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2018.01.11

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美しき遺跡が点在する文化遺産「アンコール」の魅力を紹介します。
東南アジア最大の湖・トンレサップ湖の北西岸に位置し、1992年に世界文化遺産に登録された「アンコール」。広大な密林に数々の遺跡が待ち受けるこの世界遺産は、その圧倒的なスケールや建造物の美しさで世界中の人々を魅了しています。

アンコール
登録年:1992年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:●人類の創造的才能を表す傑作である。
●ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展における人類の価値の重要な交流を示していること。
●現存する、あるいは既に消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。
●人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体または景観に関する優れた見本であること。
 
アクセス/シェムリアップ国際空港からアンコール・ワットまで約5.3㎞、車で約12分

個性豊かな遺跡が点在する美しき文化遺産へ

個性豊かな遺跡が点在する美しき文化遺産へ

東南アジア最大の湖・トンレサップ湖の北西岸に位置し、1992年に世界文化遺産に登録された「アンコール」。広大な密林に数々の遺跡が待ち受けるこの世界遺産は、その圧倒的なスケールや建造物の美しさで世界中の人々を魅了しています。
 
世界遺産「アンコール」を構成するのは、9世紀から15世紀までおよそ600年間にわたって栄えたアンコール王朝が残した寺院や城塞、橋などの遺跡群。未発掘の小さな遺跡も含めると、その数は1,000を超えるともいわれています。特に、観光の拠点となるシェムリアップの街の周辺には、“クメール建築の最高傑作”とも称される「アンコール・ワット」やアンコール王朝最大の城塞都市遺跡と考えられる「アンコール・トム」、密林の巨木と石造りの寺院遺跡が共存する「タ・プローム」など、個性豊かな遺跡が点在しています。今回は、世界に数ある世界遺産のなかでも、ひときわ高い人気を誇る美しき遺跡群「アンコール」の魅力をご紹介します!

「アンコール」を象徴する2大遺跡を歩く

「アンコール」を象徴する2大遺跡を歩く

世界遺産「アンコール」のハイライトのひとつが、12世紀にアンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって建造された「アンコール・ワット」です。30年もの年月をかけて造られたといわれるこの遺跡は、一周約5kmの環濠に囲まれた巨大な寺院遺跡。高さ65mの中央祠堂を中心に5つの塔や三重の回廊が配され、その均整の取れた佇まいや壮麗な装飾から“クメール建築の最高傑作”と呼ばれています。特に印象的なのが、三重の回廊や堂内を埋め尽くすように施されたレリーフ(浮き彫り)の装飾。例えば全長800mに及ぶ第一回廊には、古代インドの神話的叙事詩「ラーマーヤナ」やヒンドゥー教の天地創造神話「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」をモチーフにしたレリーフが配されており、その緻密な美しさは圧巻です。また、シンメトリックな建造物の美しさを一望するなら、西参道の脇にある池の前がベストポジション。伽藍が朝日に照らされる早朝から空が茜色に染まる夕暮れ時まで、刻一刻と変化する「アンコール・ワット」の姿を眺めることができます。

「アンコール」観光のもうひとつのハイライトが、「アンコール・ワット」の北側に位置する「アンコール・トム」。12世紀の後半にジャヤーヴァルマン7世によって建造された巨大な城塞都市遺跡には、数々の見どころが点在しています。例えば、「アンコール・トム」を象徴する建造物のひとつが、遺跡の中央に位置するヒンドゥー・仏教混交の寺院遺跡「バイヨン」。中央祠堂を中心に無数の塔が林立するこの遺跡は、塔の四面に顔の像が刻まれた“バイヨンの四面像”で有名。これらの四面像は観世音菩薩像を模したものともいわれており、穏やかな笑顔が印象的です。「アンコール・トム」には、「バイヨン」だけでなく「ライ王のテラス」や「象のテラス」をはじめ、巨大な城門などバリエーション豊かな遺跡が多数。前述の「アンコール・ワット」とは車で10分ほどの距なので、双方を行き来しながら世界遺産「アンコール」の奥深さを体感してみてはいかがでしょうか?

密林、夕陽、廃墟、レリーフ……。 多彩な魅力を持つ珠玉の遺跡群。

東京23区ほどの広大なスペースに、無数の遺跡が点在する「アンコール」。遺跡観光には入場券の購入が必須で、現地では1日入場券・3日入場券・7日入場券の3種類のチケットが用意されています。「アンコール・ワット」と「アンコール・トム」を見学するだけなら1日入場券でも間に合いますが、「アンコール」にはまだまだ見ておくべき遺跡が盛りだくさんです。

例えば12世紀末の建造といわれる寺院建築「タ・プローム」は、重厚な石造建築を飲み込むように成長したガジュマルなどの巨木が印象的。また、10世紀初頭に建造された「プノン・バケン」は小高い丘の上に建てられたヒンドゥー教寺院建築。密林に佇む「アンコール・ワット」を見下ろすこの場所からは、とびきりロマンティックな夕陽を望むことができます。また、シェムリアップから車で1時間30分ほどの距離に位置する「ベン・メリア」は、11世紀末〜12世紀初頭に建造された寺院の遺跡。密林のなかに静かに広がるこの遺跡では、崩壊の進む寺院遺跡と密林が織りなす廃墟のような幻想的な風景を望むことができます。このほかにも、“東洋のモナリザ”と称されるデヴァダー像のレリーフが見どころの「バンテアイ・スレイ」や巨大なピラミッド型の寺院遺跡「タ・ケウ」など、「アンコール」を彩る遺跡は実に多様。その奥深さを味わうなら、ぜひ3日入場券か7日入場券を購入し、じっくりと遺跡を観光するのがおすすめです!

ひとことコメント

世界各国から多くの旅人が訪れる世界遺産「アンコール」。観光の拠点となるシェムリアップの街には、大規模なリゾートホテルから隠れ家のようなヴィラ、小さなゲストハウスまで多彩なホテルが点在し、旅のスタイルに合った滞在を叶えることができます。また、街の中心に位置する「オールドマーケット」周辺には、土産物店からレストランまで多彩なショップが揃っています。遺跡観光だけにとどまらない「アンコール」旅の魅力を、ゆっくりと楽しんでください!
旅ライター/吉原徹

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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