画像: これからが旬!小泉八雲・妻セツのゆかりに触れ、年に一度の神在祭を迎える出雲散策はいかが?

日本航空〔広島支店〕 月井

皆さま、こんにちは!日本航空 広島支店の月井です。現在放送中の朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の舞台、島根県は小泉八雲と妻セツのゆかりのストーリーが満載。これからの季節は出雲大社での神在祭、冬は「美肌の湯」と呼ばれる温泉にグルメと魅力たっぷり!ということで、居ても立っても居られずに広島から足を延ばしての滞在となった1泊2日の旅を紹介します。

小泉凡館長に聞いた!小泉八雲記念館展示の旬の楽しみ方とは?

今回の滞在で最初に訪れたい「小泉八雲記念館」での展示を観覧するにあたって、八雲のひ孫さんにあたる小泉凡館長のお話を伺うことができました。

画像1: 小泉凡館長に聞いた!小泉八雲記念館展示の旬の楽しみ方とは?

現在開催中の企画展「小泉セツ‐ラフカディオ・ハーンの妻として生きて」では、セツが八雲と暮らした13年8カ月だけではなく、出会うまでの23年間、八雲が急逝した後の27年間全てがセツの人生であり生きざまであった、それをトータルで見ていただきたい。「ばけばけ」の意味はセツが生きた明治・大正・昭和は時代の価値観がどんどん化けていったこと、セツが新しいステージに立つたびに化けていったということ、2人でお化けの物語を80話以上紡いだといった意味での「ばけ」、その全てを記念館の展示で感じてほしいといった想いを語っていただき、思わず鳥肌が立ってしまいました。

展示物に関しての説明もいくつかいただいたのですが、セツが3歳の頃にフランス人下士官ワレットから小さな虫眼鏡をもらったことで、外国人に対しての違和感がなくなったこと、この体験がなければ、その後の八雲との結婚もなかったかもしれないと本人の手記にも残されているそうで、今回の展示ではその虫眼鏡や本邦初公開の手記も観ることができます。

館内にはヘルン言葉と呼ばれる助詞のない手紙でのコミュニケーションのデジタル展示もあり、子どもにアイスクリームを買ってあげようとしたが、「マツノトキ アリマシタナイ」(時間がなかった)とセツに伝えたという一節がドラマの主人公「松野トキ」の名前の由来となった裏話の答え合わせも楽しむことができました。

画像2: 小泉凡館長に聞いた!小泉八雲記念館展示の旬の楽しみ方とは?

世界中で極端な思想による分断・対立が進むなか、「オープンマインド」のような思考を持ったセツがドラマのモデルに選ばれたことは今の時代に警笛を鳴らすような意味合いもあるのではないかといったお話も伺った後に記念館を訪れたことで、平和についても考えさせられた時間となりました。

画像3: 小泉凡館長に聞いた!小泉八雲記念館展示の旬の楽しみ方とは?

〔お問い合わせ先〕小泉八雲記念館

住所島根県松江市奥谷町322
開館時間4月〜9月 9:00〜18:00(受付時間は17:30まで)
10月〜3月 9:00〜17:00(受付時間は16:30まで)
※年数回の休館日がございます。詳しくは公式サイトをご確認ください。
web小泉八雲記念館 公式サイト(web入館予約あり)

蛇です。蛙です。住んでいるのは小泉八雲旧居の庭です。

小泉八雲記念館と合わせて訪れたいのが「小泉八雲旧居」。ドラマのファンにはおなじみの「蛇です。蛙です。蛇と蛙です。」の住む庭の池がある旧 松江藩士・根岸家の武家屋敷で、庭のある侍の屋敷に住みたいと希望する八雲とセツに貸し出され、その後熊本に赴くまでの約5カ月を過ごした場所です。八雲は蛙が好きで、庭の池で蛙を狙う蛇を見て、「あの蛙取らぬため、これをご馳走します。」と自分のお膳のものを分け与えて助けたエピソードなどを思い出しながら、五感をひらいて、ゆっくり過ごすのがおすすめです。

