男女を問わず、若い世代を中心に空前のブームが巻き起こっている「サウナ」。心身をリラックスさせる健康面への効果が期待できるだけでなく、サウナを軸としたコミュニケーションの輪がひろがることも人気の理由です。そんなサウナの新たな魅力を積極的に発信しているのが、JALグループ内の部員数が300名を超える「JAL Sauna Club(JALサウナ部)」です。
画像: ※撮影時のみマスクを外しています

※撮影時のみマスクを外しています

その活動で得た知見から生まれた「サウナ×旅」のプロモーション企画「JAL サ旅」が2020年の「Saunner of the Year(サウナーオブザイヤー)」を受賞しました!また、サウナを通じたビジネスシーンの活性化を目指す企業連合「JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE」の設立に貢献するなど、JALは現在、日本のサウナシーンをリードする存在として注目を集めるようになってきています。この記事では中心メンバーの声を通じ、JAL Sauna Clubが生まれたきっかけや活動の目的、そして今だからこそオススメしたい「サウナ×旅」の愉しみについてご紹介します。

“ととのう”を知ることから始まるサウナの奥深き世界

「初体験は2016年ですから、実は僕のサウナー(サウナ愛好家)歴は、まだ5年弱程度なんです」

こう語るのは、JAL Sauna Clubの発起人(現・幹事長)であり「JALサ旅」を企画したWeb販売部の岡本昂之です。

「友人に誘われたのがきっかけでした。それまでサウナといえば、大人の男性が集まり熱さに耐える場所という程度のイメージしか持っていなかったので、正直乗り気ではなかったんです。でも、サウナの効果的な入浴法を教えてもらい実践したところ、一気にその魅力にハマってしまいました」(岡本)

画像: Web販売部 企画グループ アシスタントマネジャー/JAL Sauna Club 幹事長 岡本昂之

Web販売部 企画グループ アシスタントマネジャー/JAL Sauna Club 幹事長 岡本昂之

そこで岡本が知った「サウナの効果的な入浴法」とは、サウナ→水風呂→休憩(外気浴)という3つを順番に繰り返すルーティンのことでした。このルーティンを実践したことで、サウナに対するイメージが大きく変わったといいます。

「熱いサウナで暖められた体を水風呂で一気に冷やし、その後に外気浴で風にあたると、全身がふわーっと気持ちよくなったんです。サウナーの間で“ととのう”と呼ばれる状態ですね。この感覚がとにかく気持ちよくって……。この体験をひとりでも多くの人と共有したいと思い、JAL Sauna Clubを設立したんです」(岡本)

最初は10名程度の小規模な任意活動だったというJAL Sauna Clubですが、岡本の熱い普及活動の結果、どんどん部員の数も増え、文体部として正式に認可された2020年1月には150名を突破。10月には300名を超え、JALグループで最大級の部活動となりました。現在、JAL Sauna Clubの事務局長を務める伊藤翔次郎(総合政策センター)やサウナ女子総括の奈良間恵(JALブランドコミュニケーション)も、岡本の“指導”を受け、サウナの魅力にハマった中心メンバーだといいます。

画像: 総合政策センター 調査研究部/JAL Sauna Club 事務局長 伊藤翔次郎

総合政策センター 調査研究部/JAL Sauna Club 事務局長 伊藤翔次郎

「初対面で、いきなりサウナに誘われたんですよ。突然のことだったので最初は断ったんですが、その熱意に負けてしまって(笑)。岡本さんに誘われて入浴法を教わらなければ、ここまでサウナにハマることはなかったと思います」(伊藤)

画像: JALブランドコミュニケーション/JAL Sauna Club サウナ女子総括 奈良間恵

JALブランドコミュニケーション/JAL Sauna Club サウナ女子総括 奈良間恵

「私の場合は、アウトドアで行う『テントサウナ』を体験したことが、サウナにハマるきっかけでした。男女が揃って着衣で参加できるテントサウナという形態にも、大きな魅力を感じたんです。ちなみにJAL Sauna Clubは約40%が女子部員で、サウナはいまや女性からも高い支持を得ています」(奈良間)

サウナを起点にひろがるコミュニケーション。ビジネス×サウナの可能性とは?

