リモートワークの導入や副業の容認など、都市部の企業を中心に“働き方改革”がますます進んでいます。働き方の自由度が増すことで注目されているのが「2地域居住」。都市に住む人が地方にも住居を構えて、2つの地域で生活するそのスタイルは、都会だけでなく自然溢れる環境での暮らしも手に入れたいと考える層から支持を得ています。

とは言え、生活を大きく変える決断には不安がつきもの。まずは気軽に現地を訪れたり、経験者の話を聞いたりして、イメージを具体化するのが一番です。今、2地域居住を勧奨する自治体では体験ツアーを運営し、地域の魅力や暮らしのリアリティを感じることができる機会を提供しています。OnTrip JALでは、そんな各地の「2地域居住」の魅力を、体験ツアーを通じて紹介。今後、さまざまなエリアを連載していきます。

画像1: 旅が暮らしに変わる。注目の「2地域居住」体験ツアー 帯広編

今回ご紹介するのは、北海道・帯広市です。東京から飛行機で約90分。雄大な自然はもちろん、世界で唯一のばんえい競馬、世界的に珍しいモール温泉など魅力的なスポットも豊富です。さらに就業・起業支援や地域との接点作りの取り組みも充実しています。

そんな帯広の2地域居住の魅力を、実践されている方のインタビューとあわせてご紹介しましょう。

市長が語る帯広2地域居住の魅力

まずは、2地域居住を推進する帯広市長からのメッセージを紹介しましょう。

画像: 帯広市長 米沢則寿

帯広市長 米沢則寿

それぞれが思う豊かさを求めて、2地域居住など生活スタイルを選べる時代になりつつあります。
この企画が十勝・帯広の魅力を知るきっかけとなり、この地域に豊かさを感じていただける多様な人たちが集まり、地域と交わることで、十勝・帯広のユニークな資源を活かしたローカル・イノベーションが生み出されることを期待しています。

帯広の2地域居住が盛り上がることで、訪れる方と地域との交流が生まれ、それが新しい動きにつながる。2地域居住は、人にとっても地域にとっても、視野を広げ新しい感覚に触れるという大きな意味をもたらすのでしょう。

2地域居住とは?

そもそも2地域居住とはどのようなスタイルなのでしょう。

地方に滞在しながら都市部の仕事をする、と聞くと最近注目が集まるワーケーションなどが思い浮かぶかもしれませんが、少し違います。ワーケーションは旅先に仕事を持ち込みますが、「2地域居住」の場合は、都市部と地方の2カ所に拠点を設け、それぞれの場所で仕事や社会活動などを行います。つまり、2つの地域と関わりを持って暮らすスタイルのことを指すのです。

地域に密着することになるので、地元の人との交流も増え、ただの旅行者だったら味わえないような、その土地での「暮らし」が経験できます。また、都市部よりも生活費が抑えられる地方で、時間的、精神的な余裕を求めて、2地域居住を選ぶ方もいます。

「2地域居住で暮らしが豊かになった」

東京と帯広を行き来する、神山彩加さんインタビュー

2020年4月から帯広を生活拠点に加えた神山彩加さんは、京都市出身。奈良県の大学を卒業後に上京し、東京の広告代理店に勤務していましたが「時間的にも金銭的にもより豊かな暮らしがしたい」という想いから2地域居住を考え始めたそうです。広告代理店を退職し、どのエリアで生活をするのか具体的に検討を進めました。

画像: 神山彩加さん

神山彩加さん

「地方での暮らしの拠点は北海道か九州のどちらかで考えていました」と神山さん。北海道の基幹産業である農業に大きな可能性を感じ、4月から帯広市内のシェアハウス「トリノス」で暮らし始めました。これまでのスキルを生かして、農業関連企業「ファームノート」でマーケティングの仕事に従事しています。

「東京にもオフィスがあるため、月に1回程度は東京に滞在して仕事をしています」と神山さん。なんと、東京・帯広のみならず、札幌市内にも住居を構えているそう。自粛期間中は移動を控えていましたが、帯広という豊かな土地に身を置くことで、自粛によるストレスもなく暮らせたそうです。

「帯広には地方暮らしの魅力がありますが、たまには都市部に身を置きたくて札幌に賃貸マンションを借りています。東京で払っていた家賃以下で帯広のシェアハウスと札幌の賃貸マンションを借りられるし、それぞれの良さを体験できるので、本当に暮らしが豊かになったと実感しています」と話すように、複数拠点での生活の満足度は高いようです。

帯広の暮らしでは、特にとれたての野菜や地元の肉類のおいしさに感動したそう。今春のコロナショック時にも地方の人口密度の低さに、安心感を覚えたそうです。

画像: シェアハウス内で仕事をする神山さん

シェアハウス内で仕事をする神山さん

「会社に出勤するのは週に1回。チームとコミュニケーションを図るために出向きますが、それ以外は都合に合わせて場所を選んでいます。シェアハウスのこの共有スペースで仕事していることが多いですね」

