ハワイ渡航歴100回以上のライターがすすめるコナ絶景スポット
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今井栄一の「Hawaii Travel Hints」vol.2

ハワイ渡航歴100回以上のライターがすすめるコナ絶景スポット

2017.08.16

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ハワイに魅せられ、渡航歴はじつに100回以上を数えるというフリーランスライターの今井栄一さん。雑誌やウェブサイト、ラジオなど、さまざまな媒体でその魅力を伝え続ける「ハワイマイスター」の彼が、ハワイ島のコナをナビゲート。古代より美しい景色が残る国立公園、世界的にも有名なコナコーヒーの産地など、豊かな自然に囲まれたコナの魅力をお届けします。
 
今井栄一の「Hawaii Travel Hints」vol.1はこちらよりどうぞ。
 

文・写真:今井栄一

「ビッグアイランド」ハワイ島の西に広がるリゾート、コナ

ハワイ諸島で一番大きな島だから、通称「ビッグアイランド」。ハワイ島は、ひとつの島のなかに10の気候帯が存在するといわれる、多様性に富んだ島です。島の東の港町ヒロは、通称「1年に270日雨が降る町」。町の背後には熱帯雨林が広がり、美しい滝がいくつも流れ落ちます。そのヒロから見上げるハワイ最高峰マウナケアは、頂上付近では雪が舞い冬には積雪して白く輝きます。マウナケアとはハワイ語で「白い山」という意味。一方、島の西側のコナ(コナ・コーストとも呼ばれる)は、晴れの多いエリアで、心地いいリゾートホテルが海沿いにいくつもあります。コナは、ワイキキのようなビル群ではありませんが、世界的なホテルやラグジュアリーなリゾート、ゴルフコースが点在する、まさに「バケーションスポット」です。今回は、コナのリゾートホテルに滞在してぜひ訪れたい、オススメスポットを5つご紹介しましょう。

海辺に広がる古代ハワイの世界

Pu’uhonua O Honaunau National Historical Park(プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園)

Pu’uhonua O Honaunau National Historical Park(プウホヌア オ ホナウナウ国立歴史公園)

Pu’uhonua O Honaunau National Historical Park(プウホヌア オ ホナウナウ国立歴史公園)

美しいこの場所の名前は、「プウホヌア オ ホナウナウ国立歴史公園」。ハワイ諸島にはすばらしい国立公園がいくつもあるのですが、ハワイ島サウスコナの海辺にあるこの国立公園は、アメリカの旅行ガイドブックに「ため息が出るほど美しい」と紹介されています(異議なし。その通りだと思います)。巨大なヘイアウ(古代ハワイの神殿跡)や、さまざまな歴史的遺産がこの一帯にはあります。それらをベースにした、じつに美しい海辺の歴史公園です。

 

そしてここは「強いマナのある場所」といわれます。「マナ(Mana)」とは、ハワイ語で、「(万物の)魂」とか「精神」「根源」「力」といった意味を内包した言葉で、ハワイ文化においてとても重要とされるもの。日本における「八百万(やおよろず)の神々」のように、ハワイには「樹木にも石にも花にも、すべてのものにマナがある」という考え方があります。

この公園の広々とした敷地内を歩いていると、古代ハワイにタイムスリップしたような気持ちになる

この公園の広々とした敷地内を歩いていると、古代ハワイにタイムスリップしたような気持ちになる

その昔この場所は、なにか罪を犯した者や問題を抱えている人が「逃げ込んできた場所=心と肉体の避難所」だったと伝えられています。ここへ来て、ある一定の時間を過ごすことで、心身ともにリセットされ、ふたたび元の世界へと戻ることができたそうです。そう、ここは古代ハワイにおける「ヒーリングプレイス」。癒しの場所でした。
 
いまも特別な力がこの土地にあるのかどうか、わかりません。でもぼくは、この海辺へ行くといつでも心が落ち着き、ほっとします。なるべく長くいたいなぁと必ず思います。朝早く、あるいは夕方がオススメです。園内の小さな海辺には、いつも数頭のホヌ(ウミガメ)がのんびり昼寝をしています。

「恥ずかしがり屋の山」のふもとに広がるゴルフコース

Four Seasons Resort Hualala’i(フォーシーズンズ リゾート フアラライ)

Four Seasons Resort Hualala’i(フォーシーズンズ リゾート フアラライ)

