ハワイ渡航歴100回のライターがマウイ島の楽園ラハイナを案内
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今井栄一の「Hawaii Travel Hints」vol.3

ハワイ渡航歴100回のライターがマウイ島の楽園ラハイナを案内

2018.03.30

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渡航歴100回以上を誇るハワイマイスターの今井栄一さんが送る「Hawaii Travel Hints」。第3回はマウイ島西海岸の港町、ラハイナを紹介。19世紀末の雰囲気が色濃く残る街並みに、美しい海と、その海を黄金色に染めるサンセット、隣町のカアナパリへ向かうドライブコースなど、ラハイナで1日楽しめるプランをご提案します。

今井栄一の「Hawaii Travel Hints」vol.1vol.2はこちらよりどうぞ。

文・写真:今井栄一

雨知らずの楽園、ラハイナで心地よい時間を

「渓谷の島」「風の島」と呼ばれるマウイ島。地図を見ると、大小2つの島がくっついたようなユニークな形をしています。じつはもともとマウイ島は2つの島で、その昔、マウイ最高峰ハレアカラからの火山流によってくっつき、1つになったそう。

ハワイ諸島の他の島々と同じように、マウイ島もまた「東側では雨が多く、西側は雨が少ない」エリア。マウイ島の西海岸にあるラハイナは、そんなわけでいつもよく晴れています。ぼくはこれまで幾度もラハイナに滞在していますが、一度も雨に降られたことがありません(寝ている夜中に降っていたのかもしれませんが)。ハワイ旅行中「ずっと晴れていてほしい」と願う人には、ラハイナはオススメの旅先です。

世界の文豪に愛された海辺の古都、ラハイナを歩く

フロントストリート(Front St)

古都ラハイナの町並み。古い木造家屋が長屋のように並ぶ、ノスタルジーを感じさせる港町

古都ラハイナの町並み。古い木造家屋が長屋のように並ぶ、ノスタルジーを感じさせる港町

「古都」ラハイナは19世紀なかばに捕鯨で栄えた港町。世界中から船が集まった当時に建てられた建造物が数多く残されています。歴史保存地区に指定されている町中心部は、ノスタルジックな雰囲気。景観保護法に守られ、高い建物は一切ありません。風がよく抜けるので、背の高い椰子の木の葉っぱがいつもそよ風をたっぷり浴びて揺れています。19世紀末から20世紀前半頃のハワイの港町の姿が、いまも感じられるラハイナ。「古都」と呼ばれるゆえんです。

『宝島』で知られるイギリスの小説家ロバート・スティーブンソン、『ハックルベリー・フィンの冒険』を執筆したアメリカのマーク・トウェインなど、文豪たちがこの港町に長期逗留していたこともあります。青く輝く海と、世界中からの船が往来していた当時のにぎやかな港町に、魅せられていたのかもしれません。

町中心部の海沿いのフロントストリート(Front St)には、南北に長い遊歩道が伸びています。ラハイナへやって来たら、まずはこの道をのんびり歩きましょう。遊歩道を歩いていると、海峡の向こうに別の島が見えてきます。ラナイ島です。すぐそばのラナイ島へは、ラハイナの港から船に乗って片道1時間ほどで渡ることができます。

ラハイナ名物、海沿いに伸びる遊歩道。青い海とラナイ島が背景に広がる

ラハイナ名物、海沿いに伸びる遊歩道。青い海とラナイ島が背景に広がる

海を眺めながら朝食を。港を眺めながら午後のビールを

チーズバーガー イン パラダイス(CHEESEBURGER IN PARADISE) / ベスト ウエスタン パイオニア イン グリル&バー(BEST WESTERN PIONEER INN GRILL & BAR)

「チーズバーガー イン パラダイス(CHEESEBURGER IN PARADISE)」

「チーズバーガー イン パラダイス(CHEESEBURGER IN PARADISE)」

フロントストリートの遊歩道沿いに建つ2階建てのカジュアルレストラン「チーズバーガー イン パラダイス(CHEESEBURGER IN PARADISE)」。1980年代末に、「チーズバーガーが大好き!」という南カリフォルニアの2人の女性がオープンした、ラハイナの名物店です(アメリカの国民的大ヒットソング『チーズバーガー イン パラダイス』の作者、ジミー・バフェットが、同名のチェーンレストランをアメリカ本土で展開していますが、それとは無関係)。

朝、開店と同時に入って、ぜひ2階海側のテーブルに座ってみてください。吹き抜けの窓からは青い海とラナイ島。海に突き出した場所に店が建てられているので、船上のレストランのようです。店のなかを心地よい朝の潮風が抜けていきます。パンケーキはもちろんありますが、「ブレックファースト チーズバーガー」と「ロコモコ」がここの朝の名物です。

店を出て、遊歩道をそのまま南へ5分ほど歩くと、ラハイナ港です。港の正面に「ベストウエスタン パイオニア イン ラハイナ」があります。ラハイナ歴史保存地区に建つこの古い建物は、もともと王族や首長、欧米から渡ってきた貴族や政治家が泊まっていたという由緒のある1901年創業のホテル「パイオニア イン」でした。現在はアメリカのチェーンホテルの支店ですが、建造物として一見の価値があります。

