2018年9月に閉館した六本木のスヌーピーミュージアムが、新しいお出かけスポットとして注目される南町田に移転し、その規模を2倍にして再オープンしました。お子さんはもちろん、大人こそが楽しめる、この東京の新名所をまるごと紹介していきましょう。
画像: 東京の新名所“スヌーピーミュージアム”でピーナッツの世界に陶酔

駅を降りた瞬間から、スヌーピーワールドへ

何もかもが真新しい南町田グランベリーパーク駅を降りると、早速スヌーピーがお出迎え。ミュージアムのロゴマークを3D化して制作されたというこのスタチュー(彫像)は、駅構内・グランベリーパーク・隣接する鶴間公園内の合わせて7ヶ所に11体が設置されているのだとか。スタチューを探し歩いて、フォトハンティングを楽しむのもおすすめです。

画像1: ©️Peanuts

©️Peanuts

駅を出て「ウェルカムプラザ」を抜け、「シアタープラザ」を進むと新スヌーピーミュージアム(以下ミュージアム)に到着。白と黒を貴重としたシックな佇まいは、緑溢れる鶴間公園と町田の澄み渡った空に調和し、シュルツ美術館の世界で唯一の公式サテライトであることを物語っているかのよう。

画像: 駅を降りた瞬間から、スヌーピーワールドへ

一周すれば誰でも“スヌーピーマニア”に。奥が深い物語を知ろう

1Fでチケットを購入し、まずはエレベーターで3Fへ。ここのフロアは常設で『スヌーピーとピーナッツ・ギャング』が展示されています。

「オープニングシアター」では、新作オリジナルアニメーションが上映。軽快な音楽と共にピーナッツのキャラクターたちが映し出され、マルチスクリーンの壁面をくるくると動き回ります。ユニークな世界の幕開けに、お客さんはみんなにっこり。大人も思わず童心に帰る仕組みに心が躍ります。

画像1: 一周すれば誰でも“スヌーピーマニア”に。奥が深い物語を知ろう

次は「チャールズ・シュルツ・ギャラリー」へ。作者チャールズ・シュルツの幼少期からコミック「ピーナッツ」創作の歴史を、時代別に写真や映像で紹介。貴重な資料や時代背景がわかるものなど、さながら博物館。大人だからこそ、この世界的な作品が生まれた背景を楽しめそうです。

画像2: 一周すれば誰でも“スヌーピーマニア”に。奥が深い物語を知ろう

スヌーピーという名前で広く知られていますが、ピーナッツの主人公はチャーリー・ブラウンという男の子。実はスヌーピーは主役ではなく、彼の飼い犬なんですよね。ピーナッツでの初登場は連載3回目だという事実に驚かれる方もいるのではないでしょうか。

中央に置かれた平面台のスクリーンでは、シュルツがキャラクターを完成させるまでのスケッチを、実写で眺めることができます。その緻密さには圧倒されるばかりです。

画像2: ©️Peanuts

©️Peanuts

日本ではスヌーピーというキャラクターのイメージが先行し、「ピーナッツ」というコミックについて深く知る人は多くないかもしれません。

「ピーナッツ・ギャング・ギャラリー」は、「ピーナッツ」に登場するスヌーピーやピーナッツ・ギャングの定番エピソード、トリビアについて、複製原画やヴィンテージグッズ、映像を通じて立体的に展示しています。

画像3: 一周すれば誰でも“スヌーピーマニア”に。奥が深い物語を知ろう

4本足で歩く当時のスヌーピーの姿は、私たちがよく知っているスヌーピーとは違ったキャラクターに見え、その違いを楽しんでみるのもこのミュージアムの醍醐味です。

また、多様な登場キャラクターそれぞれにファンが多いのもこの作品の特徴。“どこかで見たことがある”レベルのキャラクターを知るにつれて、お気に入りのキャラクターが生まれるかもしれません。あたかも人生を語っているかのようなストレートなセリフもぐっと胸に来るものがあります。知れば知るほど、その奥深さに引き込まれることでしょう。

画像: 登場人物ごとに、キャラクターや特徴をパネルと共に展示。

登場人物ごとに、キャラクターや特徴をパネルと共に展示。

画像: 南町田グランベリーパークを一望できるスヌーピー・テラス。足元は人工芝でふかふか。

南町田グランベリーパークを一望できるスヌーピー・テラス。足元は人工芝でふかふか。

巨大なスヌーピーとの出会い

2Fにはミュージアムの新名所「スヌーピー・ルーム」があります。全長8メートルのすやすや気持ち良さそうに眠る巨大スヌーピーを中心に、色々なポーズをしたスヌーピーがずらり。人間よりも大きなスヌーピーたちとの異空間で、不思議な写真が撮影できるかも。こちらは子供でも大人でも思わずはしゃいでしまいます。

