道東(北海道東部)に位置する弟子屈町は「阿寒摩周国立公園」を有し、火山、森、湖といった自然と、その恵みとなる温泉や広大な景観を楽しめるエリアです。空港から釧網本線を使い、川湯温泉街や摩周湖を巡り、森林と源泉かけ流しの美湯に癒される1泊2日の旅に出かけました。
画像1: 静かな森の中の名湯「川湯温泉」と澄んだ深い青「摩周湖」を巡る1泊2日

西村 愛

2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。

画像2: 静かな森の中の名湯「川湯温泉」と澄んだ深い青「摩周湖」を巡る1泊2日

川湯温泉で気軽に良湯を楽しめるスポット5選

この旅のスタートは釧網本線の川湯温泉駅から。木造駅舎で、旅情をかきたてられるレトロな雰囲気が人気です。
ここには駅併設の、無料の足湯があります。屋根もあり整備されており、少し熱めのお湯がたっぷりと注がれています。駅からは煙を噴く「硫黄山」も見えます。

お次は川湯温泉街。ここにも足湯があります。こちらは自然の中にある足湯で、風を感じながら足を浸けることができます。すぐ隣には飲泉もあります。飲んでみると酸っぱい!それもそのはず、川湯温泉のお湯は強酸性です。足元を浸けるだけで、全身がぽかぽかと温かくなります。
4つ目のスポットは神社です。川湯神社は手水が手湯になっており、熱い温泉が豊かに流れ出ています。温泉の効能で、言葉通り“お清め”になりそうですね。

最後に行った場所は川の温泉。「川湯」の名前の由来ともなった、温泉が流れる川です。周辺は少しずつ遊歩道が整備され、川沿いを歩くこともできます。今後は川の中を歩くイベントなども開催されるとのこと。
寒い朝には川からの湯気が霧氷となり、幻想的な景色が見られます。

町じゅうに温泉の香りが漂い、あちこちからお湯が湧出する町、川湯。強酸性の泉質で、レモンのような酸味があります。肌の殺菌効果ややけど、きりきずなどにも良いとされ、古い角質を落とす効果が期待できます。

旅の途中でも気軽にお湯を楽しむことができる足湯や手湯はどこも無料です。ぜひタオルを持参して、いろんなお湯巡りをしてみてはいかがでしょうか。
湯量もたっぷり源泉もたくさんあるので、町じゅうのお湯を巡りながら楽しく美湯を堪能したいものです。

川湯温泉巡り

住所北海道川上郡弟子屈町
電話015-482-2200
(問い合わせ先:(一社)摩周湖観光協会)
webhttps://www.masyuko.or.jp/onsen/
(弟子屈なび)

ぬくもりの空間で過ごす静かなカフェタイム「森のホール」

ここは、ランチやおいしいケーキ、焼き菓子などを楽しめる駅前のカフェ。開店と同時にお客さんが訪れ夕方には売り切れてしまう、地元でも人気のお店です。
川湯温泉駅前で開店したのは2005年のこと。同じ地区で小さなケーキ屋を営んでいたお店を、2011年からは現在の場所で、規模を広げてカフェとしてオープン。今では雑貨や近隣の野菜なども取り扱い、ランチやカフェを楽しんだ後にクッキーや焼き菓子を購入して帰ることもできる、複合的なお店として営業しています。

この日は創業当時からあるという、ミルクレープをチョイス。マスカルポーネを混ぜ込んだしっとりクレープ生地、4種類のフルーツ、クリームがバランス良く重ねられています。フルーツも生地もまるで作りたてのようにみずみずしく、甘すぎないクリームに素材の味がしっかりと感じられます。小麦粉やチーズ、たまごなどは北海道産で、素材の新鮮さが生きたケーキでした。
11時~15時に提供されるランチの人気メニューは月替わりで提供されるワンプレートランチ「森ごはん」。他にもボリュームたっぷりな「森のモリモリサンド」は、断面が美しいサンドイッチでこちらも好評です。

評判が評判を呼び、道内からも多くのお客さんが詰めかける人気店ゆえ、行列や時間によっては商品が無くなってしまうこともあります。しかしひと度足を踏み入れると、丁寧な接客と落ち着く雰囲気に、美味しく心なごむ時間が過ごせます。

