穏やかな気候で知られる南インド・ベンガルールには、野菜、豆、米を中心としたヘルシーな伝統料理があります。その多くは辛さと油が控えめでマイルドな口あたり。そんな食文化があるからでしょうか。参入している異国の食文化もどこか優しい味がします。そして、ヒンドゥー教徒が多く占めるインドですが、牛肉を心ゆくまで味わうことができるのもベンガルールならでは。その味は驚くほどの絶品です。市内にあるワイナリーから直送されるワインとともに、美味しいベンガルールを満喫してみると、インド観が少し変わるかもしれません。
ここでは、日本人でも楽しめるベンガルールの最新グルメスポットをご紹介します。

南インドといえば伝統的なミールス「Karavalli」

インド国内でも「食」が充実している街、それがベンガルールです。「今日はどこで何を食べようか」と目移りしてしまいますが、まずは南インドの伝統的なミールス(Meals)=定食を食べに行きましょう。
安定の美味しさを誇るのは、ゲートウェイホテル内にあるレストラン「Karavalli」。南インドの中でも、特に沿岸部のミールスを味わうことができます(ランチタイム限定)。

バナナの葉に載せられて運ばれてくるミールス(1500ルピーから)は、マンゴーカレー、オクラとパプリカのカレー、白身魚のフライなど色鮮やかで、目にも美味しいラインナップ。南インドでは、ナンやチャパティよりもお米を主食とする人が多いことから、美味しいライスもついてくるので、日本人にはうれしく、お腹も心も大満足です。
ディナータイムには、沿岸部から届く新鮮なシーフードを使った料理をぜひ味わってください。ベンガルールは内陸部にあるため、シーフードは貴重な存在。現地在住の外国人の多くが、美味しいシーフードが食べたくなったら、このレストランを訪ねています。

画像: 南インドといえば伝統的なミールス「Karavalli」
Karavalli
住所THE GATEWAY HOTEL 66, Residency Rd
電話番号+91 8066604545
営業時間午後0時30分から午後3時、午後7時から午後11時30分
定休日なし

「Portland Steakhouse & Cafe」で絶品の牛肉を

ベンガルールの「食」を語るうえで、外せないのは何といっても美味しい牛肉が食べられることです。ヒンドゥー教徒が8割を占めるインドでは、良質な牛肉を購入することはもちろん、気軽に食べることができるレストランを探すのも至難の業。地域によっては、牛肉を全く食すことができないエリアも多くあります。そんな中、ベンガルールのあるカルナータカ州ではブランド牛「ベンガルール牛」が飼育され、輸出もされているという寛容さ。そんなベンガルールで最も人気のあるレストランは「Portland Steakhouse & Cafe」。

美しい店内、気配りが丁寧なスタッフが出迎えてくれる居心地の良さもうれしい。同店のおすすめは、牛フィレ肉の中でも超希少部位のシャトーブリアンのステーキです。ナイフがすっと通る繊細な肉質で、口に運ぶと濃厚な肉汁があふれ出し、誰もが感動のあまり思わず声をあげてしまいます。

画像: 「Portland Steakhouse & Cafe」で絶品の牛肉を

「まさか、インドでこんな美味しい牛肉が食べられるなんて!」
オーナーは「当店でお出ししているのは、すべてカルナータカ州で育った牛です。美味しい部分を厳選して仕入れています」と胸を張ります。
メニューには牛肉メニューがずらり。それぞれ、焼き方はレアからウェルダンまで5段階から選ぶことができ、ソースは、日本人の口に合うよう開発された醤油や味噌がベースのソースなど10種類。自分好みの味を楽しむことができます。
そして、何より圧巻なのは、その価格。シャトーブリアンは350gで720ルピー(約1100円)、トマホークステーキ(800g)は950ルピー(約1430円)。いずれも日本の五分の一ほど(!!)のお値段です。店内では牛肉の販売もされているので、インド各地から食事はもちろん、肉を買い求めに足を運ぶ人がいるのもうなずけます。

Portland Steakhouse & Cafe
住所Brunton Rd,1st Cross
電話番号+91 8025593405
営業時間午後0時から午後11時
定休日なし

ベンガルール産のピザをカジュアルに「BRICK OVEN 」

カジュアルなご飯といえばピザも定番です。窯で焼き上げられるもっちりと歯応えのある生地が評判の「BRICK OVEN」はおすすめ。ベンガルール市内に2店舗あります。

