“MaaS(マース)”というキーワードをご存じでしょうか。Mobility as a Serviceの略で、直訳すると“サービスとしての移動”という意味のIT用語です。ICT(情報通信技術)の進歩により、飛行機を含む移動サービスは新たな時代を迎えようとしているなか、JALはJR東日本、Uberと提携。フライト前後の移動を、よりスムーズでスマートにご利用いただくことで、旅行や出張に伴う“移動体験”をさらに快適なものにしようと考えています。
画像1: JR、Uberとコラボ。新しい移動概念「MaaS」とJALの取り組み

かつて飛行機をご利用の際には、窓口やお電話で予約し、お手元に航空券をご用意いただく必要がありました。90年代にはインターネットが普及し、Webサイトでお気軽にご予約いただけるようになり、2000年代には全てスマホひとつで完結するようになりました。ご予約からご搭乗まで、以前に比べれば格段にスムーズにフライトをご利用いただけるようになりましたが、さらにこの先には“MaaS”というキーワードが、お客さまのご移動を新しい次元へと導きます。

すべての移動をシームレスにつなぎ、ワンストップで手配できるMaaS技術

石岡「MaaSとはMobility as a Serviceの略です。移動はそもそもサービスではありますが、事業者の垣根をなくし、すべての移動をスムーズにつなぎ、スマホなどからワンストップで手配できるというのがMaaSの趣旨です」

画像1: すべての移動をシームレスにつなぎ、ワンストップで手配できるMaaS技術

こう語るのが、2021年度から新設されたデジタルイノベーション本部事業創造戦略部MaaSグループの石岡康平です。たとえば空の旅行に伴う移動は、必ずしも飛行機だけではありません。ご自宅から空港まで、空港から目的地まで、バスや電車、レンタカーやタクシーなど、いろいろな乗り物をお使いいただくケースが大半です。それらをスマホアプリで集約的に購入・手配・管理ができるようにすることが、JALが実現しようとしているMaaSの世界の一端です。

石岡「旅行をご自分で手配する場合、フライトを予約してから、地上交通を乗り換え案内のサイトなどで調べたり、ホテルは宿泊予約サイトで調べたり……1度の旅行でサービス予約のタッチポイントが5~6個にのぼることは珍しくありません。それを1つに集約するだけで、お客さまのストレスを軽減でき、時間的な価値が向上するはずなのです」

画像2: すべての移動をシームレスにつなぎ、ワンストップで手配できるMaaS技術

これまでは旅行代理店などがそういったサービスを行ってきましたが、MaaSの領域では、より即時性を求めることができます。

石岡「一般的な旅行パッケージプランは、事前にフライトに合わせてご移動手段を決める、事前確定型です。しかしパッケージ商品ではない急な旅行や出張の場合、飛行機の時間が決まるのは直前になるケースは少なくありません。そのときどきにあわせて最適な移動手段を手軽につなげられることがMaaSの領域なのです」

JR東日本と協業。ハワイ旅行の国内移動手段をスマートに

JALはJRとMaaSの推進・社会実装に向け、連携して取り組むことに合意し、またUberと戦略的パートナーシップ契約を締結しました。まずJR東日本とは、今後の本格的な観光再開に合わせて、ハワイ旅行での実証実験を行う予定です。協業の枠組では、旅マエ・旅ナカ・旅アトの計画づくりをお手伝いするサービスを予定しています。

石岡「JR東日本とは、フライトにおける旅マエと旅アトとの親和性が高いのです。自宅と空港を結ぶのがJR東日本、JALは空港から先の移動手段を提供しており、互いのニーズが合致しました。日本のお客さまの滞在機会が多いハワイを実証実験の場所に決定し、現在サービスのスタートに向けて着々と準備を進めています」

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画像: JR東日本と協業。ハワイ旅行の国内移動手段をスマートに

具体的には、アプリ等を活用し、フライトと鉄道移動の垣根を取り払ったスムーズな移動体験をご提供する予定です。

石岡「開発は順調に進んでおり、間もなくシステムが完成します。しかし海外旅行に手軽に行ける状況ではないため、状況が落ち着いてからサービスをスタートさせたいと考えています」

Uberとも連携。初めて降り立つ海外の空港でも、スマートに配車を手配

一方、Uberとの提携については、すでにサービスとしてご利用いただけます。北米・ハワイなどの到着空港から目的地までの配車リクエストのほか、目的地におけるフードデリバリーの手配など、Uberのサービスを「JALアプリ」からご利用いただけるのです。同グループの鈴木 遥が続けます。

画像1: Uberとも連携。初めて降り立つ海外の空港でも、スマートに配車を手配

鈴木「旅慣れた方でも、初めて行く海外では交通手段はすぐに手配できないことも多いでしょう。たとえば北米の主要空港に到着したときに、JALアプリを開いていただくと、ご搭乗いただいたフライトのタイムラインにUberのアイコンが表示されます。それをタップすればUberのサービスに遷移し、すぐに現地での移動を手配できます」