このホテルの1階に入っているのが、「ベスト ウエスタン パイオニア イン グリル&バー(BEST WESTERN PIONEER INN GRILL & BAR)」。ここは、世界中の船乗りたちが集まっていた時代を感じさせる建築のなかで食事を楽しめるだけでなく、海風が抜ける気持ちのいい店です。ハワイでもここ数年、地元のクラフトビールが人気を集めていますが、このレストラン&バーでは、いろいろなハワイ産ビールのドラフトが楽しめます。名物のフィッシュ&チップスやカラマリ(イカ)のフリットをつまみながらクラフトビールというのが、ラハイナ滞在中の午後のオススメです。

ラハイナ港前「ベスト ウエスタン パイオニア イン グリル&バー」の名物、「カラマリのフリット」

ラハイナ港前「ベスト ウエスタン パイオニア イン グリル&バー」の名物、「カラマリのフリット」

アメリカ合州国最大級のバニヤンツリーに触れよう

バニヤンツリー広場(Lahaina Banyan Court)

「バニヤンツリー広場(Lahaina Banyan Court)」

「バニヤンツリー広場(Lahaina Banyan Court)」

「ベスト ウエスタン パイオニア イン グリル&バー」でビールを飲んだら、すぐ隣の「バニヤンツリー広場(Lahaina Banyan Court)」へ。びっくりするほど巨大なバニヤンツリーがあります。もともと1873年にキリスト教の布教50周年を記念して植樹されたそうですが、樹齢120年を越えて、いまでは高さが20メートル近く、大きく広げた手には16本を数える幹があり、「アメリカ合州国で最大級のバニヤンツリー」といわれています。

どんなに日射しが強い午後でも、ここには濃い木陰が広がり、気持ちのいいそよ風が抜けていきます。地元の人たちには憩いの場として親しまれ、子どもたちはツルにぶら下がって遊んでいます。週末にはフリーマーケットやアートマーケットが開かれます。

バニヤンツリー(ベンガル菩提樹)は、インドでは「長寿と豊穣を願う神聖樹」とされてきました。「願いを叶える樹木」ともいわれ、この樹の下で瞑想する人や、お祈りを捧げる人も。また、バニヤンツリーは「永遠の生命を表している」とされ、インドではヒンドゥー教や仏教の寺院に必ずこの樹木が植えられています。巨大な「生命の樹」、ラハイナの巨大バニヤンツリーに、ぜひ触れてみてください。

おばあちゃん&おじいちゃんたちの手づくりのレイを買う

アロハ レイ デイ(Aloha Lei Day)

手づくりのレイを販売するアロハ レイ デイ(Aloha Lei Day)の様子

手づくりのレイを販売するアロハ レイ デイ(Aloha Lei Day)の様子

「バニヤンツリー広場」は、片側が港に面し、もう片方がラハイナの目抜き通りであるフロントストリートに面しています。広場を出て、フロントストリートを渡ってすぐのところに、「ボールドウィン家歴史博物館(HISTORIC BALDWIN HOME MUSEUM)」という古い建物があります(一帯が歴史保存地区のため、辺りには古い建造物がいくつも)。その庭の木陰で、週に何日か、「ラハイナ ホノルア シニア クラブ」に所属するおばあちゃん、おじいちゃんたちが、レイを手づくりして(とても安く)その場で売っています。

レイはハワイの暮らしになくてはならない大切なものです。正装したときの飾りとして、特別なときの贈り物として、目上の人や大切な人への挨拶として……、さまざまな場で人々はレイを手にし、かけ、楽しみます。「レイにはマナが宿る」とクム・フラ(ハワイの伝統芸能であるフラの師範)たちは言います。「花も草も生きている。祈りを捧げ、そのいのちを分けていただく。レイを編むときには祈りや願いを込める。本来レイには、マナと呼ばれる大地の魂が宿っているんだよ」このように語られます。日本にも古来「八百万(やおよろず)の神々」という考えがあり、「万物に神様が宿っている」と言い伝えられてきました。

大勢の観光客が行き交うこの公園でレイを手づくりしているおばあちゃん、おじいちゃんたちは、「気軽にハワイの美しい文化に触れてほしい」という想いから、週に何度かテントを広げ、その下でレイを編み、販売しているそうです。レイはそれぞれ1ドル、2ドルといった値段です。ぼくはラハイナに滞在すると初日にここへやって来て、必ず何本かレイを買います。レンタカーのバックミラーに1本かけ、部屋のベッドに1本かけ、洗面所の鏡の辺りに1本かけ、という感じで飾り、眺めや香りを楽しみます。

ちなみに、ハワイでは毎年5月1日のメイ・デイは、「レイ・デイ(Lei Day)」です。各島の各地で、人々がレイを編み、地元民によるレイ・パレードなどもおこなわれる大切な日(オアフ島ワイキキ、カピオラニ公園で開催の「レイ・デイ・セレブレーション」というが最大のお祭りです)。もちろんラハイナでも、5月1日は「レイ・デイ」です。レイを売る屋台が出たり、公園ではレイを編むワークショップなども。

