南国ならではの色とりどりのトロピカルフルーツに、ボリュームのある甘い一皿。ハワイの食の楽しみは“スイーツ”にもあります。そこで今回は、ハワイ地元民の間でもっぱら話題の“旬”なお店を紹介。ハワイ在住9年目のライター・カバットバットみきさんに、2019年夏の最新情報を現地リポートしてもらいます。
文・写真:カバットバットみき 編集:稲垣美緒(OnTrip JAL編集部)

各界のセレブが愛好するNY発のケーキブティック

Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)

画像1: Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)

アメリカの元祖カリスマ主婦といわれるマーサ・スチュワートや、米メディア界の女王オープラ・ウィンフリーが大絶賛しているNY発のLady Mが今年ワイキキに遂に上陸しました!お店の名前は「Waikiki Tea House」です。

2004年にニューヨークで創業したのを皮切りに、現在米本土に16店舗、そして中国、香港、台湾、アジアなどを含めると50店舗近くも展開しているLady M。いずれもハイエンドな場所に店を構え、毎日長蛇の列を作っている大人気店なのです。

しかも、今回の取材でさらに驚きの事実を発見! なんとこのLady Mの創業者は、ハワイ在住の日本人女性Kumi Isekiさんという方だったのです。Kumiさんは、ワイキキにある和食レストラン「和さび ビストロ」のオーナーでもあります。

Kumiさんがケーキショップをやろうと考えた時、高品質な材料が揃いやすいNYで店を開くことに決めました。まずマンハッタンで小さな店を開き、そこから息子さんに経営をバトンタッチし現在に至っています。実に、15年という長い年月を経て、ハワイに帰ってきたと言えるでしょう。

そのLady Mの名物といえば、ミルクレープ。徹底的にこだわった食材で、クレープを1枚ずつ毎日丁寧に作っています。一度「紙が混ざっているんですけど」とお客様が間違えてクレームを入れたという面白いエピソードがあるほど、極薄なクレープを何層にも重ね、その間にほどよい甘さの生クリームを塗っています。1スライスがアメリカンサイズで大きく感じるかもしれませんが、舌触りが良く、口当たりはとても軽いので、ぺろっと簡単に食べられてしまいます。全6種類ある中で人気トップ3はこちら!

1. シグネチャーミルクレープ
王道のシンプルなミルクレープ$8.50

画像2: Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)

2. パッションフルーツミルクレープ
ライターイチオシはこれ! パッションフルーツの酸味と生クリームの甘みのコントラストが絶妙です。$9

画像3: Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)

3.グリーンティーミルクレープ
日本産の抹茶を使用しており、本物志向の人に好まれます。$9

画像4: Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)

さらに、ケーキに合わせたお茶やコーヒーも選りすぐり。店長のケニーさんが、かなりのお茶好きで、常に美味しいお茶を探しているそう。メニューに載っていないお茶もあるので、ぜひお店に行ったら、その日のおすすめのお茶を尋ねてみてくださいね。

画像5: Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)
Waikiki Tea House (ワイキキティーハウス)
住所234 Beach Walk, Honolulu, HI
電話番号(808)886-6000
営業時間11:00~21:00
定休日無し(無休)

日本x香港xハワイ ミックスカルチャースイーツ

Double Three (ダブルスリー)

画像1: Double Three (ダブルスリー)

ワイキキから車で20分ほどの町カリヒ。カリヒはここ数年の間で「スイーツの聖地」と呼ばれるようになったほど、スイーツ店が密集しています。その中でも、今年1月末にオープンして、注目を浴びているのがこちらの「ダブルスリー」。

画像2: Double Three (ダブルスリー)

オーナーのKengoさんは、ハワイ育ちですが、日本語も完璧なバイリンガル。もともとデザート作りが好きで、真剣に学びたいと東京のお菓子専門学校に通いました。そして在学中に、香港ワッフルと運命の出逢いを果たし、すっかりその美味しさの虜になってしまったのです。ワッフル愛が止まらなくなってしまい、遂には香港に渡り、香港の伝統的なワッフル“鶏蛋仔(ガイダンジャイ)”の作り方を2年間しっかりと学びました。