画像1: ベンガルール産のピザをカジュアルに「BRICK OVEN 」

ナポリスタイルのピザは全部で18種類。定番のマルゲリータやホワイトソースにキノコがたっぷりトッピングされた「The White Funghi」が人気です。ボリュームたっぷりのワッフルは、ぜひデザートとしてシェアしてみてください。
同店のディレクターによると、ピザに使用している食材のほとんどがベンガルール産。小麦粉は地元の製粉所で製粉され、チーズはベンガルール郊外の農場から調達した牛乳を使って店内で製造されています。ベンガルール愛がたくさん乗った絶品ピザ、ぜひ味わってみてください。

画像2: ベンガルール産のピザをカジュアルに「BRICK OVEN 」
BRICK OVEN 1
住所80 Feet Road, HAL 2nd Stage, Indiranagar
電話番号+91 8042042111
営業時間午後0時から午後11時30分(金土日は午後12時まで)
BRICK OVEN 2
住所Church St, Shanthala Nagar
電話番号+91 9148100119
営業時間午後0時から午後10時30分
定休日なし

「Happy Healthy Me」でオーガニックフードを堪能

ここ10年ほど、インドでは健康志向が高まり、オーガニック食品や無農薬野菜が人気です。驚くのは、その美味しさとお手頃な価格。野菜や果物は時に見栄えは悪いものの、コスパの良さにリピーターが絶えません。

ベンガルール市内でもあちこちにオーガニックショップがオープンしていますが、併設されているカフェで食事ができることもあって人気なのが、市内で最も賑やかな通り「インディラナガー」の一角にある「Happy Healthy Me」です。
店舗に入ってまず目につくのは、彩り鮮やかに並べられたニンジン、トマト、玉ねぎ、インゲン、スイカなどの野菜や果物。大きさはふぞろいですが、いずれも新鮮で清潔です。

画像1: 「Happy Healthy Me」でオーガニックフードを堪能

オリジナル商品も豊富にそろっており、公式サイトから購入することもできます。小麦粉(MAIDA)、砂糖、チアシードなどのスーパーフード、ナッツやピーナツバター、サンフラワーオイルにインド料理に欠かせないスパイス類やギーなどなど。パッケージがかわいい上に、すべてが国内(NPOP)および国際(USDA)規格に準ずるオーガニック認定を受けているため、安全性と品質は確かです。

併設されているカフェの内装は、シンプルなベージュで統一され、時間を忘れてしまう居心地の良さ。西洋料理とインド料理を組み合わせたオリジナルメニューをゆっくり味わうことができます。
パンケーキ、ハンバーガー、全粒粉を使った南インド料理のドーサなど、すべてのメニューに同店で扱う食材がたっぷり使われているのでオーガニックフードにこだわる方は押さえておきたい名店です。

画像2: 「Happy Healthy Me」でオーガニックフードを堪能

スタッフのおすすめは、豆腐を使ったビリヤニ(日曜限定)。インドのスパイスと日本人になじみ深い豆腐という、うれしい組み合わせで、心も身体もすっきり元気になることでしょう。

Happy Healthy Me
住所1st Cross, 11th Main Road, Indiranagar
電話番号+91 8041248881
営業時間午前10時から午後8時
定休日なし

和食を楽しむなら「1Q1」で決まり

出張や旅行中、時に日本食が恋しくなることがあるでしょう。ベンガルール市内で美味しい日本食を食べることができるレストランはいくつかありますが、最近の話題店は「1Q1」です。高い天井と広々としたフロアは開放的で、テーブル席やゆったりとしたソファ席のほか、バーカウンターもあるので、仕事の合間のランチや友人とのお茶、大切な人とのディナーまで様々なシーンで利用できます。

画像1: 和食を楽しむなら「1Q1」で決まり

メニューには、どんぶり、寿司、味噌汁、牛肉のたたき、焼きそば、焼き鳥などの日本食の定番がずらり。

画像2: 和食を楽しむなら「1Q1」で決まり

PR担当のアンシェルさんは「お客様の要望をよく聞き、それに応じた原材料を仕入れています」と話します。日本人の口に合うよう工夫されているメニューの数々は、インド滞在中の癒し。ぜひ訪ねてみてください。

