みなさま、こんにちは! JALふるさと応援隊(北海道)の李です。
JALふるさと応援隊とは、全国各地域の活性化をきめ細やかに応援するため、社内公募で選ばれた約1,000名の客室乗務員が、それぞれゆかりのある47都道府県で活動しています。
私は北海道釧路地区のメンバーとして、地域の魅力発信や活性化をお手伝いしながら、地域の皆さまとの絆づくりを積極的に取り組んでいます。
また、私たちで何ができるかを考えながら地域の探究も日々行っていますが、そのような中「シマエナガ」という野鳥に出会いました。

画像1: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

皆さんはシマエナガをご存じですか?
シマエナガの「シマ」は「島」の意味で北海道をさし、日本では北海道でのみ見ることができるエナガの一種です。
写真のとおりクリクリとした瞳が愛らしく、冬になると真っ白な羽に覆われる姿は「雪の妖精」と呼ばれており、野鳥界の小さなアイドルとして、いまとても人気があるそうです。
シマエナガについてもっと知りたいと思っていたところ、今回はシマエナガの伝道師と呼ばれ、道内各地でシマエナガを通じて身近な自然や生命(いのち)の大切さなどの講演活動をされている自然写真家の山本光一さんにお話を伺えることになりました。
お話のなかで、シマエナガに限らずそのほかの貴重な野鳥のこと、またその野鳥や生物たちが生息している阿寒の森の魅力、また山本さん自身の人柄や活動についても触れることができ、とても貴重な体験をさせていただきましたのでご紹介します!

画像2: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

阿寒はご存じの方も多いと思いますが、湖に生息するマリモや温泉、雄大な自然、アイヌコタンなどアイヌ文化の体験ができる人気の観光地です。
今回は、山本さんに阿寒湖畔にあるボッケ遊歩道を一緒に歩きながら、阿寒の森とそこに生息する野鳥について案内いただきました。

画像3: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

ボッケ遊歩道は阿寒湖温泉街から歩いてすぐの場所なのですが、街からこんな近くに貴重な木々や生物が生息する森があるのかといきなり驚きます。山本さん曰く、ボッケ遊歩道は手軽でありながら阿寒湖本来の自然をいろいろな側面から楽しむことができる貴重な場所とお話しされ、まさにそのとおりだと感じました。

画像4: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

スタート地点の阿寒エコミュージアムセンター付近はやや開けていて野鳥を探しやすいスポットです。鳥の鳴き声に耳を傾けたり、視線を上に向けて木の窪みに野鳥を探すのも楽しい場所です。

画像5: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

その時、山本さんが「この鳴き声はクマゲラだよ」と。なんと天然記念物のクマゲラの鳴き声を聞くことができました!残念ながら姿までは見つけることはできませんでしたが、次回はぜひ探してみたいと思います。

画像6: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

阿寒の森は、アカエゾマツやトドマツ、エゾマツなどの針葉樹林とミズナラやカツラ、シナノキなど広葉樹林がモザイク状に織りなす針広混交林で、野生動植物の多様性が豊かな森なのです。
道中は道案内や木々の説明を書いた案内板があるので、知識がなくても楽しめますし、深呼吸しながら歩くととてもリフレッシュできます。時折、綿菓子のような甘い香りが風にのってきます。これは丸くて黄色いカツラの落ち葉から発するもので、落ち葉を集めてビニール袋に入れ、香りを嗅ぐと、よりはっきりと甘い香りを感じ取れるそうです。秋は落ち葉やドングリ、クルミを探して拾うのも楽しいですね。
案内いただいた当日は小雨模様でしたが、山本さんによると雨上がりの森はしっとりとした雰囲気になりとても綺麗に写真が撮れるとのことでした。

画像7: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

遊歩道を進み、阿寒湖が近くなるとボッケ遊歩道の名前にもある"ボッケ"が現れます。ボッケとは泥火山の意味で、グツグツと90℃を超える灰色の泥が湧き出し続け、白く湯気が立っており、その様子を間近で見ることができます。またこの近くではコオロギ類の鳴き声が聞こえます。ボッケ周辺は地熱により雪が積もらず、冬でも草は生えたままで、年間を通してコオロギ類の鳴き声がするとのこと。このあたりの地面から顔を出している石に手を触れるとじんわりと温かくとても驚きますよ。

画像8: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

ボッケの先の湖畔には桟橋があり、ここから雄阿寒岳の美しい景色を眺めることができます。この頃には雨も上がり、まさに森を観るベストコンディション。この日は雨上がりの空にうっすらと虹が掛かっていました。

