ワインの産地、世界有数の美食で知られるスペイン・バスク地方。その空の玄関口となるのが、食と芸術の街ビルバオです。この小さな街のなかにはバルやレストランが密集しており、ミシュランの星を獲得しているお店も多数あり、世界中からグルメが集います。
そんなビルバオを楽しむには美しい街並みを眺めながら、バルを巡る「バルホッピング」がおすすめです。お店ごとに個性のある料理や、ワインを味わってみてください。同じくバルの集まる街サン・セバスチャン、スペイン屈指のワインの産地リオハへも近いのでツアーの起点としても便利です。おすすめのワイナリーとともに、ビルバオの魅力をご紹介します。

芸術の都、ビルバオ。新旧の名建築が並ぶ美しい街並み

ビルバオ・グッゲンハイム美術館

美しく機能的な都市として知られるビルバオは、2010年、クリエイティブで魅力的な都市に贈られる『リー・クアンユー世界都市賞』を受賞しました。そのランドマークとなっているのが、スペインが誇る現代アート美術館「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」です。世界的建築家フランク・ゲーリーによる設計で、チタンを用いた曲線のフォルムが光を美しく反射させます。

チタンの外壁が反射させる光が美しい

ビスカヤ橋

また、ビルバオと隣町ポルトゥガレテを結ぶビスカヤ橋は、ぜひ訪れたいスポット。2006年に世界で最も古い運搬橋として世界遺産登録されましたが、いまなお現役で、人々や、車などを運ぶために使用されています。そのほか、15世紀末に建造されたゴシック様式のサン・アントン教会、バロック様式のサン・ニコラス教会といった歴史的建造物も多く立ち並びます。

ビルバオ・グッゲンハイム美術館
開館時間10:00~20:00
定休日月曜日
webhttps://www.guggenheim-bilbao.eus/ingles/home.htm#
住所Abandoibarra Etorb., 2, 48009 Bilbo, Bizkaia,

三つ星バルを食べ歩き。ビルバオ市街地のピンチョスを味わう

EL GROBO(エル グローボ)

美食の地として有名なバスク。そんなバスク地方のなかでも、ミシュランの三ツ星を獲得するレストランが最も多いのが、ここビルバオです。そんなビルバオの名物はバルとピンチョス。「ピンチョ」とは「爪楊枝で刺してある一口サイズのおつまみ」のことで、その複数形がピンチョスと呼ばれています。バルに入ると見た目にも楽しいピンチョスがカウンターに並んでおり、目移りしてしまいます。

おいしいお店はいくつもあるので、ぜひバル巡り(現地ではチキテオ、バルホッピングなどと呼ばれます)をしてもらいたいのですが、必ず行きたいおすすめバルがEL GROBO(エル グローボ)です。

メニューには伝統的なピンチョス、スペイン風オムレツのトルティーヤやオリーブとアンチョビを使ったギルダを含め35種類以上のピンチョスが並びます。チャングロと呼ばれる蟹を使ったピンチョスは、このお店の名物料理。

名物のチャングロ

ビルバオは海が近く、どこのお店に行っても新鮮な魚介料理が食べられます。特に、バスクはツナやカラスミ、アンチョビなどの素材が有名です。タラの身をほぐしたものを入れたオムレツや、鰯のから揚げなどバスクで親しまれている料理がたくさんあるので、いろんなお店に足を運んでお気に入りのピンチョスを探してみてくださいね。

EL GROBO(エル グローボ)
開館時間8:00〜23:00(月曜日〜木曜日) / 8:00〜2:00(金曜日) / 11:00〜23:00(土曜日)
定休日日曜日
webhttp://barelglobo.es/#_=_
住所Diputación 8, 48008 Bilbao, Spain

バル巡りに欠かせない、2つの地酒。独創的なピンチョスとともに味わう

GURE TOKI(グレ トキ)

画像: GURE TOKI(グレ トキ)

ピンチョスとともに楽しみたいのは、バスクで親しまれている2つのお酒。りんごからつくられるシドラ(日本ではシードルと呼ばれることが多い)と微発泡の白ワイン、チャコリです。もともとは農業や牧畜を営む人々が自ら飲むために醸造したという歴史を持つ、果実の味が豊かな地酒。アルコール度数が低く飲みやすいこれらのお酒は、グラスへの注ぎ方にも特徴があります。それはグラスよりかなり高い位置から注がれる「エスカンシアール」という注ぎ方。グラスよりもはるかに高いところから注ぐことによってほどよく発泡が逃げ、口当たりがよくなるのだとか。

画像: チャコリ。GURE TOKIではワイングラスで注がれるが、底の平らなタンブラーグラスでサーブするバルも多い

チャコリ。GURE TOKIではワイングラスで注がれるが、底の平らなタンブラーグラスでサーブするバルも多い

どこのバルでもシドラやチャコリは提供されているのですが、オススメはGURE TOKI(グレ トキ)です。ここはピンチョスの大会で優勝経験を持つシェフが腕を振るうバル。お洒落な店内のなかで独創的なピンチョスとともに味わうチャコリは格別です。

魚介のフリット

上質の生ハムから魚介のフリットまでどれを頼んでも外れはありません。うずらの卵の入ったキノコスープも有名なのでぜひ注文したいところ。バル巡りの際は、数品を楽しんだら長居はせずにさっとお店を後にするのが現地の流儀。後ろ髪を引かれつつも、次のバルを目指しましょう。

GURE TOKI(グレ トキ)
営業時間9:00〜23:30(日曜日のみ 9:30〜16:00)
定休日水曜日
webhttp://www.guretoki.com/
住所c/ Plaza Nueva, 12 48005, Bilbao

スペイン王室御用達。スペイン屈指の老舗ワイナリーの名作建築に宿泊

Marques de Riscal(マルケス デ リスカル)

画像: Marques de Riscal(マルケス デ リスカル)

ビルバオの周辺には、ワインの産地が集まっています。なかでもリオハは世界的なワインの産地としても知られ、ビルバオからも日帰りで行ける距離なのでぜひとも足を伸ばしたいスポットです。

おすすめは、ホテル併設のワイナリー「マルケスデリスカル」。リオハ最古の老舗ワイナリーでここではスペイン国王専用のワインが醸造されています。併設されるホテルHotel Marqués de Riscal, a Luxury Collection(ホテル マルケス デ リスカル ア ラグジュアリーコレクション)はビルバオ・グッゲンハイム美術館と同様、巨匠・フランク・ゲーリーが設計を担当。

そのホテル内には「Marques de Riscal Restaurant」と「BISTRO 1860」の2つのレストランがあり、世界有数のワインコレクションとともにバスク料理が楽しめます。ホテルの周囲にはブドウ園が広がり、ワイナリーは宿泊者でなくとも見学することができるので、ぜひツアーに参加してみてくださいね。ワイン伝統の地でさまざまなアクティビティが楽しめる、ワイン好きにはたまらない楽園です。

画像: 醸造の様子

醸造の様子

画像: 宿泊はもちろん、ビルバオからならば日帰りでもワイナリーツアーに参加できる

宿泊はもちろん、ビルバオからならば日帰りでもワイナリーツアーに参加できる

Marques de Riscal(マルケス デ リスカル)
営業時間予約時間による(ワイナリー訪問には予約必須。詳細は施設に問い合わせください)
定休日なし
webhttp://www.marquesderiscal.com/
住所Calle Torrea Kalea, 1, 01340 Elciego, Álava,

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