その後ハワイに戻り、自分の好きなアイスクリームやトッピングを選んで作る“DIY バブルワッフル”の店をオープンしたのです。

画像3: Double Three (ダブルスリー)

実は、他にも同じようなスタイルの店はあるのですが、本場仕込みの香港ワッフルを毎日店で作って提供しているのはこの店だけ! 「食べ比べてもらえれば即、味の違いがわかります」とKengoさんは胸を張って語ります。多くの香港系のお客様が、ワッフルだけ($3.80)を買いに来ることからも裏付けられた品質。アイスクリームも、バニラアイスは自家製で、他のフレーバーは、やはりロコに人気のDave’s Ice Creamから仕入れています。

来店したらまずオーダーシートを渡され、4種類のワッフル、5種類のアイスクリーム、18種類のトッピング、そして6種類のシロップから選びます。お値段も$7.80~で、アイスやトッピングを増やす場合には追加料金がかかります。

画像4: Double Three (ダブルスリー)

アイスクリームは、“TODAY’S SPECIAL(今日のスペシャル)”があり、取材に行った日はロコも大好きなコットンキャンディやピーナッツバター味がありました。だいたいこのスペシャルは2日間で完売し、その度に新しいフレーバーと替わります。

写真からもおわかりのように、SNS映えもバッチリのスイーツ。中でも人気なのが、アイスクリームを2つ重ねるパターン。さらに、見た目の印象が強くなるチャコール(炭)のワッフルを選びます。
特にティーンネイジャーの心をぐっと掴み、若いロコガールがひっきりなしにやってきます。

ハワイ育ちのオーナーが、日本と香港のスタイルをしっかり学んで誕生させたニューウエーブのスイーツ。今後ますます人気が高まりそう!

画像5: Double Three (ダブルスリー)
Double Three (ダブルスリー)
住所1284 Kalani St. Honolulu, HI
電話番号(808)650-2733
営業時間月〜木 11:00〜19:30
金・土11:00〜20:00
日 10:30〜19:00
定休日無し(無休)

ショッピングの合間にアフタヌーンティーはいかが?

MARIPOSA (マリポサ)

画像1: MARIPOSA (マリポサ)

観光客の間でも常に「ハワイで行きたいレストラン」の一つに挙がるのが「マリポサ」。アラモアナセンターにある高級デパート ニーマンマーカス直営レストランで、アラモアナビーチパークを一望できるラナイ席があるのも人気の理由の一つです。さらに、ハワイのビジネスマンたちも多く利用するレストランとしても知られており、ハワイで最も権威あるグルメ賞「ハレアイナ賞」でも、今年「ベスト・ビジネス・ランチ賞」の受賞が決定しました!(授賞式は、9月30日にロイヤルハワイアンホテルで行われます)

画像2: MARIPOSA (マリポサ)

2017年8月から現エグゼクティブシェフに就任しているのがローレンス・ナカモト氏。マリポサのシグネチャー料理は継承しつつ、自分が修業を積んだイタリア料理に、自分のルーツであるアジアンの要素を織り交ぜながらオリジナルのメニューも展開しています。

そんなチャレンジ精神旺盛なシェフが率いる料理チームが、新たにアフタヌーンティーを考案し、今年5月からサービスを開始。当初は、毎週日曜日限定のメニューでしたが、徐々に人気が出てきたことから、7月より毎日14時~16時の間、利用可能となりました! お値段は、お一人様$35。

画像3: MARIPOSA (マリポサ)

もちろんすべて自家製で、気になるスイーツは、グアバ・バター付きのイングリッシュスコーン、レモン・マドレーヌ、ティー・ケーキ、プロフィットロール、チョコレート、フレンチ・マカロンです。他にもフィンガーサンドイッチやキッシュなども一緒についてくるので、昼食を食べずに行くことをおすすめします。ぜひフランス随一のティーブランド「ダマンフレール」の紅茶セレクション(別途 $6~)、または8種類のカクテル(別途$14~)と一緒にお楽しみください。こちらは前日までに予約が必要です。

また、今後は定期的にメニューを替える予定とのことなので、一体どんなスイーツが登場するか、楽しみです。ショッピングの合間に、ラグジュアリー空間で味わえるアフタヌーンティーなんて最高だと思いませんか?

