3年に1度、瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台とする現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。2022年はその開催年で、4月14日から開幕します。この芸術祭を楽しむポイントは、グルメも観光も含めて瀬戸内エリアをまるごと楽しむこと。そこで、芸術祭を知り尽くした運営スタッフに、そのコツを聞いてみましょう。3名のナビゲーターとともに、張り切ってご案内します。

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画像1: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

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瀬戸内国際芸術祭の魅力を知る3名のナビゲーター

本企画に協力してくださったのは、瀬戸内国際芸術祭 実行委員会事務局の広報・ツアーガイド・こえび隊(ボランティアサポーター)の3名です。

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瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局 広報・棟保珠美さん

2019年に、オフィシャルツアーガイドとして瀬戸内国際芸術祭に参加。その後、香川県職員の職に就き瀬戸内国際芸術祭推進課に配属され、その経験を活かしている。

「五感をフルに使って子どもも大人も自由に楽しめることが、最大の魅力です。私の場合は、アートがある場を全身で楽しむ息子たちの姿を見るのが好きなんです。現代アートと聞くと、難しいと感じる方も多いと思いますが、楽しみ方はさまざまですよ!」

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ツアーガイド・板東悠希さん

2019年以来、瀬戸内国際芸術祭のオフィシャルツアーガイドを担当。来場客に同行して島を案内し、作品の特徴や見どころ、芸術祭の取り組みなどを紹介している。

「瀬戸内の島々各所の風景、文化・歴史など『そこにあるもの』を反映して生み出されたアート作品が点在しています。それらを巡ることで、さまざまな気づきや学びを得られること、そしてなにより素晴らしい風景や人々に出会えることが魅力です」

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こえび隊・猪原早紀子さん

2016年からボランティアサポーターである「こえび隊」に参加。2019年には、遠方から参加するこえび隊が無料で滞在できる「こえび寮」の寮母として隊員をサポートしている。

「島を渡る、自然を感じるなど、ほかにない体験ができるのが魅力。特に素敵なのは人との出会いです。こえび隊の仲間からも、『島のおじいちゃんにみかんをもらってきた』『一緒に銭湯に行くんだ』など、たくさんの出会いのエピソードを聞きました」

【概要】世界の一流アーティストが島で創作活動し瀬戸内の魅力を発信

瀬戸内国際芸術祭は、現代アートを道しるべに島々を巡りながら瀬戸内の持つ美しい景観や自然、島の文化や生活に出合う祭典です。会場は“現代アートの聖地”として有名な直島をはじめ、瀬戸内海にある12の島と高松港、宇野港周辺。春・夏・秋の各会期あわせた105日間の日程で、2022年は4月14日に開幕します。

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「世界のトップアーティストが、その島でしか生み出すことのできない素晴らしいアート作品を創作します。そして、来場者が島民やボランティアサポーターであるこえび隊とふれあいながら巡り、島への理解を深め、島の素晴らしさを感じてもらうという独創性が、国内外から多くのファンを獲得してきました」(広報・棟保さん)

特に海外での評価が高く、米国の『ニューヨーク・タイムズ』や英国の『ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー(UK版)』は、2019年に訪れるべき旅行先として、日本では唯一「瀬戸内」を選出。瀬戸内国際芸術祭がその目的のひとつとして紹介されるなど、世界中から大きな注目を集めています。

会場となる12の島の中には、春会期、秋会期のみ作品を公開する島もあります。

開催時期島名
香川県春・夏・秋

直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・高松港周辺
沙弥島
本島・高見島・粟島・伊吹島
岡山県春・夏・秋犬島・宇野港周辺

また、瀬戸内国際芸術祭は作品形態も特徴的です。美術館の中に展示されるのではなく、島の集落の民家や屋外に点在。島々の歴史や文化を活かしたサイトスペシフィックな作品が多く、集落を散策しながらアートを鑑賞・体験することで島の歴史や文化を知ることができます。

