画像1: 日本遺産で岡山県を巡る旅!
~おいでんせぇ 岡山よいとこ 晴れの国~

岡山県 公聴広報課 髙田

皆さま、こんにちは。岡山県庁に出向しているJAL客室乗務員の髙田です。
突然ですが、日本遺産をご存知でしょうか。日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、その地域の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定したものです。実は、岡山県には7つも日本遺産があるんです。
今回は、「岡山県の日本遺産」に注目して、魅力をお届けしたいと思います。それでは、歴史・文化の旅に出発しましょう!

画像: 左:客室乗務員(岡山県庁出向)下田 右:髙田

左:客室乗務員(岡山県庁出向)下田 右:髙田

桃太郎伝説と鬼退治の物語

「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま
~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~(2018年の日本遺産認定)

画像1: 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~(2018年の日本遺産認定)

「桃太郎さん・桃太郎さん」からはじまる童話でおなじみの「ももたろう」。桃太郎伝説のルーツは岡山にあります。岡山市の西部から倉敷市・総社市にまたがる吉備路。このエリアには、桃太郎にまつわる逸話や遺跡が数多く残されています。

画像: 初夏には約1500株の紫陽花が参拝者を迎えてくれる

初夏には約1500株の紫陽花が参拝者を迎えてくれる

紫陽花が咲き始めた6月初旬。私たちは、桃太郎伝説にゆかりの深い吉備津神社を訪れました。ここ吉備津神社は、桃太郎のモデルとなった大吉備津彦命をお祀りし、境内には鬼として有名な温羅の首が埋められたとされる御竃殿も現存しています。

吉備津神社は西暦300年ごろに創建されたとも言われており、江戸時代には、香川県の金刀比羅宮へお参りする「こんぴら参り」とともに、全国から参拝者が訪れ、当時から信仰と歴史がある場所となっています。

画像: 国宝の本殿・拝殿

国宝の本殿・拝殿

画像: 比翼入母屋造

比翼入母屋造

神社の見どころは、3つ。1つ目が、「比翼入母屋造」の本殿・拝殿(国宝)。全国でも珍しい建築を見ることができます。2つ目が、廻廊です。全長約400mの廻廊は、自然の地形をそのままに、しなやかに一直線に続いています。そして、3つ目が「鳴釜神事」です。

画像: 神様のお供え物を運ぶ道とされ、戦国時代までは今の約3倍の長さがあったのだとか

神様のお供え物を運ぶ道とされ、戦国時代までは今の約3倍の長さがあったのだとか

画像: 吉備津彦神社 禰宜 上西さん

吉備津彦神社 禰宜 上西さん

「音が大きく豊かに聞こえたら吉。途切れたり、聞こえなかったら凶」、そうお話してくださるのは、禰宜の上西さんです。
大吉備津彦命に敗れた温羅は、首だけになっても唸り続けました。その温羅の首が埋められたとされる御竃殿では、吉凶を占うことができます。

画像: 壁や柱、天井が煤で黒くなった御竃殿

壁や柱、天井が煤で黒くなった御竃殿

釜で燃える木が勢いを増し、部屋中が煙に包まれます。突然、部屋全体に牛が鳴くような「ぶぉーん」という音が響き渡ります。鮮明に、はっきりと聞こえてきます。「太く安心感のある音」、「もっと聞いていたい」、「聞こえなかった」など、聞く人の心にどう響くか、その感じ方で吉凶を占います。

画像: 戦国武将の黒田官兵衛も、鳴釜神事に祈願したとされる

戦国武将の黒田官兵衛も、鳴釜神事に祈願したとされる

吉備路にはいろいろな桃太郎伝説のお話が残されています。古代のロマンに思いをはせる旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

※鳴釜神事の様子は、特別に許可をいただいて撮影しています。

画像2: 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~(2018年の日本遺産認定)
画像3: 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~(2018年の日本遺産認定)

瀬戸大橋ふもとの日本遺産の町

荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間
~北前船寄港地・船主集落~(2018年日本遺産認定)

画像: 瀬戸大橋のふもとにある日本遺産の町、下津井

瀬戸大橋のふもとにある日本遺産の町、下津井

瀬戸大橋のふもとに位置する下津井。今も昔も、港町として知られています。
江戸時代、「一航海一千両の利益」と言われた北前船は、ここ下津井にも寄港しました。「風待ち・潮待ち」だったこの地には、綿などの肥料に使用されたニシン粕が大量に北海道から運び込まれ、最盛期には60隻ほどの北前船が来航しました。当時の繁栄が目に浮かんできます。

