日本の約5倍の面積に2億8,000万人もの人口を抱え、成長を続ける大国インドネシアの首都ジャカルタ。その魅力は、全国各地方のさまざまな伝統文化と最新トレンドの共存、ワクワクするような活気と熱気にあります。インドネシア観光といえばバリ島やボロブドゥール遺跡などが有名な中、つい見逃されがちなジャカルタの魅力を2泊4日のモデルプランでご紹介します。

2026年4月時点のレートを参考にしています。

インドネシア・ジャカルタのモデルコースマップ

1日目:ジャカルタの夜を楽しむ

この記事では、金曜の昼に羽田または成田を出発し、その日の夕方にジャカルタに着くことを想定したプランをご紹介します。羽田・成田空港から直行便で約8時間。ジャカルタ中心部のホテルまでは、配車サービスの「Grab」やタクシーで1時間程度かかります。タクシーを利用する場合、おすすめはBlue Birdという会社です。青い車体が目印の大手のタクシー会社で、明朗会計なので心配なく安心して使えます。

空港からGrabを利用する場合には、メニューが2種類あります。通常の「Grab Car」と、より室内が広くて快適な車が配車される「Grab Car Premium」です(Grabアプリのメニューにはオートバイの後ろに乗る「Grab Bike」もありますが、空港では使えません)。通常は任意の場所から希望する乗車位置をアプリで指定しますが、スカルノハッタ国際空港は専用乗車ポイント(Pick Up Point)があり、そこでオーダーをして配車を待ちます。

「Grab Car Premium」の専用乗車ポイント

第3ターミナルを出て左の方に歩いていくと最初に目につく場所にあるのがGrab Car Premiumの乗車ポイントの看板。これは普通のGrab Carより割高ですが、待ち時間が少ないのでおすすめです。普通のGrab Carの乗車ポイントは、そこからさらに歩き、右手の横断歩道を渡った先にあるタクシー乗り場(Transportation Shelterと書いてあるエリア)にあります。料金は、市内中心部まで普通のGrab Carで15万ルピア(日本円で約1,400円〜)、Grab Car Premiumは25万ルピア(日本円で約2,350円〜)ほどが目安。利用者が多い時間帯などではこれよりも高くなります。

画像: 第3ターミナル国際線タクシー乗り場のTransportation Shelter。普通のGrab Carの乗車ポイントは、この横断歩道を渡った先の左手に、タクシー(Blue Bird)乗り場は右手にあります。

第3ターミナル国際線タクシー乗り場のTransportation Shelter。普通のGrab Carの乗車ポイントは、この横断歩道を渡った先の左手に、タクシー(Blue Bird)乗り場は右手にあります。

どちらもGrabの制服を着たスタッフがいて、正しい乗車位置の入力、場合によっては割安になるプロモーションコードの入力などを手伝ってくれます。インドネシア語か英語しか通じませんが、声をかけて手伝ってもらうと安心です。

滞在は、市内のどこへもアクセスがよく、治安も良好でホテルの選択肢も幅広い「Thamrin(タムリン)」、「Sudirman(スディルマン)」エリアがおすすめ。世界的に有名なラグジュアリーホテルでも、日本よりだいぶおトクな値段で宿泊することができます。

19:00「グランド・インドネシア」でディナー&ショッピング

画像: グランド・インドネシアは西館、東館、スカイブリッジに分かれた大きなモール

グランド・インドネシアは西館、東館、スカイブリッジに分かれた大きなモール

ジャカルタ中心部のランドマーク、「Hotel Indonesia(ホテル・インドネシア)」のロータリーからほど近い「Grand Indonesia(グランド・インドネシア)」は、常に賑わう巨大なショッピングモール。タムリンエリアの主なホテルからは歩いて行くことができます。

画像: フードコートのある西館5階とその下3A階の様子(インドネシアで4は不吉な数字とされ、グランド・インドネシアに4階はありません)。

フードコートのある西館5階とその下3A階の様子(インドネシアで4は不吉な数字とされ、グランド・インドネシアに4階はありません)。

西館5階のフードコートや、西館、東館、スカイブリッジの3A階と5階に広がるレストラン街をはじめ、グランド・インドネシアはグルメスポットの宝庫です。ただし、フードコートではアルコールを提供しているお店がありません。到着の乾杯をしたい場合は、レストラン街のお店で、事前にアルコールの取り扱い有無を確認して入店するのがベターです。