画像: 巨大なスヌーピーとの出会い

シュルツ美術館から借用したという貴重な原画で構成される企画展の第一弾は、「ビーグル・スカウトがやってきた!」(2020年6月28日まで。半年ごとに展示替えされます)

画像1: ※2020年時点のもので現在は変更されています

※2020年時点のもので現在は変更されています

隊長スヌーピーがウッドストックや鳥たちを従え、野山を駆け巡るビーグル・スカウト。スヌーピーのセリフやストーリー展開は、「なるほど」と思わせるような学びがあります。

少し歩き疲れたら、スヌーピーと仲良しの鳥“ウッドストック”をイメージした空間「ウッドストック・ルーム」で一休み。鳥の毛のようなふわふわの黄色いソファに腰掛け、リラックスしながらピーナッツやスヌーピーに関する様々な書籍を自由に閲覧することができます。

画像2: ※2020年時点のもので現在は変更されています

※2020年時点のもので現在は変更されています

画像3: ※2020年時点のもので現在は変更されています

※2020年時点のもので現在は変更されています

“見る”だけで終わらない。まだまだ続く、スヌーピーの世界

展示空間が終わっても、まだまだ続くのがこのミュージアムの特徴。

展示スペースから直結している、チャーリー・ブラウンの世界をイメージしたミュージアムショップ「BROWN’SSTORE」(ブラウンズストア)には、ここでしか買えない限定グッズがたくさん。おなじみのお菓子メーカーや人気ブランドのコラボ商品からオリジナルグッズまで、あらゆるスヌーピーグッズが揃っています。「おいしくてかわいい」ギフトは、東京土産として定番になっていきそうです。もちろん、自分へのご褒美にも。

画像1: “見る”だけで終わらない。まだまだ続く、スヌーピーの世界

1Fチケット売り場の横には、六本木時代に人気を博した「ワークショップルーム」が常設。スヌーピーのキャンドルやぬいぐるみ、ピーナッツのトートバッグ、ビーグル・スカウトの練り切り(和菓子)や刺繍レッスンなど、世界でたった一つのスヌーピーグッズがつくれます。季節によってワークショップの内容が変わるので、何度行っても楽しめそうです。“自分がつくった”お土産も素敵ですよね。

画像: PEANUTSのROOTOTE

PEANUTSのROOTOTE

そして忘れてはならないのはカフェの存在。

ミュージアムに先駆けてオープンし、町を賑わせていた「PEANUTSCafe」(ピーナッツ
カフェ)。
内装や使用されている食器の可愛さはピーナッツの世界観そのまま。ピーナッツ・ギャングたちの“POTLUCK(持ち寄り)ピクニック”をイメージしたバスケットプレートやコミックでおなじみの「CHOMP!」の文字をステンシルで描いたフルーツパンケーキ、企画展連動メニューのチョコレートスモアミルクセーキなど、見ているだけで物語に入りこめそうな楽しいメニューが勢揃い。ミュージアムの最後はここで締めたいものです。

画像: ©️Peanuts BEAGLE SCOUTS’ TASTY SHACKピクニックバスケット&プレート(ローストチキンorミートボール) ※2020年時点のもので現在は変更されています

©️Peanuts
BEAGLE SCOUTS’ TASTY SHACKピクニックバスケット&プレート(ローストチキンorミートボール)
※2020年時点のもので現在は変更されています

ガラス貼りの店内からは緑豊かな公園が眺められ、寒い冬でも温かなカフェの中でピクニック気分が味わえます。

画像2: “見る”だけで終わらない。まだまだ続く、スヌーピーの世界

ピーナッツ カフェには、ミュージアムのチケットなしでも入れるので、ランチやティータイムに、またお天気の良い日はテイクアウトを利用して、隣の公園でピクニックするのもおすすめ。

画像: ©️Peanuts ピーナッツ・ギャング ピクニックボックス ※2020年時点のもので現在は変更されています

©️Peanuts
ピーナッツ・ギャング ピクニックボックス
※2020年時点のもので現在は変更されています

従来のスヌーピーファンはもちろん、これまであまりスヌーピーやピーナッツの世界に深く触れる機会のなかった人も、わくわくしたり、新しい発見があったり。ユニークなキャラクターやセリフの一つ一つ、背景にあるストーリーに自分自身を重ねたりと、充実した時間を過ごすことができる場所に違いありません。アウトレットモールに隣接しているので、買い物ついでの東京観光の新定番になりそうです。

文:朝倉奈緒
写真:きくちよしみ
※この記事は2022年6月7日に一部内容を更新いたしました

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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