僕はフードジャーナリストとして各地の様々なグルメを追求しています。そんな僕が、JALに乗って全国各地様々な場所へと伺います。
題して・・・
JAL×はんつ遠藤 コラボ企画!
今回は福井編。大野市、坂井市、池田町、小浜市、鯖江市、そして福井市へ2泊3日で行ってきました!
福井には昨年も訪れておりますが、何度伺っても素晴らしい県です。東尋坊に代表される風光明媚な景勝地、永平寺など歴史のある神社仏閣はもちろん、食材など飲食的にも魅惑の地。ご当地グルメも数多くあり、しかも素敵な温泉処も随所に。ハマると抜け出せない魅惑の県なのです。
さて、今回も旅が始まります(^^)

グルメの旅レポーター はんつ遠藤
テレビの番組レポートや雑誌記事の執筆、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリスト。日本をはじめ世界20数カ国の料理を研究し、取材軒数は9,000軒を超える。
創作塩ラーメンに梅干し&山葵の斬新さにびっくり
日本百名山のひとつである、荒島岳などの雄大な自然に囲まれた大野市は、水と食に恵まれた地。400年以上前の江戸時代には織田信長家臣の金森長近により大野城が建築され、城下町として栄えました。そんな大野市にはJR九頭龍線の越前大野駅が存在し、その目の前にあるのが「麺屋 ぜん」です。ご主人の吉田巧(たくみ)さんは、大阪の出身。もともとは店舗設計などのお仕事をなさっていたそうで、ある時、敦賀市のラーメン店の設計を頼まれたのだそう。その縁もあって、自らもラーメンなど飲食業界へと転身し、ラーメンチェーン店に加盟して店舗を増やしたり、居酒屋さんを経営したりした後、自らの店舗を大野で立ち上げたそう。看板メニューは「塩梅らーめん」。赤鶏や名古屋コーチンなどで採った鶏スープは、ウルメイワシやカツオ、瀬戸内の煮干し、利尻昆布、そしてサゴシなどの魚介系の旨みも溶けこんだ1杯。清湯スープながら旨みがぎゅっと詰まった仕上がりで、天然越前塩のまろやかさも効いています。特に梅の名産地である福井三方産の紅映梅を用いていて、香り豊かな奥深い味わいを楽しめます。後半に山葵を溶かせばお茶漬けみたいな味の変化も!
JR越前大野駅より徒歩約1分。木造一戸建ての平屋造りで、カウンター&小上がりのゆったりとした雰囲気
ご主人の吉田巧さん。写真では強面だが、実際はとても優しい。「常に前進」から屋号を「ぜん」にしたそう
ぜんデラ・塩梅らーめん。レギュラータイプのほか、チャーシュー3枚、煮玉子、揚げもち入りの豪華型
福井三方産の紅映梅が載る。鮮やかな紅色で、大きくて果肉が厚い、程よい酸味と甘みの活きた梅干し
長野県中野市の志賀麺業に特注したストレート麺。コシがありつつも、なめらかな、ちょうど良さがGOOD
芳醇な清湯塩スープに山葵は、実は居酒屋をなさっていた時のお茶漬けをヒントに研究の末、誕生したそう
麺屋 ぜん (めんや ぜん) | ||
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住所 | : | 福井県大野市日吉町18-13 |
電話 | : | 0779-65-1411 |
営業 | : | 11:30~14:00(土日祝~14:30) 18:00~21:00(金土~24:00) |
定休日 | : | 月曜日、木曜日(定休日が祝日の場合は営業、翌日休み) |
料金 | : | ぜんデラ・塩梅らーめん 1100円(税込) |
餅料理を通じて、餅文化や池田の食文化を伝える
福井県池田町。こちらでは昔からおいしい水と豊かな自然の中で育てられた餅米を使って、いろいろな餅料理が食べられてきました。そこで誕生したのが「おもちの母屋」。山口典子さんと山内明美さんが共同で立ち上げた、おもち専門店、おもちカフェ。「餅料理を通じて、餅文化や池田の食文化の提案をしていきたい」そう。店内は木のぬくもりが活きたテーブル席が主体で、11時~14時には季節のお昼膳、16時まではお雑煮ややき餅、おしるこなどのお餅カフェが味わえます。「季節のお昼膳」をいただきました。月替わりのおこわ、ミニ雑煮、季節の天ぷら、小鉢、漬物。いわば季節ごとの旬の食材を使った料理です。春には山菜、秋には畑で採れたての野菜が食べられます。そして一年中お雑煮が付くとか。池田の旬の恵みをお膳に仕立てた手作り御膳といった感じですね。もちろん主役はお餅です。なめらかで美味しいのですが、その秘密は、池田町のおいしい水と豊かな自然が育んだおいしい餅米を使って、毎朝手づくりしているから。あんこも自家製で、あずきをじっくり丁寧に煮込んで、ほどよい甘さに仕上げています。平日限定で「季節のお昼膳」+飲み物のセットもあるので、ゆったりとした時を過ごせます。

