
日本文化として進化した、カプセルホテル
もともと、終電を逃した時や急な出張時に泊まるための避難所的スペースだったカプセルホテルですが、近年ではインバウンド需要の増加もあって日本文化のひとつとして世界から注目されるようになりました。その数は増え続け、サービスの進化もとどまることを知りません。
カプセルホテルのミニマルな空間だからこそ作り込むことができる、スタイリッシュなデザインやエンターテイメント性の高い演出が注目され、その場所に泊まりたいと思わせる魅力となっているのです。

今や、若者や女性にも支持されるようになったカプセルホテル。その中でも特に、女性でも安心して泊まれる、おしゃれで清潔で快適な進化系カプセルホテルをご紹介します。
CAFÉ/MINIMALHOTELOUROUR(カフェ アンド ミニマルホテル アゥア)
カフェやスパも併設する、浅草橋・蔵前のホテル「OUROUR(アゥア)」。こちらは、「相反する感情や価値が同時に存在する」という意味の「AMBIVALENT=両価性」をコンセプトとした複合宿泊施設です。

部屋のタイプは3種類。シンプルなシングルベッドのみの「Personal Room」に、最大4名で利用できる上下2段×2のベッドスペースが用意された「Group Room」。そして、ひとりでもふたりでもゆったりと過ごすことができる「PrivateRoom」。いずれもミニマルな空間なので、心を落ち着けてくつろぐことができそう。
なお、宿泊は朝食が付いて1泊4,000円からと、価格もミニマル。さらに、ヘアゴムや歯ブラシなどのアメニティが一通りついているというのも、女性に嬉しいポイントです。

最上階にある「“HINOKI” Spa & Garden」は、宿泊しなくても利用可能。男女それぞれに分けられたスペースには、多数のシャワーブースと檜風呂が用意されています。ランニングステーションとして、あるいはちょっとした休憩・リフレッシュを目的に立ち寄るのもおすすめです。

また、1Fの「Cafe Bar OUR」は、時間によって表情を変えるユニークなスペース。
朝食やランチでは、併設する“食パン専門店「浅草 靑 -AO-」”の焼きたてのこだわり食パンが並びます。そして、ディナーやバータイムでは、モダンな小料理屋の雰囲気に一転。朝も夜も、新鮮な気持ちで楽しむことが出来そうです。
ある人にとっては身体を休めるホテルであり、ある人にとっては都市の余白。また、ある人にとってはとっておきの朝食を楽しめる場所であり、ある人にとっては人との交流を楽しめる場所として。さまざまな時間の過ごし方を提案している「CAFÉ/MINIMALHOTEL OUROUR」で、あなたにぴったりの過ごし方を、ぜひ見つけてみてください。
CAFÉ/MINIMALHOTEL OUROUR(カフェ アンド ミニマルホテル アゥア) | ||
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住所 | : | 東京都台東区柳橋2-20-13 |
電話 | : | 03-5829-6470 |
web | : | https://ourour.jp/ |
an/other TOKYO(アナザートウキョー)
「すこしだけ、ちがう。すこしだけ、あたらしい」をキャッチコピーに掲げる「an/otherTOKYO(アナザートウキョー)」。東京メトロ銀座線の京橋駅からすぐ、東京駅や銀座にも徒歩圏内の便利な場所に、2019年5月にグランドオープンしたばかりの新しいホテルです。

必要最小限でありながら、パーソナルスペースを大切にしたしつらえと、館全体のテーマカラーであるグレージュで統一された落ち着きのあるインテリアが、スタイリッシュな雰囲気を作り出しています。

部屋タイプは、ベッドとデスク、トイレ・バスを備えた“コンパートメント(通常の客室64室)”と、シャワーブースやトイレなどの水回りは共有の“キャビン(カプセル136室)”の2種類。キャビンは1泊4,500円からです。
一般的な建物と同じ天井高で、圧迫感なく、十分寛げます。従来のカプセルホテルの概念を覆す、広々としたパーソナルスペースと上質なデザインが、旅を優雅なものにしてくれそうです。