書斎として使っていた部屋のガラス戸はドラマの島根県ご当地ビジュアルポスターの撮影にも使われているので、記念の一枚を撮ってみてはいかがでしょうか。

画像: 蛇です。蛙です。住んでいるのは小泉八雲旧居の庭です。

〔お問い合わせ先〕小泉八雲旧居

住所島根県松江市北堀町315
開館時間4月〜9月 9:00〜18:00(受付時間は17:30まで)
10月〜3月 9:00〜17:00(受付時間は16:30まで)
※年数回の休館日がございます。詳しくは公式サイトをご確認ください。
web国指定史跡 小泉八雲旧居 公式サイト(web入館予約あり)

ここにも国境を越えたご縁が!和と洋のいいとこどりのおもてなし、大橋館

せっかく松江に来たからには特別な滞在をしたいという方へ、小泉八雲が最初の宿として身を寄せた「富田旅館」に隣接(後年事業継承)していた「大橋館」を紹介させていただきます。

ここでは6代目若女将である石飛 順子さんとサモア出身の若旦那ジェームス・フィティセマヌさんからお話を伺えることに。お二人はジェームスさんがハワイの大学にいた時に出会い、その後、ハワイと日本の遠距離恋愛を経て外国人としては非常に珍しい旅館の若旦那になり、当時は大変ご苦労されたこともあったとのことでしたが、八雲とセツが正式に結婚した約130年前(1896年2月)は、それ以上に大変な困難であったであろうと思うことを話されました。

今では季節に合わせた掛け軸や額絵のかざりなどを変える日本の四季に合わせたしつらえにおいて、ジェームスさんが気づかれることもあるそうです。これからは先代たちが繋いできた歴史を次の世代にどうやって引き継いでいくかが大切だと思っていると語られる姿が印象的でした。

画像1: ここにも国境を越えたご縁が!和と洋のいいとこどりのおもてなし、大橋館

大橋館では八雲と親交のあった芸術家 荒川亀斎の作品を観ることもでき、また、和洋の良いところを生かしたコンセプトルームLafcadio(ラフカディオ)から眺める松江大橋や朝日を背に宍道湖へ向かう、しじみ漁船の姿など八雲が愛した松江の風景、そして美肌の湯と呼ばれる「松江しんじ湖温泉」と豊かな時間を味わうことができます。

画像2: ここにも国境を越えたご縁が!和と洋のいいとこどりのおもてなし、大橋館

〔お問い合わせ先〕松江しんじ湖温泉 大橋館

住所島根県松江市末次本町40
電話0852-21-5168
web大橋館 公式サイト

実はこれからが「神在月」本番!ふるさとアンバサダーもおすすめの「出雲大社」散策

島根滞在2日目は松江から車で約1時間の「出雲大社」(いづもおおやしろ)へ。今回はJALふるさとアンバサダー(山陰支店)で出雲観光大使でもある藤田さんに色々と教えてもらいながらの参拝ルートをご案内します。旧暦で10月を「神無月(かんなづき)」と呼び、その月は全国の神々が出雲地方に集まるため、この地域では「神在月(かみありづき)」と呼ぶことは高校の頃に徒然草で習ってなんとなく知ってはいたものの、実際に今年全国の神様をお迎えする「神迎祭(かみむかえさい)」は11月29日(土)から、お見送りする「神等去出祭(からさでさい)」は12月6日(土)と、まさにこれからだということを初めて知りました。

時間のある方は、その神迎神事が行われる「稲佐の浜」からスタートしてはいかがでしょうか。神々をお迎えするルート「神迎の道」を歩く前には稲佐の浜の砂をすくっていくのをお忘れなく!この砂を出雲大社御本殿後ろの「素鵞社(そがのやしろ)」に納め、素鵞社の御砂と交換することで最強パワーをいただいて帰ることができます。この地で海水浴を楽しんだという八雲もセツと一緒に御砂を持ち帰ったかもしれませんね。

画像1: 実はこれからが「神在月」本番!ふるさとアンバサダーもおすすめの「出雲大社」散策

神迎の道を通って着いたのは「勢溜(せいだまり)の大鳥居」。この日は雨上がりの晴天も相まっての静謐な空気に思わず背筋が伸びてしまいます。

画像2: 実はこれからが「神在月」本番!ふるさとアンバサダーもおすすめの「出雲大社」散策

この時期、一層の賑わいを見せる境内では「八足門」、「楼門」、縁結びの神様である「大国主大神(おおくにのぬしおおかみ)」様を祀る「御本殿」を一度に望められる場所があったり、古事記の神話「因幡の白兎」の神話にちなんだウサギの像と一緒に参拝ができたり、国内最大級の「神楽殿」の大しめ縄を下から眺めたりと、時間と気分に合わせて思い思いの過ごし方ができます。

