僕はフードジャーナリストとして各地の様々なグルメを追求しています。
そんな僕が、JALに乗って全国各地様々な場所へと伺います。
題して・・・JAL×はんつ遠藤 コラボ企画!
今回は長崎編。2泊3日で、長崎県の長崎市&島原市を回ります。いわずと知れた県庁所在地である長崎市は、江戸時代から国際貿易港として知られ、出島や天主堂など数々の名所も点在。一方の島原市は長崎県南東部の島原半島にある市で、島原城や武家屋敷など旧城下町で、やはり歴史を感じさせる地。それぞれに個性豊かで、回れば回るほど魅惑の長崎の虜(とりこ)に。さて、今回も旅が始まります(^^)


グルメの旅レポーター はんつ遠藤
テレビの番組レポートや雑誌記事の執筆、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリスト。
日本をはじめ世界20数カ国の料理を研究し、取材軒数は1万軒を超える。

ボリュームたっぷり&優しいスープのちゃんぽんを「共楽園」で
長崎のご当地グルメといえば筆頭に挙げられるのが、ちゃんぽん。明治中期に市内の中華料理店が中国・福建省の料理をベースに考案したのが最初と言われ、今や約70軒で提供されています。まさに全国区の知名度ですが、中でも眼鏡橋至近の「共楽園」は、観光客のみならず地元の方々にも大評判。
創業者は許 徳金氏。やはり福建省の出身で、行商などを経て、昭和20年代に独学で店を構えたそう。現在は三代目である許 龍樹さんが店を守ります。もともと袋橋にあって道路拡幅のために約20年前に現在の地に移転したそう。
そんな「共楽園」の「ちゃんぽん」は鶏ガラがベースで、もともとは清湯系。それを麺や具を茹でるうちに、やや茶濁した色合いに。豚肉やイカ、かまぼこ、キャベツ、もやし、ネギなど約10種類の具が入り、まさにボリュームたっぷりの仕上がりです。それらの旨みが優しくスープに溶け込んだ、身体によさそうな1杯。通常はあさりなのですが、11月~4月くらいは牡蠣に変わるそうで、なんとも贅沢な雰囲気です。でも770円とお値打ち!老舗・瑞泰號製麺所の唐灰汁(とうあく)を用いた王道のぷるぷるとした麺との相性もぴったりです。

約10種類の具が入った、ボリュームたっぷりの、ちゃんぽん

眼鏡橋から至近にあり、観光がてら気軽に寄れる雰囲気も嬉しい

清潔感ただよう店内。壁には切り絵作家の故・成田一徹さんの作品も

三代目の許 龍樹さん。地元の方々にも支持される、真っ当な料理店

明治創業で唐灰汁からの一貫製造で、小麦も特注を用いる瑞泰號製麺所の麺

バランスの良い、具の旨みが溶けこんだ優しい味わいのスープ
共楽園 (きょうらくえん)
住所 | : | 長崎県長崎市古川町5-4 |
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電話 | : | 095-822-8257 |
営業時間 | : | 11:00~14:30L.O 17:00~19:30L.O |
定休日 | : | 火曜日 |
価格 | : | ちゃんぽん 770円(税込) |
東坡肉が進化した「岩崎本舗」の「長崎角煮まんじゅう」
観光地でもある長崎で、気軽に食べ歩きしたい時にぴったりなのが「岩崎本舗」の「長崎角煮まんじゅう」です。創業は1965年(昭和40年)。初代は岩崎博孝氏。
長崎独特のコース料理である卓袱料理のなかの一品に東坡肉(とんぽうろう)があります。いわゆる豚の角煮のことで、その東坡肉を「もっと手軽に食べたい」「もっとおいしく」と願って考案したそう。市内随所にありますが、今回は西浜町店に伺いました。
新地中華街の目の前なので、観光・ショッピングのついでに寄れる、便利な立地です。店先には三段に重なった蒸し器があり、湯気とともに美味しい香りが漂っています。こちらではイートインのスペースがあるのも嬉しいです。さっそくひとついただきました!
まずは生地がふわっとしていて美味。独自の小麦粉の配合で、ベーキングパウダー不使用というこだわりぶり。季節や製造する時間帯を考えて水温や発酵時間なども細かく調整しているとか!
そして豚の角煮。こちらは2代目社長が10年かけて探し出したチリのアンデス高原豚のメスを使用しているため、臭みもなく、ジューシー。チョーコー醤油と協力した独自の醤油で化学調味料不使用の優しい豊かな味わいが楽しめます。

長崎角煮まんじゅう。レギュラーの他「大とろ」「チーズ」など種類豊富

新地中華街至近の西浜町店。長崎空港店などもあり、旅の最後の思い出にも

テイクアウトのほか、イートインも。通販もおこなっている

店頭の三段重ね蒸し器。レギュラーの他、さまざまな角煮まんじゅうが楽しめる

一段で9個の角煮まんじゅうが蒸せる。蒸したては、さらに格別

豚バラをじっくりと煮込んだ角煮。分厚いのに、とろけるような味わい
岩崎本舗 西浜町店 (いわさきほんぽ)
住所 | : | 長崎県長崎市銅座町3-17 |
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電話 | : | 095-818-7075 |
営業時間 | : | 10:00~21:00 |
定休日 | : | 無休 |
価格 | : | 長崎角煮まんじゅう 450円(税込) |
最高級焼肉を味わうなら長崎「大阪屋 濱町店」へ
OnTrip JALの企画でも全国各地でさまざまな焼肉店に伺いました。そして長崎市でも超こだわりの1軒が。それが「大阪屋」です。浜口町が本店で、2代目の山口真一郎さんが、濱町店、肉バルOsakayaなどを展開しています。
今回伺ったのは濱町店。外観からして真剣さが伝わってきますね。店内も個室スタイルで、隠れ家的な雰囲気も随所に。それより、入口に掲げられた盾やトロフィーが凄い! 生産者さんが受賞するものですが、ここにあるということは一流の生産者さんとの繋がりを物語っています。
個別の価格はありますが、「7000円くらいで」とかお任せでオーダーなさる方が殆どだそう。というのも牛肉が素晴らしすぎです。産地は都度変わりますが、伺った日はサーロインが鹿児島黒牛、リブが佐賀牛、ヒレが北さつま高崎牛、ランプが鹿児島黒牛、しんたまが博多和牛。
昨今は熟成が流行ってたりしましたが、それよりこちらは産地と鮮度の本流。それを最高の状態で焼き上げて下さるのですから、「最高」という表現がぴったりです。しかもホスピタリティも抜群。東京なら数万円するレベルを、この価格帯で提供なさる心意気に敬服します。

シャトーブリアンステーキ(単品は4800円)。分厚く柔らかく、まさに最高級

大阪屋 濱町店。ほかに超隠れ家なプライベートステーキラウンジなども

掲げられた盾やトロフィーに、一流の生産者さんとの繋がりを感じる

山口さんを始め、ホスピタリティ抜群のスタッフたちが最高に焼いてくださる

極上黒タン塩(単品は3480円)。和牛のダイヤモンドと呼ばれる超希少部位

極上サーロインの焼きすき(単品は2980円)。長崎風の甘めな割下と卵で
大阪屋 濱町店 (おおさかや)
住所 | : | 長崎県長崎市浜町11-11 |
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電話 | : | 095-820-9198 |
営業時間 | : | 17:00~24:00(23:30L.O) 金土17:00~翌2:00(1:30L.O) |
定休日 | : | 無休 |
価格 | : | おまかせ7000円など(税別) |
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