画像1: 19:00「グランド・インドネシア」でディナー&ショッピング
画像2: 19:00「グランド・インドネシア」でディナー&ショッピング

西館3階の「Alun Alun Indonesia(アルンアルン・インドネシア)」は、インドネシア全国から厳選された雑貨や工芸品などが盛りだくさん。時間が許せば、ぜひ立ち寄ってください。

なお、グランド・インドネシアの閉店時間は夜10時ですが、この辺りは徒歩でホテルに帰っても治安に問題ありません。ただし、路上でスマホを使う時はスリに十分ご注意ください。

Grand Indonesia

住所Jl. MH.Thamrin No.1, Central Jakarta
営業時間10:00~22:00
定休⽇なし
webGrand Indonesia 公式サイト(外国語サイト)

2日目:ジャカルタの歴史や文化を大満喫

2日目は、ジャカルタにいながらにしてインドネシアの広さを体感する1日です。朝はちょっと郊外に足を延ばして、インドネシア全国の伝統家屋を1カ所に集めたテーマパークへ。中心部に戻ったら、ショッピングにスパ体験、そして最後にインドネシア各地の郷土料理をモダンにアレンジしたレストランで締めくくりましょう。

9:00「タマン・ミニ・インドネシア・インダー」で歴史や文化を堪能

ホテルで朝ごはんを済ませたら、「Taman Mini Indonesia Indah(タマン・ミニ・インドネシア・インダー)」に出発です。中心部からは車で1時間くらい、Grab Carの場合の料金は、時間帯にもよりますが11万ルピア(日本円で約1,030円)くらいです。週末でも日中は渋滞するのでなるべく早く出発するとよいでしょう。パビリオンは朝8時から開いています。

画像: インドネシア博物館 提供:tmiiofficial

インドネシア博物館
提供:tmiiofficial

画像: 爬虫類博物館 提供:tmiiofficial

爬虫類博物館
提供:tmiiofficial

150ヘクタールの広大な敷地内には、インドネシアの文化、自然、歴史がぎゅっと詰まっています。1975年にオープンした当時のインドネシア33州それぞれの伝統家屋のパビリオンは、その象徴的な存在(現在は38州ですがパビリオンは33のまま)。さらに、本物のコモドドラゴンがいる爬虫類博物館や、伝統工芸バティック(ろうけつ染め)、昆虫と蝶、切手、交通といったさまざまな博物館、エキゾチックで色鮮やかな鳥たちに会えるバードパークも楽しめます。タイミングが合えば、バリやジャワの伝統音楽であるガムラン演奏、伝統舞踊などが見学できることも。

チケットは入場口で、外国人向け入場料1人当たり5万ルピア(日本円で約470円)を支払います(現金不可、クレジットカード利用可)。Grab Car/Blue Birdタクシーを利用する場合は、第1ゲートを通ってインフォメーションセンターまで乗車のまま入場できます(それ以外のタクシーや車両とドライバーは追加で料金がかかります)。敷地内は、伝統家屋のパビリオンは入場無料ですが、博物館、バードパークなどは別途チケット購入が必要なところがあり、展示によってさまざまです。

画像: インドネシアの地図を模った人造湖 提供:tmiiofficial

インドネシアの地図を模った人造湖
提供:tmiiofficial

広い場内は徒歩では回りきれないので、周遊バス(無料)やレンタサイクル、電気スクーター(有料)などを利用しましょう。敷地内にいくつかレストランもあるので、ここでお昼ご飯を済ませてから次の目的地へ。あるいは、丸一日かけてじっくり全エリアを制覇してみるのもよいかもしれません。

ここからの移動は、最初に降りた場所(第1ゲートのインフォメーションセンター)近くにBlue Birdタクシーが常時スタンバイしている他、その地点でGrab Carを呼ぶこともできます。

Taman Mini Indonesia Indah

住所Jl. Taman Mini Indonesia Indah, Ceger, Cipayung, East Jakarta
営業時間5:00~20:00
定休⽇なし
webTaman Mini Indonesia Indah公式サイト(外国語サイト)

