非日常感は、旅の魅力のひとつ。この記事では、距離の離れた場所に行くというだけでなく、時空を超えた世界を旅するような体験ができるホテルをご紹介します。縄文・弥生、平安、戦国、江戸と、それぞれの歴史上の世界に迷い込んだかのような気分で旅を楽しめるコンセプトホテル。ホテルの内装以外にも、料理や服装、体験など、とことんその時代らしさを味わえる演出にも注目です。

【縄文~弥生】古代の王族気分で「ひえ」や「あわ」、「そ」などの古代食を味わえる「松園」

画像1: 【縄文~弥生】古代の王族気分で「ひえ」や「あわ」、「そ」などの古代食を味わえる「松園」

古代日本の神話が息づく島根県の出雲。縁結びの神、福の神として名高い出雲大社も有名です。そんな神秘的な場所で、縄文時代や弥生時代などの古代にタイムトラベルしたかのような体験ができるのが「出雲 湯の川温泉 松園」。国の史跡に指定されている荒神谷(こうじんだに)遺跡や、加茂岩倉遺跡からほど近いエリアにあります。

画像2: 【縄文~弥生】古代の王族気分で「ひえ」や「あわ」、「そ」などの古代食を味わえる「松園」

「食」「宿」「湯」の3つを柱としたサービスの中でも、特に注目したいのは「食」。荒神谷遺跡で弥生時代の青銅器が多数発見されたことをきっかけに、文献などから再現した、「古代食」を食べることができるのです。

古代食は、地元で収穫した黒米や古代チーズといわれる酥(そ)をはじめ、赤米、黍(きび)、粟(あわ)、稗(ひえ)、醍醐(だいご)や旬の野草が使われたメニューが提供されます。

食事の際には、古代の衣服を模した「貫頭衣(かんとうい)」を着て席につきます。料理は地元の陶芸家が制作した縄文風や弥生風の土器に盛り付けられており、気分は古代の王族です。味付けは現代風にアレンジされていますが、素材の味を生かすシンプルなもの。食物繊維とタンパク質が豊富で、栄養バランスに優れた健康食なのだそう。

特別宿泊棟「健部の郷の宮処(たけるべのさとのみやど)」

宿の設えもここならではのものです。特に古代の宮殿をイメージした高床式の特別宿泊棟「健部の郷の宮処(たけるべのさとのみやど)」と、古代の穀物収蔵庫をイメージした「宇夜都弁(うやつべ)」には、古代の王族の暮らしを想像させる装飾が随所にちりばめられています。

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そして温泉は、和歌山の龍神温泉、群馬の川中温泉と並び「日本三美人の湯」に数えられる、湯の川温泉の源泉かけ流し。弱アルカリ性でナトリウムとカルシウムのイオンを含み、泉質などの条件からお肌がしっとり、すべすべになるといわれています。また、浴室内にも古代人の狩猟の絵が刻まれているなど、古代を感じさせる演出が気分を盛り上げてくれます。

悠久の歴史を感じる地で、古代の浪漫とともに食や温浴を味わう旅。そんな希少な体験を、ぜひ「出雲 湯の川温泉 松園」で。

出雲 湯の川温泉 松園

住所島根県出雲市斐川町学頭1683-5
電話0853-72-0024
webhttps://www.shouen.jp/

【平安時代】平安装束を身にまとい、王朝貴族気分の滞在を堪能できる「社乃森」

画像1: 【平安時代】平安装束を身にまとい、王朝貴族気分の滞在を堪能できる「社乃森」

艶やかでたおやかな平安の王朝文化。そんな優美な世界観の平安時代にタイムトラベルできるのが、徳島にある「旅殿 御所 社乃森(りょでん ごしょ やしろのもり)」です。約3,000坪もの広大な敷地にたたずむ寝殿造りの設えが、旅人を別世界へと誘います。

平安時代の世界により入り込むのに欠かせないのが、平安装束の着付け体験。女性は小袿(こうちき)や十二単(じゅうにひとえ)、男性は狩衣(かりぎぬ)や直衣(のうし)といった衣装を身にまとうことができます。平安の貴族が自ら調合して香りを楽しんでいたという「薫物(たきもの)」、香木の香り(三種香)を聞きわける「聞香(もんこう)」といった雅なお香遊びもあわせて楽しめます。

画像2: 【平安時代】平安装束を身にまとい、王朝貴族気分の滞在を堪能できる「社乃森」

敷地内には、第八十三代土御門天皇を御祭神とした「御所阿波宮」という社殿があります。慶事や記念日の祝事のほか、病気平癒、家内安全、厄除け、交通安全などの祈祷をしてもらえる「御祈祷プラン」も。平安装束を身にまとって参加すれば、忘れられない旅の思い出になるはずです。

画像3: 【平安時代】平安装束を身にまとい、王朝貴族気分の滞在を堪能できる「社乃森」

お風呂や食事も見逃せません。御湯殿と呼ばれる大浴場には、露天と内風呂の2種類が用意されていて、美人の湯、美肌の湯として知られるナトリウムの炭酸水素塩泉を源泉かけ流しで楽しめます。食事は、阿波の旬の素材を使用した和会席料理。平安時代の食卓をイメージした「食殿」の個室でゆっくりと味わうことができます。

