今回の旅のテーマは「車なし」!レンタカーを使わずに1泊2日で効率良く観光スポットを巡るモデルコースを紹介しましょう。
![画像1: 沖縄はレンタカーなしでも楽しめる。1泊2日、週末沖縄旅のおすすめコース](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783489/rc/2019/12/04/c5cab5b4b4087939e68541651a8dee6867a59bd5.jpg)
西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
1泊2日の沖縄旅行 旅のモデルコース
〈1日目〉
〈2日目〉
今回の沖縄旅行はゆいレールとバスを活用
レンタカーを使用しない沖縄旅行では、移動手段としてゆいレール(沖縄都市モノレール線)と各種バスを使用します。まずはそれぞれの移動手段とお得な使い方について紹介しましょう。
ゆいレール(沖縄都市モノレール線)
地元の方をはじめ、観光客の多くが利用する公共交通機関が、那覇市内を中心に本島内を走る沖縄都市モノレール線「ゆいレール」。改札機では切符を投入するかわりに、乗車券のQRコードをかざして入場します。
ゆいレールを使用して那覇市内を観光してまわるなら、フリー乗車券がお得。1日乗車券なら大人800円・小児400円、2日乗車券なら大人1400円・小児700円で購入可能で、窓口で発行した時間から24時間または48時間有効です。15名以上で団体フリー乗車券も購入できます。
バス
沖縄本島内の観光では、各種バスも便利。沖縄はバスの運行が非常に充実しています。空港からホテルへ直行する「リムジンバス」、空港から観光地へ行く「シャトルバス」、人気観光地を巡る「定期観光バス」、本土のほぼ全域を網羅する「路線バス」と、大きく分けて4つのバスが利用できます。
バスは、目的地に合わせてよりスムーズなコースを選ぶことがポイント。バスによっては料金がお得になるプランなどもあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
【リムジンバス(沖縄バス)】
【シャトルバス】
【定期観光バス】
【路線バス】
路線バスを利用して移動したい方には、「沖縄路線バス周遊パス」がお得です。この周遊パスは、リムジンバス、定期観光バスを除く、琉球バス、沖縄バス、那覇バス、東陽バスの全路線(高速道路を使用する111番と117番は対象外)が乗り放題になるお得なパスで、1日パスの料金は、大人1,500円・子供1,200円。さらに、沖縄路線バスとゆいレールの両方が乗り放題になる周遊パスもあり、1日パスで大人3,000・子供1,500円で利用可能です。
※いずれも3日間パスあり。
沖縄路線バス周遊パスは、空港内の観光案内所や那覇バスターミナル内、国際通りの那覇市観光案内所などで購入できます。
そのほかの移動手段
沖縄には多くのレンタサイクルショップがあり、お店によっては一般的な自転車だけでなく、長距離用のクロスバイクやロードバイク、電動式自転車まで、さまざまな自転車が揃っているところも。各店舗によって料金や返却方法などが違うので、自分で移動できる範囲を考えながら自転車で散策するのも楽しみ方の1つです。
6:15 夜が明ける前に羽田空港を出発!暖かな沖縄を目指して
朝1便に乗るため羽田空港へ。きれいな朝日を見ながら空へ飛び立ちます。
朝1便JAL901に搭乗します。朝焼けがきれい。冬の6時25分はまだまだ日が高くないですね。ゆっくりと朝が訪れます。こんな景色が見られるなら早起きも悪くない。
飛行機で約3時間
9:10 那覇空港に到着。「ゆいレール」の1日券を使って赤嶺駅へ
那覇空港到着後すぐさま向かうのは、ゆいレール(モノレール)の駅。空港から直結しています。
この日はゆいレールを何度も使う予定だったのでモノレール1日券を購入しますよ!
このチケットは言い換えれば24時間券。購入した時間から日をまたいでも24時間有効の便利なチケットです。ゆいレールからは市内の様子を一望できるのも楽しいですし、天気が良ければ海まで見える絶景です。
ゆいレールに乗ってまず向かうのは空港駅のお隣、赤嶺駅。那覇空港駅は「日本最西端の駅」、そしてひとつ隣の赤嶺駅が「日本最南端の駅」なんですよ!