14:00「サリナ」でお土産探し

午後はジャカルタの中心部に戻り、インドネシア最古の百貨店である「Sarinah(サリナ)」へ。所要時間は道路状況にもよりますが1時間弱で、Grab Carの料金は10万ルピア(日本円で約940円)くらいです。

画像: タムリン通りのランドマーク、サリナ 提供:Sarinah

タムリン通りのランドマーク、サリナ
提供:Sarinah

サリナは、初代インドネシア共和国大統領のスカルノが国内産業の振興を目指し、日本からの戦後賠償金を利用して建設しました。1966年にオープンして以来現在に至るまで、インドネシア各地から取り寄せた工芸品など、魅力的な品揃えで初代大統領の遺志を継承し続けています。

画像: 農民と漁民が描かれた壁面彫刻 提供:Sarinah

農民と漁民が描かれた壁面彫刻
提供:Sarinah

画像: 稼働している左右のエスカレーターの間にある細いエスカレーターが開店当時のもの。 提供:Sarinah

稼働している左右のエスカレーターの間にある細いエスカレーターが開店当時のもの。
提供:Sarinah

2020年に全面改装した際には、設備機械室の奥からスカルノ大統領時代の壁面彫刻が発見されたことでも話題になりました。その壁面彫刻や、インドネシア初のエスカレーター、サリナの歴史を追った写真展示など、買い物や食事のみならず、インドネシア近代史を感じられるスポットともなっています。

Sarinah

住所Jl. M.H. Thamrin No.11, Central Jakarta
営業時間10:00~22:00
定休⽇なし
webSarinah公式サイト(外国語サイト)

16:00「タマン・サリ・ロイヤルヘリテージ・スパ」でインドネシア式スパを体験

画像1: 提供:Taman Sari Royal Heritage Spa

提供:Taman Sari Royal Heritage Spa

画像2: 提供:Taman Sari Royal Heritage Spa

提供:Taman Sari Royal Heritage Spa

ここでちょっとひと休み。サリナから5分ほど歩いたところにある「Taman Sari Royal Heritage Spa(タマン・サリ・ロイヤルヘリテージ・スパ)」でジャワ王室の伝統的ウェルネスを体感しましょう。中部ジャワ、スラカルタ王族の血を引く創立者のムルヤティ・スディビヨ博士は、伝統的素材と製法を引き継ぐ老舗化粧品会社「ムスティカ・ラトゥ」の創始者でもあります。

提供:Taman Sari Royal Heritage Spa

ハーブの効能を知り尽くしたプロによる伝統的マッサージや全身パック、ハーブの成分をお湯に溶かし入れたハーバル風呂、ヘッドマッサージなど、お好きなサービスをジャワ王室ムード満点の室内で楽しめます。

施術後は、ジャムウ(ウコン、ショウガ、レモングラス、やし砂糖など自然の原料からなるインドネシア伝統のハーブ飲料)でほっとひと息。事前に公式サイトから予約をしておくことをおすすめします。

Taman Sari Royal Heritage Spa

住所Jl. KH Wahid Hasyim No.133, Central Jakarta
営業時間9:00~21:00
定休⽇なし
webTaman Sari Royal Heritage Spa公式サイト(外国語サイト)

19:00「カウム・ジャカルタ」でディナー

夜はインドネシアの地方料理を堪能します。東西約5,100kmの広大なエリアに約1,300もの民族が住むインドネシア。自然環境、文化も多様な中、食習慣や食材も地方によってさまざまです。日本でも知られているナシゴレン(焼飯)やサテ(串焼き)ひとつとっても、驚くほど多彩な味わいがあります。

画像: 19:00「カウム・ジャカルタ」でディナー

目指す「KAUM Jakarta(カウム・ジャカルタ)」は、スパから歩いて20分くらいですが、せっかくさっぱりした後なので、Grab Carやタクシーでさくっと移動するとよいでしょう。

カウム・ジャカルタは、国内各地の郷土料理を、オリジナルへのリスペクトを失うことなくおしゃれに提供するレストラン。

個性的なインテリアやインドネシア・ポップスのBGMも含め、インドネシアの魅力を存分に感じられる場所です。

メリ・トトラ。インドネシア東部のパプアで行われる儀式からインスピレーションを得て作られたナツメグのサラダ

画像: べベック・ティムス。北スマトラ料理の香辛料でじっくりマリネした燻製のアヒル肉

べベック・ティムス。北スマトラ料理の香辛料でじっくりマリネした燻製のアヒル肉

メニューにはその料理がどこの地方のものか記載されているので、地図を見てどんな場所か想像したり、次の旅の計画を立てながら食べたりするのもまた一興です。

KAUM Jakarta

住所Jl. Dr. Kusuma Atmaja No.77-79, Menteng, Central Jakarta
営業時間11:00~22:00
定休⽇なし
Instagram@kaumrestaurant