今では一種の流行語となった“ととのう”というキーワードに象徴されるとおり、一連のルーティンを通じディープリラックス状態を得られることが最大の魅力とされているサウナですが、岡本によればJAL Sauna Clubの活動目的は、フィジカル面のメリットだけにとどまらないといいます。

「サウナにハマり仲間を増やしていく過程で気づいたのが、先ほど奈良間も指摘したサウナを通じたコミュニケーションの可能性でした。サウナーの間に『サウナは服と肩書をロッカールームにしまう』という格言があるように、サウナの中では所属や上下の関係をとっぱらった、フラットなコミュニケーションが図れるんです。宴席のように、上座や下座の概念もありませんしね(笑)」(岡本)

「趣味のコミュニティとしてのサウナのメリットって、スキルが不要なところだと思うんです。たとえばゴルフや楽器といった他の趣味のコミュニティに参加するためには、ある程度のスキルが必要になりますが、サウナにはそれがありません。誰でも気軽に参加し、同じ時間と場所を共有し楽しめるものって、あまりないのではないでしょうか」(伊藤)

画像: 2020年1月のJAL Sauna Club決起総会での様子(東京新宿天然温泉テルマー湯にて許可を得て撮影)。上段右から3人目がJAL Sauna Club部長・小田 卓也(日本航空執行役員・人財本部長)

2020年1月のJAL Sauna Club決起総会での様子(東京新宿天然温泉テルマー湯にて許可を得て撮影)。上段右から3人目がJAL Sauna Club部長・小田 卓也(日本航空執行役員・人財本部長)

こうしたサウナの特性を活かし、JAL Sauna Clubが活動テーマに掲げているのが「Sauna Connect ~蒸され、冷やされ、つながり給う~」というキーワード。グループ内における交流の輪をひろげるのはもちろん、サウナを軸とした異業種交流にも積極的に取り組んでいます。その代表例が、「JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE」です。

画像: sauna-bu-alliance.themedia.jp
sauna-bu-alliance.themedia.jp

「肩書や所属の区別なくフラットな関係が構築できるサウナは、ビジネスコミュニケーションの場としても最適なのではないか?という発想を起点に、コクヨさんやヤマハ発動機さんなどサウナ×ビジネスに力を入れているいくつかの企業と連絡を取り合い、2019年にアライアンスを発足させました。現在では約40社が加盟する大きな企業連合となっています。これまでに『Japan Sauna Conference』と題したビジネス×サウナをテーマとしたビジネスパーソン向けイベントを開催したほか、アライアンスに加盟する企業同士でのコラボ企画なども推進しています」(岡本)

また、コミュニケーションの場としての機能だけでなく、サウナに入ることで得られるリセット効果も、ビジネスパーソンにとって大きなメリットがあるともいいます。

「サウナ室にはスマートフォンを持ち込むこともできませんから、いわゆるデジタルデトックスの効果も期待できます。サウナに入ってリラックスすることで頭の中がリセットされることは、気分転換はもちろん、頭の中身の整理にも役立つのではないでしょうか」(奈良間)

全国のサウナ施設、そしてサウナーを応援する「JALサ旅」も本格始動

サウナを通じて得られる心身のリラックスや、良質なコミュニティの形成。JAL Sauna Clubの活動を通じて得た知見から誕生したのが、岡本を中心に企画された「JALサ旅」です。

画像: www.jal.co.jp
www.jal.co.jp

「サウナーは遠征する生き物なのです。世界はもちろんのこと、日本全国には魅力あふれるサウナ施設がとても多くあります。そんなサウナ施設へ遠征するすべてのサウナーを、JALとして応援したい。その一心で『サ旅』の企画は生まれました。一度サウナの魅力にハマった方ならわかると思うのですが、サウナ施設にはそれぞれ特徴があり、名所巡りのように複数の施設へ遠征したくなるものなんです。『サ旅』は、サウナ部が持つ豊富な情報やネットワークに加え、全国を安全かつ快適に旅する移動手段をご提供できるJALならではの企画と自負しています」(岡本)

