画像1: 但馬にゆかりのあるJAL客室乗務員が豊岡演劇祭の魅力をお伝えします。

日本航空〔西日本支社〕 石井

皆さまこんにちは、西日本支社JALふるさとアンバサダー兵庫県担当客室乗務員の石井です。皆さまは豊かな自然・歴史・文化・食を楽しむことができる但馬エリアを訪れたことはございますか。中でも特に有名なコンテンツは城崎温泉。冬には雪景色の中、外湯めぐりを楽しみ松葉ガニなどのグルメを堪能できます。但馬が盛り上がりをみせる冬の直前。今年も9月11日(木)~23日(火・祝)に開催される「豊岡演劇祭」をご存じでしょうか。本日は皆さまに但馬エリアの新たな魅力をご紹介いたします。

画像2: 但馬にゆかりのあるJAL客室乗務員が豊岡演劇祭の魅力をお伝えします。

豊岡演劇祭の歴史と魅力

豊岡演劇祭とは、兵庫県北部に位置する豊岡市を中心に、但馬地域で開催される舞台芸術フェスティバルです。劇場だけではなく温泉街、海岸、高原、神社の境内に設けられた木造の農村舞台など、まちの至るところが舞台になるのが一番の特徴です。期間中、まちなかでは全国の舞台芸術ファンの期待に応えるプログラムに加えて、海外からの参加アーティスト、ストリートパフォーマンス、ナイトマーケットなどさまざまなイベントが開催され、地域を盛り上げます。この演劇祭の良いところは「演劇について語り合う時間が楽しめる点です。」そう語るのはフェスティバルディレクターを務める平田オリザさん(※)。世界中のさまざまなアートや演劇を知りつくした平田さんが語る、豊岡演劇祭の魅力に迫ります。

画像: (C)トモカネアヤカ ※ 兵庫県公立大学法人で副理事長を務められている他、芸術文化観光専門職大学では学長として就任されている。日本の劇作家、演出家としても活躍。

(C)トモカネアヤカ
※ 兵庫県公立大学法人で副理事長を務められている他、芸術文化観光専門職大学では学長として就任されている。日本の劇作家、演出家としても活躍。

はじまりは2019年、20年には新型コロナウイルス感染症の影響を受け、感染対策を施しながらの実施などさまざまな困難を乗り越え今年で6回目の開催です。2024年のテーマは「観る寄る巡る。」。先ほどご紹介したように、この演劇祭の最大の特徴は劇場での演目だけでなく、観光地でもある場所などが劇場と化すところです。演劇やダンス以外にも「城崎温泉外湯めぐり」「出石そば」「竹野切浜でのシーカヤック」など他コンテンツをプログラムと抱き合わせで楽しめる場所は、他に中々ないといいます。このエリアの特徴を活かした演劇祭のつくりです。

プログラム内容はフェスティバルディレクターが厳選した「ディレクターズプログラム」、舞台芸術の可能性をより拡張する「フェスティバルプロデュース」、200を超える応募の中から選ばれた「フリンジプログラム」とバリエーションに富んだ演目がご覧いただけます。多様なプログラムに参加できる点もこの演劇祭の特徴だといいます。

多様なプログラムをご用意

私は昨年度の「豊岡演劇祭2024」に参加し、公式プログラムの中から、スリーピルバーグス第2回野外公演 in スタジアム!「リバーサイド名球会」を鑑賞させていただきました。場所はこうのとりスタジアム。物語は3部構成に分かれていて第一部はスタジアムの外で、立ち見で演劇を鑑賞しました。俳優でタレントの八嶋智人さんや豊岡出身の芸人・男性ブランコ・平井まさあきさんが出演されており、威勢のいい生の演技を観ることができました。

第二部はスタジアムの中に移動します。途中、観客にむけて参加を促すようなコンテンツもあり自分自身も動きながら演劇を観賞し、まるで自身もこの劇に出演しているかのような気分を体験できました。ラストはスタジアムの選手席で観覧。演者に交じり観客も野球ゲームをプレイするというきわめて特殊な演出、まさに初めての体験でした。マイクも使用せず、演者さんたちの汗がわかるほどの距離で鑑賞し迫力のある演技を楽しむことができました。 

画像: (C)igaki photo studio

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また、この演劇祭を盛り上げるのはアーティストだけではありません。ボランティアで運営をサポートしているボランティアサポーターの皆さまです。演劇の運営に携わり、自らもイベントを楽しみ、多くのことを学ぶことができる。そんなボランティアサポーターの皆さんがどこかうらやましく思えました。地元の方のみならず、全国からさまざまな年代の方がスタッフとして参加されているそうです。来訪者と地域の関係づくりのサポートも行い、地域の方々との交流を通じて演劇祭を盛り上げています。

〔ボランティア情報URL〕

画像: 多様なプログラムをご用意

夜になると豊岡市役所前ではフェスティバルナイトマーケットが開催されています。どのブースのメニューも但馬エリアのおいしい特産品や食材を使用したグルメが盛りだくさん。演劇鑑賞終わりにここに立ち寄れば、さっきまで舞台にでていた出演者や一緒に演劇を鑑賞していた方とばったり...「さっきのこの演劇のこの部分がよかったです!」なんて会話が生まれる...演劇について語り合える、そんな空間を目指しているそうです。1日の体験を振り返りながら、おいしいグルメとともに楽しいひと時をお過ごしいただけます。

画像: (C)トモカネアヤカ

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今後の演劇祭の展望

平田さんは最後に「但馬地域は将来的にはリゾート型の名所となってほしい。豊岡市は子育て支援にも力をいれているので、例えば家族で1週間但馬に滞在し、ある日は演劇に参加、ある日は城崎で温泉、とある日はお仕事を。その間、お子さまは保育施設へ。などといったワーケーション型の場所として誘致できればいいと考えている。」とお話してくださいました。

現状、この演劇祭を訪れているお客さまは県内の方が多いようです。しかし開催を重ねるごとに県外のお客さま、外国籍のお客さまからも注目されています。この地域ならではの自然環境、観光、地域資源を組み合わせた演劇祭がますます発展することを祈っています。このような多様な楽しみ方ができるのも、このエリアならではだといえます。ぜひ2025年度の豊岡演劇祭をお楽しみにお越しください!

最後に豊岡市へのアクセスをご紹介いたします。豊岡市に位置する「コウノトリ但馬空港」をご存じでしょうか。JALグループの翼、日本エアコミューター(JAC)が大阪伊丹―但馬間を1日2往復運航しており、JALグループ単独路線の空港です。首都圏のお客さまも大阪伊丹を経由すれば豊岡市へアクセス可能です。プロペラ機ならではの外の景色もお楽しみいただけます。快適な空の旅をお楽しみください。

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