22:00「SKYE」で夜景を楽しむ

画像1: 22:00「SKYE」で夜景を楽しむ
画像2: 22:00「SKYE」で夜景を楽しむ

インドネシアの隅から隅まで旅行した気分を味わった1日の最後に、56階の高さから大都会ジャカルタのきらめく夜景を一望する「SKYE(スカイ)」のラウンジで大人のひとときを。2012年にジャカルタ初のルーフトップバーとしてオープン。屋上スカイラウンジのパイオニアであり、今も大人気のスポットです。カウム・ジャカルタからは歩いて7分くらいです。

画像3: 22:00「SKYE」で夜景を楽しむ
画像4: 22:00「SKYE」で夜景を楽しむ

SKYEのラウンジには予約なしで行くことができますが、入店に際しては1人35万ルピア(日本円で約3,300円)がかかります。店内ではその金額相当の飲食が可能です。ソファ席は予約ができますが、363万ルピア(日本円で約3万4,000円)のミニマムチャージがかかります。

また、入り口でドレスコードのチェックがあります。公式サイトには「スマートカジュアルかそれ以上で、ビーチサンダルや履き古したスニーカーはご遠慮ください」とあります。NGとみなされたら入れないので、身だしなみにはお気をつけください。

SKYE

住所Menara BCA Level 56, Jl. MH Thamrin, Central Jakarta
営業時間ダイニング17:00~23:00
ラウンジ17:00~翌2:00
定休⽇なし
webSKYE 公式サイト(外国語サイト)

3日目:ジャカルタでの日常と贅沢を楽しむ

最終日は、大通りに繰り出して、ジャカルタに住む人々の熱気を肌で感じる朝からスタートしましょう。インドネシア国民の87%が信仰するイスラム教のモスク、石器時代から現代に至るまでの膨大なコレクションを誇る国立博物館を訪れ、ホテルのアフタヌーンティーで贅沢体験。帰国の途につく前に、お土産スポットに立ち寄ります。

8:00ジャカルタの日常が垣間見られる「カーフリーデー」を街ブラ

「Car Free Day(カーフリーデー)」は、毎週日曜の朝6時から10時までタムリン通りとスディルマン通りの全域にわたって行われる大規模な歩行者天国です。

普段の渋滞ぶりから打って変わり、広々とした大通りが散歩、ジョギング、サイクリングなどを楽しむ市民でいっぱいになる様子は圧巻です。

学生たちのイベント告知パフォーマンス、商品のユニークなプロモーション活動、イグアナなど変わったペットを連れた人、飾りをたくさんつけたアンティークの自転車愛好会のグループなど、日本では見かけないような珍しい光景に出合えるかもしれません。

歩行者天国は朝6時から行われているので、なるべく早起きをして少しでも涼しい時間帯に散歩をするのがおすすめ。ホテルに戻って朝食をとり、シャワーを浴びてさっぱりしてからチェックアウトの準備をするのがスムーズです。

日曜以外にジャカルタを訪れる場合は、独立記念塔「Monas(モナス)」の展望台(月曜定休、8:00〜17:00)から朝のジャカルタを一望するプランが選択肢のひとつです。

Car Free Day

住所Jl MH Thamrin~Jl Jend. Sudirman
営業時間6:00~10:00
定休⽇毎週日曜のみ開催
Instagram@cfdjkt

10:00東南アジア最大規模の「イスティクラル・モスク」を見学

ホテルをチェックアウトして荷物をレセプションに預けたら、Grab Carやタクシーでモスクに向かいます。日曜だと10時前はタムリン、スディルマン通りが通行できない分、少し遠回りになる可能性がありますが、15分ほどでアクセスできます。

画像: 敷地内に入ってすぐ左のインフォメーションセンター

敷地内に入ってすぐ左のインフォメーションセンター

「Masjid Istiqlal(イスティクラル・モスク)」は東南アジアで最大のモスク。常時見学ツアーが行われているので、観光客でも気軽に中に入ることができます。

