マリリン・モンローも愛した離島リゾート。サンタカタリナ島とは

ゴルフカートでの散策が楽しい、島の中心街・アバロン

サンタカタリナ島には環境保護の規制があり、自動車がほとんど走っていません。その代わりに住民たちが使っているのが、なんとゴルフカート。

坂道が多いサンタカタリナ島を観光するためにも、ゴルフカートは欠かせないので、レンタルがおすすめです。

カートのレンタルショップは、アバロンのメインストリート、クレセントアベニューにたくさんあり、1台4人乗りで、2時間90ドル程度。

ゆっくり進むので、運転は難しくありません。地元の人たちのカートとすれ違うときに挨拶するなど、フレンドリーにコミュニケーションができるのも楽しいポイントです。

心地よい自然の風を感じながら目的地を目指しつつ、小回りがきくので、絶景スポットなど気になる場所を見つけたら、存分に写真が撮れるのもうれしいところです。

地元の人に愛される、1941年創業のクラシックなお菓子屋さん

Loyd’s of Avalon

アバロンのメインストリート、クレセントアベニューにはポップでカラフルな色づかいのお店がたくさん並び、ゴルフカートのレンタルショップ以外にも、見どころがたくさんあります。

そのなかで、75年以上も続く老舗のお菓子屋さんとして有名なのが「Loyd’s of Avalon」です。

このお店の名物は、「ソルトウォータータッフィー」というキャラメルに似たような食感のお菓子。ほかではあまりお目にかかれないので、お土産にもぴったりです。

店内には、大きなイチゴのチョコレートがけなど、アメリカらしいカラフルなビジュアルのお菓子が並びます。

ベーカリーやクレープ、アイスクリームのコーナーもあるので、購入して外のベンチで食べるのも気持ちいいもの。お店の前にある大きなパフェのオブジェが目印です。

サンタカタリナ島の名物のタイルがモチーフ。食べられるアートクッキー

Catalina Coffee & Cookie Co

アバロンの街を歩いていると、建物や噴水の装飾など、建築物に個性的なタイルがたくさん使われており、お土産としても販売されていることに気づきます。

そんな名物のタイルをクッキーにして販売しているのが、こちらのCatalina Coffee & Cookie Co。

手のひらサイズの少し大きめのクッキーに繊細な絵が描かれており、オーダーのときに好きな柄を選ぶスタイル。クッキーはすべて、お店のオリジナルレシピで毎日手づくりされているそう。

ほかにも、ブリトーやサンドイッチなど軽食も用意されているので、ランチにも使えるアットホームなコーヒーショップです。

透明な海で、貴重な魚「ガリバルディ」に出会えるミニ潜水艦ツアー

Catalina Island Undersea Expedition

サンタカタリナ島の綺麗な海には貴重な魚がたくさんいます。なかでも有名なのが、カリフォルニアの州魚であり、自然保護の対象とされている鮮やかなオレンジ色の魚、ガリバルディ。

こういった綺麗な海や貴重な魚を海のなかに潜ってじっくり見るために、なんと潜水艦ツアーが用意されています。

45分のツアーでは、魚がたくさん生息するポイントで潜水し、エサを散布。すると、潜水艦の窓いっぱいにガリバルディをはじめとする天然のキレイな魚たちが見られます。

また、自然をより身体で感じたい人は、シュノーケリングやダイビングもおすすめ。用具をレンタルしてインストラクターのレッスンを受けることもできます。

ただし、カリフォルニアは通年を通して温暖な気候ですが、水温は低め。夏場は水温が22度くらいまで上がりますが、そのほかの季節は日によって海に入るのが厳しい場合もあるので事前に確認をしましょう。

海風を感じながら、新鮮なシーフードを楽しめるレストラン

Avalon Grill

サンタカタリナ島の食といえば、ぜひ楽しみたいのがシーフード。

アバロンにはたくさんのレストランがありますが、なかでも「Avalon Grill」は、地元で獲れたシーフードをカリフォルニア流にアレンジした、クオリティーの高いメニューで人気のお店です。

人気は「GRILLED OCTOPUS（タコのグリル）」で、なかは驚くほど柔らかく、表面はカリッとした食感に仕上がっています。

ほかにも、ホタテのグリルや味噌でマリネしたサーモン、肉厚のロブスターにマッシュルームソースを添えたものなどが。

メインストリートに面した角地にあるため、店内は明るく、大きな窓からは海からの気持ちいい風が入ります。天井も高いため、店内は開放感抜群です。

テラス席からは白い砂浜と青い海が望め、ハッピーアワーではカクテルを楽しむ人の姿も。

またこのお店では、サンタカタリナ島に縁のある有名な実業家フィリップ・K・リグレーが愛した「リグレーマティーニ」という貴重なカクテルが楽しめます。

1950年代に考案されたというこのカクテルは、本来はシカゴを代表する歴史的建築・リグレービルにあるバーでしか提供されていないもの。

それ以外にも世界中のワインやカクテルが豊富に楽しめるので、海を眺めながらゆったりとした贅沢な時間を過ごせます。

1921年に建てられたクラシカルなホテルで絶景を堪能

Mt.ADA

リゾート地として100年近くの歴史があるサンタカタリナ島には、趣のある建物、ホテルが多く現存しています。なかでも一度泊まってみたいホテルが「Mt.ADA」。

こちらは、サンタカタリナ島に縁のある世界最大のチューインガム会社をつくった実業家、フィリップ・K・リグレーの元住居をホテルに改装したもの。

1921年に建てられたもので、アメリカ合衆国国家歴史登録財にも指定されており、時を思わせるクラシカルな雰囲気が漂います。

クレセントアベニューからカートで15分ほど。名前からわかるとおりホテルは小高い山の上に建てられているので、アバロン湾が一望できます。

なかでも絶景を一番贅沢に楽しめるのが「The Grand Suite」。この部屋はもともと、リグレー氏の暖炉つきベッドルーム、妻のベッドルーム、リビングというスペースを改装したもの。

アバロン湾が見下ろせるバルコニーはベッドルームに直結しているので、朝起きたら目の前が海という最高の時間を楽しむことができます。

こちらのホテルは「The Grand Suite」を含めて、全6室のみ。泊まりたいという人は、早めに予約を。

ロサンゼルスの都市部とは対照的に大自然が残るサンタカタリナアイランド。

シュノーケリングやスキューバーなどのアクティビティーはもちろん、潜水艦ツアーを使えば、誰もが手軽に透明度の高い海や貴重な熱帯魚などを見ることができます。

また、古き良きアメリカの歴史的建築物が残るリゾート地だけあって、当時の空気を感じられるだけでなく、おしゃれなレストランもたくさん。

ロサンゼルスから数時間で、こんなにも自然が豊富でクラシカルな雰囲気の残る港町に出会えるとは誰もが驚くでしょう。