ハワイの島々のなかで最も広大な面積を誇り、手付かずの自然が残るハワイ島。その大地の広がりから「ビッグ・アイランド」の名で親しまれるこの島には、四季折々の雄大な自然が描き出す美しい色彩の観光スポットが散りばめられています。雪の白、火山の赤、ビーチの黒……。さぁ、ハワイ島の美しさを楽しむ色彩観光へ。

ハワイ島北部のマウナ・ケアが描く“白”の世界

マウナ・ケア山(Mauna Kea)

画像: マウナ・ケア山(Mauna Kea)

ビッグ・アイランドの北部に位置し、標高約4,205mを誇る「マウナ・ケア山」。ハワイの言葉で“白い山”を意味する名のとおり、11月〜4月頃になると山頂周辺が純白の雪に覆われるこの山は、古くから雪の女神ポリアフが住むとされた聖地。南国のイメージの強いハワイの島々のなかでも、凛とした美しさを楽しめることで知られています。標高が高く、空気が澄んでいることから世界各国の天文台なども点在する山頂周辺へは、1年を通して星空観測やサンライズ体験などのアクティビティツアーが催行されています。富士山よりも高い山の上を覆う純白の雪景色は思わず息を呑むような美しさなので、満天の星々や風景を茜色に染めるサンライズとともに楽しんでみてはいかがでしょうか。なお、冬は、激しい降雪などによってツアーが中止される場合もあるので事前に確認を。また、当然のことながら山頂付近はとても冷え込むので、万全の防寒対策なども必須です!

神秘の観光スポット!“黒”いプナルウ・ブラック・サンド・ビーチ

プナルウ・ブラック・サンド・ビーチ(Punaluu Black Sand Beach)

画像: プナルウ・ブラック・サンド・ビーチ(Punaluu Black Sand Beach)

マウナ・ケア山を覆う純白の雪を楽しんだ後は、海岸線に広がるビーチの“漆黒”を眺めてみてはいかがでしょうか。ビッグ・アイランド南東部の小さな町・ナアレフの近くに広がる「プナルウ・ブラック・サンド・ビーチ」は、その名のとおり、真っ黒な砂が海岸線を埋め尽くす神秘的な場所。黒い砂の正体は、ビッグ・アイランドの絶え間ない火山活動によって降り注いだ溶岩が砕かれて砂粒になったものです。プナルウ・ブラック・サンド・ビーチは、ウミガメが訪れる海岸として有名なので、ぜひその愛らしい姿もチェックしてみてください。ちなみに、ビッグ・アイランドにはブラック・サンド・ビーチだけでなく、世界的にも珍しいグリーン・サンド・ビーチもあるので気になる方は要チェックです。

ハワイ島観光なら必見のキラウエア火山!大地の“赤”

キラウエア火山(Kīlauea)

画像: キラウエア火山(Kīlauea)

ビッグ・アイランドの美しき色彩をめぐる旅で、絶対にハズせない色といえば大地のエネルギーを感じられる火山の“赤”でしょう。ヒロの南西約48㎞に位置する標高約1,247mの「キラウエア火山」は、世界で最も活発な火山のひとつとして知られる場所。ハワイの言葉で「吹き出す」・「多く撒き散らす」を意味するその名のとおり、溶岩の流出が頻繁に見られることで知られおり、1983年の1月3日以降、途絶えることなく噴火活動が行われているというから驚きです。キラウエア火山には、噴火の最新情報を知ることができるキラウエアビジターセンターをはじめ、キラウエアのカルデラを一周する環状道路クレーター・リム・ドライブ、火の女神ペレが住むと伝えられる巨大な火口・ハレマウマウ火口、溶岩流が流れ出すプウオオ火口などの見どころがあり、溶岩ウォークやヘリからの火口鑑賞ツアーも開催。力強く、原初的な美しさに満ちた火山活動の姿を、さまざまな側面から楽しむことができます。また、ビッグ・アイランド東部のカラパナ溶岩見学エリアでは、プウオオ火口から流れ出た溶岩流が海へと至る様子を見学することも可能です。もちろん火山活動のの状況は日々変化するので、現地を訪れる際は最新の情報をリサーチしてください。