チケットは券売機で購入。2日券もあります。
赤嶺駅では次の目的地へ行くついでに碑を見学しました。
ゆいレール「那覇空港」→「赤嶺駅」 約5分
シャトルバス 「赤嶺駅前」→「瀬長島ホテル前」 約20分
10:00 ウミカジテラスでリゾート気分を味わう
最初に向かったのは空港からも近い「ウミカジテラス」。白亜の建物と青い空、すぐ頭の上を通る飛行機も見ることが出来る瀬長島の商業施設です。
写真映えするスポットだらけ、歩いているだけでも非日常感を味わえる施設。またたくさんのお店がならび半日では足りないほど充実しています。ビーチもあり、のんびりするのに最高です。
飲食店からお土産屋さん、沖縄では珍しい温泉足湯スポットまで。全て回るとしたら、たっぷり時間が必要です。
ウミカジテラスは帰路の空港へ向かう途中の立ち寄りスポットとして紹介される場合もありますが、島へ渡る道が1本しかありません。渋滞に巻き込まれる可能性もないとは言えず、フライトに遅れてしまうリスクも。
しっかり時間に余裕をもって立ち寄ることが大事です。
建物はチョークホワイト!青い空と海に映えます。
ウミカジテラスで立ち寄りたいお店3選
ラ・イスラ
買い物で疲れたら立ち寄りたいカフェ「ラ・イスラ」。人気メニューのドラゴンフルーツとマンゴーの生ジュース「ドラゴン・マンゴー・フラミンゴ」。
一段高いところからハンモックに揺られて海を眺める。気持ちのいい風を感じられるスポット!
見晴らし抜群。目の前の海もとてもキレイでした。
ハンモックカフェ「ラ・イスラ」HAMMOCK CAFE LA ISLA | ||
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住所 | : | 沖縄県豊見城市瀬長174-6ウミカジテラス27号棟 |
電話 | : | 098-894-6888 |
営業時間 | : | 10:00~22:00(L.O.21:30) |
定休日 | : | 無し(年中無休) |
web | : | https://www.cafe-isla.com |
Teshigoto
帆布を使ったバッグ専門店「Teshigoto」へ。
使いやすそうなバッグがいっぱい。男女兼用にもなりそうです。
軽い布製で、かつ帆布の丈夫さもあります。取っ手はヌメ革のナチュラルカラー。徐々に飴色になっていく経年変化も楽しめますね。
店内は工房にもなっており、製作現場もその場で見ることができますよ。キーホルダーや小物など、買いやすいものもあります。
帆布バッグ「Teshigoto」 | ||
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住所 | : | 沖縄県豊見城市字瀬長174-6 ウミカジテラス17 |
電話 | : | 098-996-5393 |
営業時間 | : | 10:00~20:00 |
定休日 | : | 不定休 |
web | : | https://teshigoto.okinawa/ |
首里石鹸
友達へのおみやげに最適、首里石鹸。極力天然の素材にこだわり、作られたコスメショップ。ウミカジテラスは首里本店の支店になります。
ハーブの精油や植物・果物のエキスなどで作られています。好きなものを詰め合わせることも可能。2つ入りボックスは持ち帰りにも良いサイズ。
人気があるのはハンドクリーム。さらっとして伸びがいいタイプ。
「SuiSavon-首里石鹸」ウミカジギャラリーショップ | ||
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住所 | : | 沖縄県豊見城市瀬長174番地6 |
電話 | : | 0800-000-3777(カスタマーセンター) |
営業時間 | : | 10:00~20:00 |
定休日 | : | 不定休 |
web | : | https://www.suisavon.jp |
シャトルバス 「瀬長島ホテル前」→「赤嶺駅前」 約10分
ゆいレール 「赤嶺駅」→「首里駅」 約25分
首里駅から徒歩 約15分
12:30 御殿山(うどぅんやま)で昼食休憩。風が吹き抜ける古民家で沖縄そばを食す。
ゆいレールで首里駅まで移動し、首里駅から早速街歩きスタートです。
天気が良くて最高!ぽかぽかとしていて冬だとは思えないほどです。実はこの数日前まで沖縄はとても寒かったらしく、ぱらりと雪が降ったことがニュースになるほどでした。この日は久しぶりの快晴だったとのこと(次の日、天気は見事に崩れました)。
やってきたのは「御殿山(うどぅんやま)」。
