15歳で海外一人旅。車いすテニスメダリスト上地結衣の生き方

INTERVIEW

上地 結衣

Yui Kamiji

  • 海外

10

15歳で海外一人旅。車いすテニスメダリスト上地結衣の生き方

2019.01.21

ディズニーランドで列に並んだときのワクワク感が新鮮だった。

 
 
JAL:上地さんは現在、シーズン最終戦の『NECシングルスマスターズ』に出場するためアメリカ・フロリダ州オーランドに滞在中ですが(※取材時)、オーランドの街の印象はいかがでしょう?

上地:今回、初めてオーランドを訪れました。試合会場のUSTA National Campusはノーナ湖という大きな湖の近くにあって、滞在しているホテルの周辺はまるで別荘地みたいです。

すごく珍しい鳥がいたり、鹿が放牧されていたり、会場に向かう途中も普通にイタチが横切ったり(笑)、全体的に自然が豊かな場所といった印象ですね。

街の中心には、レイクエオラパークという大きな公園があるんですが、ここもそれほど人は多くなく、時間がゆっくりと感じられるような落ち着いた雰囲気がありました。

今回『NECシングルスマスターズ』の大会が行われたオーランドのUSTAナショナルキャンパス ※関係者よりご提供

今回『NECシングルスマスターズ』の大会が行われたオーランドのUSTAナショナルキャンパス ※関係者よりご提供

JAL:ふだんの遠征では、あまり遊びに行かないという上地さんですが、今回は『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』に行かれたと聞きました。

上地:そうなんです!(笑) パーク内をまわったり、パレードを見たり、とても楽しかったのですが、見たいものがたくさんあって、まったく時間が足りませんでした。

ディズニーのキャラクターのなかでは、スティッチが好きなんですけど、今回スティッチに会えてそれはとってもうれしかったです(笑)。

JAL:『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』は、パーク内のすべての場所がバリアフリーだそうですね。対応も日本とアメリカでは違いましたか?

上地:日本と違って、ほとんどのアトラクションが車いすのまま列に並べたり、利用できたり、園内での行動がとてもスムーズだったのが印象的でした。

日本だと、車いすの人用にアトラクションの詳細な説明があり、体調などの確認、非常時の避難方法など、乗る直前に10分ほどかけて、細かくいろんなことをすり合わせます。

安全のためにはとても大事なことですが、はじめて乗るアトラクションなのに、「ここでこういう展開が来るので注意してください」と先に聞いてしまうのは、少し残念な気持ちになります(笑)。

また、車いすの人だけ別ルートでアトラクションまで案内してもらえることも多いのですが、アメリカでは一般の方と同じ列に並べたので、待ち時間のワクワク感がとても新鮮でした。

JAL:たしかに待ち時間も含めて、アトラクションの楽しさってありますよね。これから行ってみたい国や場所はありますか。

上地:いっぱいありますが、近いところだと2019年はイスラエルに遠征するかもしれなくて、それが楽しみです。

『リオデジャネイロ2016パラリンピック』や、先日の『2018年アジアパラ競技大会』で行ったインドネシアもそうですが、テニス選手じゃなかったら行く機会がなかった国に行けるのがすごくありがたくて。

せっかく行くのだから、行った先でできること、感じられることをたくさん経験したいなと思っています。

自分から「こうしてほしい」って伝えると、相手は想像以上に受け入れてくれる。

 
 
JAL:車いすの方のなかには、海外旅行を躊躇してしまうケースも多いと思います。そうした方々に向け、たくさんの国を旅してきた上地さんからメッセージをお願いします。


上地::海外に行くとなると、準備の段階からいろいろ気になることがたくさんあると思います。私自身、試合でもプライベートでも、行く前に不安を感じたことがないわけではありません。

でも実際に行ってみて、後悔したことは一度もないんですよ。逆に一度経験したことでまた行きたくなって、他の国はどうなんだろう? どんな人に会えるんだろう? おいしい食べ物に出会えるかな? って、考えるだけでも楽しいんですよね。

海外に行くとなると、いまでもワクワクする気持ちが湧いてきます。たった一度の旅が、次の旅のきっかけにもなると思うので、ぜひ一度は経験してみてほしいなと思います。

JAL:行く前は不安だったけど、行ってみたら意外とそうでもなかったという実体験はありますか?

上地::きっと、一番不安なのは言葉の壁だと思うんです。私も最初は全然言葉がわからなかったので、大会のスタッフさんに頼みたいことがあっても言えなくて。文化が違うので、どこまでお願いしていいのかもわからないですよね。

でも、あるとき勇気を持って伝えてみたら、「もちろん、全然いいよ」って。たぶん相手の方も、車いすの人に対してどういったサポートをすればいいのか、わからないことが多いと思うんですよ。

でも、私たちのほうから「こうしたい」「こうしてほしい」って伝えてみると、相手はこちらが思っている以上に受け入れる気持ちを持ってくれているんだなって。
なので、まずは片言でも何でも、自分の気持ちを伝えてみるのが大切かなって思います。


JAL:最後に上地選手の次の旅について教えてください。

上地:次は、2019年1月に開催される『全豪オープン』に出場するため、メルボルンに行きます! 皆さま、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!

上地結衣(かみじ ゆい)

1994年生まれ。11歳から車いすテニスをはじめ、2014年に、女子車いすテニスダブルスで史上3組目となる年間グランドスラムを達成。女子車いす史上6人目のグランドスラム制覇であり、21歳135日での達成は、「女子車いすテニスにおける最年少での年間グランドスラム」としてギネス世界記録に認定されている。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

Ranking

人気記事ランキング

Interview

あの人の旅行インタビュー

「インタビュー」をもっと見る

Recommend

あなたへのおすすめ

New Arrivals

新着記事

記事をもっと見る

航空券やツアーの予約はこちらから

国際線航空券を予約

ご利用案内

国際線航空券

航空券と組み合わせてお得にマイルがたまるサービスも!

海外ツアーを予約

ご利用案内

JALダイナミックパッケージ

往復航空券+宿泊+オプション
自由に組み合わせて、オリジナルの旅が楽しめます!

ページトップへ