冬のアラスカの醍醐味といえば、やっぱりオーロラ。漆黒の夜空にゆらゆらと舞う神秘的な光のカーテンは、その美しさで訪れる人々を魅了し続ける存在です。今回の特集では、世界屈指のオーロラ観測エリアとして知られるアラスカ内陸部の魅力をお届けします。

神秘の自然現象、オーロラを眺める旅

画像: 神秘の自然現象、オーロラを眺める旅

太陽から吹き付ける「太陽風」が地球の磁場とぶつかる過程で発生する神秘的な発光現象、オーロラ。緑や赤、紫などさまざまな色彩の光のカーテンが輝く風景を、一度は見てみたいと願う方も多いのではないでしょうか?世界にはオーロラを観測できる場所が点在していますが、その多くは「オーロラベルト」と呼ばれる緯度60度〜70度ほどの一帯に集中しています。このエリアでは1年を通じてオーロラが頻繁に出現していますが、夜が長く暗い冬場こそがオーロラ観測のベストシーズン。雲などがない晴れた夜であれば、高確率でオーロラを観測することができます。

アメリカ最北部に位置するアラスカ州も、世界的に有名なオーロラ観測エリアのひとつ。特にアラスカ内陸部には、「オーロラベルト」の下に位置する魅力的な町やリゾートが点在しています。ここからは、アラスカ内陸部最大の都市・フェアバンクスを拠点に巡る、冬のオーロラ旅の醍醐味をお伝えします。

オーロラ観測の拠点・フェアバンクス

画像1: オーロラ観測の拠点・フェアバンクス
画像2: オーロラ観測の拠点・フェアバンクス

冬のアラスカでオーロラ観測を楽しむなら、フェアバンクスを拠点に旅を楽しむのがおすすめです。アラスカ州のほぼ中央に位置し、約3万3000人が暮らすこの街は、20世紀初頭のゴールドラッシュによって誕生したアラスカ内陸部の中心都市。北緯約65度と「オーロラベルト」の真下にあり、年間を通じて晴天率の高いこの街では、例年9月〜3月頃の晴れた夜にオーロラを望むチャンスが訪れます。また、フェアバンクスはアンカレッジに次ぐアラスカ第2の規模を誇る街なので、厳冬期のアラスカでありながら、比較的快適に旅を楽しめることも魅力。

市内を起点にしたオーロラ観測ツアーなども催行されているほか、ちょっと郊外に足をのばせば、街明かりの届かない静かな環境でオーロラ観測を楽しめるホテルやロッジも点在。また、フェアバンクスの街には、アラスカの自然や文化についての展示が充実する「アラスカ大学 北方博物館」やゴールドラッシュ時代の歴史や文化に触れられる「パイオニア・ミュージアム」などの見どころもあるので、「昼はゆっくりと観光を楽しみ、夜にはオーロラを眺める」という旅のスタイルを叶えられます。ちなみに、オーロラ観測のコツは、日没を過ぎたらこまめに夜空をチェックすること。アラスカの天気は変わりやすいので、ほんの30分程度で雲が晴れてオーロラが現れることもあります。「今夜は曇りなのでオーロラは無理かな……」と諦めずに、気長に待つことがポイントです。

チナ温泉で、露天風呂の癒しとオーロラを楽しむ。

画像: チナ温泉で、露天風呂の癒しとオーロラを楽しむ。

夜空に舞うオーロラをより鮮明に眺めるなら、街の光から遠く離れた自然のなかへ出かけるのが最適。フェアバンクスを拠点にそんな環境を目指すなら、フェアバンクスから100kmほどの場所に位置する「チナ温泉リゾート」を目指してみてはいかがでしょうか? アラスカで唯一年間を通じて営業する温泉リゾートは、電気やガスなどの公共設備が届かないほど隔絶された環境。周囲に町や民家などはないため、漆黒の夜空に浮かぶオーロラを眺めるのに適した場所なのです。

トウヒの森に囲まれたリゾート内には、リゾート専用の大きな滑走路や雪上車ツアーでアクセスできる山のうえのロッジなど、人工的な明かりがほぼ届かないロケーションが用意されており、オーロラ鑑賞シーズンには世界中から多くの人々が訪れています。もちろん“温泉リゾート”というだけあって、敷地内には全長約43mにも及ぶ巨大な岩の露天風呂もあり、雪景色を眺めながらの温泉タイムも楽しめます。また、犬ぞりやクロスカントリースキーなどのアクティビティも楽しめるので、手つかずのアラスカの大自然を五感で感じられることも魅力です。一面の銀世界で遊び、温泉に癒やされ、オーロラの幻想的な光を眺める……。「チナ温泉リゾート」では、そんな贅沢なアラスカの旅を楽しめます。

北極圏の小さな村、ベテルスへ。

画像: 北極圏の小さな村、ベテルスへ。

太古の昔から人々を魅了してきた、オーロラの神秘的な光。その息を呑むような美しさと向き合うために、思い切って北極圏を目指してみるのもおすすめです。例えば、フェアバンクスから小型飛行機で1時間20分ほどでアクセスできるベテルス村は、北緯66度33分の北極圏境界線のさらに北にある小さな村。冬場には人口10人ほどとなるこの村には、冬も営業を続ける「ベテルス・ロッジ」があり、毎年多くのオーロラ愛好家が訪れています。

ブルックス山脈の南麓に位置するこの一帯は、オーロラに高確率で出合える“オーロラの聖地”のような場所。どこまでも広がる原野のなかにポツンと佇むこの村に身を置けば、アラスカの自然の美しさや厳しさがひしひしと感じられるはずです。もちろん北極圏とはいえフェアバンクスからのアクセスは良好で、ロッジのなかは暖く至って快適なので、安心して滞在できることも大きな魅力。一生の記憶に残るようなオーロラ旅を楽しみたい方は、ぜひベテルス村への旅を計画してください!

フェアバンクス、チナ温泉、ベテルス……。アラスカ内陸部には、さまざまなスタイルでオーロラと向き合える場所が点在しています。憧れのオーロラに出合うとびっきりの旅を、ぜひ実現させてください。

ひとことコメント

例年9月〜3月頃がベストシーズンとなるアラスカのオーロラですが、11月〜3月頃は最低気温がマイナス20℃を下回る日も多いので、防寒対策は万全に!「チナ温泉リゾート」や「ベテルス・ロッジ」などでは防寒具のレンタルなども行っているので、積極的に活用してください!

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