画像: 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~(2018年日本遺産認定)

明治時代の回船問屋の屋敷を改修した資料館、「むかし下津井回船問屋」では、北前船の歴史や文化を知ることができます。
瀬戸大橋を眺めながら、日本遺産の町をぶらり散歩。おすすめです。

画像: 2017年公開の映画「ひるね姫」の舞台

2017年公開の映画「ひるね姫」の舞台

一輪の綿花から始まる倉敷物語

~和と洋が織りなす繊維のまち~(2017年日本遺産認定)

画像1: ~和と洋が織りなす繊維のまち~(2017年日本遺産認定)

ジーンズや学生服、帆布なども有名な岡山県ですが、実は、JALの歴代の制服も、ここ岡山の会社で作られていたんです。私たちと関りが深い、岡山の繊維産業は2017年に日本遺産に選ばれています。

画像2: ~和と洋が織りなす繊維のまち~(2017年日本遺産認定)
画像3: ~和と洋が織りなす繊維のまち~(2017年日本遺産認定)

私たちが訪れたのは、倉敷アイビースクエア。青々とした蔦(アイビー)が風になびいて心地良いこの場所は、旧倉敷紡績所倉敷本社工場として、岡山だけでなく日本の繊維産業を支えてきました。現在は、宿泊施設や歴史館、体験工房などの複合型文化施設として、訪れる方の憩いの場になっています。

画像4: ~和と洋が織りなす繊維のまち~(2017年日本遺産認定)

イギリスの工場を模して造られているので、どこか異国の地にいるような雰囲気を感じることができます。中庭のテラスでは、軽食やスイーツを楽しむことができ、アフタヌーンティーをしているような気分にさせてくれます。

画像: 帆布バック

帆布バック

約400年前まで海だった倉敷は、米の栽培に向かず、綿やイ草の栽培に適した場所でした。江戸時代後期から下駄の鼻緒などの生産が始まり、明治には足袋、大正には学生服、そして現在はジーンズや帆布が作られ、歴史と文化が受け継がれながら、人々の暮らしに寄り添った発展を続けています。
現在も倉敷は、繊維製品の年間出荷額日本一の「繊維のまち」となっています。

「ジャパンレッド」発祥の地

~弁柄と銅の町・備中吹屋~(2020年日本遺産認定)

画像: ノスタルジックな風景

ノスタルジックな風景

ベンガラの紅に染まる町、吹屋ふるさと村。かつて国内屈指のベンガラと銅(あかがね)生産で繁栄した鉱山町です。弁柄は社寺などの建築や船の塗装などに使用され、日本のイメージカラーである「ジャパンレッド」を創り出しました。

画像2: 日本遺産で岡山県を巡る旅!
~おいでんせぇ 岡山よいとこ 晴れの国~
画像3: 日本遺産で岡山県を巡る旅!
~おいでんせぇ 岡山よいとこ 晴れの国~

統一された町並みは、当時の繁栄をうかがい知ることができます。町全体が赤茶色の瓦とベンガラ色の外観で、まるで古き時代へタイムスリップしたような感覚にさせてくれます。

北木石で栄えた笠岡諸島最大の島

知ってる!? 悠久の時が流れる石の島
~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~(2019年日本遺産認定)

画像: 北木のベニス

北木のベニス

岡山県の南西端に位置する笠岡諸島は、瀬戸内海の中心に大小31の島からなっています。今回訪れたのは、石で栄えた笠岡諸島最大の島、北木島。お笑い芸人「千鳥」の大悟さんの出身地でも知られています。
北木島で採掘された花崗岩の「北木石」は、大坂城の石垣や東京駅の駅舎などに用いられ、長きにわたり日本の建築文化を支えてきました。

北木石の丁場

ぜひ訪れていただきたい場所は、日本遺産構成文化財「北木石の丁場」です。高さ約70mの採石現場を展望台から見学することができます。その景色は圧巻です。
また、日本遺産構成文化財「北木島の丁場湖」は、採石場の跡に雨水が溜まることでつくられた湖で、山水画を連想させる景観から北木の桂林と呼ばれています。

