
JALふるさとアンバサダー〔青森支店〕 佐藤
皆さま、こんにちは。
JALふるさとアンバサダー〔青森支店〕の佐藤です。
青森の世界遺産といえば、「白神山地」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」があります。
縄文時代については、皆さまも学生時代に学んだことがあると思いますが、今回は縄文遺跡群の一つである「三内丸山遺跡」の楽しみ方や秘密、縄文時代の人々の暮らしについてご紹介します。

〔お問い合わせ先〕三内丸山遺跡
| 住所 | : | 青森県青森市大字三内字丸山305 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 017-766-8282 |
| 営業時間 | : | 9:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで) ※GW中と6月1日〜9月30日は9:00〜18:00 |
| 定休日 | : | 毎月第4月曜(月曜が祭日の場合は翌火曜が定休日) ※12月30日〜1月1日、所内整理日、その他休有り(公式サイト参照) |
| web | : | 三内丸山遺跡 公式サイト |
| アクセス | : | 青森空港から車で約30分/東北自動車道青森I.C.から車で約5分/JR青森駅から市営バス「三内丸山遺跡行き」で約30分/JR新青森駅からねぶたん号で約15分 |
自分だけのオリジナル!土偶作り体験
そもそも土偶とは、縄文時代に見られた道具ですが、一体どんな目的で作られたのでしょうか。諸説ありますが、多くの土偶は女性像であることから、安産祈願のために作られた祭祀の道具ではないかといわれております。また、集落のごみ捨て場から片足や片腕がない土偶が破損した状態で発見されていることから、怪我が治るように願って「土偶が身代わり」として意図的に壊されたという説もあります。
三内丸山遺跡では、自分だけのオリジナルの土偶を作る体験ができるので、私も実際に土偶作りを体験してきました。ミュージアムショップで粘土が入ったキットを購入して、いざ工房へ。

まず、粘土を伸ばして、好きな形にしていきます。そして、粘土を丸めたり潰したりなどして目や口などを作っていきます。粘土は水につけて貼り付けていくと時間とともに固まっていきます。出来上がりまでは、約50分かかります。
夏休みの工作の宿題として作っているお子さまから大人まで幅広い世代の方が体験されていました。出来上がった作品はすぐに持ち帰ることができるため、来場記念のお土産になります。
その他にも「縄文ポシェット作り」や「再生琥珀のペンダント作り」など楽しそうな体験プログラムがたくさんありました。
ミニ土偶作り体験
| 受付時間 | : | 9:30〜14:30 |
|---|---|---|
| 所要時間 | : | 約50分 |
| 料金 | : | 450円 |
※開館日は、毎日開催。
※団体(10名以上)は要予約。定員約100名。
※小学校4年生以下は保護者同伴をお願いします。
縄文人の生活を再現したミュージアム
建物内にある「さんまるミュージアム」では、縄文時代の人々がどんなものを使って、どんな暮らしをしていたかを詳しく知ることができます。
ここに展示されている出土品は、全て三内丸山遺跡で発掘されたものが展示されています。

縄文時代の前、旧石器時代の人々は、木の実や植物、狩猟で得た肉などを食べていましたが、縄文時代に土器が作られるようになってから、食材を入れて煮たりすることができるようになり、主に鍋としての役割を果たして、人々の食文化の幅は広がっていきました。

縄文土器には、さまざまな形や役割があり、当時の縄文人の知恵にはとても関心します。
さんまるミュージアム
| ガイド | : | 1日2回(10:30〜、14:30〜)解説員による展示ガイドを行っております。 ご希望のお客さまは、さんまるミュージアム入り口付近にお集まりください。 |
|---|---|---|
| 所要時間 | : | 15分程度 |
| 料金 | : | 無料 |
※研修期間やGW、ねぶた祭り期間は休止します。
縄文時代の食事が体験できるレストラン
ミュージアムの見学を終え、「れすとらん五千年の星」でランチをしました。
このレストランでは、縄文時代の人たちが食べてきた食材を使ったお食事を楽しむことができます。
今回私が頼んだ「発掘プレート」は、縄文時代を感じることができ、ホタテを使った料理が入っていて、青森に来た気分も味わえます。ご飯は栗、ホタテ、山菜を古代米で炊き上げたもので、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な縄文時代の古代飯です。
ご飯の中からハマグリ(貝殻)が発掘できたら大当たりで、人気商品の「そふと栗夢(くりーむ)」がもらえます。ご飯を食べ進めるごとに「ハマグリ入っているかな?」と楽しみながらいただけます。他にも栗・どんぐり・長芋が練りこまれた「厚み野菜かき揚げ縄文うどん」や「縄文鶏狩り(縄文チキンカレー)」なども人気です。

