ハワイに魅せられたライターがすすめるオアフのMUST GO!とMUST EAT!
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今井栄一の「Hawaii Travel Hints」

ハワイに魅せられたライターがすすめるオアフのMUST GO!とMUST EAT!

2017.03.30

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青い海、白い砂浜、心地よいそよ風と、おいしいロコフード……語り始めたら尽きることのないほど多くの魅力がつまったハワイは、世界中からの観光客で賑わう人気の旅先。今回、そんなハワイ旅をナビゲートしてくれるのは、渡航歴100回以上というフリーランス・ライターの今井栄一さん。ハワイの自然と人々、歴史や文化に魅せられたという彼がおすすめする「絶対再訪したくなる」ハワイ・オアフ島のスポットを紹介します。

文・写真:今井栄一

ハワイの達人がすすめる「絶対再訪したくなる」スポット

取材や撮影、そしてプライベートも合わせると100回以上ハワイへ旅をしてきました。カウアイ島、ハワイ島、マウイ島の3つの島に行った回数がいちばん多く、次にワイキキのあるオアフ島。モロカイ島、ラナイ島にも、何度か渡り、どの島もずいぶん長く滞在してきました。個人所有であることから一般人の立ち入りが難しいニイハウ島も2回上陸したことがあります。いまでは、友人・知人から現地ガイドを頼まれることもあります。
取材で行くと、地元の人は気づかないもの、あまり見ていない景色に気づくことがあります。そんなわけで、「ぼくなりに」という条件つきですが、絶対に損はしない、行ったら絶対再訪したくなるハワイ・オアフ島のスポットをご紹介したいと思います。

「苦しみのない」という名の幸福のビーチ

Sans Souci Beach(Kaimana Beach)

静かな時間が流れるサンスーシ・ビーチの朝

静かな時間が流れるサンスーシ・ビーチの朝

 

 

そのビーチは、ワイキキのはずれ、ダイヤモンドヘッド(休火山)のすぐ麓にあります。ニューオータニ・カイマナビーチ・ホテルの前の、こぢんまりとした浜辺です。「カイマナ・ビーチ」と呼ぶ人もいますが、ローカル(地元民)たちは昔もいまも愛情込めて、この小さな浜辺を「サンスーシ・ビーチ」と呼んでいます。

 

「Sans Souci(サンスーシ)」とはフランス語で、「苦しみのない」という意味。英語で書くと、「Without Pain」といったところでしょうか。ビーチの名前にしてはずいぶん文学的というか、哲学的です。

 

早朝、太陽が昇る直前の時間、サンスーシ・ビーチにはローカルの姿があります。仕事へと出かける前、このビーチからエントリーして遠泳をする人、カヤックやアウトリガーカヌーのトレーニングをする人、そしてサーファーたち……早朝のこの浜辺の雰囲気は最高です。

 

日中大勢いる観光客のひきは意外と早くて、16時をまわると、「もう充分かな」という表情で、ビーチマットやタオルを畳んで去っていきます。きっとホテルへ戻ってシャワーを浴び、着替えて、夕食に向かうのでしょう。

逆に、17時を過ぎる頃から集まり出すのがローカルたち。夕刻の遠泳に出るストイックなスイマー、今日の最後の波に乗ろうというサーファー、もちろん、砂浜やベンチに座ってのんびりするローカルも。とにかく夕暮れどきになると、観光客でにぎわっていたこの小さな浜辺の様相がガラッと変わり、「地元民の庭」になります。

椰子の木々のシルエットが美しい夕暮れどきのマジック・アワー

椰子の木々のシルエットが美しい夕暮れどきのマジック・アワー

 

 

そう、サンスーシは、ローカルのお庭のような浜辺なんです。地元の人たちが大切にしている、特別な場所。ワイキキのなかで、この浜辺だけふわりと浮遊しているような、独特な空気感があります。ちょっと鋭い人ならこの浜辺へ来るとそれを「感じる」はず。聖地カピオラニ公園とこの浜辺には、いつも心地よいそよ風が吹き抜けています。

 

