ファッションやアートの中心地として常にトレンドが生まれるニューヨーク。どこを切り取っても絵になるこの街では、さまざまなスポットが映画やドラマのロケ地として選ばれており、散策するのがとても楽しい街です。そんなニューヨークで実際に映画やドラマの舞台となったおしゃれなカフェをいくつか訪れてみました。あの作品に登場した憧れの人になりきって、優雅なカフェタイムを過ごしてみては?

ゆったりと時間が流れる映画のようなひとときを

せっかくニューヨークでお茶をするなら、大好きなあの映画の主人公のようにゆっくりと過ごしたい! そんな方におすすめしたい、居心地の良いお店をご紹介します。

『マイ・インターン』 Partners Coffee

画像: 壁面棚にセンスの良い小物が飾られたおしゃれなインテリア ©Kasumi Abe

壁面棚にセンスの良い小物が飾られたおしゃれなインテリア ©Kasumi Abe

トレンドが次々に誕生しては、移り変わるスピードも早いニューヨーク。この街では数年単位で店名が変わったりビジネス自体が入れ替わったりすることも珍しくありません。ブルックリンにある「Partners Coffee(パートナーズコーヒー)」も店名を変えて再スタートしたお店の一つです。

画像: 店奥に焙煎機もある本格的な味が堪能できます ©Kasumi Abe

店奥に焙煎機もある本格的な味が堪能できます ©Kasumi Abe

以前は「Toby's Estate Coffee(トビーズエステートコーヒー)」というカフェで、映画『マイ・インターン』のロケ地になりました。作中ではベン(ロバート・デニーロ)がコーヒーを買ったシーンがあまりにも有名です。店のライセンスの関係で現在の形態になったのは2019年4月のこと。とはいえ、変わったのは店名とコーヒー豆のパッケージデザインのみで、プロフェッショナルなバリスタと居心地の良い雰囲気、質の高いコーヒーは以前のまま。

天井が高く、ゆったりした空間には木の温もりと近代的なメタルがバランスよく配置されていて、地元のクリエイターがコーヒー片手に作業する姿はすっかり日常風景です。おしゃれなお店が集まるブルックリン地区の散策途中で一息つくのにもおすすめ。ニューヨーク市内にはこちらの店舗のほか、マンハッタンやクイーンズなどに3店舗あります。

Partners Coffee(パートナーズコーヒー)

住所125 N. 6th St., Brooklyn, New York, 11249 U.S.A.
アクセス地下鉄L線Bedford Ave駅から徒歩3分
営業時間月~金曜 6:30~18:00
土・日曜 7:00~18:00
webhttps://www.partnerscoffee.com/ (外国語サイト)

『ゴッドファーザー2』 Caffe Reggio

画像: Caffe Reggio(カフェレッジオ) ©Kasumi Abe

Caffe Reggio(カフェレッジオ) ©Kasumi Abe

マンハッタンに位置するグリニッチビレッジ地区の老舗店「Caffe Reggio(カフェ レッジオ)」は1974年の名作『ゴッドファーザー2』に登場したカフェです。1927年オープンのこちらのお店はアメリカ初のイタリアンカフェで、なんとカプチーノをこの国で初めて紹介した店なのです。

創業から97年の歴史と伝統を感じるレトロな内装が魅力的な店内。壁や棚にはイタリアのルネッサンス風の絵画や、オープン当時に使われていたカプチーノ・マシーンなど、80点を超える品が飾られており、インテリアの一部になっています。天井に取り付けられているファンは映画『カサブランカ』で使われた小道具で今でも現役です。

画像: 当時初めてカプチーノを飲んだアメリカ人はどう感じたのか? そんな過去を想像しながらこの店で飲むカプチーノは格別 ©Kasumi Abe

当時初めてカプチーノを飲んだアメリカ人はどう感じたのか? そんな過去を想像しながらこの店で飲むカプチーノは格別 ©Kasumi Abe

地元の常連さんやアーティストなどニューヨークとこの地域を愛する人の溜まり場としていつも賑わっています。過去にはボブ・ディランやエルヴィス・プレスリーなど著名人も訪れたそう。もちろん観光中に初めて訪れたとしても、とても居心地が良い雰囲気です。カプチーノと手作りのティラミスほか、店名がついた「クレープレッジオ」は、チーズやほうれんそうが入ったお食事系のクレープでこちらもおすすめ。夜はビールやワインも楽しめます。チェーン店とはまったく違う味と雰囲気を楽しんでください。