作家が島の住人やこえび隊と協力しながら作品を作り上げることも特徴。たとえば五十嵐靖晃さんの『そらあみ〈島巡り〉』という作品は、与島地区の5島、香川県西部の島々の漁師さんや島民の方たちが、作家と一緒にワークショップで漁網を編んで作り上げたものです。

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「私も以前こえび隊として参加しましたが、かつて漁師や潜水士をしていた方々からいろんな昔話を聞かせてもらいました。島のおじいちゃんの横で不器用ながら編んだ網が作品の一部となったことが、大変うれしく思い出に残っています」(ツアーガイド・板東さん)

画像: 【概要】世界の一流アーティストが島で創作活動し瀬戸内の魅力を発信

瀬戸内国際芸術祭を支えるボランティアサポーターである「こえび隊」の存在も、芸術祭にとっては欠かせません。日本はもちろん世界中からさまざまな方が集まり、島に渡って活動します。その内容は、作品制作のお手伝いや受付、メンテナンスなど多岐にわたります。時には、島のイベントや行事に参加することも。島の方とのゆるやかなつながりを保つ役割も担っています。

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「アートの説明だけでなく、次の作品場所への行き方、船の時間、おすすめの食事処など、困ったことがあれば、できる限りサポートします。お客さまの笑顔を見ると、こちらもうれしい気持ちになりますね。こえび隊は名札を首に下げておりますが、現在はこえびTシャツを制作中です。次回の芸術祭では着ているかもしれません。ぜひ声をかけてください!」(こえび隊・猪原さん)

画像: 首から下げている名札が、こえび隊の印

首から下げている名札が、こえび隊の印

【事前準備】瀬戸内国際芸術祭を存分に楽しむための3か条

瀬戸内国際芸術祭をよく知る3人に、とことん楽しみつくすためのポイントを聞きました。これさえ押さえておけば間違いなしの3か条を紹介します。

その1:時間に余裕をもって作品以外の場所にも足を運ぶべし!

瀬戸内国際芸術祭は、人との出会いやふれあいも醍醐味。各島を訪れたら作品以外の場所にも足を運んで散策したり、島の人と話をしたりと、ゆったり過ごすのがおすすめです。

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「スケジュールを組んで計画するのが苦手な方は、交通・食事・ガイド付きの瀬戸内国際芸術祭オフィシャルツアーに参加されるのもおすすめですよ。私たちがご案内いたします!」(ツアーガイド・板東さん)

芸術祭をめぐるツアー

その2:無料アプリを事前にチェックすべし!

会場までのアクセスを調べたり、鑑賞ルートを考えたりする際に便利なのが、「瀬戸内国際芸術祭2022公式アプリ」。島々に点在する作品までのルート案内を搭載しているほか、多彩な機能が快適な旅をサポートしてくれます。

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「2022年春に発売予定の公式ガイドブックには、各島の作品情報のほかにおすすめコースを掲載予定ですし、船やバスの時間なども詳しく書いてあります。事前に見るのはもちろん、イベント後に振り返ると、再び訪れた気分に浸れると思います。あわせてチェックしてくださいね」(こえび隊・猪原さん)

瀬戸内国際芸術祭2022公式アプリ

その3:便利な「瀬戸芸デジパス」をゲットすべし!

今回から新たに「作品鑑賞チケット」が、スマホの専用アプリ(通称:瀬戸芸デジパス)で購入できるようになりました。AppStoreまたはGoogle Playからダウンロードできます。

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「公式ウェブサイトでは新着情報だけでなく、会場となる島々の紹介やこれまでの取り組み、過去の作品なども知ることができます。島巡りのお供としても、ぜひご活用ください」(広報・棟保さん)

瀬戸内国際芸術祭 作品鑑賞チケット

【フォトスポット】島の自然と作品がおりなすアートなショットも

豊かな緑にあふれる瀬戸内の島々は、美しい景観はもちろん自然×アートの融合も魅力。写真映えするスポットや、独特な写真が撮れる場所など、ここでしか出合えない景色にあふれています。

