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西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
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朝の清々しい空気の中で散策する「竹の径」
向日市の「向日丘陵」には、美しい竹林道があります。
京都の竹林と言えば嵐山を思い浮かべる方も多いと思いますが、それよりも長く、また静かな散策路として注目を浴びています。竹林道の両脇には全長1.8キロにわたって「竹穂垣」や「古墳垣」などの竹垣が組まれ、青青しい竹を眺めながら散策ができます。
竹はとても成長が早い樹木です。あっという間に大きくなり、隙間なく生え、それらが枯れて竹林は荒廃していきます。全国的に放置竹林が広がる中、向日丘陵の竹林はとても手入れが行き届いており、ふかふかな地面が外からも良く見えるほど。
ここは「たけのこ」の産地でもあり、土から顔を出す前に熟練の技術で見つけ出し収穫されます。真っ白で柔らかな肉質が自慢の京たけのこはブランドでもあり、春の味覚として多くの人から愛されています。
清々しい空気の中の散策は朝が吉。写真を撮るにも絶好スポットです。葉が触れ合う音や鳥の声を聴きながら自然に触れ合い、風情ある京都の風景が満喫できました。
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向日市の竹林「竹の径」。
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向日市の竹林は上質なたけのこが採れるだけでなく、日本の文化になくてはならない銘竹を生み出してきました。
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90日ほどで10~20メートルにも成長する竹。向日丘陵では今でも良質な竹を多く切り出しています。
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竹の径には様々な竹垣があり、旅行者の目を楽しませてくれます。
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「古墳垣」は丸い古墳を模し、竹のしなりを利用したカーブが特徴。
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「竹穂垣」がくねくねと続く竹の径。清涼感あふれる緑の道は、散策にぴったりです。
竹の径
住所 | : | 京都府向日市寺戸町中野20(問い合わせ:向日市観光協会) |
---|---|---|
電話 | : | 070-1765-5398 |
URL | : | https://www.muko-kankou.jp/ |
竹細工体験で竹を身近に「東洋竹工」
竹の径散策を終えたその足で向日町駅まで戻り、駅前で竹かご製作体験です。
訪問した「東洋竹工」は、お花やお茶の道具としての竹細工や日用小物の籠やざる、雑貨類、インテリアなどを製作・販売している竹の専門会社です。竹は性質もバラバラで、硬さもそれぞれ、節もあり、それぞれの節の間の長さも違う。それらを長年の経験と知識により、60年以上匠の技で扱ってきたのがこの会社です。
竹は冬に伐採され、一年分を一度に確保します。加工用の竹は3~5年のものを使用、今は4人の竹職人によって製品が作られています。
私は職人さんに指南されながら、初級の竹かご「四海波篭」に挑戦。
しなりと粘りのある真竹を使い、2種類の竹を編み込んでいきます。慣れるまではどこの部分がどこに編み込まれるのか難しい部分もありますが、職人さんに教えてもらいながらなんとか完成。出来上がってみると竹の流れとしなりがエレガントで、とても気に入りました。
体験は要予約、大人数の場合は会場を移して開催することも可能とのこと。本社では、竹製品を一度にたくさん見ることもでき、購入もできます。
自作したかごは、小物を入れたり花を生けたりするのにぴったりの大きさで、持って帰るのにもインテリアとしてもちょうど良いサイズです。竹の里乙訓へ行った良い想い出になりました。

竹細工体験にお邪魔したのは「東洋竹工」。
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竹かごを編む初級に挑戦します。使うのは2本の竹ひごと製作中に使う細い竹ひご1本だけ。
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交互に竹を重ねていく作業で底の部分が出来ました。
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手ほどきを受けながらなんとか完成。弓なりにしなりを効かせた竹かご。
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少しいびつになりましたが、大満足。大事に持って帰りました。
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ところ狭しと並べられた竹製品。
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竹編みの花器。
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竹かごバッグなども揃っていました。
東洋竹工
住所 | : | 京都府向日市寺戸町久々相13-2 |
---|---|---|
電話 | : | 075-933-7733 |
URL | : | https://www.toyo-bamboo.com/ ※体験は要予約、人数は応相談。 |
駅近神社で静かな時間を「長岡天満宮」
長岡天神駅から徒歩で参拝できる神社「長岡天満宮」。
長岡は、学問の神様・菅原道真公が度々訪れていた場所であり、由緒ある地に建つ神社です。キリシマツツジの季節や紅葉の時期、アヤメやハスなど四季折々に美しい景色を見せてくれることでも有名です。しかし花木の季節でなくても、境内地に八条ヶ池を有する美しい水辺があることで、穏やかで清々しい空気を感じられます。
