鹿児島空港から約30分のフライトで気軽に行けちゃう屋久島。大阪空港や福岡空港からも直行便が飛んでいます。でも、近隣の種子島や口永良部島などとともに大隅諸島を形成し、世界自然遺産にも選定。縄文杉や大王杉に代表される樹齢が1,000年を超える屋久杉をはじめとして、中央部には日本百名山の一つで九州地方最高峰の宮之浦岳 (1,936m) があったりと、雄大な自然に満ち溢れています。実は僕も初めての屋久島で、ワクワク。さて、今回も旅が始まります!

グルメの旅レポーター はんつ遠藤
テレビの番組レポートや雑誌記事の執筆、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリスト。日本をはじめ世界20数カ国の料理を研究し、取材軒数は9,000軒を超える。

飛魚も一緒に味わえる安房のうどん屋 屋久どん
屋久島には空港のほか、安房と宮之浦の2ヵ所の港があり、鹿児島港に航路があります。両地域とも繁華街とまでは行きませんが、ちょっとした賑わいが。「屋久どん」は、その安房にある飲食店。店内は八角形になっていて、随所に屋久杉を用いた工芸品が飾られています。ご主人は池田秀作さん。もともとは池田さんのお父様が立ち上げた店舗で、これらのオブジェも当時からだそう。さて、それらの作品をひととおり堪能した後は、うどんをいただきましょう。まずいただいたのは、「飛唐うどん」。うどんと一緒に屋久島で採れる飛魚も味わえるセットタイプですね。湯気とともにダシのよい香りがふわりと立ち上ってきます。カツオベースの汁で、スモークしたサバ節を“追いガツオ”のように“追いサバ”したツユは、やや濃いめのダシで後を引く美味しさです。うどんもつるりとしたのど越しで、全体とのバランスもGOOD。さらに「飛魚の姿揚げ」。これが驚愕です。中サイズの飛魚の一夜干しを二度揚げしているそうですが、中骨以外は頭からバリバリと味わえてしまう。サクサクの食感と、ふっくらした身の美味しさが格別です!
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「屋久どん」は、安房にある飲食店です。敷地はとても広くて、屋久杉を祀った神社まで。
ご主人は池田秀作さん。お客さんを楽しませようというバイタリティも素晴らしい方です。
「飛唐うどん」。うどんと一緒に屋久島で採れる飛魚も味わえるセットタイプですね。
うどんの具として乗っているのは、飛魚の”つけあげ”(さつまあげのようなもの)。
「飛魚の姿揚げ」。中サイズの飛魚の一夜干しを二度揚げしています。サクサクの食感と、ふっくらした身の美味しさが格別です!
屋久どん (やくどん) | ||
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住所 | : | 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房500-46 |
電話 | : | 0997-46-3210 |
営業 | : | 11:00~15:00(14:30L.O.)、18:00~20:30(20:00L.O.) |
定休日 | : | 不定休 |
料金 | : | 飛唐うどん1,400円 |
セットがお得な本格ハンバーグは、屋久島ランチにおすすめ。 SLOW
屋久島には、全国各地から移住されている方がとても多いです。世界自然遺産やエコツーリズム観光地としての登録などが拍車をかけていますが、そもそもの屋久島の自然の魅力が多くの方を引き寄せるのでしょう。「SLOW」の藤山秀忠さんもそのひとりです。さて、こちらのお店がすごいのは、手造りであること。2011年8月より自ら造成を初めて店舗兼住宅を完成させ、2012年12月にDining Café Barとしてオープン。「大工さんにも手伝ってもらった」とのことですが、ハンドメイドとは思えぬ堂々とした造りにびっくり。夜はアルコールなども楽しめるDining Barなのですが、ランチは洋食のセットが大評判。というわけで今回は「グリルハンバーグセット」をオーダー。これが想像していたよりも、ずっとボリュームたっぷりでした!ジューシーなハンバーグや、太くておおきなソーセージ。藤山さんは大阪の出身で、もともとは和食やいけす料理の店舗で修業を積み、その後、自ら洋風バーをなさっていたそう。サラダに使用する野菜は鹿児島や宮崎など南九州産を使用するこだわりぶり。本日の紫キャベツは地元の屋久島産。そこにバジルドレッシングがかかっていました。ほかにも地元の方にはオムライスが人気だといいます。