Four Seasons Resort Hualala’i(フォーシーズンズ リゾート フアラライ)

ハワイ州で3番目に高い山、フアラライ。フアラライとはハワイ語で「恥ずかしがり屋」という意味ですが、ハワイ島のノースコナに滞在していると、そう名づけられた理由がよくわかります。というのも、ほぼ毎日、お昼前後からこの山の上空には雲が集まり出し、やがて山頂付近がすっぽり雲に覆われてしまうのです。「いつもほとんど顔を隠している恥ずかしがり屋の山」ということで、「フアラライ」と名づけられたんですね。
 
ハワイ島ノースコナの最高級リゾート「Four Seasons Resort Hualalai(フォー シーズンズ リゾート フアラライ)」は、その名の通り、フアラライの山のふもとにあります。この最高級リゾートのハイライトのひとつが、史上最高のゴルファーと讃えられるジャック・ニクラウスがデザインしたゴルフコースです。ゴルフをしない人でも、ぶらっと眺めに行く価値があります。ゴルフ好きな人なら、ぜひ一度滞在してプレイを楽しんでください。フアラライの山頂がくっきりと現れ、朝陽がグリーンに光と影の帯を織りなす早朝は、まさにマジックアワーです。

古代のフィッシュポンドを再現した場所。鏡のような水面が美しい

古代のフィッシュポンドを再現した場所。鏡のような水面が美しい

海へと開いた17番ホールの少し手前の場所に、古代のフィッシュポンドを再生した場所があります。フィッシュポンドとは海辺の「いけす」です。ハワイには各地に、先住民の遺跡や、聖地と呼ばれる場所、かつての生活の跡などが数多く残されています。近年ハワイでは、各地で、古代のフィッシュポンドを復活、再生させようというムーブメントが起きています。1970年代前半にハワイ全土にわき起こった「ハワイアン・ルネサンス(ハワイ先住民の文化復興運動)」が、いままた、大きなうねりとなっています。
 
そもそもハワイは、「2つの言語が公用語となっている」という、アメリカでも珍しい州です。そう、ハワイ語と、英語。空港など公共エリアでは、パブリックアナウンスで必ず最初にハワイ語が語られ、次に英語がアナウンスされます(それが法律で定められているのです)。公立学校では、ハワイ語はもちろん、フラやハワイ音楽など、古来の伝統文化を学ぶカリキュラムがきちんとあります。そのような「ハワイ古来の文化や伝統を大切にしよう」という人々の強い意志が、古代フィッシュポンドの復活、再生のエンジンになっているのです。
 
朝陽を浴びて輝く美しいフィッシュポンド、その水面に、恥ずかしがり屋の山の稜線が浮かび上がります。

ハワイで最も美しい景色が広がるコナコーヒーの産地

Kona Coffee Belt and Coffee Shack(コナ コーヒー ベルトと「コーヒー シャック」)

Kona Coffee Belt and Coffee Shack(コナ コーヒー ベルトと「コーヒー シャック」)

Kona Coffee Belt and Coffee Shack(コナ コーヒー ベルトと「コーヒー シャック」)

コナの海辺から、フアラライの山の中腹へと上がると、旧道が走っています。州道180号線。のんびりドライブが楽しい田舎道です。海側の11号線ができるまでは、この180号線がコナの幹線道路でした。いまこの道は、「Kona Heritage Drive」と呼ばれ、アメリカの主要ガイドブックでは「ハワイで最も美しいドライブコースのひとつ」として紹介されています。
 
180号線沿いにはコーヒー農園と、農園直営のコーヒー豆販売所がいくつもあり、窓を開けて走っていると、豆をローストする独特の香りが漂ってきます。日本の「UCC」や「ドトールコーヒー」のコーヒー農園&直営所があるのもこの周辺です。ホルアロア、ケアウホウ、ホナロ、ケアラケクアといった村が続くこのあたりは「コナ コーヒー ベルト」と呼ばれています。世界のコーヒー好きな旅行者は南仏でワイナリー巡りをするように、コーヒーベルトをドライブしながら、コーヒー農園や直営所をのんびり巡るのです。
 