色の鮮やかさで選ぶのもいいですが、香りで選ぶのもレイの醍醐味です。ピカケ、トゥバローズといった花のレイの濃く甘い香りはじつに個性的

色の鮮やかさで選ぶのもいいですが、香りで選ぶのもレイの醍醐味です。ピカケ、トゥバローズといった花のレイの濃く甘い香りはじつに個性的

観光客のいない穴場スポットで極上のサンセットを眺める

ラハイナの夕暮れ(Lahaina Sunset)

ラハイナの夕暮れ(Lahaina Sunset)

ラハイナの夕暮れ(Lahaina Sunset)

ラハイナのサンセットは極上です。水平線に、あるいはラナイ島の背後に、夕陽が沈んでいきます。海にはローカルサーファーが大勢いて、沖合にはヨットや大小さまざまな船が行き交い、そんな風景全体が少しずつ黄金色に染まっていきます。海辺の遊歩道にはずらっと(カメラやスマートフォンを手にした)観光客が連なり、海に面した小さな浜辺にも人が大勢。

バニヤンツリー広場の北側、芝生の広がるこのエリアは、絶好の夕陽見物スポットです。ラハイナの中心から少しだけ歩くので(といっても5分ほどですが)、観光客はそれほど多くありません。地元の人たちが思い思いの場所でくつろいでいる、という雰囲気です。この芝生の上に座って(あるいは寝転んで)眺めるサンセットアワーは最高です。海を見れば日没が、反対のほうに目をやると、夕陽に染まっていくラハイナの町が見渡せます。小さな古い港町が黄金色に輝いていく様子は、とても美しいです。

日没時間の、海沿い遊歩道の様子。大勢の人たちと一緒に見つめるサンセットも、悪くありません。

日没時間の、海沿い遊歩道の様子。大勢の人たちと一緒に見つめるサンセットも、悪くありません。

海沿いの旧道をドライブ。シークレットビーチが点在する高級リゾートエリアへ

カパルアへドライブ(Drive to Kapalua)

ラハイナから北へ少し、カアナパリよりさらに先へ車を走らせれば、カパルアの素朴で美しい海辺が次々と現れます

ラハイナから北へ少し、カアナパリよりさらに先へ車を走らせれば、カパルアの素朴で美しい海辺が次々と現れます

ラハイナでのステイ中、レンタカーで近隣のリゾート地までのんびりドライブするのもオススメです。今回はラハイナのすぐ北、巨大ホテル群が林立するカアナパリを経由して、世界中のセレブをも魅了するリゾート、カパルアまでのコースを紹介します。

ラハイナから北へ、ホノアピラニハイウェイ(州道30号線)を走っていくと、やがて海沿いにメガ・リゾートホテル「ザ・ウエスティン・カアナパリ・オーシャン・リゾート・ヴィラ(The Westin Ka’anapali Ovean Resort Villas)」があります。その敷地を超えたすぐ先に、「ロウアー ホノアピラニ ロード」という旧道へ入る信号があるので左折。この旧道は、海辺を走るローカルロード。カパルアまで美しい海を眺めながらのドライブが楽しめます。

途中、小さなリゾートエリア、カフェ、レストラン、地元の土産物店などがぽつぽつと。気になるビーチがあったら車を停めて、休みながらのドライブもオススメです。カアナパリのリゾートホテルに泊まっている人のなかには、この周辺の「小さいけれど、人がほとんどいないシークレットなビーチ」を求めてやって来る人もたくさんいます。マウイ西海岸北部の海辺は、喧噪から遠く離れていて、まさに別世界です。

そのままのんびり海辺の道を走っていけば、やがてカパルアのリゾートエリアに着きます(ラハイナからまったく寄り道せずに走れば40分ほどです)。カパルアには、海側、山側それぞれに、美しいゴルフコースがいくつもあります。まさに風光明媚。「ハワイらしいゴルフを楽しみたい」という人に、この辺りのコースはオススメです。事前に予約が必要なので、宿泊しているホテルのコンシェルジュに頼んでみてください。

カパルアのゴルフコース。低層の高級コンドミニアムや別荘地、バケーションレンタルが周囲にあり、雄大な地形を生かしたダイナミックなコースが魅力

カパルアのゴルフコース。低層の高級コンドミニアムや別荘地、バケーションレンタルが周囲にあり、雄大な地形を生かしたダイナミックなコースが魅力

今井栄一

フリーランスライター&エディター。旅や人をテーマに国内外を旅し執筆、撮影、編集ほか、FMラジオの番組作りなども。著書に『雨と虹と、旅々ハワイ』『Hawaii Travelhints 100』『世界の美しい書店』『104歳になって、わかったこと』ほか、訳書に『ビート・ジェネレーション〜ジャック・ケルアックと歩くニューヨーク』『アレン・ギンズバーグと歩くサンフランシスコ』『1972年のザ・ローリング・ストーンズ』ほか。

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