ワイメアに広がる美しく大らかな“緑”のエリア

ワイメア(Waimea)

画像: ワイメア(Waimea)

ビッグ・アイランドの北部、火山地帯のコハラ・コーストから東へ向かうと、美しい緑の牧草地が広がります。ここは“パニオロ(ハワイアンカウボーイ)”が暮らすエリア「ワイメア」。海と山々が織り成す変化に富んだ自然が魅力のビッグ・アイランドのなかでも、雄大で広がりのある“緑”の風景に出合える場所。乗馬体験ツアーなどにチャレンジすることもできます。また、ワイメア周辺の風景を楽しむなら、ぜひレンタカーを借りてドライブをするのがおすすめ。ワイメアの北側を起点にポルル渓谷展望台へと続くコハラ・マウンテン・ロード(ハイウェイ250号線)は、ハワイ島きっての絶景ドライブルートとして知られています。アップダウンを繰り返す緑の牧草地でのんびりと草を食む馬や牛の姿を眺め、海岸線からの大パノラマを眺める……。そんな美しい旅のひとときを楽しんでください。

コナ・コーストの輝くような“青”で楽しむハワイ島の海

コナ・コースト(Kona Coast)

画像: コナ・コースト(Kona Coast)

周囲を美しい海で囲まれたビッグ・アイランドですが、ハワイならではの美しい“青”を楽しむなら、シマノ西海岸に広がる「コナ・コースト」へ。標高約4,169mのマウナロア山によって風が遮られるこのエリアは、比較的海が穏やかなことで有名。シュノーケリングやダイビング、セーリングなどさまざまなマリンアクティビティが充実、イルカやウミガメ、マンタなどに出合えることで知られています。また、冬にはザトウクジラを見学するホエールウォッチングに参加することもできるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか? また、コナ国際空港の南に続くコナ・コーストには、カメハメハ大王が晩年を過ごした美しい町カイルア・コナや、古代のヘイアウ(神殿)が立ち並ぶ国立歴史公園なども点在しているので、リゾート滞在中飽きることがありません。真っ青に輝く海と歴史、そして町遊びを楽しめるのが、コナ・コーストの魅力です。

七色の“虹”に出会える観光スポット!ワイルク州立公園

ワイルク州立公園(Wailuku River State Park)

画像: ワイルク州立公園(Wailuku River State Park)

ビッグ・アイランドをめぐり、美しい色彩に出合う旅。その締めくくりに訪れたいのが、島の東部に広がる「ワイルク川州立公園」。歴史的な建造物が立ち並ぶキュートな町・ヒロのダウンタウンから気軽にアクセスできるこの公園には、“レインボー・フォールズ”の愛称でも知られる落差24mのワイアヌエヌエ滝があり、頻繁に虹が見られることで知られています。特に例年11月〜4月頃の雨季には滝の水量が増すため、美しい虹を見られる確率もアップ。早朝に現地を訪れるのがおすすめです。緑の渓谷を流れ落ちる水が描きだす、神秘的な虹の色。その美しさは、ビッグ・アイランドの旅の大きな思い出になるはずです。

ひとことコメント

例年11月〜4月頃に、冬と雨季を迎えるビッグ・アイランドですが、日中の平均気温は25℃〜26℃程度。雨が一日中振り続けることもほとんどなく、日中には海で泳ぐこともできるので、のびのびとリゾート休暇を楽しめます。ただし、マウナ・ケア山などの高所に行く際は、万全の準備をお忘れなく!

※2019年7月26日に一部内容を更新しました。

ハワイ諸島最大の島「ビッグ・アイランド」へ

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