坂を上った高台にあり、古民家とその庭先で食事をすることが出来ます。
木陰の席を確保して、胚芽を練り込んだ麺を使った沖縄そばとジューシー(沖縄炊き込みごはん)が付いたセット「日替り御膳」(現在は提供が終了しています)をオーダー。
沖縄そばは、透明なのにしっかりコクのあるスープ。柔らかいお肉と沖縄かまぼこ、青ネギが入っていて、食べごたえがありました。
店内はとても居心地の良い雰囲気です。
沖縄そば。小麦胚芽の麺はつぶつぶして見えますが、つるつるの食感でした。
御殿山(うどぅんやま) | ||
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住所 | : | 那覇市首里石嶺町1-121-2 |
電話 | : | 098-885-5498 |
営業時間 | : | 11:30~16:00(L.O15:30) |
定休日 | : | 毎週月曜日(祝日にあたる場合はOPEN) |
web | : | http://udunyama.com/ |
サーターアンダギー専門店でお土産探し
御殿山を出た後、見つけた看板に惹かれてふらりと立ち寄ったサーターアンダギー(揚げドーナツ)専門店。
レトロなパッケージがカワイイです。安室は養鶏(卵)のお店。奥でサーターアンダギーを作っているとのことでした。
試食を食べてみてびっくり。今までの概念がすっかり変わりました。クッキーのようにさっくりとして中はしっとりで脂っこさがないんです。これは試す価値があります。
小さなサーターアンダギーが入った袋は、他に黒糖味もありました。
「安室養鶏場 石嶺店」 | ||
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住所 | : | 那覇市首里石嶺町1-132-5 |
電話 | : | 098-887-5509 |
営業時間 | : | 10:00〜18:00 |
定休日 | : | 日曜日 |
web | : | http://udunyama.com/ |
徒歩 約30分
14:00 瑞泉酒造で泡盛づくりを見学。泡盛の歴史を知る!
ここからてくてくと歩いて目指すは泡盛酒蔵。沖縄では「酒」と言えばオリオンビールか泡盛。日本各地での酒蔵見学や酒造りのお手伝いをしたことがありますが、泡盛の酒蔵に立ち寄るのは初めてです。
瑞泉酒造では見学を予約受け付けしてくれていて、試飲も可能です。現地でしか買えないお酒も豊富なので、お酒好きならぜひとも行きたいところ。
御殿山からサーターアンダギーや伝統菓子のお店に寄り道しながら向かいます。
瑞泉酒造の目の前の道がとっても素敵でした。
瑞泉酒造に向かう道。南国の植生に囲まれる静かな街、首里崎山町。
瑞泉酒造の入り口。石積みがステキです。この地域は琉球王朝時代よりお酒造りを許されていた場所でした。
泡盛はタイ米と黒麹で作られます。このお酒はタイから渡ってきたと考えられていて(諸説あり)、その当時からの製法が守られています。また沖縄から薩摩藩へ製法が渡ったことで焼酎が生まれたという「焼酎沖縄経由説」もあるそうです。
泡盛の「蒸留」の工程。現在作られている泡盛は米と黒麹はほぼ同じものを使っているため、工程や蒸留方法などで銘柄ごとに味が大きく変わります。3年寝かすと古酒(クース)と呼ばれるようになり、「仕次ぎ」といって飲んだ分だけまた新たな酒をつぎ足し補充することで熟成を深めていきます。
瑞泉酒造では試飲もできます!色んなものを飲み比べ。人気があるという炭酸を添加したタイプ「レガーレ」は、アルコール度数も低めで飲みやすかったです。
瑞泉酒造 | ||
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住所 | : | 沖縄県那覇市首里崎山町1-35 |
電話 | : | 098-884-1968 |
営業時間 | : | 9:00~18:00 ※受付時間:17:00 まで |
定休日 | : | 年末年始、その他 |
web | : | https://www.zuisen.co.jp/ |
※無料で酒造見学が可能。電話にて要予約。
徒歩 約15分
15:30 金城石畳通りを散策して首里城へ
那覇市内でも昔の沖縄の風景が残っているのが金城石畳通り。「日本の道100選」にも選ばれていて、とても静かな場所です。
鬱蒼とした雰囲気を噛みしめ、足裏から伝わる石のごつごつとした感触をぎゅっと踏みしめ、首里城へと向かいます。
瑞泉酒造を出て首里金城町石畳道へと向かいます。途中、シーサーがたくさん!