Caffe Reggio(カフェレッジオ)

住所119 MacDougal St., New York, NY, 10012 U.S.A.
アクセス地下鉄A,C,E,B,D,F,M線W 4 St-Wash Sq駅から徒歩2分
営業時間9:00~翌3:00
webhttps://www.caffereggio.com/ (外国語サイト)

友だちと一緒にわいわい食事をするならここ!

映画好きの友人と一緒に、ランチやブランチ、ディナータイムにしっかり食事をとりたいときにおすすめのスポットはこちら。

『プラダを着た悪魔』 Bubby’s

画像: トライベッカ地区にあるBubby’s(バビーズ) ©Kasumi Abe

トライベッカ地区にあるBubby’s(バビーズ) ©Kasumi Abe

重厚なレンガビルが今も残るインダストリアルな雰囲気の高級エリア、マンハッタンのトライベッカ地区。この街の一角にあるレストランが人気のブランチスポット「Bubby’s(バビーズ)」です。

画像: 店内はリラックスした雰囲気 ©Kasumi Abe

店内はリラックスした雰囲気 ©Kasumi Abe

店内にはレンガ壁に多くの絵画が飾られ、温かみのある木製のテーブルでリラックスした雰囲気の中で食事を楽しめます。ここは映画『プラダを着た悪魔』で、主人公アンディ(アン・ハサウェイ)の彼氏、ネイト(エイドリアン・グレニアー)が働いていたレストランで、アンディがファッション誌に採用されたことを祝うシーンなど劇中でたびたび登場しています。人気メニューはハンバーガー、パンケーキ、エッグズベネディクトなど定番のアメリカ料理ですが、朝食&ブランチメニュー以外に夜も大賑わいです。

画像: 人気メニューのエッグズベネディクト。ドリンクは甘酸っぱくて爽やかなパッションレモネード ©Kasumi Abe

人気メニューのエッグズベネディクト。ドリンクは甘酸っぱくて爽やかなパッションレモネード ©Kasumi Abe

何をオーダーするか迷ったら、まずはニューヨーク発祥のエッグズベネディクトをオーダーしてみましょう。アボカド&トマト、カナディアンベーコン、スモークサーモン、さらにサイドはサラダ、ホームフライ(角切りにしたじゃがいもを潰して揚げ焼きにしたもの)から選びます。イングリッシュマフィンはふわふわで半熟卵はトロトロ。いつも地元の人や観光客で賑わっていてほぼ満席状態なので、Webサイトからの予約がおすすめです。

Bubby’s(バビーズ)

住所120 Hudson St., New York, NY, 10013 U.S.A.
アクセス地下鉄1線Franklin St駅から徒歩2分
営業時間8:00~22:00
webhttps://www.bubbys.com/ (外国語サイト)

『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~』 Serendipity3

画像: Serendipity3(セレンディピティ3) ©Kasumi Abe

Serendipity3(セレンディピティ3) ©Kasumi Abe

店名と同じ名前の映画『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~』に登場し、50年代にはマリリン・モンローやアンディ・ウォーホルなど著名人も訪れたことが語り継がれているレストラン「Serendipity3(セレンディピティ3)」。ミッドタウンの人気デパート「Bloomingdale's(ブルーミングデールズ)」からすぐです。

お店に入ると雑貨コーナーが広がり、奥がSNS映えするポップでキュートなインテリアの飲食コーナー。天井には無数のアンティークなステンドグラスのランプシェイドとミラーボールが飾られていて、天窓もあり明るい雰囲気です。