ジャカルタ大聖堂向かいの第5ゲートを入ってすぐ左手にインフォメーションセンターがあるので、そこで観光客向けの見学ツアーに申し込みをします(事前予約不要)。

画像: 10:00東南アジア最大規模の「イスティクラル・モスク」を見学

ここでは金曜を除く毎日、午前10時から30分ごとにガイド(英語)によるモスク内案内ツアーが行われています。参加費はかかりませんが、終了後に任意の額の寄付をガイドに手渡します。その際、左手は不浄の手なので右手で渡すようになるべく気をつけてください。

モスク内部の堂々たる礼拝所

また、肌の露出はNGですが、うっかりタンクトップやショートパンツなど肌の露出がある服を着て行ってしまった場合でも、ローブや、女性が頭に被るヒジャブを無料で貸し出してくれるのでご心配なく。荘厳な礼拝所の様子を見ていると、信仰の違いを超えて自然とおごそかな気持ちになります。

向かいにあるキリスト教の「Gereja Katedral Jakarta(ジャカルタ大聖堂)」。宗教の違いを超えた友好の証として地下道でつながっている(一般客の通行は不可)

Masjid Istiqlal

住所Jl. Taman Wijaya Kusuma, Pasar Baru, Central Jakarta
営業時間10:00~17:00
定休⽇なし(ただし、モスク内ツアーは金曜定休)
webMasjid Istiqlal公式サイト(外国語サイト)

12:00インドネシアを概観できる「インドネシア国立博物館」を見学

続いて訪れるのは「Museum Nasional Indonesia(インドネシア国立博物館)」。ちょうどモスクからの道中にモナス(独立記念塔)もあるので、朝の時点でまだ行っていなければ、立ち寄ってみてもいいかもしれません。モスクからモナスへは歩いて10分、モナスから国立博物館からは歩いて20分。暑い中の徒歩移動もなかなか大変なので、日本では歩く距離でも、ジャカルタではGrab Carやタクシーを利用した方がいいでしょう。

画像: 国立博物館A館。チケット売り場のある入り口は、この右側の新しい建物です

国立博物館A館。チケット売り場のある入り口は、この右側の新しい建物です

国立博物館は、考古学、民族学、史学、地理学の観点からインドネシア各地から収集された19万4,000点もの貴重な展示物を所蔵しています。この博物館は1868年から現在の場所にあり、A館と呼ばれる本館はその当時に建てられた歴史的建造物です。

石器時代の出土品から仏教、ヒンドゥー、イスラム文化、オランダ植民地時代の遺物などの展示のみでなく、来場者の顔をスキャンして、AIがインドネシアのどこの民族かを分析するインタラクティブなコーナーも。

画像: インドネシアの民族診断をしてくれるコーナー「Paras Nusantara(インドネシアの顔という意味)」。分析結果の民族衣装を着た私たちの顔の写真を印刷してもらえます。料金は2万ルピア(日本円で約190円)、クレジットカード利用可

インドネシアの民族診断をしてくれるコーナー「Paras Nusantara(インドネシアの顔という意味)」。分析結果の民族衣装を着た私たちの顔の写真を印刷してもらえます。料金は2万ルピア(日本円で約190円)、クレジットカード利用可

ちなみに、日本人がスキャンするとバリ人だったり北スラウェシのマナド人だったりすることが多いとのこと。

画像: 12:00インドネシアを概観できる「インドネシア国立博物館」を見学

Museum Nasional Indonesia

住所Jl. Medan Merdeka Barat No.12, Central Jakarta
営業時間火〜木曜8:00~18:00、金〜日曜8:00~20:00、毎月第2水曜16:00〜20:00
定休⽇月曜
入場料15万ルピア(日本円で約1,400円)。現金不可で、クレジットカードが利用可能
webMuseum Nasional公式サイト(外国語サイト)

15:00「ザ・ランガム・ジャカルタ」でアフタヌーンティー

次は博物館から車で20分程度のホテルでアフタヌーンティーを楽しみます。

「The Langham Jakarta(ザ・ランガム・ジャカルタ)」は、世界で初めてアフタヌーンティーを提供したとして知られているランガムブランドのホテル。

館内にある「ALICE」は、名前の通り不思議の国のアリスをイメージした店内が特徴。大きな鳥かごに見立てたアフタヌーンティースタンドには、華やかなスイーツや食事が並び、写真映えも食べ応えも抜群。