1階のカフェ「CAFÉ an/other」と2階のレストラン「EAT an/other」は、宿泊者でなくとも利用することができます。フードは、名だたるホテルの料理長などを歴任してきたシェフが手掛ける、昔ながらの洋食をベースにしたメニュー。ノスタルジックな料理の数々には、どこかわくわくするような魅力があります。
宿泊施設としてだけでなく、洗練された東京らしさを味わえる場所として、ぜひチェックしておきたい場所です。
an/other TOKYO(アナザートウキョー) | ||
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住所 | : | 東京都中央区京橋2-5-4 |
電話 | : | 03-3561-0254 |
web | : | https://another.ooo |
NADESHIKOHOTEL SHIBUYA(ナデシコホテル シブヤ)
“日本を旅するすべての女性が「なでしこ」に”というコンセプトを掲げた「NADESHIKOHOTEL SHIBUYA」。「なでしこ」という言葉が持つ可憐なイメージとシンクロするような内観で、あたたかみのあるホスピタリティに溢れた女性専用カプセルホテルです。

室内には、電源コンセント、USBの充電ポート、セキュリティロッカーもついているので、安心して過ごすことができます。
また一番の注目ポイントは、バリエーション豊かな浴衣のレンタルサービス。カラフルな浴衣で過ごせば、滞在中の気分も高まりそう。

壁に描かれた赤富士が和の風情を際立たせる大浴場には、五右衛門風呂、ヒノキ風呂と、足をのばせる大きな浴槽があります。カプセルホテルなのに大きなお風呂に入ることができるというのは、女性にとってかなりポイントが高いはず。バスアメニティの質の高さにも定評があります。
パウダールームにはドライヤーだけでなくヘアアイロンも備え付けられています。また、2019年11月にはコインランドリーがオープン。いずれも、旅の荷物を少しでも減らしたい方にとって嬉しいサービスです。

アメニティは巾着ポーチ入りで、そのまま持ち帰って使うことが出来ます。コットンやヘアブラシなどに加え、あぶら取り紙や足袋も含まれていて、その心遣いが嬉しい。
各種設備やアメニティ、スタッフのサービスクオリティにいたるまで、女性専用ホテルならではの空間を堪能できる、NADESHIKO HOTEL SHIBUYA。これだけのサービスがそろって一泊4,900円からというコスパのよさは、カプセルホテルならでは。女子旅で、「なでしこ」気分を思う存分味わってみてはいかがでしょうか。
※画像提供:株式会社USEN
NADESHIKO HOTEL SHIBUYA(ナデシコホテル シブヤ) | ||
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住所 | : | 東京都渋谷区神泉町 10-5 |
電話 | : | 03-5489-3667 |
web | : | https://nadeshiko-hotel.jp/ |
MOON STATIONHOTEL TOKYO(ムーン ステーション ホテル)
日本初の、宇宙ステーションをコンセプトにしたユニークなカプセルホテル「MOONSTATION HOTEL TOKYO」。西大島駅徒歩0分という好立地で、スカイツリーやディズニーリゾート、秋葉原などへのアクセスは抜群です。

シングル横タイプ
内装は、宇宙ステーションそのもの。映画の中に入り込んだかのような気分が味わえる、没入感のある空間です。館内では全てキャッシュレスで過ごすことが出来る点も、未来感を高めます。
ひとりではもちろん、2名、4名、6名、8名でも利用可能。カプセルのコネクティングルームもあり、ルームタイプによりさまざまな滞在スタイルを楽しむことができます。また、女性専用ゾーンも完備しているため、ひとり旅でも安心安全に過ごすことができるのも嬉しいポイントです。

女性専用4コネクトルーム
部屋タイプは、縦タイプと横タイプがあり、広さはシングル、ダブル、さらには男女兼用、女性専用と、各種用意されています。男女兼用であれば一泊3,900円から、女性専用は一泊4,600円から宿泊できます。

男女兼用縦型タイプ
カプセル内には5色の中から好きな色を選べるカラーライトが設置されているので、お部屋の雰囲気をカスタマイズして楽しむこともできます。
「この場所に泊まるために旅の予定を立てる」なんてこともありそうな、唯一無二の空間。宇宙ステーションに滞在する気分で、いつもと違うホテルステイを楽しんでみてはいかがでしょうか。
MOON STATION HOTEL TOKYO(ムーン ステーション ホテル) | ||
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住所 | : | 東京都江東区大島3-1-6 |
電話 | : | 03-5858-8925 |
web | : | https://moonstationhotel.jp/ |
hotel zen tokyo(ホテル ゼン トウキョウ)
「泊まれる茶室」がコンセプトの、茶室型カプセルホテル「hotel zen tokyo」。かつて茶人たちが理想の茶室空間とした「市中の山居」を目指してつくられました。都会の喧騒の中に、まるで山奥のような異空間が広がります。

