絵本作家tupera tupera流、無計画な家族旅行の楽しみ

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あえて子どもに「合わせない」

絵本作家tupera tupera流、無計画な家族旅行の楽しみ

2018.03.15

子どもが生まれてから旅行に行く機会が減ってしまった。子連れで海外旅行は大変。旅行好きの方のなかには、そんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか? 『しろくまのパンツ』『かおノート』など子どもに大人気の絵本を執筆しているクリエイティブユニットtupera tuperaさんはそんな悩みもどこ吹く風といわんばかりに、仕事に、旅行に、お子さまを連れて全国を飛び回っています。お二人いわく、家族旅行を楽しむコツは「子どもの都合は考えすぎず」「その場所に詳しい友人とともに回る」ことだそう。今回はtupera tupera流のユニークな家族旅行の楽しみ方をお届けします。
 
文:ON TRIP JAL編集部 写真:八木由奈

旅の予定は人まかせ。知人・友人を頼った家族旅行

 

OnTrip JAL編集部(以下、JAL):tupera tuperaさんのTwitterを拝見していると、全国各地を訪れる様子が伝わってきます。旅行はよく行かれるのでしょうか?

 

亀山達矢(以下、亀山):じつは最近、プライベートでの旅行は正直あまり行けてないんですよね(笑)。といっても、まったくしていないわけではなくて。ワークショップや講演など、仕事で各地に出張に行くことが多いので、そこに子どもも連れていったりしています。

 

tupera tupera亀山達矢さん

tupera tupera亀山達矢さん

 

中川敦子(以下、中川):そうですね。子どもが小学校に入ってからは、旅行の時間を捻出することが前より難しくなったので、仕事にくっつけて、旅行も一緒に、ということが多いです。仕事以外でも、知人からの誘いなど、なにかきっかけがあれば足を運ぶという風にいろいろな場所を訪れることを楽しんでいます。プライベートな旅行となると年に2回ぐらいでしょうか。

 

tupera tupera中川敦子さん

tupera tupera中川敦子さん

 

JAL:あまり、オンオフの境目がなく、いろいろなところに訪れているのですね。旅先ではどのように過ごしているのでしょうか?

 

亀山:旅先での過ごしかたは基本的に現地で会う方にまかせてしまうんですよ。「ここに来たんだったら、これを食べて行って」とか、地元の方って親切にオススメを教えてくださるじゃないですか。ぼくらより何倍も詳しくて、一番いいところを限られた時間のなかで回れるように案内してくれる。ならば思い切ってまかせてしまおうと。もし現地に知人がいなかったら、詳しい人にオススメを聞いてから旅行に行きますね。

 

中川:プライベートの旅行でも、家族だけではなく友人達と一緒に行くことが多いですね。なぜだか、周りには旅のスペシャリストが多いんですよ(笑)。都合が合わないときも、前に行ってよかったものを教えてもらってから行くようにしています。数年前にベトナムを訪れたときも、ベトナム通の友人家族に旅のプランは全てお任せでした。

 

亀山:ただ写真家・佐藤健寿さんの『奇怪遺産』(エクスナレッジ)という写真集で有名になった、「スイ・ティエン公園」にはどうしても行きたかったので唯一リクエストしました。運が悪いことに、ぼくだけ大腸菌にやられてずっと「痛い、痛い」と言いながら訪れることになりましたが(笑)。

ベトナム旅行時のフォトアルバム。ベトナムでの仕事の合間を縫って観光を楽しんだ

ベトナム旅行時のフォトアルバム。ベトナムでの仕事の合間を縫って観光を楽しんだ

 

JAL:お子さま連れで仕事もしつつ旅行も……となるとかなり忙しい日程になるんじゃないですか?

 

亀山:そうですね。仕事に同行してもらうときは申し訳ないと思いつつも、子どもは自由にさせてしまうことが多いです。でも、子どもはたくましいもので、例えばワークショップの会場で自由にさせておくと、そこで知り合った子どもと友達になって、いつの間にか文通をするぐらい仲良くなったりしているんです。子どもは子どもで勝手に世界を広げていくんだなと思いますね。

 

中川:旅に限らず、夫婦で仕事をしながら子育てをする状況が変わらないならば、その状況を最大限に活かさなきゃって思うんです。結婚前よりも自由に旅行に行ける時間は減りましたが、こうして夫婦で仕事をしているからこそ全国に訪れるチャンスをいただけていますし。
 
「子どもの教育のためにいろんな場所に連れて行ってあげたい」と考えているわけではないですが、忙しく飛び回っている生活は、私たちにとっても子どもにとっても確実にプラスになっていると思いますね。

 

旅は人と出会うため。仕事を通じて旅をすることの幸せ

 

JAL:2017年の12月には、パリに行かれている様子をSNSで実況されていましたね。こちらもお仕事での訪問だったのでしょうか?

 

亀山:そうなんです。ありがたいことに、ぼくらの絵本は2012年からフランスでも翻訳されていて、それ以来向こうの書店に訪れたいとずっと思っていたんですね。今回は年に一度パリのモントロイユで行われているブックフェアからお声がけいただいてやっと訪れることができました。

 

JAL:パリを訪れたのは、はじめてだったのでしょうか?

 

 

亀山:じつは、16年前にも一度だけ行ったことがあったんです。tupera tuperaとして活動をスタートする前でしたが、絵本作家の五味太郎さんのお手伝いとして、モントロイユのブックフェアで開かれたワークショップについて行ったんです。「現地で待ち合わせしよう」というアバウトな感じで誘っていただいて(笑)。当時はお金がなかったからモスクワ経由で2人でパリに行きましたね。
 
そのギャラリーはそれ以降、日本人作家を招待してこなかったんですけど、先日、ぼくらを呼んでくれたんですよ。「はじめまして」って連絡があったんですけど、「じつは16年前にお会いしているんです」って伝えたら担当の方はびっくりしてました。

 

JAL:それは、すごい縁ですね。

 

亀山:嬉しかったですね。これは行かないわけにはいかないなと。今回はぼく一人で5泊6日のスケジュールで訪れたんですが、そのときもぼくらのフランス在住の友人が色々セッティングしてくれたんですよね。フランスのアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーさんを紹介してもらい、彼のアトリエを案内してもらったり、美術館の子ども向けのイベントを担当している方を紹介してくれたり。フランスの作家さんたちとご飯食べる機会なんてないので、すごく刺激的でしたね。

 

JAL:ベトナムやパリのように、異国での旅の経験が作品のインスピレーションになることはあるのでしょうか?

 

亀山:作品に直接的な影響を与えることはないですね。ただ、人に会ったり、図書館でぼくらの絵本を読んでいる子どもたちの反応を見ていたりすることで影響を受けている面はあると思います。旅そのものよりも、人からの影響でしょうか。

 

中川:そうですね。旅行をするにしてもどこか目的地があるというより、会いたい人がいるとか、そういう人とのつながりを大事にしたいって意識のほうが大きいですね。以前「BOOK FOREST」という本屋さんがイベントに呼んでくれたことをきっかけに栃木県の芳賀町に訪れたんです。町自体ももちろん素敵なんですが、ポリシーを大事にしながら運営しているお店や、地元を大事に生きている方が多く、彼らとの出会いには刺激を受けました。「BOOK FOREST」の店主とは、それ以来家族ぐるみのおつき合いになって、たびたび芳賀町を訪れています。

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