屋根の上にもシーサー…
こっちにもシーサー…
ちょっとポップなシーサー…
シー…にゃー…。
首里金城町石畳道を下って行きます。遠くには近代的な街が見えて不思議な感じです。道沿いには沖縄古民家が続きます。普通に家から会話が聞こえてきて、沖縄の日常のひとコマに紛れ込んだようでした。
首里金城町石畳道を下って行きます。遠くには近代的な街が見えて不思議な感じです。
脇道も雰囲気あります。色々寄り道しながら見るのが楽しいです。
途中まで下ったところにあるガジュマルの木。隣には無料休憩所があります。
上りきると高いところにいるなぁーってわかります。首里城はすぐそこ。やはりお城は高いところにあるんですね!
徒歩 約15分
16:00 首里城公園にて琉球の歴史を感じる
周辺の道とは違い、首里城は観光観光客がとても多かったです。特に海外の方が多く、多言語が飛び交っています。
まずは守礼門を見学。そう、あの二千円札に描かれた図柄でも有名です。
実は沖縄ではまだまだ二千円札がたくさん流通していて、普通に券売機からお釣りとして出てきてびっくりしました。もったいなくてまだ使えていません(笑)
守礼門では赤瓦にも注目です。この瓦の赤い色は他地域の赤瓦と同じく鉄分の色で、間を漆喰で埋めることから赤と白のコントラストが生まれ独特な風景を作り出します。
首里のエリアは赤瓦や石積みに助成金を出して、景観維持を行っているということです。
首里城はしっかりまわるとかなり時間がかかります。今回は見たいところだけを見て帰ります。最初は守礼門。赤瓦をじっと見ていたら警備員のおじさんが詳しく教えてくれました。赤い色は酸化鉄の色。与那原あたりで製造されているのだそうです。
見たかったのはコレです、「瑞泉門」。瑞泉酒造の名前の由来となった門です。
こちらはその脇に湧き出す清水「龍樋」。とてもキレイでしたが飲水は不可。お城があるくらいなので、この辺りは湧き水も豊富であったのではないでしょうか。
首里城公園 | ||
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住所 | : | 沖縄県那覇市首里金城町1-2 |
電話 | : | 098-886-2020 |
web | : | http://oki-park.jp/shurijo/ |
※火災の影響により臨時休園中。詳しくはwebサイトをご確認ください
ゆいレール 「首里駅」→「県庁前」 約10分
18:00 那覇国際通り付近で夕食。
夜は地元の人おすすめの居酒屋「とみや」で、沖縄風ケチャップ焼きそばに出会いました。
バーで教えてもらいお邪魔したのは「とみや」。観光客はまず行かない、地元の居酒屋さん。
とってもお安く飲めちゃう。この旅初めてのオリオンビール、いただきます~。お店のおじさんと、お客さんは昔からのお友達。みんなで一緒に飲みました。
そしてこれが、沖縄そばの焼きそばバージョン!食べたかったコレ。
もっちりとした麺にケチャップ。ナポリタンにも思えるし焼きそばっぽくもある。ローカルな話をたくさんした夜でした。
とみや | ||
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住所 | : | 沖縄県那覇市泉崎1-5-12 |
電話 | : | 098-886-2020 |
営業時間 | : | 18:00~24:00 |
定休日 | : | 日曜日 |
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