及ぶ大規模なエスカレーターが伸びています。こちらが建設された1989年当時は、日本一の長さだったのだとか。頂上にあるのが、「エスカヒル鳴門」の展望台。そこから見えるパノラマは絶景のひと言です。鳴門海峡や淡路島はもちろん、小豆島までゆうに見渡せます。

エスカヒル鳴門

住所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65(瀬戸内海国立公園鳴門内)
最寄りバス停徳島バス「鳴門公園」
電話088-687-0222
営業時間夏期8:00~17:00、冬期9:00~17:00
エスカレーター往復利用料大人400円、小・中学生100円、幼児無料
webhttps://www.narutokanko.co.jp/eskahill/

旅の「手間いらず」その2
デジタルチケットなら、ハイシーズンでも並ばずにチケット購入

ハイシーズンの人気施設は、入場チケットの購入のために行列もできるほど。そこで、並ばずに購入できるデジタルチケット「なると観光チケット」を活用いただけます。スマホひとつで決済でき、提示することで入場が可能です。「うずしお観潮船」「うずしお汽船」「大鳴門橋架橋記念館『エディ』」「エスカヒル鳴門」に加え、合計11施設のチケットを販売。見どころの多い鳴門公園エリアの周遊がご利用いただきやすくなりました。ぜひ訪れたい施設をご紹介します。

徳島の悠久の歴史を堪能できる温泉施設「あらたえの湯」

画像: 徳島の悠久の歴史を堪能できる温泉施設「あらたえの湯」

四国の玄関口において旅の拠点としてご利用いただける温泉施設は、旅の息抜きにぴったりかもしれません。「あらたえ」とは伝統の麻織物を指す言葉。古い歴史を持つこの地の暮らしになぞらえたネーミングだとか。館内にはボートレースが観戦できる露天風呂があるほか、地元ブランド鯛「大鳴海鯛」や旬の海鮮が楽しめるレストラン「蕎麦と活魚の店 なるみ丸」、土産物店、RVパークなども併設し、彩り豊かな施設も魅力です。旅の合間に癒やしのひとときをお過ごしください。

あらたえの湯

住所徳島県鳴門市撫養町大桑島字北ノ浜8-2
最寄りバス停徳島バス「小鳴門橋」
電話088-676-2611
営業時間8:00~24:00(最終受付 23:00)
定休日不定休
入館料【平日】18歳以上700円、中学・高校生600円、3歳~小学生350円
【土・日・祝】18歳以上850円、中学・高校生700円、3歳~小学生450円
※11月1日より上記料金に変更
※岩盤浴料金別途
webhttp://aratae.jp/naruto/

徳島とドイツの絆で作られた「ドイツ館」

かつて徳島には第一次世界大戦時に捕虜のドイツ兵を収容した「板東俘虜収容所」があったのだとか。当時アジアで初めてベートーベンの「第九」が演奏されるなど、ドイツ兵と地元住民が深く交流したことから作られたのが、この記念館です。鳴門市と姉妹都市盟約を結んでいるリューネブルク市があるニーダーザクセン州のパネル展示コーナーや、ドイツのお土産や雑貨が購入できるミュージアムショップもあります。

ドイツ館

住所鳴門市大麻町桧字東山田55-2
最寄りバス停徳島バス「ドイツ館」
電話088-689-0099
営業時間9:30〜17:00(16:30最終入場)
定休日第4月曜(祝日の場合はその翌日)、年末12月28日〜12月31日
webhttp://doitsukan.com

旅の「手間いらず」その3
デジタルチケットで、バスとJRが2日間乗り放題!

画像: 旅の「手間いらず」その3 デジタルチケットで、バスとJRが2日間乗り放題!

徳島県内の徳島バス、徳島市営バスの路線バス全線、及びJRの徳島駅~鳴門駅間が乗り放題のデジタルチケット「JR・徳島バス フリーパス」もご用意しています。2021年10月15日~2022年1月31日の希望の2日間が、大人2,000円、お子さま1,000円。観光スポットをめぐるのに公共交通機関を利用するなら、おトクなプランといえそうです。バスと鉄道で廻る、こんなスポットはいかがでしょうか。

30周年を迎える南欧風本格リゾート「アオアヲ ナルト リゾート」

画像: 30周年を迎える南欧風本格リゾート「アオアヲ ナルト リゾート」

瀬戸内海国立公園内という贅沢な立地を誇る南欧風ホテル。各部屋オーシャンビューのロケーションで、思い思いのひとときをお過ごしいただけます。「なると観光チケット」で、館内の釣り堀がご利用いただけます。また館内には「天然鳴門温泉」のほか、阿波郷土料理やフレンチ、和食に炭火焼き、テラスカフェと、個性豊かなレストランが5つもあります。現在は30周年記念キャンペーンを実施中。贅沢なステイを、ごゆっくりと。

アオアヲ ナルト リゾート

住所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛16-45
最寄りバス停徳島バス「アオアヲナルトリゾート前」
電話088-687-2580
webhttps://www.aoawo-naruto.com

世界的名画がズラリ!圧巻の広さを誇る「大塚国際美術館」

画像: 写真:大塚国際美術館の展示作品「スクロヴェーニ礼拝堂」を撮影

写真:大塚国際美術館の展示作品「スクロヴェーニ礼拝堂」を撮影

延床面積2万9412平方メートルという日本最大級の常設展示スペースを有する陶板名画美術館。陶板名画とは、特殊な技術によって西洋名画をオリジナルと同じサイズや色彩で再現した作品です。圧巻の広さを誇る館内には、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」やゴッホ「ヒマワリ」など誰もが知る名画の数々に加え、ミケランジェロ作「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」のような巨大な作品も空間ごと立体再現し、展示しています。1000点を超える名画の数々は、時間を忘れて楽しめる魅力に溢れています。

大塚国際美術館

住所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
最寄りバス停徳島バス「大塚国際美術館前」
電話088-687-3737
営業時間9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで)
定休日月曜日(祝日の場合は翌日)、1月は連続休館あり、その他特別休館あり、8月は無休
料金一般3,300円、大学生2,200円、小中高生550円
webhttps://o-museum.or.jp

素朴な風情が魅力の焼きもの「大谷焼の里」

写真:大浦文子/鳴門市うずしお観光協会

徳島を代表する焼きものが大谷焼です。約230年の歴史を誇り、土の風合いがなんとも優しく、素朴な印象が特長です。市内には「大谷焼の里」があり、国登録有形文化財に指定されている大谷焼森窯登窯が今も残ります。大小さまざまな窯元が軒を連ね、陶器の購入や作陶体験ができます。目で見て手に取って、旅の思い出に好みの器を探してみるのも一興です。

大谷焼の里

住所徳島県鳴門市大麻町大谷

純粋な旅の魅力そのものに集中できる、MaaSを活用した鳴門旅

移動やチケットの手配など、観光には細かな手続きが付きものです。MaaSを活用した旅なら、そういったひと手間を減らし、ゆとりある旅路になることでしょう。純粋な旅の魅力そのものに集中できるうえ、非接触の安心感にもつながります。また、申し込みも手間いらず。以下のリンクから簡単にご利用可能です。

秋も深まるこの季節、鳴門海峡の渦潮は一年のなかでも迫力を大きく増します。さらに自然豊かな鳴門では、紅葉も楽しめます。進化した旅行スタイルを取り入れた鳴門の旅で、忘れられない感動を味わってみませんか。

徳島県鳴門市 MaaS特設ページはこちら

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