森のホール

住所北海道川上郡弟子屈町川湯駅前2-1-2
電話015-483-2906
営業時間10:00~17:00
定休日月曜日、火曜日
webhttps://www.instagram.com/morinohall/
(Instagram)

野菜たっぷり、手作りテンペランチを。温泉街の癒し処「すずめ食堂&バル」

川湯温泉街の中にある小さな食堂では、地元の珍しい野菜を使った料理が食べられます。
「畑の定食」と名付けられたランチは、手作りした「テンペ」を使った丼に、小鉢やお味噌汁が付きます。
テンペとは大豆にテンペ菌をつけ、発酵させた健康食材。オホーツク海に面した小清水町の無農薬青大豆を使い、24時間発酵させた自家製です。揚げテンペは大豆のほくほくとした歯触りで、コロッケのような食感に。とても食べやすくクセがなく、ヘルシーなランチです。

都会からUターンした家族で始めた食堂で、北海道産大豆の美味しさを、なんとか商品化できないかと試行錯誤して出来上がったのがこのテンペ。味噌も同様に豆の美味しさを生かした自家製で、まさに“手前味噌”な自信作です。この日の小鉢には、弟子屈産ヤーコンや自慢のお味噌を使ったやさい炒めなどが並びました。

食材だけでなく、調味料にもてんさい糖や無添加を選ぶというこだわりで、ヴィーガンレストランを目指しています。さらに、今後は川湯温泉で、観光にかかわる様々なチャレンジもしていきたいという夢があるそうです。
海外移住経験もあり、都会と地方を知っていることで幅広い食の世界観を取り入れるお店として、道内外から人が訪れるお店です。

やさしい雰囲気で気兼ねなくふらりと訪れたくなる、健康志向の食堂&バル。日々の飽食や旅の途中のごちそうに疲れた胃に染みわたり、食材の恵みを実感できるお店です。
テイクアウトのお弁当もあり、温泉宿やホテルのお部屋でも食べられるメニューが用意されています。

すずめ食堂&バル

住所北海道川上郡弟子屈町川湯温泉3-1-1
電話015-486-7380
営業時間11:30~14:30、18:00~21:30
定休日水曜日、木曜日
webhttps://www.instagram.com/suzumekawayu/
(Instagram)

効能を実感!源泉かけ流し温泉宿「川湯観光ホテル」

川湯温泉街は、すべての宿泊施設に自家源泉があります。その源は、温泉街からもすぐ近くの「硫黄山(アトサヌプリ)」。今なお噴煙をあげる硫黄山は黄色い昇華硫黄がびっしりとつき、勇壮な姿を見せてくれます。かつては硫黄鉱山として栄えた歴史があり、硫黄を運ぶための道路や鉄道の整備、釧路港の開港など、道東の発展の拠点ともなった場所です。
「川湯観光ホテル」に到着すると、すぐ目の前にホテルの源泉がありました。ここから湧出する湯は、地下から湧き出して、わずか35m先の湯船に送られます。湯量が多く源泉かけ流しで、浴場では常に新鮮な温泉が運ばれています。

大浴場には高温と中温、低温の湯船があり、これらは熱交換器を活用することで加水、循環することはなく源泉のままを楽しめます。あつ湯とぬる湯の交互浴により血の巡りを良くしたり、好みの温度を選んだりすることもできます。

ホテルでは、中嶋康雄社長による川湯温泉のなりたちや歴史の紙芝居が用意されています。紙芝居はサインペンやクレヨン、水彩などを使って社長自らが描いたもので、弟子屈を単なる観光地としてだけでなく、深く知ってもらうことでその魅力に気づいてもらい、じっくりと時間をかけて楽しんでもらうことを目的としています。

川湯温泉街の宿泊施設としてはもちろんのこと、弟子屈の魅力発信を積極的に行う川湯観光ホテル。
現在この紙芝居は絵本となり、ホテル客室に置かれているほか、館内売店や摩周湖、硫黄山それぞれのレストハウスなどで販売中です。より深く弟子屈を理解し、川湯温泉を十分楽しむことができるこの絵本、ぜひ見かけたら手に取っていただきたいです。

川湯観光ホテル

住所北海道川上郡弟子屈町川湯温泉1-2-30
電話015-483-2121
webhttp://www.iionsen.com/

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https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200228/

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