「季節のお昼膳」。おこわや小鉢など、その時で変わる。今日は大豆の入ったおこわ、小鉢はそうめんうりのサラダ

池田町のまん中。「まちの駅」の道路向かいに位置する。1軒家で、のんびりとした空気感がただよう

店内では、おもちかえりの各種お餅商品も並ぶ。あん入り餅、おこわ、おはぎなどバリエーションあり

山口典子さん(左)と山内明美さん(右)が共同で立ち上げた。池田町ならではのお餅&旬の食材の料理がここに

月替わりのおこわ。今回は五目おこわ。毎月変わるので、その都度、来店する楽しみも

ミニ雑煮は安定の人気ぶり。まさに、なめらかなお餅にびっくり。手づくりの良さが全面に出た仕上がり
おもちの母屋 (おもちのままや) | ||
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住所 | : | 福井県今立郡池田町稲荷37-8-1 |
電話 | : | 0778-44-8338 |
営業 | : | 11:00~16:00 |
定休日 | : | 月曜日、年末年始、夏季休業あり |
料金 | : | 季節のお昼膳 850円(税込) セット1000円(税込) |
大正モダンな木造校舎でイタリア料理を堪能
大野城ゆかりの歴史ある城下町、大野市。大正時代に建てられた「水本学園高等女学校」の面影を残す和洋裁仕立ての学び舎が新たにイタリア料理を提供する「サルトリア ダ水本」として、2018年にリニューアル。大正時代の重厚な木造校舎の趣と、大野が誇る地場食材をはじめとした福井のさまざまな食材などを用いた料理が堪能できます。また、イタリア料理ゆえにワインもイタリアを中心に、名水百選でも名の知れた「越前おおの」の地酒なども取り揃えています。料理長は海外などで経験を積んだ松崎正和さん。「和の情緒が残る大野での交流・憩い、癒しの場にもなれば」と、ランチセットが1300円~、ディナーコースが3500円~と、大正モダンのレトロな建物の店内で非日常的な異空間を感じながら味わえるイタリアンは、リーズナブルな価格設定も魅力です。もちろんアラカルトもOKで、最高級舞茸である九頭竜舞茸や上質な越前甘えびなどを用いた「九頭竜舞茸と越前甘えびのリゾット」や、永平寺町特産の上志比産黒にんにくなども用いた「黒毛和牛のタリアータ 上志比産黒にんにくの入ったマッシュポテトと温野菜」なども堪能できます。さらに店内では定期的に音楽イベントも開催。まさに観光や地元の方々の新たな拠点施設として早くも話題です。
「九頭竜舞茸と越前甘えびのリゾット」円山のリゾット米を使用。越前甘えびはベネチア式フリットに
「水本学園高等女学校」と書かれた表札のある門を入る。左手の大正時代建築の木造建物の1階に店舗が
改装された木造校舎の1階は、天井が高く、教室ならではの広々とした空間で、ゆったりとした雰囲気
ワインはイタリアを中心に。名水百選でも名の知れた「越前おおの」の地酒なども取り揃えている
黒毛和牛のタリアータは、香ばしく焼きあがった黒毛和牛と中のミディアムレアな仕上がりが野菜とマッチ
上志比産黒にんにくをペーストにして合わせたマッシュポテトのコクと、赤ワインソースの深みもGOOD
サルトリア ダ 水本 (みずもと) | ||
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住所 | : | 福井県大野市本町5-4 |
電話 | : | 0779-66-6116 |
営業 | : | 11:30~14:00LO 17:30~20:00LO |
定休日 | : | 毎週火曜日定休(不定休あり) |
料金 | : | 九頭竜舞茸と越前甘えびのリゾット 1700円(税別) 黒毛和牛のタリアータ 上志比産黒にんにくの入ったマッシュポテトと温野菜 3500円(税別) |
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