勤務先のファームノートが酪農業IoTソリューション事業を展開していることから、酪農の現場を学ぶため、週末には帯広から30kmほど離れた鹿追町の酪農家でアルバイトもしています。複数の職場で、地元の人と交流をしている神山さんですが、街にも積極的に出向いているそうです。

画像: ファームノートで打ち合わせ中の神山さん

ファームノートで打ち合わせ中の神山さん

「街なかで地元客も多く集う“北の屋台”や飲食店で友だちを作ったりしていますね。実際に暮らして仕事もしているので、いろんな話題で盛り上がります。十勝・帯広の人たちはカレーやコーヒーなど食材へのこだわりが強いように思います。また、流通が発達したとはいえ、やはり地元でしか食べられないものがあります。とうもろこしやチーズの種類の多さには驚きました」

地元の人が集まるお店には積極的に顔を出しているという神山さん。「チーズを売りたいんだよね」「じゃあ、あの人紹介するよ」など、芋づる式に人付き合いが進むことが楽しくて、東京と同じくらい向上心も高い。帯広でのつながりが増えたことで、生活の楽しみも増えたといいます。

画像1: 東京と帯広を行き来する、神山彩加さんインタビュー

「2地域居住を考えている人には、まず行動してみることをおすすめしたいですね。地方の暮らしには住まい、自然、文化、食など、魅力が必ずあると思うんです。生活コストが抑えられる分、時間的、精神的な余裕も生まれます。帯広では、地元の方々がちょうど良い距離感で受け入れてくれましたし、東京、札幌での時間を持ちながら、帯広では自然に触れたり、銭湯感覚で安価に楽しめるモール温泉でリラックスしたりして、地方暮らしを満喫しています」

帯広、札幌、東京を行き来しながら、仕事を楽しむ神山さん。時間や場所にとらわれることなく柔軟に働き暮らすその姿には、都市と地方それぞれの魅力に触れながら人生を豊かにしていくヒントが、たくさん詰まっています。

画像2: 東京と帯広を行き来する、神山彩加さんインタビュー

そんな2地域居住を始めるには、神山さんの言うように行動してみることが第一歩。実は帯広では、2地域居住を検討している人向けに「2地域居住ツアー」を開催しています。参加者が自由にスケジュールを組むことができ、具体的なイメージをつかむには絶好の機会。ここからは、そのツアーのモデルコースをご紹介していきます。

帯広市の「2地域居住ツアー」モデルコース

帯広で体験できる2地域居住ツアーの一例はご覧の通り。帯広滞在中、帯広市の移住担当者を訪問することを条件にしていますが、それ以外の行程は自由です。移住担当者からは、地域での生活の様子を聞くことができるほか、移住や2地域居住に関する相談もできます。また、せっかく現地に行くのですから、帯広の魅力も知ることができるよう、各地を巡ってみてはいかがでしょうか。

日程内容
1日目とかち帯広空港 → 移住担当者訪問 → 事業創発拠点 LANDの取り組み紹介・コワーキング環境見学
2日目モデルコース① 「帯広を知る」
 帯広百年記念館見学 → 文化・スポーツ施設見学 → ばんえい競馬
モデルコース② 「街なか周遊」
 スイーツ店巡り → 馬車BAR体験 → 北の屋台 → 日帰り温泉(モール泉)
モデルコース③ 「自然満喫【冬】」
 各種アクティビティ・体験(カヌー・サイクリング・キャンプ・サウナ・ソーセージづくり・カーリング など)
3日目幸福駅・愛国駅見学 → とかち帯広空港

帯広生活のノウハウを得る

スタートアップ支援スペースLAND

希望を出せば、JR帯広駅から徒歩2分ほどの中心地にある「LAND-ランド-」へ帯広市の移住担当者が案内してくれます。「とかちのやりたい実現カフェ」がコンセプトのLANDでは、起業を目指す方の支援や都市と地方の事業連携の可能性、2地域居住時における地元事業者とのマッチングなど幅広く相談することができます。

「LANDでは2地域居住について、十勝・帯広で仕事をしていくうえで参考となるような情報も得られます。豊かな暮らしや新たな働き方などに取り組む人たちが集まる場所や環境を創ることも自分たちの役割ですね」と話してくれたのは、帯広市職員で現在LANDを運営する「とかち財団」に出向している浜田洋平さん。

2地域居住で地方の暮らしを考え仕事も持ち込む場合は、自分のスキルや手掛ける事業がその地域のニーズにマッチするかどうかも重要なポイント。浜田さんは、こうした内容も含め、気軽にLANDに相談してほしいといいます。

「旅行や出張のついで、ワーケーションなど、どんな形でも良いので、まずは帯広に滞在して街の様子や文化に触れてみてほしいですね。LANDにも気軽に立ち寄っていただけたら嬉しいです」(浜田さん)