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「SLOW」の藤山秀忠さんは、家族そろって屋久島に移住された方。「子どもをのびのび育てたいと思って屋久島に来ました」とのこと。
2012年12月にDining Café Barとしてオープン。ハンドメイドとは思えぬ堂々とした造りにびっくり。
手作りのグッズも販売。オブジェとしての効果も発揮していたりして、店内は木の温もりだけでなく、賑やかな雰囲気も楽しいですね。
想像していたよりも、ずっとボリュームたっぷりです!ジューシーなハンバーグや、太くておおきなソーセージ。
サラダに使用する野菜は鹿児島や宮崎など南九州産を使用するこだわりぶり。本日の紫キャベツは地元の屋久島産。
SLOW | ||
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住所 | : | 鹿児島県熊毛郡屋久島町船行1068-7 |
電話 | : | 0997-46-3562 |
営業 | : | 12:00~16:00、18:00~22:00 |
定休日 | : | 日曜日、ほか不定休 |
料金 | : | グリルハンバーグセット980円(+200円でドリンク) |
屋久島の海の幸を心ゆくまで堪能できるお食事処 潮騒
旅に出ると、その土地での人気な飲食店に行きたいもの。特に地元の郷土料理が味わえるとなると格別です。そんな希望を満たしてくれるのが「潮騒」。ご主人は、迫田和治さん。霧島のホテルなどで腕を揮った後、屋久島のシーサイドホテルに。料理長を12年勤め、18年前に独立したそう。「スタッフもシーサイドホテルからの人も多くて、みんな、腕がいいんですよ!」と迫田さん。料理は地元の魚からとんかつ、うどんなどと幅広い「お食事処」といった感じですが、せっかくなので屋久島ならではの料理をいただきましょう。まずは「首折れサバの刺身」。首折れサバをご存知でしょうか?屋久島で採れるゴマサバなんですが、すぐに首を折って血抜きをするため鮮度が良いのだとか。一湊という北部の地域でよく採れ、その朝挽きを使用。しっかりとした歯ごたえと旨みで素晴らしいです!次に「サバすき鍋」。サバと野菜を、すき焼きみたいに味わえる名物料理です。さらに「飛魚の唐揚げ」も食べ応えがありますね。サクサクとした外側と、グッと旨みの詰まった飛魚の風味がさすがです。しかも中骨はあらかじめ取ってあります。ホテルの料理長出身なので、丁寧な仕事ぶりにも敬服します。
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最初に驚いたのが厨房の広さです。僕の経験上ですが、厨房が広い飲食店は、美味しいところがとても多いです。清潔感もあり!
ご主人は、迫田和治さん。霧島のホテルなどで腕を揮った後、屋久島のシーサイドホテルに。料理長を12年勤め、18年前に独立。
「首折れサバの刺身」。一湊という北部の地域でよく採れ、その朝挽きを使用。しっかりとした歯ごたえと旨みで素晴らしいです!
「サバすき鍋」。刺身のサバもいいですが、火の入った感じもふわりとした食感とコクがたまりません。ツユは甘めで、美味しい!
「飛魚の唐揚げ」は、食べ応えがありますね。サクサクとした外側と、グッと旨みの詰まった飛魚の風味がさすがです。
潮騒 (しおさい) | ||
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住所 | : | 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦305-3 |
電話 | : | 0997-42-2721 |
営業 | : | 11:30~14:00 17:30~22:00(21:30L.O.) |
定休日 | : | 木曜日 |
料金 | : | 首折れサバの刺身1,000円、サバすき鍋1,700円、飛魚の唐揚げ700円 |
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https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200228/
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