発掘プレート ※季節によりメニューが異なります
デザートには「土偶くっきちゃん」を選びました。
これは、縄文時代から親しまれてきた栗を使ったソフトクリームに、ココア味の土偶型クッキーがのっています。ソフトクリームは口どけがなめらかで、栗のやさしい甘さがふんわり広がります。土偶クッキーをソフトクリームにつけて食べるのが私のおすすめです。

土偶くっきちゃん(クッキー)が自分で作った土偶とよく似ていて愛着が湧きました!
〔お問い合わせ先〕れすとらん五千年の星
| 住所 | : | 青森県青森市三内丸山305 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 017-782-5001 |
| 営業時間 | : | 11:00〜15:30(L.O15:00) |
| 定休日 | : | 毎月第4月曜(月曜が祭日の場合は翌火曜が定休日) ※12月30日〜1月1日、所内整理日、その他休有り(公式サイト参照) ※イベントなどにより営業時間を変更する場合もあります。 |
| web | : | れすとらん五千年の星(株式会社 城ヶ倉観光) 公式サイト |
見どころ満載!三内丸山遺跡巡り
腹ごしらえを終えた後は、いよいよメインの三内丸山遺跡巡りへ。

三内丸山遺跡を代表するこの6本の柱は、なんと栗の木でできています。
高さは、14メートル70センチ。目の前で見ると、とても大きく迫力があります。
この柱を復元するのにさまざまな専門家が集まり、どんな形にするか話し合ったが決まらなかったようです。そのため、どんな目的でどんな形のものだったか分からないため、現在のこの6本の柱は未完成のまま骨組みにされています。
皆さま、下の写真にある丸い形のものは何だと思いますか?

実は、縄文時代の人々のお墓なのです。
縄文人の中には、このお墓の周りに石が並べられるなどして一般の縄文人と区別された人もいたようです。配石のあるお墓は、約30基、配石のないお墓は、約400基以上見つかっています。
また、子どもの遺体は、縄文土器に入れて埋葬されていました。
縄文土器に穴を開け、丸い石を入れてあるものが発見されています。
三内丸山遺跡では、これまでに800基以上発見されています。
お墓の向かいにある家のような建物は、地面に穴を掘って柱を立てた建物ですが、何に使われていたのでしょうか。

掘立柱建物
これは、「掘立柱建物」と言われており、諸説ありますが、貯蔵庫用の倉庫として、あるいは墓跡に近いことから遺体の一時安置のための施設などとして使用されたという考えもあります。
今回は、ボランティアガイドの諏訪さんに遺跡内を案内していただきました。

ボランティアガイド 諏訪さん
時間帯によっては、ボランティアガイドさんが遺跡内を無料でご案内し、詳しく説明してくださいます。(所要時間:約50分)
ぜひガイドさんから耳寄りな情報を聞いて、より深く三内丸山遺跡の魅力を感じてみてください。
ボランティアガイド時間帯
以下の決まった時間に、ボランティアガイドが出発します。
ご希望のお客さまは、縄文シアター付近「ガイド希望者集合場所」にお集まりください。
なお、定時ガイドの予約は行っておりませんので、ご了承ください。
| 開始時刻 | 4月1日〜12月27日 1月6日〜3月31日 | 12月28日〜12月29日 1月2日〜1月5日 |
|---|---|---|
| 9:30 | 〇 | 〇 |
| 10:30 | 〇 | - |
| 11:30 | 〇 | 〇 |
| 13:00 | 〇 | 〇 |
| 14:00 | 〇 | - |
| 15:00 | 〇 | 〇 |
| 15:30 | 〇 | - |
※三内丸山応援隊が無料で遺跡ガイドをいたします。
※ガイド所要時間は約50分です。
※年末年始は定時ガイドの実施回数が少なくなりますので、ご注意ください。
皆さまいかがでしたか。
三内丸山遺跡は、平成4年から発掘が行われ、現在でも発掘調査は続いているそうです。
毎年新しい発見が続いているので、新たな情報を入手できるかもしれません!
皆さまも青森を訪れた際には、世界遺産登録4周年を迎えている「三内丸山遺跡」へぜひ足を運んでみてください!
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