ホノルルに到着するとぼくは、湯治場の温泉につかるように、まずサンスーシの海に入ります。ゆっくり足から入り、手のひらを水面に滑らせるようにしながら海に挨拶したら、静かに全身を水のなかに入れる。最初は冷たく感じる海の水も、頭まで入るとすぐに慣れます。そして、海面に仰向けに浮かぶ。まっすぐ空を見る。

 

しばらくそうしてぷかぷかと身体を波間に漂わしていると、いつしか全身が、心が、リセットされます。サンスーシは、旅人のマインドとボディーをリセットしてくれる場所です。

ビールとの相性抜群なハワイの郷土料理「ポケ」

TAMURA’S FINE WINES & LIQUORS

店ごとに味つけが微妙に違う、アヒ・ポケ(マグロのポケ)。

店ごとに味つけが微妙に違う、アヒ・ポケ(マグロのポケ)。

 

 

ハワイへ来たら、「ポケ」を食べましょう。ポケは、ハワイが生んだ郷土料理のひとつ。ポイ(タロイモのペースト)などのように大昔から受け継がれてきた「ポリネシア伝来の食べ物」とは違います。ポケは20世紀、近代のハワイに生まれたローカルフードの王様です。

 

ポケ(Poke、ポキと呼ぶ人も)はもともとはハワイ語で「細かく刻む、スライスする」という意味を持つ言葉。でも、現在ハワイでは「ポケ」といえば、ある特定の食べ物のことを指します。たとえば、「アヒ・ポケ(Ahi Poke)」なら「マグロ(Ahi)をサイコロ状にカットし醤油漬けにしたもの」、「タコ・ポケ(Tako Poke)」は「タコを細かく刻んで浅塩漬けにしたもの」という具合。つまり、小さくカットされたさまざまな食材が(多くは魚介類)、醤油や岩塩などでマリネされた食べ物の総称が「ポケ」。

 

基本はアヒ・ポケ(マグロの赤身の醤油漬け)。でも、ほかにもいろんなバリエーションがあります。たとえば「豆腐ポケ」とか「揚げナスのポケ」、「貝類のポケ」「大根ポケ」などなど。店ごとに個性はいろいろ、味つけもさまざま。

 

日本のいわゆる「漬け」とちょっと違うのは、「ごま油とゴマが効いている」ところ。日本の寿司屋でマグロの漬け丼を食べても、ごま油の風味はありません。ハワイのマグロの漬けにはごま油が効いていて、これが最高においしい!

 

香川人にとってのうどん、博多人にとってのラーメンと同じで、「俺はいつもここで食べる」「俺はここでしか買わない」というこだわりが、ポケ好きを自認するローカルにはあります。というわけで、ワイキキ滞在中なら、ここがオススメ、カイムキ地区にある、「Tamura’s(タムラ)」です。

もともと安売りで有名な酒屋。店の奥に「ポケ・コーナー」がある

もともと安売りで有名な酒屋。店の奥に「ポケ・コーナー」がある

 

 

もともとローカル御用達の安売り酒屋でしたが、店の奥にすばらしい「ポケ・コーナー」があります。アヒ・ポケとタコ・ポケは数種類もあり、ほかにも「青唐辛子入りアヒ・ポケ」や「塩漬けのアヒ・ポケ」など、いつもどれにしようか悩みます(それぞれ4分の1ポンド(約113g)から買える)。

いろんな種類のポケがずらっと並ぶ。毎日食べても食べきれない

いろんな種類のポケがずらっと並ぶ。毎日食べても食べきれない

 

 

ほかに「Lomi Salmon(ロミ・サーモン。サーモンのポケ。これもおいしい)、「Fried Tofu Poke(揚げ豆腐のポケ)」もオススメ。それから「Garlic Edamame」は絶対忘れずに。茹でた枝豆をガーリック醤油で漬けにしたポケの一種で、ビールがものすごく進みます。

ポケを買い込んで、宿のバルコニーでのんびりビールという夕暮れもいいものです。ぼくはいつもボストン・ラガー、「サミュエル・アダムス」でスタートします。

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