フアラライ周辺は、朝は天気がいいのですが、午後になると山頂に雲が集まり、必ずといっていいほど曇ってきます(恥ずかしがり屋の山です)。そして夜には雨が降ります。「Vog(ヴォグ)」と呼ばれる霧で有名な一帯で、そのしっとりした気候がおいしいコーヒーを育てるそうです。ミネラルをたっぷり含んだ火山性の土と、ハワイの強い太陽、そしてフアラライの霧と雨とクールな山の風が、おいしいコナコーヒーを生んでいます。

小さなフルーツのようなコーヒーの実。真っ赤に熟してから、ひとつずつ手で丁寧に収穫していく

小さなフルーツのようなコーヒーの実。真っ赤に熟してから、ひとつずつ手で丁寧に収穫していく

そんなコーヒーベルトにある老舗カフェ「The Coffee Shack」。外の席に座ると、「ハワイで最も美しい海」と言われるケアラケクア湾の青い海原をのぞみながらおいしいコナコーヒーを味わうことができます。もちろん、食事も美味しいです。店の前には小さなコーヒー農園が広がっていて、ちょっと歩けば間近にコーヒーの実を見ることもできます。

カフェ併設の歴史ある映画館。絶景とともに楽しむ朝食

Aloha Theatre(アロハ シアター)

Aloha Theatre(アロハ シアター)

Aloha Theatre(アロハ シアター)

コナはドライブが楽しいエリアです。旧道の180号線から、幹線道路の11号線を南下していくとコーヒー農園とその直営所が次々と現れ、やがて「てしま食堂」や「マナゴ ホテル」といった日系移民が営む老舗店、老舗ホテルが見えてきます。
 
「アロハ シアター」は、カイナリウという町にあります。映画『ホノカア・ボーイ』の舞台となったホノカアシアターと並び、いまもきちんと使われている、古き美しい映画館です。このシアターの1階がカフェレストランになっています。数年前まで、カフェは建物向かって左側、通路のようなスペースにありました。
 
そこは外に面した回廊のような一画で、ぎしぎしと音がなる木造の床の上に、わずかばかりのテーブルと椅子が並んでいました。その突端に座ると、足下は急な崖。眼下には緑の半島と蒼い海が広がり、まさに絶景でした。その狭いけれど眺めがすばらしいカフェがとても有名だったのですが、古くなって床が抜けそうだったため数年前にクローズし、建物の右側に広くてきれいなカフェレストランができました。もちろん、そこからも眼下の美しい風景は眺められます。ここで食べる朝のパンケーキやオムレツ、コナコーヒーは、コナ滞在の楽しみのひとつです。

夕暮れに染まる西の港町カイルア・コナ

Kailua-Kona(カイルア・コナ)

Kailua-Kona(カイルア・コナ)

Kailua-Kona(カイルア・コナ)

19世紀、カイルアコナは、ハワイ王室に最も愛されていた静養地だったそうです。いまではハワイ島最大のリゾートエリアであるコナの中心となる港町。界隈には大小さまざまなホテルやリゾートがあるため、カイルアコナの町中にはたくさんのレストランや土産物屋が並びます。とはいえ、オアフ島のワイキキと比べれば、ずっと小さく、静かな港町です。マウイ島の中心地ラハイナと、どこか少しだけ雰囲気が似ているのは、どちらも島の西側にあるからかもしれません。
 
夕方になると、港の桟橋付近にはローカルや旅行者が三々五々集まってきて、みんなでのんびり夕陽ウォッチング。そんなのんびりした時間も素敵です。

コナは、夕陽の美しい場所。冬の季節には、浜辺から回遊するザトウクジラが見えます

コナは、夕陽の美しい場所。冬の季節には、浜辺から回遊するザトウクジラが見えます

夕暮れどきのカイルア・コナの町は、美しいオレンジ色に染まります。海沿いの小さな港町、並んだ椰子の木々、すべてが夕陽を浴びてオレンジ色に染まっていきます。

今井栄一

フリーランスライター&エディター。旅や人をテーマに国内外を旅し執筆、撮影、編集ほか、FMラジオの番組作りなども。著書に『雨と虹と、旅々ハワイ』『Hawaii Travelhints 100』『世界の美しい書店』『104歳になって、わかったこと』ほか、訳書に『ビート・ジェネレーション〜ジャック・ケルアックと歩くニューヨーク』『アレン・ギンズバーグと歩くサンフランシスコ』『1972年のザ・ローリング・ストーンズ』ほか。

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