画像3: 実はこれからが「神在月」本番!ふるさとアンバサダーもおすすめの「出雲大社」散策

散策の後の小休止には「大社珈琲」がおすすめです!ここでは世界に5%しかない貴重なコーヒーの生豆を毎朝店内で焙煎する、新鮮なコーヒーや季節限定の飲み物などを楽しむことができます。

画像4: 実はこれからが「神在月」本番!ふるさとアンバサダーもおすすめの「出雲大社」散策

〔お問い合わせ先〕出雲大社社務所

住所島根県出雲市大社町杵築東195
電話0853-53-3100(お問い合わせ 8:30〜16:30)
web出雲大社 公式サイト

〔お問い合わせ先〕大社珈琲

住所島根県出雲市大社町杵杵築南780-9
営業時間平日10:00〜17:00/土曜・日曜・祝日9:00〜17:30
web大社珈琲 公式サイト

少し足を延ばした先にある、日御碕灯台と日御碕神社、海鮮丼も外せません!!

天気のいい日は車で約20分の日御碕灯台にも行かないわけにはいきません。海面から灯塔の灯火までは63.30m、地面から塔頂まで(塔高)が43.65mと石造灯台としては日本一の高さを誇り、明治36年(1903年)から100年を過ぎた現在も現役の白亜の灯台です。

灯台との背比べをした後は地元の新鮮な魚介が味わえる人気の食事処「花房」で日本海丼イクラ・ウニ入りに舌鼓!甘みと旨みの強い醤油たれにサッとくぐらされた地魚の上にプチプチのいくらと、ねっとり濃厚なウニが乗った丼は、もう最高で、ふるさとアンバサダーと二人無言でかきこんでしまう美味しさでした。

画像1: 少し足を延ばした先にある、日御碕灯台と日御碕神社、海鮮丼も外せません!!

〔お問い合わせ先〕出雲日御碕灯台

住所島根県出雲市大社町日御碕1478
営業時間〔3月〜9月〕平日9:00〜16:30/土曜・日曜・祝日9:00〜17:00
〔10月〜2月〕9:00〜17:00
※入場は参観終了時刻の20分前まで
web出雲日御碕灯台((一社)出雲観光協会 公式サイト)

〔お問い合わせ先〕花房

住所島根県出雲市大社町日御碕1481-1
営業時間10:00〜16:00
定休日水曜
web花房((一社)出雲観光協会 公式サイト)

食事の後は10分ほど歩いて日御碕神社へ。夕日にちなんだ神社である日御碕神社には天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素盞嗚尊(すさのおのみこと)が祀られていて、厄除けや縁結びをご利益としています。朱塗りの楼門をくぐった正面に天照大御神を祀る日沈宮(下の宮)があり、右手の小高い場所に素盞嗚尊を祀る「神の宮(かみのみや)(上の宮)」が建つ珍しい形式の神社です。

今回の旅でいただいたご縁への感謝と周囲の方々の健康をお祈りして、濃密な2日目を終えました。

画像2: 少し足を延ばした先にある、日御碕灯台と日御碕神社、海鮮丼も外せません!!

〔お問い合わせ先〕日御碕神社社務所

住所島根県出雲市大社町日御碕455
電話0853-54-5261
web日御碕神社社務所 公式サイト

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した松江・出雲の1泊2日ルートは一日5便を運航するJALの東京(羽田)=出雲線を利用して、無理なくまわっていただける旅程です。冬の島根旅は温泉や旬を迎える 松葉ガニなど、まだまだ紹介しきれていない魅力がたくさんあります。

ただいま、島根県では「温泉と美食でおもてなし 冬旅しまね宿泊キャンペーン」を実施中です。対象期間中に指定の宿泊予約サイトから対象の宿泊プランをご予約いただくと、最大5,000円分の割引クーポンをご利用いただけます。ぜひ、この冬の旅の行先に島根を選んでみてはいかがでしょうか。

画像: www.kankou-shimane.com
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