画像4: 【平安時代】平安装束を身にまとい、王朝貴族気分の滞在を堪能できる「社乃森」

日常から離れて贅沢な気分に浸れる施設は数あれど、平安貴族をコンセプトにした宿は希少です。優美な情緒に包まれながら、安らぎのひとときを楽しんではいかがでしょうか。

旅殿 御所 社乃森

住所徳島県阿波市土成町宮川内字落久保71-2
電話088-695-5846
webhttp://yashironomori.jp/

【戦国時代】戦国武将が愛した鵜飼の文化に触れられる「長良川観光ホテル 石金」

画像: 【戦国時代】戦国武将が愛した鵜飼の文化に触れられる「長良川観光ホテル 石金」

武将たちが天下をかけて戦った戦国時代。無骨ながらきらびやかな戦国時代へのタイムトラベルを体験できるのが、岐阜にある「長良川観光ホテル 石金」です。近くには織田信長との縁が深い岐阜城を冠する金華山と長良川があり、自然豊かなロケーションを堪能できます。

石金では、織田信長も愛したとされる「長良川の鵜飼」を体験できる「鵜飼プラン」を戦国武将気分で楽しみましょう。1300年以上続く伝統行事「鵜飼」は毎年5~10月頃、鵜飼休みの日や増水時を除き毎夜行われています。

鵜飼プランでは、通常の宿泊と同じようにチェックインし、食事を楽しんだ後、屋形船に乗り込みます。長良川を下りながら、鵜匠の手縄さばきと鵜が鮎を獲る様子を間近で楽しみましょう。6艘の鵜舟が並んで下り、篝火(かがりび)が川面を照らす様子は迫力満点。松尾芭蕉はこの地を訪れた際に篝火を見て「おもろうてやがて悲しき鵜舟かな」という句を残しています。

鵜飼プランの際の宿泊は、ぜひ「戦国コンセプトルーム」へ。この客室には、岐阜を舞台に活躍した斎藤道三、織田信長、明智光秀の3武将の陣羽織(じんばおり)や、信長が光秀に与えたといわれる「大倶利伽羅(おおくりから)」を再現した刀などが飾られています。陣羽織や刀を手にして写真撮影をしたり、信長の命令で徳川家康をもてなしたという光秀の饗応膳(きょうおうぜん)をモチーフにした料理を楽しんだりと、戦国大名気分を味わいましょう。

また、金華山や岐阜城を眺めながら「にっぽんの温泉100選」に選ばれた長良川温泉の湯でくつろげるのも楽しみのひとつです。名将が愛した文化に触れながら、彼らの生きた時代に想いを馳せる特別な時間。ユニークな思い出作りにもおすすめです。

長良川観光ホテル 石金

住所岐阜県岐阜市長良112
電話058-231-8156
webhttp://www.ishikin.co.jp/

【江戸時代】町全体から江戸時代を感じられる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」

画像1: 【江戸時代】町全体から江戸時代を感じられる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」

小野川沿いを中心に歴史的な建造物が並ぶ水郷の町、千葉県香取市佐原。“北総の小江戸”とも呼ばれるこの地をひとつのホテルと見立て、築100年超の商家を含む5つの建物をリノベートした宿泊施設が「佐原商家町ホテル NIPPONIA」です。

宿泊棟は4タイプ。名だたる商家や料亭として親しまれていた建物を、歴史的背景を尊重しつつモダンにリノベーションした空間で、快適ながらも江戸時代にタイムトラベルしたかのような気分を味わえます。

画像2: 【江戸時代】町全体から江戸時代を感じられる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」

町全体がホテルであることを生かした多様な体験が、佐原商家町ホテル NIPPONIAの最大の魅力。中でもおすすめは、江戸風情が残る小野川沿岸の風景を観光遊覧船から眺められる「サッパ風舟」です。関東で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定された佐原の街並みを、徒歩とは違った角度から楽しめます。

画像3: 【江戸時代】町全体から江戸時代を感じられる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」

宿泊者限定の体験は、他にもさまざまなものが用意されています。江戸時代後期創業の歴史ある酒蔵「東薫酒造」を一般旅行者の来訪がない時間に見学できたり、パワースポットとしても知られる香取神宮の境内・宝物館を神主による案内のもと参拝できたり。宿泊することで、佐原の伝統文化を深く体験できるのです。

画像4: 【江戸時代】町全体から江戸時代を感じられる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」

食事は、江戸時代には雑貨を扱う商家が営まれていた県指定文化財の「中村屋商店」を、フロント兼レストランとして改築した「GEISHO棟」で味わいます。千葉県は、江戸時代から農業が盛んな地。そんな千葉の地元の食材が、フレンチの技術をベースに現代風に調理されています。

和服の着付けサービスを利用して着物姿で街を散策すれば、いっそう江戸情緒を感じられるはず。たっぷりと1日かけてタイムトラベル気分を楽しみたい方は、ぜひNIPPONIA佐原を訪れてみてください。

佐原商家町ホテル NIPPONIA

住所千葉県香取市佐原イ1720
電話0120-210-289(VMG総合窓口)
webhttps://www.nipponia-sawara.jp/

全国各地、4つの時代にタイムトラベルできるホテルをご紹介しました。歴史や伝統文化が好きな人はもちろん、ユニークな旅を楽しみたい人も、こんなホテルへの滞在を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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