画像2: Uberとも連携。初めて降り立つ海外の空港でも、スマートに配車を手配

また現在、提携を記念して、国内でご利用いただける「Uber Taxi」「Uber Black」「Uber Eats」の割引クーポンが9月末までご利用いただけます。JALのWebサイト、JAL国内線機内Wi-Fi利用画面で割引クーポンを提供しています。滞在先やご自宅でご利用いただけるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

画像3: Uberとも連携。初めて降り立つ海外の空港でも、スマートに配車を手配

「JAL×Uber提携記念キャンペーン」
https://www.jal.co.jp/jp/ja/k-tai/campaign/uber-cp/
主な対象都市 :東京、名古屋、大阪、福岡など。詳細は以下Webサイトをご確認ください。

「Uber Taxi」/「Uber Black」
https://www.uber.com/global/ja/cities/

「Uber Eats」
https://www.ubereats.com/jp/location

お客さまのみならず荷物も。手ぶらで旅に出かけられるMaaSソリューション

石岡「JALの事業においては、お客さまの移動のみならず、荷物の移動も大事な観点です。MaaSには人とモノという2つの切り口があって、私たちは両方を重視しています。たとえばスーツケースは、自宅で一度閉めるとホテルまで開けないことが多く、必ずしも一緒に持ち歩く必要はありません。しかし現状では重い荷物を一緒に持ち歩くことが多く、ときにそれがご負担になります。とはいえ当日中に国内で荷物を配送するサービスはほとんどありません。そこで自宅近くのコンビニや駅などで荷物を預けると、夕方にホテルに着いている……といったサービスを構想しています」

画像: お客さまのみならず荷物も。手ぶらで旅に出かけられるMaaSソリューション

2020年12月に、物流ITベンチャーCBcloud社が提供する配送マッチングプラットフォーム「PickGo」を活用して、羽田=高松線を対象に、実証実験を実施しました。フライト前に大手町で早朝に預けた荷物が、その日の夕方に宿泊先の高松のホテルに届くというサービスも可能であることが実証できました。

石岡「手荷物当日配送のソリューションは作れそうです。このサービスが実現できれば、移動に伴うお客さまのご負担が減り、旅の体験が飛躍的に向上することでしょう。お手元のスマホなどから、オンラインで配送先の入力から決済まで行っていただくことで、申し込みの手間はほとんどかかりません。来年までにはサービスインできるように進めています」

思い立ったら手ぶらでどこへでも。わずか数年先の旅のカタチです

石岡「JALでは、お客さまの空港間のご移動データは多く蓄積してきました。これらMaaSの取り組みを通じて、その前後のご移動に関するデータを持つことができます。詳細なご移動の傾向を蓄積することで、お客さまに適切なときに適切な移動サービスがレコメンドされるというのが、MaaSサービスにおけるひとつの到達点だと考えています」

画像1: 思い立ったら手ぶらでどこへでも。わずか数年先の旅のカタチです

そのために、さらに提携事業者の数を増やしていく計画です。国内外で90近い空港に就航しているJALのネットワークのなかで、交通手段やその先のさまざまな観光コンテンツとの連携を続けていきます。

鈴木「世界中の事業者との連携をどう実現していくかは、ITソリューションを活用できます。おかげさまでJALは航空輸送の分野ではよく知られていますが、MaaSの取り組みを通じていろいろな企業とベストな連携を模索していくことで、フライトの枠を超えて新しい価値を提供できるはずです。きっと、お客さまにも新しい世界を体験していただけるはずです」

石岡「MaaSはあくまでも手段です。世界のコンテンツを身近に感じられるタッチポイントをご用意し、旅を楽しむ可能性を大きくしていきたい。国内でも、不便だけど魅力的なコンテンツがある場所は多いわけです。また海外だと情報格差もあります。飛行機の乗り継ぎがあり、現地の交通手段がわからないと気が引けて行けないとか、最終的には、『ここに行きたいけど不便だから行けない』といった場所をなくしていければと考えています」

画像2: 思い立ったら手ぶらでどこへでも。わずか数年先の旅のカタチです

思い立ったらアプリひとつでどこへでも、手ぶらで出発できる。そんな未来はそう遠くはありません。JALは、2020年代半ばに実現するためのロードマップを策定しています。再び自由に旅行に出かけられるようになる近い将来、飛行機を使って楽しめる旅のカタチは、大きく様変わりするかもしれません。

画像2: JR、Uberとコラボ。新しい移動概念「MaaS」とJALの取り組み

JALの舞台裏

A350導入の裏話や機内食のメニュー開発など、JALの仕事の舞台裏を紹介します。

現在、国際線・国内線の各運航にあたっては新型コロナウイルス肺炎の影響で一部運休・減便・時間変更を行っております。最新の情報は以下をご確認ください。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200228/

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