サウナ好きの皆さんはもちろん、サウナに興味を持ちはじめたビギナーの皆さんにも優しい、日本発の本格的なサウナツーリズムの提供を目指す「JAL サ旅」。公式サイトでは、JAL Sauna Clubが厳選した日本全国の魅力あふれるサウナ施設の情報を参照することができます。その一部を、JAL Sauna Club幹事長である岡本の推薦コメントとともに、ご紹介しましょう。

●白銀荘(北海道)

「標高1,005メートルの絶景に位置する保養施設で、サウナーの間では“北の聖地”として知られています。特にオススメしたいのが冬の利用。外気浴をする際、雪の中にダイブすることもできるんです。大自然を感じるサウナとして随一の施設ではないでしょうか。旭川空港からは車で1時間ほどです」(岡本)

吹上温泉保養センター 白銀荘

住所北海道 空知郡上富良野町 吹上温泉
電話0167-45-3251
webhttp://kamifurano-hokkaido.com/

●湯らっくす(熊本)

「こちらは“西の聖地”として知られる施設です。阿蘇の伏流水を用いた水風呂の水深が171センチに達したり(男性用の場合)、『MAD MAXボタン』という水風呂の壁にあるボタンを押すと上から滝が降ってくる装置があったりして、いま日本で最もイノベーティブなサウナ施設だと思います。熊本空港からは車で40分ほどです」(岡本)

サウナと天然温泉 湯らっくす

住所熊本県 熊本市 中央区本荘町722
電話096-362-1126
webhttp://www.yulax.info/

●サウナしきじ(静岡)

「“聖地”と呼ばれる魅力的なサウナ施設の、『元祖』的な存在となるのがこちらです。飲むこともできる富士山の天然水を用いた水風呂や薬草サウナなど優れた特徴がたくさんあるため、サウナーにとって、一度は訪れてみたい施設となっています。私も初めて訪れた“聖地”がこちらのしきじになります」(岡本)

サウナしきじ

住所静岡県 静岡市駿河区 敷地2丁目25-1
電話054-237-5537
webhttp://www.saunashikiji.jp/

もちろん、このほかに全国には魅力的なサウナ施設がたくさんあり、「JAL サ旅」の公式サイトをぜひチェックしてみてください。

「今後は『サ旅』ならではのグッズやオプションのついたツアー商品もご提供していきたいと考えているほか、アフターコロナでは世界進出も目論んでいます。また、サウナ施設に限らず、テントサウナのようなアウトドアでのサウナ体験企画も実現したいと思っています」(岡本)

感染対策が徹底されたサウナを利用し、新しい生活をリフレッシュしよう

JALグループのサウナ好きが集まる任意活動が発端となり、サウナを通じた企業間コミュニティの形成やサウナツーリズム企画実現まで、幅広い活動を展開してきたJAL Sauna Club。しかし、コロナ禍の影響により、2020年春以降は活動も大きく制限されてしまいました。部活動も、現在ではSNS上での交流や、個人単位でのサウナ利用が中心になっているといいます。

しかしサウナ部のメンバーたちは、こんな時代だからこそサウナ施設や、サ旅を楽しんでほしいと考えています。

画像: 感染対策が徹底されたサウナを利用し、新しい生活をリフレッシュしよう

「サウナ室の定員を減らす、設備の清掃消毒を念入りに行うなど、現在ではサウナ施設の感染対策もガイドラインに準拠し徹底されているので、個人または少人数での利用なら問題ありません。これは、航空機の利用に関しても同様です」(伊藤)

「以前に比べ、ストレスを感じる機会が増えている方も多いのではないかと思います。その解消法として、サウナは手軽かつ効果的な手段のひとつですから、未経験の方にも、適切な感染予防策をとったうえでぜひ積極的に体験していただきたいですね」(奈良間)

「安全・安心な空の旅をお届けする取り組みを徹底しているJALとして、新しい生活様式に即した『サ旅』をご提供したいというのが、JAL Sauna Clubの願いであり使命でもあると考えています。これからも、全国のサウナ施設やサウナーの皆さんを応援するとともに、サウナのメリットや楽しさを、さらにひろめていきたいですね」(岡本)

