JALふるさと応援隊で北海道出身の加藤さんが今回の旅をナビゲート。「北海道といえば自然の豊かさと食べ物のおいしさ。今回はその二つに加えて、初体験のアクティビティに挑戦します。皆さんにご紹介できるのが楽しみです!」と、意気込みを語ってくれました。
※撮影時のみマスクを外しています
〈1日目〉
町の自慢の逸品、ヘルシーでジューシーな美瑛豚ハンバーグ
旭川空港から車で約20分。丘のまち・美瑛町に到着しました。「白金 青い池」と呼ばれる絶景が有名なこの町を、加藤さんも何度か訪れたことがあるそう。「今回は今まで知らなかった美瑛町の姿も発見できたら」と、はりきります。
美瑛町のご当地グルメといえば、カレーうどんや豚テキが有名ですが、これらに続く新たなご当地グルメが開発されたと聞いて、「そば天」を訪れました。
そして運ばれてきたメニューは、なんと蕎麦ではなくハンバーグ! ジュージューとおいしそうな音をさせながら「美瑛豚ハンバーグセット」(1,150円)の登場です(そば天ではランチのみ提供)。
箸を入れる瞬間はやわらかさが際立ちますが、口に含むとしっかりとした肉の厚みを感じます。お肉を粗く挽くことが、食べ応えにつながるそう。美瑛産タマネギの甘みが一段とおいしさを引き立てます。加藤さんも「おいしさがぎゅっと凝縮されています」とにっこり。
美瑛豚ハンバーグに使われているのは、主にモモ肉。脂身が少なくヘルシーですが、火加減によって固くなってしまうことから調理が難しいといいます。そんなモモ肉を、いかにおいしく食べるかの研究を重ねて作られたのがこの一品。「命を残さず大切に食べてもらいたい」という生産者の願いも込められているそうです。
美瑛豚ハンバーグは町内のレストランやカフェなど9店で提供されているほか、道の駅びえいなどで冷凍販売され、美瑛町ふるさと納税の返礼品にもなっています。美瑛町の新たなご当地グルメを、ぜひ味わってください。
そば天
住所 | : | 北海道上川郡美瑛町本町1丁目3-9 |
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電話 | : | 0166-92-1463 |
営業時間 | : | ランチ11:00~14:30、ディナー17:00~21:30(ラストオーダー21:00) |
定休⽇ | : | 日曜日 |
迫力満点の十勝岳連峰を眺めながら、溶岩ヨガ体験
ランチの後は車で40分ほど移動して、上富良野町の十勝岳温泉にやってきました。
ここで体験するのは、十勝岳温泉ミニトレッキング&溶岩ヨガ。いったいどんなアクティビティなのでしょうか。「旅ヨガ北海道」のヨガインストラクター、森公子さんとともに出発です。
十勝岳連峰は、主峰十勝岳 (2,077m)を中心に美瑛富士や美瑛岳、前十勝岳などの山々がほぼ一列に並ぶ火山群。出発地点である十勝岳温泉湯元凌雲閣は標高1,280m。緑に囲まれた登山道をゆっくりと歩いていきます。
前にそびえるのは三段山。緩やかな斜面を一歩ずつ踏みしめながら進んでいきます。
しばらく登ったところで後ろを振り返ってみました。温泉街の向こうには山の稜線が見え、優美な景観です。疲れも吹き飛び、思わず笑顔に。
さらに進んでいくと緑が減ってごつごつした岩場が現れ、今までとはガラリと違う雰囲気になりました。十勝岳連峰は、それぞれの山が噴火を繰り返し現在のような景観を作り上げています。溶岩や噴火堆積物など噴火の痕跡があちこちに見られ、荒々しい印象です。
出発して約1時間。標高1,400m付近のヌッカクシ火口(安政火口)の入り口にたどり着きました。安政火口は、三段山、上ホロカメットク山、上富良野岳のちょうど谷間にあたる場所で、大きなすり鉢状になっています。視線の先には夫婦岩。平らな場所に荷物を置いたら、お待ちかねのヨガタイムです。
「体を開いて腕を伸ばしましょう」「指先で視界の先の山をなでるイメージで」。森さんのアドバイスを受けながらポーズをとっていきます。赤茶色の斜面、足元に転がる無数の岩のかけら、ごうごうと音を立てる風。自然のありのままの姿を全身で受け止めます。
お天気がよいと周囲の山々がくっきりと見えるそう。この日はガスで覆われて山頂までは見えませんでしたが、それがかえって幻想的なムードを醸し出し、雲の中に入り込んだ気分になりました。
十勝岳は現在も噴気活動が盛んなため、火山活動の監視対象となっています。膝下へと伸ばした指先から地球のエネルギーの気配を感じます。
硫黄の匂いを感じながら山の歴史に思いを馳せたり、高山植物を見つけたり、ナキウサギの鳴き声に耳を澄ませたりと、五感が刺激される体験。森さんは「景色のスケールが大きいので視線が遠くに向き、視線が遠くになると自然と呼吸も深くなります。景色を独り占めできる喜びもありますね」とその魅力を語ってくれました。
旅ヨガ北海道
料金 | : | 「絶景!ミニトレッキング&溶岩ヨガ」(1人4,000円)、 「美瑛・朝ヨガ体験」(1人2,000円~)「美瑛・自然ハイク」(1人3,000円)など。 |