檜製の水上橋からは静かに羽を休める野鳥の姿が眺められ、広い空と静かな水辺の自然あふれる風景が、心を癒してくれます。
本殿は1941(昭和16)年に平安神宮から移築されたもので、「菅公御神忌1100年大萬燈祭」を機に既存の拝殿を増改築、平成10年秋に竣工しました。朱塗りの社殿周辺はこぢんまりとしていますが、菅原道真公と縁が深い牛の像や数々の末社をまわりながら、神聖な空間に充実した時間を過ごせました。
境内内の庭園「錦景苑」など整備された庭もあり、散策にもぴったり。ライトアップの時期やお祭りの時は賑わいを見せ、多くの市民にも親しまれる憩いの場となっています。
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菅原道真公ゆかりの地に建つ「長岡天満宮」。
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平城京から都を移した「長岡京」が造営された地にある神社です。
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朱塗りが美しい拝殿。
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臥牛像は境内にいくつかあり、ぶらぶらと探して歩くのも楽しいです。
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回遊式庭園「紅葉庭園 錦景園」は紅葉の名所にもなっています。
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キリシマツツジの季節には多くの人が訪れます。
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町なかにありながらも静かな神社。豊かな自然に包まれた社殿で、道真公のご利益をいただきました。
長岡天満宮
住所 | : | 京都府長岡京市天神2-15-13 |
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電話 | : | 075-951-1025 |
URL | : | https://nagaokatenmangu.or.jp/ |
“米粉”の焼き菓子とスペシャルティコーヒーでひと息「THE BAKING produced by Unir」
ここは、長岡天満宮のお参りの後に立ち寄りたい、コーヒーと焼き菓子のカフェです。
このお店を運営する「Unir(ウニール)」は、生産地へ赴き、栽培や収穫段階からしっかり管理され生産されたコーヒーの味わいや風味を評価し、厳選して買い付ける高品質なスペシャルティコーヒーの専門店として、長岡京市でも話題のお店。しかしこの「THE BAKING produced by Unir」は、焼き菓子を中心としたお店で、小麦粉を使わないグルテンフリーのお菓子を店内製造で提供しています。
店内で焼きたてを食べるのもいいですし、少し生地が落ち着いてしっとりとしたお菓子もおいしいです。駅近なので立ち寄りやすく、コーヒーのテイクアウトやお土産購入も気軽にできます。
ロゴが入った「ピヨ焼き」は見た目もかわいく、季節のフレーバーもあります。この日は黒豆を使用したあんこ。米粉のたい焼きならではのカリッとした食感。特に焼きたてのピヨ焼きは食べていく間に食感が変化し、次第にもちもちの食感に。さすが名物のスイーツだと感心しました。米粉フィナンシェもリッチな美味しさ。米粉と聞いてあっさりしているかと思いきや、発酵バターの芳醇な風味が口の中に広がります。
店内で焼きたてを食べるものいいですし、テイクアウトして少し生地が落ち着いてしっとりした状態もまた美味しく楽しめます。グルテンフリーを取り入れている身体にも優しいスイーツ。ティータイムにも打ってつけのお菓子です。

グルテンフリーの焼き菓子の専門店でひと休み。
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長岡天神駅から徒歩3~4分というアクセスの良さ。
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店内は日差しが明るく、ナチュラルな雰囲気。
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米粉の生地であんこを挟んで焼いたたい焼き通称「ピヨ焼き」、米粉フィナンシェ。
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ピヨ焼きも発酵バターを贅沢に使用したフィナンシェ(プレーン)もコーヒーと相性抜群。
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焼き菓子に加え、コーヒーもテイクアウトも可能。
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グッズやドリップコーヒーなど、オリジナル製品も販売。
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お菓子とコーヒーの詰め合わせはお土産にもちょうどいい価格です。
THE BAKING produced by Unir
住所 | : | 京都府長岡京市長岡1-2-2 |
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電話 | : | 075-959-1110 |
営業時間 | : | 物販11:00~18:00、カフェイートイン11:00~17:00(L.O.16:30) |
定休日 | : | 水曜日 |
URL | : | https://www.the-baking.com |
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