画像4: MARIPOSA (マリポサ)
MARIPOSA (マリポサ)
住所1450 Ala Moana Blvd. Honolulu, HI
電話番号(808)-951-8887
営業時間アフタヌーンティー 14:00~16:00 事前予約が必要

見た目も食感も新感覚のパンケーキ

Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)

画像1: Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)

ハワイのスイーツと言えば、やはりパンケーキは外せない?! 最近インスタグラムでもよく見かけるのが、カフェ モーリーズのパンケーキ。こちらは長年日本で料理人のキャリアを積んできた建守さんが監修しているカフェ。英語圏の人にはTatemoriという名前が呼びづらいことから、いつしかニックネームで“Morey(モーリー)”と親しまれるようになったので、それが店名となりました。

そんなモーリーさんが、2018年5月にオープンした当初、日本人好みの味覚、舌触り、歯ごたえの料理を提供していたら、欧米人には受け入れてもらえず、そこから欧米人にも日本人にも受け入れてもらえる中間点を試行錯誤し、レシピをだいぶ変えたと言います。

その研究を重ねたメニューの一つがパンケーキ。日本人が好きなふわふわ感と欧米人が好きな食べ応えをあわせもったパンケーキミックスをオリジナルで開発しました。

画像2: Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)

人気No.1は、ミックスフルーツパンケーキ($15)。

写真からもおわかりいただける通り、フルーツ山盛りのパンケーキ。ホイップクリームにのっているのは焼きバナナ。酸味のあるフルーツとほのかな甘さのバナナのキャラメリゼのバランスがまた絶妙です。

画像3: Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)

そして、もう一つ話題なのが、ホヌ・パンケーキ($15)。

ハワイの守り神としても信じられているホヌ(海亀)をイメージしたパンケーキ。「食べるものがもったいない!」とためらってしまうほど可愛いデザインで、子供にも人気というのが納得のメニュー。

パンケーキが、スフレのようにあっさりとした軽さと同時に、もっちり感もある驚きの食感でとても食べやすい! またモーリーさんが「シロップをかけなくても食べられますよ」とおっしゃっていた通り、本当にかけなくてもほんのりとした甘さがある新感覚のパンケーキです。

画像4: Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)

場所は、ダイヤモンドヘッドの麓のモンサラットアベニュー。ワイキキから散歩がてら歩くのもおすすめですし、また、BIKIというシェア自転車でも来られる場所なので、アクセスも便利ですよ。

画像5: Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)
Cafe Morey’s (カフェモーリーズ)
住所3106 Monsarrat Ave, Honolulu, HI
電話番号(808)200-1995
営業時間7:00~16:00
定休日無し(無休)

いかがでしょう、青い空とカラフルなスイーツ。ハワイのスイーツは見ているだけも心躍ってしまいますね!陽の光を浴びると意外と体力を奪われるものです。観光の合間には甘いものをチャージして、充実な1日を過ごしましょう。せっかくならぜひ“旬”なスイーツを現地で、楽しんでください。

画像: 2019年夏のハワイ・最新&人気スイーツ総まとめ[現地ライターレポート]

カバットバットみき

ハワイ在住歴9年
大学在学中から約10年間東京のラジオ局に勤務し、毎年特別番組を放送するためにハワイにきたのがきっかけでハワイ好きに。
2004年からはライター業も開始。雑誌/Web/書籍と数多くのメディアに執筆している。2010年に意を決して、ハワイへ移住。2019年現在日本とハワイのメディア6社と契約をし、ハワイ記事を書いている。得意分野は、グルメと絶景スポット。

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