画像: 食べ応えのあるアメリカンチーズバーガー(フライ付き)と、同店一番人気のフローズンホットチョコレート ©Kasumi Abe

食べ応えのあるアメリカンチーズバーガー(フライ付き)と、同店一番人気のフローズンホットチョコレート ©Kasumi Abe

映画の主人公ジョナサン(ジョン・キューザック)とサラ(ケイト・ベッキンセイル)が劇中で飲んでいたチョコレート味のフローズンシェイク「フローズンホットチョコレート」がとにかく大人気で、これを飲むために来ている子連れファミリーからおひとり様までたくさん見かけます。2人でシェアしても十分な量で、ホイップクリームもたっぷり。別料金でアイリッシュクリームリカーなどお酒を足すこともできます。フードはいつ食べても安定のおいしさのハンバーガーがおすすめ。山盛りについてくるフライドポテトをフローズンホットチョコレートにディップして食べると、もうこれは至福のひととき! 混雑を避けるには開店直後のタイミングが確実です。

Serendipity3(セレンディピティ3)

住所225 E 60th St., New York, NY, 10022 U.S.A.
アクセス地下鉄4,5,6線59 St駅から徒歩3分
営業時間月~金曜 11:00~23:00
土・日曜 10:00~23:00
webhttps://serendipity3.com (外国語サイト)

憧れのあの子にならって、テイクアウトでスイーツを楽しむ

公園やパブリックスペースが多く集まるマンハッタン。行きたいところがたくさんあってゆっくりカフェに立ち寄る時間がない! という方にはテイクアウト、もしくはこちらのようなスタンディングカフェで粋にサクッと休憩なんていかがでしょうか?

『ゴシップガール』 Sant Ambroeus

画像: 風味があってコクがあるブラックコーヒーと、ふわふわのシーズナルマフィン ©Kasumi Abe

風味があってコクがあるブラックコーヒーと、ふわふわのシーズナルマフィン ©Kasumi Abe

アメリカの人気テレビドラマ『ゴシップガール』に登場したイタリアンカフェ「Sant Ambroeus(サント・アンブロース)」。1936年に2人のペイストリーシェフが創業したミラノ発祥のチェーン店で、ミラノ本店ほか全米に12店舗が展開中です。劇中では、ブレア(レイトン・ミースター)とセリーナ(ブレイク・ライブリー)のお気に入りのカフェとして登場し、コーヒーを持ってメトロポリタン美術館の階段に登場したシーンが印象的でした。今でもコーヒーを注文すると、映画でもおなじみの可愛いピンク色のコーヒーカップに注いでくれます。

画像: ショーケースには色とりどりのケーキも ©Kasumi Abe

ショーケースには色とりどりのケーキも ©Kasumi Abe

天気の良い日はコーヒーと一緒にふわふわ&しっとりの季節のマフィンや出来立てのサンドイッチやケーキなどをテイクアウトして公園で楽しみましょう。映画にも登場したメトロポリタン美術館なら、同店のマディソン街店(1000 Madison Ave., New York, NY 10075)からは徒歩6分の距離なので、美術鑑賞後に寄ってみてください。

画像: Sant Ambroeus Coffee Bar at Loews Regency Hotel(サント・アンブロース ロウズ リージェンシー ホテル店) ©Kasumi Abe

Sant Ambroeus Coffee Bar at Loews Regency Hotel(サント・アンブロース ロウズ リージェンシー ホテル店) ©Kasumi Abe

写真のLoews Regency Hotel(サント・アンブロース ロウズ リージェンシー ホテル店、540 Park Ave., New York, NY 10065)のコーヒーバーは忙しいニューヨーカーが集うこぢんまりとしたカフェ。ちょっと一服しに立ち寄れるカウンターのみのスタンディングカフェ・スタイルが粋です。

Sant Ambroeus(サント・アンブロース)

住所540 Park Ave., New York, NY, 10065 U.S.A. (Loews Regency Hotel)
アクセス地下鉄4,5,6線59 St駅から徒歩3分
営業時間9:00~23:00
webhttps://www.santambroeus.com/ (外国語サイト)

以上、映画やドラマに登場したニューヨーク市内のおしゃれなカフェとレストランをご紹介しました。ニューヨークを訪れる際は、こんな素敵なスポットにも足を運んで、名作に登場した“憧れのあの人”になりきってみては?

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