日本のすぐお隣に位置する台湾は、食や歴史、文化、自然など、様々な魅力に満ちた場所。なかでも近年注目されているのが、冬に行われる光の祭典「台湾ランタンフェスティバル」です。今回のアジア通では、世界各国から観光客が訪れるビッグイベントの魅力をご紹介します!

きらめく光の祭典! 台湾ランタンフェスティバルとは?

伝統的なデザインのランタンから、動物やキャラクターをモチーフにしたランタンまで。多種多様な灯りが視界を埋め尽くす「台湾ランタンフェスティバル」。毎年、旧暦1月15日の「元宵節」を祝って行われる行事は、今冬のビッグイベントとして台湾で広く知られています。古くから台湾では「元宵節」になると、ランタンやたいまつを持った人々が集まり、旧正月のクライマックスであるこの日を祝う風習があったそう。生活に根付いた民俗行事として、台北北投關渡宮、松山慈祐宮、萬華青山宮、龍山寺など台湾各地で行われていたと言います。このお祭りを一か所に集めてより華やかに楽しむことを目的に1990年に始まったのが、「台湾ランタンフェスティバル」です。

画像: きらめく光の祭典! 台湾ランタンフェスティバルとは?

2017年で28回目を迎える「台湾ランタンフェスティバル」は、毎年開催地を変えて行われるビッグイベント。その年の干支をモチーフにした巨大なメインランタンをはじめ、サブランタンや観覧ランタンなど、色とりどりランタンに埋め尽くされる会場は、華やかで幻想的な雰囲気に包まれています。会期中は音楽の演出や台湾グルメの屋台などの出店、ライブパフォーマンスなども行われ、開催地の街はお祭りムード一色。その規模は年々大きくなり、今では世界的な行事として、各国から観光客が訪れるようになりました。
台湾は、日本人にとって最も近い異文化圏のひとつ。ふらりと訪れられる手軽さが魅力です。台湾の民俗行事から始まった世界的なフェスティバルが描き出す世界観を、この冬体験してみてはいかがでしょうか。

台湾中部の雲林県で開催! 2017台湾ランタンフェスティバル

毎年場所を変えて行われる「台湾ランタンフェスティバル」ですが、今年の開催地は雲林です。開催期間は2017年の2月11日(土)~2月19日(日)の9日間。台湾高速鉄道の雲林駅前から農博生態園区がメインランタンエリア、中山路や観光大橋の周辺が北港ランタンエリアに指定されています。台湾高速鉄道を利用すれば、台北駅から雲林駅へは、たった1時間30分ほど。早朝に日本を出発すれば、ランタンに光りが点る時間帯までに現地に到着することは十分可能! 気軽な週末トリップで、きらめく灯りの共演を楽しむのもおすすめです。

さて、「2017台湾ランタンフェスティバル」の見どころといえば、なんといっても雲林駅からアクセス良好なメイン会場に登場するメインランタンでしょう。桃園で開催された昨年のフェスティバルでは、申年にちなんで“孫悟空”をモチーフにした高さ26mものメインランタンが登場。無数のLEDライトが輝くカラフルなメインランタンに、多くの観客が目を奪われました。2017年は酉年なのでどんなメインランタンが登場するのでしょう。その姿は、会場を訪れてのお楽しみです。このほか、各地で展開されるサブランタンやミニランタンも、もちろん圧巻の迫力。視界一面に数千個のランタンが輝く様子は、圧巻の一語。例年、花火やパレード、ダンスパフォーマンス、音楽コンサートなども数多く展開されているので、フェスティバル中に開催されるライブイベントも要チェックです!

※写真は2016年台湾ランタンフェスティバルのものです。

フェスティバルだけじゃない!雲林県の旅の魅力

せっかく雲林県を訪れるのなら、フェスティバル以外の旅の魅力も楽しんでおきたいもの。台湾中部に位置する雲林県は、台湾きっての“農業王国”として有名な場所。西側を海に面しているため海産物にも恵まれており、新鮮な食材を使った台湾料理が楽しめるエリアなのです。また、雲林県は日本統治時代の建物が数多く残るノスタルジックな地域としても知られています。雲林駅から車で20分ほどの場所に位置する「西螺延平老街」をはじめ、レトロな建築物が残る地域が点在しているので、ぶらり街歩きをするのもおすすめです。このほか、「2017台湾ランタンフェスティバル」の会場のひとつとなる北港エリアには、台湾媽祖廟の総本山である「北港朝天宮」があります。古くから信仰の対象となってきた祈りの地ならではの、荘厳な雰囲気もぜひ味わってください!

画像: フェスティバルだけじゃない!雲林県の旅の魅力

2月11日~19日の期間中に開催される「2017台湾ランタンフェスティバル」は、台北とはまた違った台湾の魅力を知る良い機会!アジア好きなら要チェックな旅先です!

ひとことコメント

2015年12月に雲林駅(台湾高速鉄道)が新設され、抜群にアクセスしやすくなった雲林県。台北観光を楽しんだ後に、鉄道で雲林を目指す2泊~3泊の旅もおすすめです!

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