画像: とかち財団 浜田洋平さん

とかち財団 浜田洋平さん

実際に生活していくために仕事は不可欠。地方での起業や地域事業者とのマッチングについても気兼ねなく相談できるLANDは、2地域居住を考えている人にとっては心強いスポットです。

帯広の魅力を堪能する

2地域居住ツアー中は、ぜひ帯広の各スポットを巡ってみてください。実際に暮らすとなると、街にどんな施設や楽しみがあるのかを知ることは、とても重要です。「帯広を知る」「街なか周遊」「自然満喫【冬】」の3つのモデルコースがありますが、ここではその一部をご紹介します。

ばんえい競馬

「帯広を知る」コースで紹介するばんえい競馬は、世界で唯一の競技。70年以上の歴史があり、元々は農民たちが開拓で苦楽をともにした自慢の馬に力比べをさせたことが始まりでした。首や胴体、足が太く、1トン近い体重の馬たちが、騎手が乗ったそりをひきゴールを目指すユニークな競馬です。

コースは全長200メートル。重いそりをひく競走馬は、途中、何度も止まりながら騎手と呼吸を合わせて1.6mの高さのある障害を越えていきます。観客がコースのすぐそばで競走馬と一緒に走りながら声援を送るのも、ばんえい競馬ならではの光景です。

帯広競馬場の敷地内には「とかちむら 産直市場」があり、産地直送野菜や十勝ならではの加工品が揃います。安くて質のいい品物が手に入るとあって、買い物に訪れる地元客で賑わう人気スポットです。

馬車BAR

「街なか周遊」コースで紹介するのは、帯広グルメを味わう「北の屋台」や、帯広名物の「馬車BAR」など、帯広の名所です。この「馬車BAR」は、元ばんえい競走馬・ムサシコマが、2階建てのBARをひいて夜の帯広の街を闊歩する移動式バー。周囲に響くムサシコマの蹄(ひづめ)の音と、馬車ならではの揺れが心地よく、贅沢なひとときを味わうことができます。

「馬車BAR」の中では、運営元のホテルヌプカが開発した「旅のはじまりのビール」や地場産のチーズ、ジャガイモなど十勝・帯広らしいおつまみを食べながら繁華街を周遊します。途中の休憩場所は、ムサシコマにニンジンをあげて写真が撮れる記念撮影スポットです。

画像: 馬車BAR

モール温泉

街なか周遊コースのもうひとつの目玉が、「モール温泉」です。モール温泉とは、太古の時代の植物が堆積して出来上がった亜炭層を通って湧き出る温泉のこと。茶褐色の湯に、植物性有機物がフワフワと浮いているのが特徴です。

画像: ノスタルジーあふれる公衆浴場「ローマノ福の湯」

ノスタルジーあふれる公衆浴場「ローマノ福の湯」

帯広では、世界的にも珍しいモール温泉が至るところで湧いており、街中の銭湯はほぼ全て温泉という贅沢な環境。このため、銭湯感覚の安価な料金でモール温泉に浸かることができるのです。温泉に気軽に入れる街、というだけでも、魅力的に感じる方は多いのではないでしょうか。

画像: ロウリュサウナも人気の「ひまわり温泉」

ロウリュサウナも人気の「ひまわり温泉」

よりアクティブさを求めるなら、「自然満喫【冬】」コースがおすすめ。カヌーやサイクリング、キャンプ、サウナ、ソーセージづくりなどの各種アクティビティを体験することができます。

冬の帯広は、中心街でアイススケートが楽しめ(今年はコロナウイルス感染拡大防止のため中止)、少し足をのばせばスキー場も豊富です。また、夏には畑を見学しながら収穫体験や農場ピクニックができるツアーもあり、1年を通じて自然とともに楽しむアクティビティが豊富。活動派の方にはぴったりです。

いかがでしょうか。住みやすく、仕事をする環境も整っている帯広は2地域居住をするにはぴったりの場所。帯広の2地域居住に興味を持った方はぜひ、JALパックのツアーに参加してみてください。まず行動してみることで、地方での暮らしに具体的なイメージがつかめるだけでなく、地域の新たな魅力や可能性に出会えることでしょう。

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画像7: 旅が暮らしに変わる。注目の「2地域居住」体験ツアー 帯広編

2つの街で暮らす新しい生活スタイル「2地域居住」をはじめる旅

2つの拠点をもつ新しいライフスタイル、2地域居住。地域担当者との橋渡しや下見ツアーのモデルコースをご紹介!

■帯広市
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/

■他のエリアの情報はこちら

画像8: 旅が暮らしに変わる。注目の「2地域居住」体験ツアー 帯広編

旅が暮らしに変わる -2地域居住の魅力-

平日は都市部で仕事をし、週末は地方で豊かな自然に触れ合いながら静かに暮らす。そんな魅力あふれる2地域居住を通じて、地域の魅力をお伝えします。

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