その1:小豆島「屋形崎夕陽の丘」

棟保さんのイチオシは、小豆島にある夕陽の名所です。

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「小豆島の北部にある屋形崎夕陽の丘は、『日本の夕陽百選』にも選ばれた夕陽の名所で、瀬戸内国際芸術祭2022の新作も登場予定です。ぜひ夕陽のきれいなマジックアワーに訪れてみてください」(広報・棟保さん)

画像: ©(一社)小豆島観光協会
©(一社)小豆島観光協会

屋形崎夕陽の丘

住所香川県小豆郡小豆島町屋形崎
webhttps://shodoshima.or.jp/sightseeing/detail.php?id=278

その2:伊吹島「伊吹の樹」

続いては、伊吹島にあるアート作品。2019年の新作として披露された、栗林隆さんによる「伊吹の樹」です。

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「『伊吹の樹』は海の色を反射して青く輝いて見える作品です。昔、伊吹島では、出産前後の女性が家事から解放され養生するために、『デベヤ』と呼ばれる場所で一定期間過ごす習慣があり、その跡地にあるこの作品は、横たわった大きな生命の樹が子宮を表し、新しい命の誕生を象徴しています」(広報・棟保さん)

一面に貼られた鏡を背景に撮影した写真は、アングルによってさまざまな表情が楽しめます

伊吹の樹

その3:男木島「豊玉姫神社」

猪原さんがおすすめしてくれたのは、男木島の「豊玉姫神社」。こちらは「古事記」上巻の「山幸彦と海幸彦」に登場する豊玉姫を祀った社であり、一説で豊玉姫は浦島太郎伝説の乙姫のモデルともいわれる女神です。

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「『豊玉姫神社』は山の上にあるので見晴らしがよく、鳥居越しに島内を一望できる絶景スポットです。船の時間に合わせると、シマシマ模様のフェリーが出発する様子も見えます。夕陽もきれいですよ!」(こえび隊・猪原さん)

画像: その3:男木島「豊玉姫神社」

豊玉姫神社

住所香川県高松市男木町1903

その4:小豆島「太陽の贈り物」

板東さんのお気に入りは、小豆島の土庄港にある「太陽の贈り物」というモニュメント。こちらは韓国を拠点に活動する、崔正化(チェ・ジョンファ)さんが瀬戸内国際芸術祭2013で手掛けた作品です。

画像19: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

「『太陽の贈り物』は、ステンレス製のオリーブの葉を王冠型に組み込んだアートです。作品越しに船が収まるように写真を撮ると、芸術祭らしさ、小豆島らしさ、瀬戸内らしさを感じられますよ。ライトアップされる夜のショットもまた素敵です」(ツアーガイド・板東さん)

画像1: その4:小豆島「太陽の贈り物」
画像2: その4:小豆島「太陽の贈り物」

太陽の贈り物

住所香川県小豆郡土庄町(土庄港湾内)
webhttps://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/shodoshima/47.html

【グルメ】これだけは外せない島グルメをご紹介

大自然に恵まれた瀬戸内の島々は、山海の幸の宝庫でもあります。現地のグルメにも詳しい3人に、おすすめのお店とメニューを聞きました。

その1:豊島「島キッチン」

「島キッチン」は、豊島の空き家を建築家・安部 良さんが設計・再生した「食とアート」で人々をつなぐ出会いの場です。東京・丸ノ内ホテルのシェフのアドバイスのもと、島のお母さんたちが作る独創的なメニューが魅力。

画像: その1:豊島「島キッチン」
画像20: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

「しっかり食べられる定食『島キッチンセット』がお気に入り。豊島産、香川産にこだわり、その時季にとれる旬の野菜や魚介類が使われています。季節によって変わる特製ソースを絡めていただく魚はふわっふわで、お野菜も甘く食べ応え抜群。

また、お土産には『島キッチン』特製の『豊島の玉ねぎドレッシング』を。このドレッシングと出合ってから、我が家はどんなサラダにもこれ一択となりました。こえび隊のオンラインストアでも購入できますよ」(ツアーガイド・板東さん)