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web | : | https://r.goope.jp/tabiyoga |
白金の湯で身も心もすがすがしく
山を下りた後は、温泉で汗を流します。「白金四季の森ホテルパークヒルズ」の日帰り入浴へ。
温泉の泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム一硫酸塩塩化物泉(低張性中性高温泉)で、神経痛や筋肉痛、関節痛などに適しているといいます。和風大浴場と洋風大浴場があり、露天風呂も和風と洋風で趣が異なります。
温泉でリフレッシュしたら、散策に出かけましょう。
白金四季の森 ホテルパークヒルズ
住所 | : | 北海道上川郡美瑛町白金温泉 |
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電話 | : | 0166-94-3041 |
web | : | https://www.biei-hotelparkhills.com/ |
コバルトブルーの水しぶきがもたらす、癒やしの時間
「びえい白金温泉街」の観光名所の1つを目指します。美瑛川にかかる白金橋からはどんな景色が見えるのでしょうか。
「キレイ!水が青い!」と感動の声を上げる加藤さん。この「白ひげの滝」は自然岩の間から湧き水が流れ落ちる「潜流瀑(せんりゅうばく)」 に分類され、高さは30mほど。水の流れが白い髭のように見えることからその名が付いたそう。岩から染み出た地下水と美瑛川が混ざり合い、青いしぶきを上げる様子はとても神秘的です。
どこまでも美しいコバルトブルー。火山から流れ出す水にケイ酸アルミニウムという小さな粒が含まれていて、この粒には赤い光を吸収して青い光を散乱させる性質があるため水が青く見えるのだそう。この川が有名観光地「青い池」へと続いているのです。
白ひげの滝
住所 | : | 北海道上川郡美瑛町白金 |
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料金 | : | 無料 |
web | : | https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirahige-waterfalls/ |
1日を振り返りながら、ご当地グルメを楽しむ
美しい川を堪能した余韻に浸りながら、車で旭川市内へと移動します。
到着したのは、今年2022年の7月にオープンしたばかりの「ASAHIKAWA HARETE」。北海道の食と文化の魅力が詰まったコミュニケーション型商業施設です。広々としたガーデンにはパラソルとテーブルが置かれ、訪れた人がゆったりくつろいでいました。
北海道名物のジンギスカンやラーメン、寿司をはじめ、カレーや串揚げ、中華、アジア料理、ワインバルなど多彩なジャンルの25店舗がひしめきます。
こちらは海鮮居酒屋ならぬ「貝鮮居酒屋」。暖簾とともに吊り下げられている浮き玉が目を引きます。「厚岸産漁師直送カキ」や「貝賊ガンガン焼き」など魅力的なメニューばかり。
食事処だけでなく、スイーツのお店も。「&DONUT」のドーナツは、グラハム(全粒粉)と豆腐をベースに、クリームチーズ、チョコバナナココナツ、イチゴなど種類豊富。フォトジェニックなドーナツに気持ちが高まります。
加藤さんが夕食に選んだのは、「ピザに金棒」の「畑のバーニャカウダピザ」(店内1,628円)と「インカのめざめでじゃがバター」(638円)。店主の金子裕之さんは野菜ソムリエでもあり、どのメニューにも旭川市内の自社農園で丁寧に育てた野菜がたっぷり使われています。
2階のテラス席は、ガーデン全体を見渡せる最高のロケーション。ピザに使われている野菜は、紅くるり大根や紅しぐれ大根、スティックセニョール、デトロイトなど普段あまり見かけないものも。金子さんは「こういう珍しい野菜があることを知ってもらえたらうれしいですね」と話していました。
ASAHIKAWA HARETE
住所 | : | 北海道旭川市5条通8丁目1253-1 |
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営業時間 | : | 11:00~23:00(一部店舗を除く) |
定休⽇ | : | 店舗による。水曜日定休のお店が多い。 |
web | : | https://www.asahikawaharete.com/ |
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この日は旭川市内に宿泊。旭川駅周辺にはさまざまな飲食店や宿泊施設があり、加藤さんは「今度はここに行ってみたいな」とお目当てのお店をいくつも見つけていました。
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