1Q1
住所Queen's Rd
電話番号+91 8048050101
営業時間午後0時から午前1時(日曜のみ午前9時から午後1時)
定休日なし

「ザ・チャンセリーホテル」はレストランあり大浴場あり。日本人の憩いの場

もう一店舗、使い勝手の良い日本食レストランといえば「祭」。和食が恋しくなったら、このお店は外せません。

画像1: 「ザ・チャンセリーホテル」はレストランあり大浴場あり。日本人の憩いの場

日系ホテル「ザ・チャンセリーホテル」の中にあり、日本語が通じるスタッフが多数常駐しているのも人気の理由。納豆や揚げ出し豆腐、天ぷらといった日本の食卓そのままのメニューがそろっています。
チャンセリーホテルには、数人から50人まで対応できる大小様々な会議室があり、ビジネスシーンの利用も可能です。

画像2: 「ザ・チャンセリーホテル」はレストランあり大浴場あり。日本人の憩いの場

貸切利用もできるラウンジ「響」には日本の単行本や漫画がそろい、多くの日本人の憩いの場となっています。また、同ホテルにある何よりうれしいサービスは、大浴場が完備されていること。ゆっくり湯船に入れば、疲れもすっきり、何物にも代えがたい幸せを感じます。

ザ・チャンセリ―ホテル
住所Lavelle Road
電話番号+91 804118888
営業時間レストラン「祭」午後0時から午後3時、午後6時から午後11時
定休日なし
webhttps://www.the-chanceryhotel.com/bangalore/

インドでワイン? 郊外ワイナリーへお出かけ「Grover Zampa Vineyards」

充実の「食」事情をご紹介してきましたが、美味しい食事にあわせて楽しみたいお酒も、ベンガルールは豊富にそろっています。インドでは州によってはアルコールを飲むことや購入することができないと定められているため、いかにベンガルールが自由で寛容な街であるかがよくわかります。
市内では、クラフトビールが飲めるレストランが多くあり、ビール通にはうれしい限り。けれど、一番のおすすめはワインです。

画像1: インドでワイン? 郊外ワイナリーへお出かけ「Grover Zampa Vineyards」

最初は「インドでワイン?」と首をかしげてしまうかもしれません。けれど、緯度は低いものの高地にあるベンガルールでは美味しいブドウが栽培され、そのワインは世界的にも高い評価を得ているのです。

ベンガルール市内からケンペゴウダ国際空港方面へ車で約1時間。避暑地として知られる標高1479メートルの「ナンディー・ヒル」のふもとに、ワイナリー「Grover Zampa Vineyards」はあります。適度な雨が降ることや、栄養分が豊富に含まれた肥沃な土壌に目をつけた創業者によって、1980年代にブドウ栽培が始められました。今では周囲は見渡す限りブドウ畑。その広さは約200ヘクタールにまで拡大しています。

マネジャーのヴィピンさんは「多様なブドウを栽培しています。酸味や重厚感などベストなバランスのブドウを選び、醸造しています」と話します。世界的なワインコンクールで受賞しているワインも多くあり、赤、白、ロゼ、スパークリングまで充実のラインナップ。カルナータカ州にあるほぼすべてのレストランで飲むことができるので、お料理やシーンに応じて飲み比べが可能です。
ワイナリーでは毎日、見学ツアーが実施されています。平日650ルピー(約980円)、土日1500ルピー(約2250円)で、大きな樽に入っての「ブドウ踏み」体験のほか、ランチと6種類のワインのテイスティング付きという魅力いっぱいのツアーです。

画像2: インドでワイン? 郊外ワイナリーへお出かけ「Grover Zampa Vineyards」

ランチを楽しむレストランは、2019年5月にリニューアルオープンしたばかり。よく手入れされた芝生の庭を眺めながら、インドでお酒を楽しむという“新しいインド”な1日をのんびり過ごしましょう。

Grover Vineyards
住所No.63, Raghunathapura Village, Devanahalli Road
電話番号+91 8027622826
営業時間午前9時から午後7時
定休日なし

伝統料理のミールスに、牛肉やシーフード。長期滞在では欠かせない和食から、お酒まで。実は幅広く楽しめる「食」の街・ベンガルール。インドの中でも自由で寛容な街だからこそ楽しめる食がそこにあります。ビジネストリップの合間、「食べたいもの・飲みたいもの」を自由に楽しみましょう。

*1ルピーは約1.5円

取材協力:STORYTELLING LLP
ライター:Mariko

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