画像: 15:00「ザ・ランガム・ジャカルタ」でアフタヌーンティー

価格は2人分で107万5,000ルピア〜(日本円で約1万円)と、日本のラグジュアリーホテルのアフタヌーンティーと比べるとリーズナブルに楽しめるので、滞在中の体験としておすすめです。なお、毎日数量限定のため事前予約は必須です。

The Langham, Jakarta/Alice by Tom Aikens

住所Sudirman Central Business District 8 Lot.28, Senayan, Kebayoran Baru, South Jakarta
営業時間アフタヌーンティー提供時間 毎日14:00~18:00
定休⽇なし
webThe Langham Jakarta公式サイト(外国語サイト)

17:00「Grand Lucky」でお土産探し

ジャカルタ市街を去る前に、最後に、ザ・ランガム・ジャカルタから道を渡ったすぐ隣にあるスーパーマーケット「Grand Lucky(グランド・ラッキー)」に立ち寄ります。

画像: ザ・ランガム・ジャカルタから徒歩2分

ザ・ランガム・ジャカルタから徒歩2分

お土産にぴったりな国産品はいろいろあります。パッケージデザインのおしゃれなチョコレート、バリ、トラジャ、アチェなどさまざまな産地のコーヒー(ジャコウネコの体内で発酵したコーヒー豆を使ったルワックコーヒーも)、小袋入りのジャムウ(ハーバルドリンク)、ボディケア・ヘアケア商品、伝統的なお菓子、ナッツ類、えびせんチップス、ナシゴレンなどインドネシア料理が簡単に作れる調味料ミックスなど枚挙にいとまがありません。

特におすすめなのは、レトロなデザインの紙に包まれたお茶(主にジャスミン・ティー)。イラストがユーモラスだったり摩訶不思議だったり、見ているだけでも楽しいお茶の品揃えは、ジャカルタではこのグランド・ラッキーが随一です。

荷物をとりにホテルに戻る場合、渋滞が心配な時間帯なので、タムリンエリアのホテルであれば遅くとも18時には買い物を終えて移動しましょう。

Grand Lucky

住所Grandlucky Superstore SCBD LOT-12, Senayan, SCBD, South Jakarta
営業時間8:00~22:00
定休⽇なし
Instagram@grandlucky

ジャカルタ旅行で知っておきたい情報

東京23区と同じくらいの面積を持つ大きな街、ジャカルタ。交通事情、お金、旅行時期など、ジャカルタをスムーズに満喫するために最低限知っておくべき情報をまとめました。

入国には到着ビザが必須

インドネシアへの入国は、観光目的の短期滞在であってもVOA(到着ビザ)が必要です。VOAは30日間有効で費用は50万ルピア(約4,700円)。All Indonesiaという到着カード、税関申告、健康申告を兼ねたシステムと紐付けられます。スムーズな入国のためにも、どちらも出発前にオンラインで登録しておくことをおすすめします(入国3日前から入力可)。オンラインのe-VOAは、All Indonesiaのサイトから取得できます。

All Indonesia 公式サイト

旅の移動は「Grab」が便利

ジャカルタに行くことが決まったら、まず配車サービスのGrabアプリをダウンロードすることをおすすめします。

アプリを開くと「Grab Car」や「Grab Bike」などさまざまなサービスが出てきますが、ここではまずGrab Carを選択します(後者はオートバイの後ろに乗るものなので、安全性から旅行者にはおすすめしません)。Grab Carを選択して目的地を入力すると、車両の大きさやグレードによってCar Standard、Car Plus、Car Premiumなどいろいろな選択肢とその料金が出てきます。通常はCar Standardを選択すれば問題ありませんが、5、6人で乗りたい時はCar Plus、快適性を重視したい場合はCar Premiumなど、ニーズによって選ぶことができます。空港での利用の仕方は前述をご参照ください。

最寄りのドライバーが配車されると、アプリ上にドライバー情報が表示され、チャット(英語翻訳機能付き)ができるようになります。

支払いはアプリ上でクレジットカード情報を入力しておけばOK。高速道路や駐車場などの追加料金がかかる場合は、ドライバーが立て替えてくれた上で、アプリに表示された料金にその分上乗せして決済がされます。また、海外でのカード利用は不正利用とみなされるケースがあるので、事前にカード会社に連絡しておくと安心です。

