美しすぎる異世界・モロッコ。旅のプロが感動した4都市を紹介
  • 海外

114

美しすぎる異世界・モロッコ。旅のプロが感動した4都市を紹介

2019.03.25

「ヨーロッパに一番近いアフリカ」と称されるモロッコ。

2019年3月現在、日本からの直行便はなく、最短のフライトはフランスやスペイン、またはUAE、ドバイ、カタールなどを経由する約18時間のルートになります。

でも、近くはない国だからこそ体験できる異文化と、目を見張るような素晴らしい景色に出会えるーー。私は15年以上かけて、世界を2周、50か国を訪問していますが、モロッコほど多彩で魅力的な国はありません。何といっても街を移動するたび、まったく別の国のように表情が変わるのがモロッコのすごいところ。

今回はそんなモロッコに2度渡航し、周遊ツアーを主催したこともある「モロッコ大ファン」の筆者が、モロッコの主要4都市それぞれの見どころをご紹介します。

文:伊佐知美 編集:佐々木鋼平(CINRA. inc,)

青い街・シェフシャウエンで忘れられない記念撮影を

シェフシャウエン

シェフシャウエン 街角の階段

シェフシャウエン 街角の階段

イスラム教の聖域として、異教徒に閉ざされてきた歴史を持つ街、シェフシャウエン。行き方はモロッコの最大の都市・カサブランカのムハンマド5世国際空港からバスを乗り継いで10時間ほど(フェズ経由)。

映画『スター・ウォーズ』の衣装デザインのモデルになったといわれる民族衣装「ジェラバ」を着たローカルの方も多く、モロッコの昔ながらの暮らしや雰囲気が楽しめます。

昼になると、シェフシャウエンの街には露店がたくさん現れる

昼になると、シェフシャウエンの街には露店がたくさん現れる

いまあらためて注目されている街、シェフシャウエンですが、その理由は旧市街地区(メディナ)を埋め尽くす「青色」。

壁を青く塗るようになった理由は諸説ありますが、神聖な色だとされたとか、はたまた蚊除けだったなど、真相は明かされていません。

シェフシャウエンの街中を歩く筆者

シェフシャウエンの街中を歩く筆者

けれどとにかく、この街は美しい。歩いているだけでまるで物語の世界に迷い込んだかのような気分になり、地図など放り投げて、青い世界のなかに溶け込みたくなってしまいます。

猫も壁の青色に吸い寄せられる

猫も壁の青色に吸い寄せられる

街は新市街と旧市街に分かれており、シェフシャウエンの世界観がたっぷり楽しめるのは旧市街のほう。買い物は「ウタ・エル・ハマム広場」周辺、夕焼けが見たい場合は高台にある「スペイン・モスク」がおすすめです。

スペイン・モスクから眺めるシェフシャウエンの全容と、夕陽

スペイン・モスクから眺めるシェフシャウエンの全容と、夕陽

1,000年以上続く世界最大の迷宮都市・フェズで職人技に触れる

フェズ

フェズの象徴の一つ「カラウィン・モスク」

フェズの象徴の一つ「カラウィン・モスク」

ムハンマド5世国際空港から、電車またはバスで4〜5時間。モロッコ初のイスラム王朝の都として栄えたフェズに到着します。

1,000年以上前に建設された旧市街は未だに現役。「外敵を阻むためにわざと迷路にした」という説が語り継がれているとおり、本当に道に迷ってしまいます。そしてその「迷うこと」こそが、フェズ最大の街の楽しみ方。

迷い道を猫が案内してくれることも

迷い道を猫が案内してくれることも

街の象徴である「ブー・ジュルード門」をくぐると、道々のいたるところに露店があり、モロッカンワンピースはもちろん、シルバーアクセサリーや、カゴ細工のバッグ探しなどにいそしめます。