広々とした和モダンなカプセルは、全5タイプ。スタンダード「AOI」、スーペリア「FUJI」、スーペリア畳付き「SAKURA」、コーナー「TSUBAKI」、デラックスコーナー「RAN」と、和を感じさせる品のいいネーミングです。
天高の室内には日本画が飾られ、ミニマルで上質な禅空間を楽しむことが出来ます。しっかりと厚みのあるベッドは旅の疲れを最大限に癒してくれるはず。こちらの宿泊料金は、4,000円から。

また、デイユースでの利用も可能。シャワーはもちろん、全てのアメニティが使えるほか、ワークラウンジやバーラウンジ等も自由に利用できます。ひと眠りした後には、無料で一杯の抹茶が振る舞われます(午後三時以降)。睡眠だけではなく、味覚でも深い安らぎを得られるようにという、和のおもてなし精神が感じられるサービスです。

有料でレンタルできるというルームウェアは、着物にインスパイアされたシルエットのデザイン。ホテルで過ごす時間を、さらに上質なものに高めてくれそうです。
マインドフルネス体験にぴったりな禅空間は、一人旅の宿に向いていそう。ゆっくり自分と向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
hotel zen tokyo(ホテル ゼン トウキョウ) | ||
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住所 | : | 東京都中央区日本橋人形町1-5-8 |
電話 | : | 03-6667-0317 |
web | : | https://www.hotelzen.jp/ja/ |
TheMillennials 渋谷(ザ・ミレニアルズ渋谷)
ミレニアル世代の視点で、ミレニアル世代のためにつくられた宿泊施設「TheMillennials 渋谷」。コンセプトは、「未来が見える宿泊体験」です。

ミレニアル世代とは、主に1980年以降に生まれた世代を指します。所有とシェアを合理的に判断し使い分け、多様な価値観を受け入れ、身軽さや自由を求める。そんなミレニアル世代に向けた、ただ寝るだけではない、充実した共用部でソーシャルアパートメントのような交流体験もできるホテルです。
毎日17:30-18:30はフリービールタイム。セルフのビールサーバーでタップして自由にビールを飲みながら、世界中から集まる人たちと交流することができます。他にも、24時間無料のセルフコーヒーサービスや、朝食時のパン無料サービスなどの嬉しいサービスも。渋谷という場所で、これだけそろって一泊6000円前後という価格設定は魅力的です。

「The Millennials 渋谷」の特徴はなんといっても、従来型カプセルよりも圧倒的に高い居住性と機能性・エンターテイメント性を備えた自社開発の「スマートポッド」。天井高2.3m×床面積3㎡の客室空間の中に、セミダブルサイズのリクライニングベッド、大型キャビネット、80inchスクリーン(一部のユニットのみ)等が搭載された多機能型の宿泊ユニットです。
さらに、リクライニングベッドはアラームと連動。時刻になると、音ではなくリクライニングベッドが起き上がることによって物理的に起床を促す、革新的な機能が備わっています。IoT技術により、これらスマートポッド内の全ての機能は、チェックイン時に受け取るiPodで操作ができます。

5Fは、アートフロア。国内外のアーティストが手がけたアート作品が室内を埋め尽くす「アートポッド」に宿泊することができます。一部屋ずつ異なるデザインのため、すべてを写真に収めたくなりそう。

また、コワーキングスペース「andwork」を併設しており、自分の好きなタイミングで仕事をすることができます。スタイリッシュな空間は、仕事のモチベーションも引き上げてくれるはず。
「暮らすように泊まり、遊ぶように働き、働きながら旅をする」。そんな、新しい時代におけるライフスタイル拠点としても注目される「The Millennials Shibuya」。ミレニアル世代ならずとも、「未来が見える宿泊体験」をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
The Millennials 渋谷(ザ・ミレニアルズ渋谷) | ||
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住所 | : | 東京都渋谷区神南1-20-13 |
電話 | : | 03-6824-9410 |
web | : | https://www.themillennials.jp/shibuya |
どのカプセルホテルも個性的で、宿泊してみたいと思わせるものばかり。ニーズや好みに合わせて選べるので、旅の満足度をさらに高めてくれそうです。女性のひとり旅はもちろん、東京観光の際は選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
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