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交通渋滞に注意

画像: iStock/Aci Helena
iStock/Aci Helena

ジャカルタ名物のひとつと言えるのが、交通渋滞。移動前にはGoogleマップで渋滞状況や所要時間を確認し、その上で必要に応じて出発時間を早めるなどという臨機応変さが必要です。

タムリン、スディルマンをはじめとした市内の目抜き通りにおいては、月曜から金曜の朝(6時〜10時)と夕方(16時〜21時)のラッシュアワーに通行車両のナンバー規制があります。偶数の日に通行していいのはナンバー末尾が偶数の車、奇数の日はその逆というルールです。Grab Carにはこの規制が適用されるので、時間帯、ルートによってはなかなかGrab Carがつかまらなかったり、配車確定後にキャンセルされたり、乗車できても遠回りせざるを得なかったりすることがあるのでご注意ください。その場合は、規制対象外であるタクシーのご利用を。ただし、クレジットカードは利用できないので現金の用意が必要です。

現金は少額あると安心

画像: iStock/pedphoto36pm
iStock/pedphoto36pm

この記事でご紹介したほとんどの場所でクレジットカードが使え、移動もGrabアプリをクレジットカードと紐付けて使えば、キャッシュレスに過ごせます。それでも、ある程度の現金は必要です。クレジットカードを受け付けない場所(屋台や市場)で買い物をしたい場合や、モスク見学の寄付、タクシーやスパのチップなどのためにも、インドネシア・ルピアは少額でも用意しておきましょう。紙幣は一番高額が赤い10万ルピア(日本円で約940円)で、その次が青い5万ルピア(日本円で約470円)。モスクの寄付やスパのチップは、5万ルピアか10万ルピアで。どちらにするかは、サービスの満足度で決めるとよいでしょう。タクシーでは特に必要ありませんが、お釣りがないというケースが多くあるので、チップとして「It's OK.」や「Keep the change.(お釣りはいりません)」などと渡すのがスマートです。

旅行時期に注意

ジャカルタの雨季は10月から5月くらい、乾季は6月から9月くらいが目安です。ただ、近年の異常気象でそのあたりの境界もあやふやになってきているので、乾季であっても雨は降ります。旅行におすすめの時期は乾季とも言い切れず、雨季の方が空気がきれいな傾向もあります。

先述したように、インドネシアでは国民の大多数(87%)がイスラム教を信仰しており、毎年ラマダン(断食月)には1カ月間、日の出から日の入りまで飲食や喫煙を行わない断食を行います。その時期はイスラム暦(1年を354日とする太陰暦)に沿って行われるので、毎年少しずつ異なります。2026年は2月18日から3月20日ですでに終了済みで、2027年は2月上旬から1カ月間の予定です。

ただし、ジャカルタでは昼でもレストランは通常営業しているので、観光目的であれば特に避けるべき時期というわけでもありません。夕方の渋滞が通常よりひどくなることだけ注意が必要です。

断食明け大祭は2027年には3月9日前後になると予想されます(毎年月の満ち欠けを観測した上で確定します)。期間中は大型連休で多くのジャカルタ住民が帰省し、街が嘘みたいに静かになります。タマンミニなどの行楽地はジャカルタ居残り組で大混雑、市内のレストラン等は休業していることが多いので、事前に大体の時期を確認の上、避けるのがベストです。

なお、国民の大多数がイスラム教徒ではありますが、政教分離が原則で、国教として採用されているわけではありません。インドネシアでは、イスラム教、キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、儒教が共存しています。イスラム教の安息日が金曜日なので中東の国などで金曜と土曜が休日になることもありますが、インドネシアは土曜と日曜。とはいえ土日でも今回ご紹介した場所はどこも通常営業をしています。

エネルギッシュなジャカルタ旅行を楽しむ

ローカルとグローバル、トラディショナルとモダンを同時に行き来できる自由自在さがジャカルタの魅力です。文化、歴史、自然、グルメ、ショッピング、ウェルネス、ナイトライフとみっちり濃厚なジャカルタ滞在を楽しんでください!

取材・写真 武部洋子

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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