画像: アウフグース(熱波)をうけるときのサウナーお決まりのポーズ。なお彼らが被っているのは「サウナハット」といい、熱から頭を守るものでサウナーにとっては必須アイテムとのこと

アウフグース(熱波)をうけるときのサウナーお決まりのポーズ。なお彼らが被っているのは「サウナハット」といい、熱から頭を守るものでサウナーにとっては必須アイテムとのこと

「サ旅」の新たな企画をはじめ、アライアンスを通じた企業間交流から生まれるビジネス×サウナの価値創出など、コロナ禍の現在に即した活動を、今後も積極的に行っていきたいというJAL Sauna Club。サウナ好きならずとも、その活動にぜひご注目いただきたいと思います。

■取材スポット情報
東京新宿天然温泉テルマー湯

本記事の取材場所になったのは、JAL Sauna Clubの“ホームサウナ”となっている「テルマー湯」。サウナ設備はもちろん、立地そしてその清潔さから、サウナ女子にも絶大な支持を受けているスパ施設です。

「都心および近郊の部員が集まるのに都合が良い場所にあることに加え、サウナ室を含めた施設全体の衛生管理が行き届いていることから、JAL Sauna Clubのホームサウナとして利用させていただいています。もちろん、サウナ室の利用人数を制限するなど、ガイドラインに準拠した感染対策も徹底されているので、安心して利用できる点も魅力ですね」(岡本)

「サウナーにとって魅力的なのが、サウナから水風呂、そして外気浴スポットに至るまでの動線が整理されていること。自然な流れで“ととのう”ことができるんです」(伊藤)

「著名な化粧水にも用いられている成分をぜいたくに使った『北欧サンゴライト化粧水風呂』が10月に新設されたのも嬉しいところですね。施設がきれいなのも、女性の利用者にオススメのポイントです」(奈良間)

画像: 岩盤浴エリアにある、男女揃って着衣で「ロウリュウ」を楽しめる中温サウナ室「ヴァルカン」。熱波師による「ロウリュウ」も毎日実施されています ※2020年12月現在、コロナの影響で、男女揃っての岩盤浴「ヴァルカン」、熱波師による「ロウリュウ」は休止中です。今後の実施についてはテルマー湯のホームページにてご確認ください

岩盤浴エリアにある、男女揃って着衣で「ロウリュウ」を楽しめる中温サウナ室「ヴァルカン」。熱波師による「ロウリュウ」も毎日実施されています
※2020年12月現在、コロナの影響で、男女揃っての岩盤浴「ヴァルカン」、熱波師による「ロウリュウ」は休止中です。今後の実施についてはテルマー湯のホームページにてご確認ください

画像: 皮膚トラブル改善や、さまざまなウイルスの殺菌効果が期待できるという日本初の「中性電解水」を用いた風呂も新設されました

皮膚トラブル改善や、さまざまなウイルスの殺菌効果が期待できるという日本初の「中性電解水」を用いた風呂も新設されました

画像: 都心らしからぬ静寂感が味わえる外気浴スペースも魅力のひとつ

都心らしからぬ静寂感が味わえる外気浴スペースも魅力のひとつ

画像: 美肌効果が期待できるというサンゴライトに全身を浸すことができる最後の仕上げのお風呂。世界初!「北欧サンゴライト化粧水風呂」 ※1日限定150名(先着順・女性の岩盤浴利用者に限る)

美肌効果が期待できるというサンゴライトに全身を浸すことができる最後の仕上げのお風呂。世界初!「北欧サンゴライト化粧水風呂」
※1日限定150名(先着順・女性の岩盤浴利用者に限る)

サウナのほか、フレッシュな野菜や果物をふんだんに使ったスムージーやジュースが味わえる「美活サポートラボ」など、女性にとって嬉しい施設も充実しているテルマー湯。サウナ初体験のスポットにぴったりではないでしょうか。

東京新宿天然温泉テルマー湯

住所東京都新宿区歌舞伎町1丁目1-2
電話03-5285-1726
webhttp://thermae-yu.jp/

取材・文:石井敏郎 撮影:小島マサヒロ

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