島キッチン

住所香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃1061
電話0879-68-3771(9:00~18:00)
営業時間土・日・月・祝日 11:00〜16:00(食事L.O.14:00/ドリンクL.O.15:30)
定休⽇火・水・木・金 ※月曜が祝日の場合、翌火曜は営業
※営業時間・定休日は時期によって異なります。詳細は下記ウェブサイトでご確認ください
webhttp://www.shimakitchen.com/

その2:大島「カフェ・シヨル」

大島にある「カフェ・シヨル」は、瀬戸内国際芸術祭2010の「やさしい美術プロジェクト」の作品として誕生し、その後2016年の芸術祭秋会期に同島内の「社会交流会館」内に移転しました。

画像1: Photo : Shintaro Miyawaki
Photo : Shintaro Miyawaki
画像2: Photo : Shintaro Miyawaki
Photo : Shintaro Miyawaki
画像21: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

「『カフェ・シヨル』は“大島を味わう”というテーマのもと、島で採れた野菜や果物を使ったお菓子やドリンクを提供しています。なかでも名物なのが、『おかしのはなし』と書かれた『ろっぽう焼』。こしあんがたっぷりと詰まった、1個でも満足感のある四角い薄皮まんじゅうです。大島を訪れたら、ぜひ味わってください」(こえび隊・猪原さん)

画像3: Photo : Shintaro Miyawaki
Photo : Shintaro Miyawaki

カフェ・シヨル

住所香川県高松市庵治町6034-1
営業時間土・日・祝日・10:30~15:00(L.O.14:30)
※営業時間・定休日は時期によって異なります。詳細は下記ウェブサイトでご確認ください
webhttps://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/oshima/61.html

3年に1度しかないアートな旅へ

瀬戸内国際芸術祭の魅力を知ってもらうため、より楽しんでもらうためには、一部のアート作品のみをアピールしているだけでは足りないと、3名は語ります。

画像22: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

「現代アートは難しくとらえられがちなので、より多くの方にも瀬戸内国際芸術祭に興味を持ってもらうための橋渡しをしたいです。見過ごされがちな魅力をSNSで発信するなど、より身近に感じていただける工夫をしていきます」(広報・棟保さん)

画像23: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

「私たちは、開催期間外も島々での活動を行っています。ツアーガイドとして、作品のご案内だけではなく、継続的な取り組みによる島の変化なども伝えていきたいですね。結果として、芸術祭や地域を応援してくれるファンが増やせたら」(ツアーガイド・板東さん)

画像24: 運営スタッフに聞く、瀬戸内国際芸術祭をとことん楽しむコツ

「いつか、こえび隊のギャラリーを作りたいんです。隊員の中には、アートを専攻する学生やアーティストなども多く、寮はまるで小さなギャラリーのようでした。こえび隊ならではの新たなカタチで、芸術祭に参加する方法を作りたいです」(こえび隊・猪原さん)

画像4: Photo : Shintaro Miyawaki
Photo : Shintaro Miyawaki

楽しみ方は、自由。何か一つでもピンとくるものがあれば、ぜひ現地に足を運んでみてください。

地元の人々や文化に触れ、自然に溶け込む芸術作品を楽しめる世界的な祭典、瀬戸内国際芸術祭。島から島へと移動しながら巡る行程は、さながらアートな旅です。

3年に1度というこの機会をお見逃しなく。春夏秋、思いおもいの季節に足を運んでみませんか。

瀬戸内国際芸術祭

会期春 2022年4月14日(木)~5月18日(水)35日間
夏 2022年8月5日(金)~9月4日(日)31日間
秋 2022年9月29日(木)~11月6日(日)39日間
会場直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島/沙弥島(春のみ)/
本島・高見島・粟島・伊吹島(秋のみ)/
高松港周辺・宇野港周辺・広域・回遊
webhttps://setouchi-artfest.jp/

※この記事は2022年8月3日に一部内容を更新しました

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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