画像9: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

湖畔の開けた場所ではちょうど遊覧船が通り過ぎました。山本さんが案内する小学生のフィールドワークではここで船に向かって手を振ったり、石切りに挑戦するそうです。
山本さんが取り組んでいるフィールドワークでは、森の中を歩いて木々に触れたり、野鳥など野生生物を探したり鳴き声を聞いたり、石切りなど自然ならではの遊びなど行っているとのこと。このような自然とのふれあいを通じて、絶滅危惧種に限らずシマエナガなどの身近な野鳥や自然を守っていく大切さ、生命の大切さを子どもたちに感じて欲しいとおっしゃっていました。

画像10: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

私も山本さんのアドバイスで平な石を探しスナップを効かせて投げてみると… 生まれて初めて小石が湖面を跳ね石切り成功! フィールドワークでも1番盛り上がる場所だそうです。

画像11: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

引き続き阿寒の森を歩きながら、シマエナガの生態や山本さんのことについてもお聞きしました。
シマエナガは決してめずらしい野鳥ではなく市街地の公園にも普通に現れるということや、見た目と違い、巣を壊されても幾度も作り直す「折れない心」を持つたくましさや、自分とは異なるほかの野鳥とも上手にコミュニケーションを図る「社会性」なども行動から伺えるとのこと。見た目の可愛さだけでなく、そのような身近でありたくましいシマエナガの魅力をたくさんの方々に伝えていきたいそうです。

画像12: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

そんな山本さんですが、もと京都府警という異色の経歴をお持ちです。生命の大切さを目の当たりにした経験を経て、いま生きている自分に何ができるか、自分は何をやりたいかを見つめなおした結果、自然と共に生きていくことを決意し阿寒湖畔に移住。もともと鳥好きではあったものの、当時自然や野鳥に関する特別な知識はほとんどなかったというのが驚きです。身近な自然や野鳥をカメラに撮っては調べることを繰り返し、気が付けば自宅周辺によく現れるシマエナガの姿を追うようになったとのことです。

画像13: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」
画像14: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

山本さんの自宅は、阿寒摩周国立公園内にある摩周湖と屈斜路湖に挟まれた摩周湖の伏流水(湧き水)で有名な美留和(びるわ ※アイヌ語で泉湧くところ)地区の森の中にあり、奥様がオーナーを務めるゲストハウス「ウパシチリ」をサポートされています。ウパシチリとはアイヌ語で「雪・鳥」を意味し、シマエナガを意味する言葉。実は、ゲストハウス周辺は森林、草原、河川など色々な環境があることから、一年を通してアカゲラ、コゲラなどのキツツキ類、ゴジュウカラ、コガラなどのカラ類をはじめ、夏にはオーストラリアから渡ってくるオオジシギも飛来するなど多種多様な野鳥(約22種)を間近に観察でき、特に秋から春にかけては、シマエナガの群れが毎日のように飛来することから観察や撮影にはピッタリの隠れ家的な場所なのです。また、野鳥だけでなく、エゾシカ、エゾリスはもちろん、自然豊かな北海道でもなかなか見かけることが難しいクロテン、イイズナなども珍しい野生動物もゲストハウス周辺で観察できる自然愛好家や写真家には最高の環境とのことです。

画像15: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

プライベートフォレストの中にある自慢の源泉かけ流しの手作り温泉露天風呂に浸かりながらシャッターチャンスを待つこともあるとか(笑)。山本さんのシマエナガ写真の多くがここで撮影されています。

画像16: 「シマエナガの伝道師 山本光一さんに学ぶ阿寒の森の楽しみ方」

今回の訪問では阿寒の森の魅力を肌で感じ、またシマエナガなど野生生物の話などを聞くことで自然を満喫することができました。今回はシマエナガに会うことは叶いませんでしたが、次回はシマエナガの可愛い姿に出会えるよう、再び訪れたいと思います。温泉も楽しめますし、皆さま、ぜひ一度お越しください。お待ちしております!

【お問合せ先】ガイド&ゲストハウス ウパシチリ

シマエナガの伝道師こと自然写真家の山本氏がプロデュースするトレーラーハウスとは思えない居住性と快適性を兼ね備えた宿名の由来であるシマエナガを間近に観察や撮影ができる隠れ家的なゲストハウス。詳しくは電話またはメールにて。

住所〒085-0467 北海道川上郡弟子屈町字美留和368-53
Tel090-2051-9421
E-MAILupascir@yahoo.co.jp
URLhttps://www.facebook.com/shimaenagasan/

山本さんのシマエナガに関する主な著書

写真集「シマエナガさんの12カ月」(河出書房新社刊)

画像1: 山本さんのシマエナガに関する主な著書

写真集「しまえながのきもち」(北海道新聞社刊)

画像2: 山本さんのシマエナガに関する主な著書

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