モロッカンワンピースと、特産品の革細工のモロッカンスリッパ「バブーシュ」

モロッカンワンピースと、特産品の革細工のモロッカンスリッパ「バブーシュ」

そのなかで、迷ってでもぜひ辿り着いてほしいのが、旧市街の奥にある革なめし職人街の「タンネリ・ショワラ」。行き方がわからなければ、街の人に聞いたらすぐ教えてくれます。

バブーシュの種類はさまざま

バブーシュの種類はさまざま

染色場の様子。匂いがきついので、苦手な人は入り口でもらえるミントの葉を嗅ぎながら見学するのがおすすめ

染色場の様子。匂いがきついので、苦手な人は入り口でもらえるミントの葉を嗅ぎながら見学するのがおすすめ

丸い染色桶が並ぶ革職人の作業場では、中世から変わらない手作業で皮を染める様子が見学できます。もちろん工房内併設のショップで職人がつくった商品を直接購入することも可能。街全体を見渡したい場合は、「マリーン朝の墓地」へ行きましょう。

フェズが見渡せる「マリーン朝の墓地」からの景色

フェズが見渡せる「マリーン朝の墓地」からの景色

モロッコ最大の市場のあるマラケシュの豪邸で、極上のステイ

マラケシュ

マラケシュの市場(スーク)の様子

マラケシュの市場(スーク)の様子

モロッコ最大のショッピングの街、マラケシュ。ムハンマド5世国際空港からさらに飛行機で50分、または電車で約5時間で到着します。

マラケシュの旧市街にある「ジャマ・エル・フナ広場」はユネスコの無形文化遺産に指定されており、大西洋沿岸、サハラ砂漠、内陸部など、アフリカ中の人々が、あらゆる物資を持って集い、夜な夜な祭りのような様相を呈するマーケットをつくり出します。

ジャマ・エル・フナ広場の夜

ジャマ・エル・フナ広場の夜

ジャマ・エル・フナ広場

ジャマ・エル・フナ広場

そのエネルギーは、他の国に類を見ないほど。またジャマ・エル・フナ広場から縦横無尽に伸びる市場(スーク)は、国内最大のショッピングスポット。映画『SEX AND THE CITYⅡ』の舞台にも選ばれた異国情緒あふれるエリアです。お土産探しならぜひここで。

モロッコの人が毎日飲む「ミントティー」のカップ

モロッコの人が毎日飲む「ミントティー」のカップ

モロッコのカゴバッグ

モロッコのカゴバッグ

ティーリーフやスパイス、ナッツはよく量り売りされている

ティーリーフやスパイス、ナッツはよく量り売りされている

そして絶対に外せないのが、モロッコの伝統的な邸宅を旅行者向けに改装した宿「リヤド」での宿泊体験。カジュアルなものから五つ星のラグジュアリーステイまで、予算に合わせて多彩なグレードのリヤドが用意されていますが、私のオススメは何といっても五つ星。

モロッコの五つ星リヤド「アンサナリヤドコレクション」

モロッコの五つ星リヤド「アンサナリヤドコレクション」

豪華な邸宅でモロッカン装飾の家具に囲まれ、プールを眺め、屋上でモロッカンクレープやフレッシュオレンジジュースなどの朝食を楽しむ……。通常のホテルでは体験できない、モロッコの異文化を五感いっぱい楽しめます。

こんな贅沢をしても、リヤド1棟をグループで貸し切れば、予算は一人1泊2万円程度。ぜひお気に入りのリヤドを探してみてください。

ダブルベッドに、シャワールーム、洗面台付きの部屋

ダブルベッドに、シャワールーム、洗面台付きの部屋

モロッカン装飾の家具・インテリア

モロッカン装飾の家具・インテリア

モロッカンクレープの朝食

モロッカンクレープの朝食

モロッコ旅、最大のハイライト。サハラ砂漠でラグジュアリーキャンプ体験

メルズーガ

ラグジュアリーキャンプのディナー<br />

ラグジュアリーキャンプのディナー

シェフシャウエンに、フェズ、マラケシュと、それぞれに個性のある街が並ぶモロッコ。けれど、個人的に真のハイライトは砂漠にあると思っています。

マラケシュから長距離バスで東へ向かうこと約560km。乾いた景色が増えてきた……と感じたら、その最果てにあるのが、かの有名なサハラ砂漠の入り口にある小さな街・メズルーガです。

