こんにちは、はんつ遠藤です。
僕はフードジャーナリストとして各地の様々なグルメを追求しています。
そんな僕が、JALに乗って全国各地様々な場所へと伺います。
題して・・・
JAL×はんつ遠藤 コラボ企画!
今回は函館編。北海道函館市に2泊3日で伺いました。今や北海道新幹線も繋がり、陸路でも本州から行けるようになりましたが、飛行機で上空からの眺めを堪能しながらの函館入りは、やはり格別です。グルメ的にも海産物や肉料理、麺類などと多種多様ですし、歴史的建造物や風景も素晴らしいです。何度伺っても新しい発見がある、函館。
さて、今回も旅が始まります(^^)


グルメの旅レポーター はんつ遠藤
テレビの番組レポートや雑誌記事の執筆、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリスト。
日本をはじめ世界20数カ国の料理を研究し、取材軒数は6,500軒を超える。
「カリフォルニアベイビー」で名物シスコライスを
函館駅の南西に赤レンガ倉庫があります。函館山との間あたりで、海も近く、情緒あふれる地。その付近、末広町に1軒のレストランが。それが『カリフォルニアベイビー』です。1戸建ての建物自体、お洒落な雰囲気がただよいます。伺えば、なんと1911年(大正6年)の建築物。さすが函館、歴史も古い!店舗は1976年(昭和51年)の創業です。店名は海や坂、路面電車といった雰囲気が函館に似ているサンフランシスコのあるカリフォルニア州から名付けたとか。
そして名物が「シスコライス」。オーナーがヨットをなさっていて、海外で食べたチリビーンズが美味しくて、それをアレンジしてまかないで食べていたのが元になっているそう。炊いたご飯にバターを合わせてフライパン調理をし、自家製ミートソースをかけています。フランクフルトも特注だそうで、ポークのマイルドな味わいがぴったり。ボリュームもたっぷりで、食べ応えもあります。レストランなので他にもシーフードサラダとかベーコンエッグライスとかスパゲッティとかサンドイッチとかさまざまなメニューが。また、コーヒーなどのドリンクやアルコール類もあるので、いろいろな使い勝手ができるのも魅力です。

海外的な雰囲気もただよう外観。100年以上経っている建築物と聞いてびっくり

アメリカンなオーラもただよう店内。米軍払い下げの椅子なども用いているそう

シスコライス880円。近所の函館西高校の生徒を中心に広まっていったのだとか

バターテイストのご飯に、やや甘めの自家製ミートソースは、ありそうでいて巷でお目にかかれない味

ポテトサラダやブロッコリーなども付き、彩りも美しく、テイスト的にもGOOD

食事のお客様にはコーヒーなどのドリンクを250円でセットサービスしている
カリフォルニアベイビー | ||
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住所 | : | 北海道函館市末広町23-15 |
電話 | : | 0138-22-0643 |
営業時間 | : | 1:00~22:00(21:30L.O) |
定休日 | : | 木曜日 12/31、1/1 |
価格 | : | シスコライス 880円(税込) |
昭和11年創業の老舗「そば処 東京庵」で黒豚せいろ
函館山へのロープウェイ山麓駅や函館ハリストス聖教会にもほど近い、末広町にある「そば処 東京庵」は、創業が昭和11年5月という文字通りの“老舗”そば店。現在は3代めの佐藤康文さんが切り盛りなさっています。「もともとは祖母が、東京からそば職人を呼び寄せてスタートしたそうです」と佐藤さん。店内もテーブル席が並び、正統派のそば店といった風情を感じます。
二八の手打ちと、機械打ちがあり、機械打ちは北海道の石臼挽きなど4種類をブレンドしているそう。ボリュームがあるので“もり”のほかに、最近、“小もり”もメニューに登場しました。冷たいタイプから温かいタイプまで、定番の良さがありますが、一興なのが「黒豚せいろ」です。こちらは「函館そばや友の会」加盟店舗で提供なさっている料理ですが、店舗によって見せ方は違うそう。
こちらでは、つけそばタイプで提供です。カビ付きのカツオやあらほんカツオ、宗田ガツオも2種類で採ったつけ汁は、醤油の良さと黒豚の脂の甘み、そして刻み玉ねぎでやや甘めな仕上がりですが、黒胡椒で味を締めています。他にも丼モノやラーメンなどもラインナップされています。
老舗だが入口を改装し、店内のクロスなども貼り変えて、新しい雰囲気に
広々とした店内にはテーブル席がずらりと並んでいる
黒豚せいろ 930円 (手打ちは200円増し)
今回は手打ちバージョンをオーダー。そば本来の風味と甘みを感じる
つけ汁は豚肉のジューシーさと玉ねぎの爽快さ、黒胡椒のピリ辛テイストが後をひく
創業当時の写真。函館の時の流れをじっと見つめてきた店舗
そば処 東京庵 (とうきょうあん) | ||
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住所 | : | 北海道函館市末広町4-24 |
電話番号 | : | 0138-22-1121 |
営業時間 | : | 11:00~16:00(土曜・祝日~1500) |
定休日 | : | 日曜日 |
価格 | : | 黒豚せいろ 930円(税込) (手打ちは200円増し) |
「とり藤」は函館市中道にポツンと佇む人気やきとり店
函館市中道。12月の18時となると辺り一面はすでに真っ暗です。そこにポツンと提灯が輝いています。それが『とり藤』。まさに隠れ家的立地ですが、地元では有名店。ぜひ予約をして伺いたいです。というのも店内は、こじんまりとしたカウンターと小上がりが主体。奥にお座敷があるものの、開店と同時に続々と常連さんなどが訪れるので、すぐに満席になるほど。「母の代から続けているんです」と、平野裕子さん。途中で仕事帰りの息子さんがサポートに来ることも。焼き台を拝見すれば、昔から続く台で炭を用いて丁寧に焼いていくスタイル。香ばしき煙が店内に広がっていきます。
函館のやきとり店には「豚精」(いわゆる豚肉の串)があることが多く、こちらにも。これがジューシー!「鳥精」も美味しい!「メインの肉は鮮度の良い“生”を仕入れているので」と平野さんが笑います。「みそ串ホルモン」という変わり種もあり、濃いめのみそ風味と新鮮さが伝わるホルモンに驚きます。他にも「つくね」「レバー」「牛サガリ」なども安定の美味しさ。昭和の佇まいが色濃く残るやきとり店。常連さんが多いのも頷けます。
昭和の雰囲気という表現がぴったり。暗い夜道にポツンと提灯が点る
炭火でじっくりと焼き上げるスタイル。煙と香ばしさがたまらない
お通し(お新香・200円)と生ビールなどで、やきとりができるのを待つ
新鮮さがダイレクトに伝わってくる「豚精」「鳥精」「みそ串ホルモン」など
手づくりの「つくね」や、「レバー(豚)」「牛サガリ」なども大きくて美味で大満足
先代のお母さま。店内の雰囲気やアットホームさは、ずっと変わらない
とり藤 (とりふじ) | ||
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住所 | : | 北海道函館市中道2-31-12 |
電話番号 | : | 0138-53-9300(予約推奨) |
営業時間 | : | 18:00~23:30 |
定休日 | : | 日曜、祝日 |
価格 | : | お通し200円 豚精170円 鳥精170円 みそ串ホルモン140円 つくね160円 レバー140円 牛サガリ300円 いずれも税込 |
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