北木島の丁場湖

そのほかの日本遺産構成文化財「千ノ浜の護岸景観」(通称は北木のベニス)など見どころが点在しているので、島巡りにはレンタサイクルやタクシーがおすすめです。
タクシーといっても、両サイドに遮るものがないグリーンスローモビリティ、通称グリスロを採用しています。同一区域内100円、区域間200円とお手頃です。ぜひ気持ち良い潮風を感じながら、島時間を楽しんでみてください。

日本で一番古い庶民のための学校

近世日本の教育遺産群 ~学ぶ心・礼節の本源~(2015年日本遺産認定)

画像: 近世日本の教育遺産群 ~学ぶ心・礼節の本源~(2015年日本遺産認定)

日本遺産第1号として認定された特別史跡旧閑谷学校は、約350年前、岡山藩主池田光政が「庶民のための学校」として創立しました。藩が作った庶民のための学校としては、日本で一番古く、現存している学校としては世界で最も古いと言われています。

JR山陽本線・吉永駅から車で約10分、徒歩で約40分の山間にあり、「山深く静かなところで学問をするのに良い場所」として選ばれた、当時の面影を今も見ることができる場所です。

画像: 国宝の講堂 屋根瓦が備前焼

国宝の講堂 屋根瓦が備前焼

当時8歳から19歳くらいまでの子どもたちが儒学を学んだ講堂は、国宝に指定されています。屋根瓦が備前焼でできているので、訪れた際はチェックしてみてください。

画像: よく磨かれた床が、外の光を優しく反射させる

よく磨かれた床が、外の光を優しく反射させる

定期的に開かれている「閑谷論語塾」に参加すれば、普段入ることができない講堂で論語体験ができます。開校以来、講堂の床に正座をして論語を学ぶ姿は旧閑谷学校の伝統です。伝統に従い、350年前と同じ体験をしてみてはいかがでしょうか?

画像: 毎年11月に、ライトアップが行われる

毎年11月に、ライトアップが行われる

あなただけの備前焼

きっと恋する六古窯 ~日本生まれ日本育ちのやきもの産地~
(2017年日本遺産認定)

画像1: きっと恋する六古窯 ~日本生まれ日本育ちのやきもの産地~ (2017年日本遺産認定)

瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前のやきものは「日本六古窯」と呼ばれ、備前焼もそのうちの一つです。備前焼は、平安時代から続くと言われており、時代とともに制作する焼き物は移り変わりながらも、1000年以上の間、窯の火を絶やすことなく受け継がれています。

画像2: きっと恋する六古窯 ~日本生まれ日本育ちのやきもの産地~ (2017年日本遺産認定)

2021年に掲載した「いざ、岡山県備前市へ!世界で1つ、あなただけの備前焼を探してみませんか?」では、備前焼について詳しくご紹介しています。ぜひそちらもあわせてご覧ください。

関連リンク:https://ontrip.jal.co.jp/jalstaffvoice/17481372

「日本遺産で岡山を巡る旅」いかがでしたでしょうか。岡山県では、2022年7月1日から2022年9月30日まで、大型観光キャンペーン「岡山デスティネーションキャンペーン」を開催しています。
キャンペーン期間中は、晴れの国岡山の豊かな自然、旬のフルーツなどをテーマにしたさまざまな企画をご用意しています。
ご旅行の際は、「新しい旅のエチケット」(観光庁ホームページ)などを意識していただき、安全で楽しい岡山へお出かけください。その際には、JALの翼で岡山桃太郎空港へお越しください。

岡山デスティネーションキャンペーン特別企画(7/1~9/30)

倉敷

  • 大原美術館プレミアムモーニングツアー ~モネの朝食~
画像1: 岡山デスティネーションキャンペーン特別企画(7/1~9/30)
  • 羽黒神社所蔵の奉納刀 特別公開
  • 倉敷美観地区まち歩きクーポン

吉備路エリア

  • 吉備ロマン無料循環バス&鬼ノ城バス
  • 吉備津神社正式参拝と境内案内・鳴釜神事

旧閑谷学校

  • 特別史跡旧閑谷学校 孔子像特別公開
画像2: 岡山デスティネーションキャンペーン特別企画(7/1~9/30)

吹屋ふるさと村

  • 赤で彩るアート展
画像3: 岡山デスティネーションキャンペーン特別企画(7/1~9/30)

【お問合せ先】公益社団法人 岡山県観光連盟

岡山デスティネーションキャンペーン特設サイト

https://www.okayama-kanko.jp/dc/

※感染対策を徹底し、撮影時のみマスクを外しています。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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