ラクダに乗ってキャンプ地へ

ラクダに乗ってキャンプ地へ

メズルーガ周辺のサハラ砂漠には、「ラグジュアリーキャンプ」と呼ばれるキャンプ地が多数あり、ここでしかできない貴重な体験を求める世界中の旅行者に注目されています。

メルズーガの街に着いたらラクダに乗り換え(!)、砂漠のなかにあるラグジュアリーキャンプサイトまで約1時間半のお散歩。

砂漠ステイというと、貴重な水を分け合いながらのワイルドで危険なキャンプを想像するかもしれませんが、このキャンプのテントは、エアコン、お湯の出るシャワー、トイレ、ふかふかのベッドが完備。ホテルと変わらない充実ぶりです。

「メルズーガラグジュアリーキャンプ」の一室。お湯も出れば虫もいない快適な空間

「メルズーガラグジュアリーキャンプ」の一室。お湯も出れば虫もいない快適な空間

夜はモロッコ料理をいただき、ベルベル音楽を聞き、気が向けば一緒に太鼓を叩き、キャンプファイヤーを囲みながら、歌って踊る……。

さらに、私が訪れた日はちょうど満月の夜。さえぎるものが何もない砂漠の真ん中で、月が頭上をゆっくりと移動する様子は、まるで映画のなかの世界のよう(ちなみに新月の日は、星が信じられないほど綺麗だそうです)。そして夜が明ければ、まっさらに積もった新雪のような砂漠が、朝日に照らされて赤茶色に輝き出す……。

サハラ砂漠で見る朝日

サハラ砂漠で見る朝日

これ、何も大げさに書いているのではありません。すべて先日体験した事実です。

いや~、これまで各国の砂漠を何度か訪れていますが、モロッコのサハラ砂漠ほど、異世界を感じた場所はありません。

現地の旅行代理店やホテルで申し込めるほか、日本国内の旅行代理店から申し込める日本語対応ツアーもあるので、メルズーガを訪れるなら、最低でも1泊以上がおすすめです。

見所がひしめくモロッコ。非日常を味わいに、旅に出ませんか?

ほかにも、映画やMV撮影の舞台・世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥや、海沿いのアーティストが集う街・エッサウィラ、ローマ時代の遺跡が見られるヴォルヴィリスなど、移動すればするほど、その深い魅力にハマっていくモロッコ。

次の休暇に、モロッコ旅はいかがでしょう? いままでにない刺激を得られる、良い人生の一期間になるはずです。

伊佐知美

写真を撮るエッセイスト。世界や日本を旅しながら暮らしています。オンラインコミュニティ「#旅と写真と文章と」主宰、旅人シェアハウス「#えいとびたー」オーナー、『灯台もと暮らし』創刊編集長。三井住友→講談社→Wasei / 書籍『移住女子(新潮社)』韓国語版も発売中。
https://twitter.com/tomomi_isa

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

Ranking

人気記事ランキング

Interview

あの人の旅行インタビュー

「インタビュー」をもっと見る

Recommend

あなたへのおすすめ

New Arrivals

新着記事

記事をもっと見る

航空券やツアーの予約はこちらから

国際線航空券を予約

ご利用案内

国際線航空券

航空券と組み合わせてお得にマイルがたまるサービスも!

海外ツアーを予約

ご利用案内

JALダイナミックパッケージ

往復航空券+宿泊+オプション
自由に組み合わせて、オリジナルの旅が楽しめます!

ページトップへ